
ダ・ヴィンチ《美しきフェロニエール》を見たら、世界がひっくり返った -ルーヴル展・国立新美術館-
数あるnoteの中から
おいでいただきありがとうございます。
大げさなタイトルをつけました。
でも今の私には
これより小さく言う方法がありません。
本当に、本当に
このタイトルのままのことが
私の身に起こりました。
原因は
レオナルド・ダ・ヴィンチの
《美しきフェロニエール》。
(本当の名は《女性の肖像》。
以下「フェロニエール」)。
ありのまま
起こったことを
報告したいと思います。
まだの方は「今」がおすすめ
金曜の夜間開館を狙って
行ってまいりました。
前情報では
チケット購入にも、
入場にも、
行列ができるらしい
とのことでしたが
チケットはオンライン購入、
入場も待機列はなく
スムーズに入れました。
(入場時間は16時58分です。
ちょうど穴場の時間なのかもしれません。)
会期中
今後さらに
混雑する可能性があります。
メディアでの拡散、
SNSでも
もっともっと拡散されます。
私は早めをおすすめします。
見るまでは行列です
早く行かれた方がいい理由。
空いていることはもちろんですが
フェロニエールを見るために
別途、行列待機があるからです。
比較的空いている時間に行っても、です。
私も
30分くらい待ったでしょうか。
待たずに斜めあたりから見ることもできますが
ぜひ、ぜひ、並んで
真正面から見てほしい!!!!
混んだら1時間待ちなど
でてくるかもしれません。
ゴッホのカフェテラス
フェルメールの少女
でも待機列の情報は
何かと
騒がれておりましたね。。
ぜひ真正面から見ていただきたいので
並ぶストレスも少ない方がいい!
大変なことになる前に
ぜひお早めのご訪問を。
鑑賞前にわかっていたこと

レオナルド・ダ・ヴィンチ - The Yorck Project (2002年) 10.000 Meisterwerke der Malerei (DVD-ROM)、distributed by DIRECTMEDIA Publishing GmbH. ISBN: 3936122202.
実は。
フェロニエールとの出会いは
最悪でした。
今回のルーヴル展で
展示されるとわかってから
インターネットなどで
フェロニエールを
見てきましたが
この絵に対して
ずっと
いらだっていたのです。
「なんなんだこの絵は」
そう思っていました。
世間では
ダ・ヴィンチといえば
天才画家として名が通っていて
世界一、のような
イメージを持たれている画家。
最後の晩餐では
常に謎解きのような
解説がもてはやされているような・・・
群を抜いて
魅力的で
人気のある
画家のようです。
でも
私にとって
《フェロニエール》は
魅力的な絵としては
うつりませんでした。
理由は
「どうやってみても
わからないから」。
私の鑑賞スタイルは
美術館でも
インターネット上の
絵だとしても同じで
「画家が
絵の中に
何を描いたか」。
表面上の話ではなく
「中に」描いたものを
つかみ取るという
鑑賞方法です。
たとえばレンブラント。
https://note.com/killamaru/n/ncccac553b61e
たとえばゴッホ。
https://note.com/killamaru/n/n9f838b044696#5889ddea-bc11-4597-a825-00e7fc7c0b65
この「画家の声」のようなものが
《フェロニエール》からは
一切
聞こえてこなかったのです。
今まで
世界的な巨匠の絵で
「受け取れない」なんてことは
ありませんでした。
有名な画家であるほど
家に持って帰る
お土産はたっぷり、
だったのです。
ダ・ヴィンチの
フェロニエール。
世界でも名だたる巨匠
そして名画
なのに
何も
くれないなんて・・・
その「違和感」に
ずっと
いらだっていたのです。
理由は「証明だから」
あるときそんないらだちが
スッと消え
腑に落ちる瞬間がありました。
ダ・ヴィンチが描いたもの
どう描くと美しいのか
美しいとは何か
光はどう差すのがよいか
肌はどのように描くとよいか
視点は、体の姿勢は
ダ・ヴィンチの絵は
「正解」を
渇望しているように
思います。
それはどんどん高みへ。
美とはどんな理(ことわり)なのか
美しくある意味とは
そして、世界の理とは。
彼の求める正解に
限界は無く
彼はついに
正解を見つけ始め
絵で「証明」をはじめた
あ、
ダ・ヴィンチの絵って
「数学の証明」に似ている
この気づきで
腑に落ちたのです。
今まで見てきた
たくさんの「絵」よりも
「数学の証明」の方が
ずっと、近い。
そうわかった瞬間から
なぁんだ、それなら
「絵の中で受け取るもの」
がないはずだ。
理解。
となりました。
なので今回は
「数学の証明みたいなものを
見に行く」
というつもりで。
初めて見る体験になるので
がっかりするのか
それともびっくりするのか
まったくの未知数で
ドキドキしていました。
フェロニエールの前で起こったこと
起こったことを
ありのまま。
待機列では
少しづつ
絵に近づいていき
チラチラと
《フェロニエール》が
見えてきます。
遠くからチラチラ見える時点で
「これは今までの絵とは
なにか、違うぞ」
という予感がありました。
「数学の証明みたいなもの」
だからでも、なさそうです。
何か
とてつもない違和感を
感じていました。
待機列が
4、5列くらいになった時点で
《フェロニエール》が目に入ると
唾液がではじめます。
おっ
この現象、経験があるぞ!
