
VR「システィーナ礼拝堂」が想像以上だった -印刷博物館 ヴァチカン教皇庁図書館Ⅲ+-
数あるnoteの中から
おいでいただきありがとうございます。
今回は
印刷博物館(東京・飯田橋)の
企画展
「ヴァチカン教皇庁図書館Ⅲ+」と
同時開催されているVR作品
「システィーナ礼拝堂」の
レビューをお届けしたいと思います。
<概要>
名著誕生展 ヴァチカン教皇庁図書館Ⅲ+
2026年4月25日(土) ~ 2026年7月20日(月・祝)
(今回は、
企画展とVR「システィーナ礼拝堂」の
ライトなレビュー記事を
かかせていただきました。
システィーナ礼拝堂について感じたことや
「複製やVRからも作品の声は届くのか?」
というテーマについては、
別記事でじっくり書いてみたいと思っています。)
5月5日は無料デー
印刷博物館は
毎年こどもの日を
無料デーにしているようです。
子供だけでなく、大人も無料です。
前に書いた「穴場美術館」
の記事でもご案内しております。
(よろしければそちらもどうぞ!)
VR作品も通常は500円
(別途博物館のチケットが必要)
なのですが
こどもの日は無料でした。
ですので、5/5は
博物館の常設展、企画展、
VR上映がすべて無料で楽しめる
非常にお得な1日です。
ただ、VR上映は別途予約が必要ですので
ご希望の方は下記より
事前予約をしてみてください。
昨年も5/5に訪問したのですが
残念ながら当日には
VR上映の予約が埋まっていました。
予約席は2週間前に開放されるとのことで
今年は2週間前にて、すぐに予約しました。
VR上映とは
「システィーナ礼拝堂」という言葉に
強く惹かれてしまい、
実は事前説明を
あまり読まずに訪れたのですが、
全長20m、高さ5mの大型LEDカーブビジョンに描画された16K超高精細VR映像が、圧倒的な臨場感で文化財への没入体験を提供します。国内外さまざまな文化財の魅力やストーリーをデジタル文化財ナビゲーターがご案内します。
ということで、
VRメガネをかけるわけでは
ありませんでした。
映画の様な3列ほどの席で、
非常に綺麗な画面を見る
といった体験です。
VRのシスティーナ礼拝堂
控えめに言って
すばらしすぎました。
正直、かなり驚きました。
ぜひ、みなさまにも
体験していただきたいです。
実は私は、
デジタル展示や没入型展示に対して
やや懐疑的な側の人間です。
詳細は省きますが
今まで見たデジタルアートの類は、
正直、うーーーん。
という感想だったり。。
私が体験している種類や数が少ないので
きっと実際は
そういうものだけではないのだと思います。
ただ、少なくとも私は
足を止めたいとは
思えないことが多く。
今回のVR作品も
実は懐疑的で
レポート記事に
書くことがなかったらどうしよう、など
勝手に心配しておりました。
でも、そんな心配はいらなかった!!!
本当にすばらしいのです。
一言いいたい。
16K、最高。
私は通常4Kを見る機会が
多いのですが
その16倍の解像度。
「きめの細やかさ」らしいです。
16K解像度(じゅうろくケイかいぞうど、英語: 16K resolution)は、ディスプレイ解像度が水平方向に約16,000ピクセルの表示形式で、最も一般的に議論されている16K解像度は15360×8640。これは各次元で8K UHDのピクセル数を2倍にし、合計で4倍のピクセル数[1]。この解像度は132.7メガピクセルで、4K解像度の16倍、1080p解像度の64倍である。
現在、16Kの解像度は、AMD Eyefinity(英語版)またはNvidiaSurroundのマルチモニターセットアップで使用できる[2][3]
すごく高性能なカメラで
16Kの映像を撮影し
全長20m、高さ5mの
大型LEDカーブビジョンに
映し出す、と
本当にその場にいるかのようでした。
係の方のご案内でも
「VR特有の臨場感と浮遊感で
ご気分が悪くなる場合は・・・」
ということで
実際
その場に浮かんでいるかのような
錯覚をしてしまいます。
なかなか近づかなければ見れない
天井画も壁画も
ふわふわ浮いて近づいて
見ることができます。
まるで天使のように。
本来私は
現地を感じながら
本物をみたい!派なので
首が疲れたり
双眼鏡で目を
チカチカさせながら
周りに気を遣いつつ、
観光客の騒音だって
醍醐味だよね。
という側の人なのですが・・・
首も疲れない。
双眼鏡もいらない。
真っ暗で静かな空間の中
まるで
システィーナ礼拝堂と自分だけが
向き合っているような感覚でした。
(実際は30名ほどいたと思いますが
本当に静かで
ナビゲーションもBGMも
邪魔にならず
すごく集中できました)
これは、
ミケランジェロ自身の力も
大きいのだと思います。
あれほど強固な
「構造」を持った絵は、
情報量が多少削られてもなお、
人に届いてしまう。
そして、その強さを
純度の高い状態で届けられるように
非常に真摯に向き合い
撮影・編集・上映している
TOPPANさんの技術力もすばらしいです。
(作品を過剰演出していないところにも
とても誠実さを感じました。)
VRのシスティーナ礼拝堂について。
そして、「デジタルや複製からも
受け取るものはあるのか」を
テーマとして三本連載で
別途記事を書き進めておりますので
アップしましたら
またこちらにリンクを貼りたいと思います。
ヴァチカン教皇庁図書館
今回の企画展について
このような説明があります。