実は
ロンドン・ナショナル・ギャラリーの
ゴッホの
《ひまわり》を
見た時と同じ現象です。
https://note.com/killamaru/n/n69330619f156
理由は今回も
わからずじまい。(※1)
美味しそうでは
なかったですけどね・・・?
でも体に
異変が出るのです
異変、
これは、ある意味、期待大!
と思いました。
目の前の《フェロニエール》で
起こったこと
今まで私は
これでも
足しげく美術館に通い
色々な絵を見てきたつもりです。
ドイツでもルネサンス時代の絵は
それなりに見てこれました。
でも
今までの絵と
あれ《フェロニエール》は、
まったくの、
べつもの、
です。
本当に、本当に。
今までの価値観が
すべてぶっとんで
しまいました。
今まで鑑賞してきて
絵から意図や気持ちを
つかみ取ること
絵から声を
かけられること
深く潜り込んで
精神状態をリンクさせること
画家によっては
絵の裏側に手を
入れたり
絵から出てきたワイヤーを
自分の心に接続したり
さまざま
興味深い体験を
させていただいたのですが
あの絵は、全部
「別次元」
です。
絵の意図も気持ちも
わからないし
画家の声もまったく
聞こえません
もちろん絵の裏に入ることも
できないし
絵から
コミュニケーションの
糸口を探すことさえできません。
ただわかるのは
あまりにも次元が
違いすぎて
私は
全く別の
生き物に
書き換えられてしまった
そんな感覚です。
絵の前に立って
見ているだけで
どんどん
どんどん
自分の
中身が
書き換えられてしまう・・・!
私の中のOSの
特大メジャーアップデートが
走った感じ。
まったく見たことも
使ったこともないOSに
書き換えられてしまいました。
怖かったです、すごく。
絵が怖い
とかいう次元ではなく
今自分の身に
起こっていることが
ただ、怖いのです。。。
もう見る前の自分には
戻れなくなります。
人によっては
頭を殴られるような衝撃だったり
生まれ変わるような爽快感だったり
色々でしょう。
私は体が真っ二つに
われた感覚でした。
帰り道もふわふわと
漂っているみたいで。
こんな絵が
実在するなんて
信じられますか?
私は今でも
信じられないくらいで
でも実際
私の身に起こったこと
そのまま、です。
「数学の証明みたいなもの」
というのも何か違う
あの絵は
人間の中身を
強制的に
そっくり書き換える絵
です。
ぜひ、見に行ってください。
まあ本当は
何が変わるわけでもないんです。
別に怖いことではないです。
見る前と同じものを食べるし
相変わらず
拙い文章を書きます笑
ただ、はっきりと
「今まで自分が立っていた場所」が
「まったく違う場所」になった
ということがわかるんです。
がらっと書き換わった。
それだけは、わかるんです。
ぜひみなさまにも
体感していただきたいです。
まとめ
ということで
ダ・ヴィンチの
《フェロニエール》で
起こったことの全てでした。
《フェロニエール》は
ルーヴル展の最後の展示でしたので
それまでに見たものも
全部ふっとばす勢いで。
とはいえ、
デューラーのサイや
ボッティチェリ、クラナッハ
あたりは
書きたいこともたくさんあるので
また、
書き換えられた中身が
馴染んできたら・・?
別の記事で
報告会(続き)をしたいと
思っています。
それにしても。
あれは
いったい
何だったのでしょう。
私はまだ
わかりません。
そもそも
あれは
「絵」だったのでしょうか・・・
質問、聞きたいこと、ご感想等、
お気軽にコメントを書いていただけるとうれしいです。
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はじめに01 -絵の声を聴く、アート鑑賞について- 好きな画家さん一覧
https://note.com/killamaru/n/n0cb504116a87
書き始めた経緯やこのNoteの説明など
はじめに02 -アートの声を聴く鑑賞について-
https://note.com/killamaru/n/n3b42879699f8
「はじめに」の続きですが、私のNoteの中では、♡率が高くて、ありがたいです。
はじめに03 -審美眼は何年で身につくもの?
https://note.com/killamaru/n/ne9792bc439fe