古来、様々な分野で名著はうまれ、継承されてきました。弟子らが書きとめた師の発話は、やがて手書き写本にかわっていきます。知の伝達行為は、中世後期に突如西洋で誕生した印刷技術によって激変します。古代のソクラテス、アリストテレス、ユークリッドから近世以降のガリレオ、デカルト、ニュートン、スウィフト、ニーチェ、サルトルまで、活版印刷と版画(図版印刷)の恩恵をうけなかった思想家や作家はいません。時空をこえ、各時代に強烈なインバクトをのこした名著は、印刷産業による大量生産を前提にうみだされたものでした。
ペーパーメディアからデジタルへおきかわった時に名著はどうなっていくのか、どのように人類は名著にむきあうのか、未来につながるヒントに出あう機会になれば幸いです。
実はこちらを拝見しても
どんな展示なのかは
具体的に想像できなかったのですが
現在ルネッサンスに非常に興味があったので
「ヴァチカン」ということで
伺いました。
行かれるか検討中の方は
フライヤーをご覧いただけると
良いかもしれません。
https://www.printing-museum.org/assets/pdf/exhibition/t20260425.pdf
(ちなみにこちらのフライヤーは
さすがTOPPANさん、
と言いたくなるほど
印刷が非常に綺麗です。
行かれたらぜひ
フライヤーも
お持ち帰りされることを
おすすめいたします!)
展示名の通り、
著作展示が多い企画展です。
私が特に興味深かったのは
サルバトール・ダリの
「不死のための10の秘宝」
という芸術作品
ベートーヴェンの
エグモントの楽譜、
ピアノソナタ(7番)の楽譜、
モーツアルトの魔笛の楽譜でしょうか。
プラトン、ブッダ、孔子、
ガリレオ、ニュートン、
カント、ニーチェ、ゲーテ、フロイト、
天海、家康、
大江健三郎、宮沢賢治・・・
と、有名どころの展示も並びますので
必ず、誰かの「好き」や「知的好奇心」に
触れる展示になっているように思いました。
ぜひVR作品とセットで
企画展をお楽しみいただけたら
私も嬉しいです。
質問、聞きたいこと、ご感想等、
お気軽にコメントを書いていただけるとうれしいです。
記事をまとめてみました。
ご興味のある記事がありましたらぜひお読みください!
はじめに01 -絵の声を聴く、アート鑑賞について- 好きな画家さん一覧
https://note.com/killamaru/n/n0cb504116a87
書き始めた経緯やこのNoteの説明など
はじめに02 -アートの声を聴く鑑賞について-
https://note.com/killamaru/n/n3b42879699f8
「はじめに」の続きですが、私のNoteの中では、♡率が高くて、ありがたいです。
はじめに03 -審美眼は何年で身につくもの?
https://note.com/killamaru/n/ne9792bc439fe
<ドイツ旅2026>
ドイツから戻ってきました -2026.01.13 近況報告-
https://note.com/killamaru/n/nce677f79afbc
デューラーと話したくて家に2回おしかけた話 - デューラーズハウス -
https://note.com/killamaru/n/n681100d72660
フェルメール報告会 - ドイツ旅で鑑賞した絵のレポート -
https://note.com/killamaru/n/n9509726b7b11
フェルメールに隠された法則 - 嫌いだったフェルメールが好きになれた秘密 - [ディープ]
https://note.com/killamaru/n/nab3fbbd02386
<若冲>
若冲からはじめて呼ばれた話 -泉屋博古館東京-
https://note.com/killamaru/n/n79a61287feed
若冲は、今日も私を呼ぶかしら - 三井記念美術館「円山応挙」展 -
https://note.com/killamaru/n/na07051e46676
若冲は、もう1人の天才にためらう、の話 - 東京藝大美術館 -相国寺展
https://note.com/killamaru/n/n85b940e93ef9
<ゴッホ>
[ディープ]ゴッホのひまわりって、おいしいの? - 西洋美術館 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
https://note.com/killamaru/n/n69330619f156
「あなたはどんな鑑賞タイプ?」と「ゴッホの死相」について ゴッホ展 -東京都美術館-
https://note.com/killamaru/n/na3e315c32ca0
ゴッホ美術館(アムステルダム)に行ってきた -美術館レビュー(絵多め)-
https://note.com/killamaru/n/n4e65dea66a63
おいしそうな絵はここにも(ピエール・ボナール) -「ひまわり」異変の後日談-
https://note.com/killamaru/n/n32920ae6c2de
<美術展>
ブラックホールを作りだせる画家 -仙厓展@出光美術館- [ディープ]
https://note.com/killamaru/n/n576fe4a903b7
絵から音がしない理由 -ユトリロ展(SOMPO美術館)-
https://note.com/killamaru/n/nd086f4b57077
定家にきゅんきゅん -国宝熊野御幸記と藤原定家展レポート(三井記念美術館)-
https://note.com/killamaru/n/ne15a8591b9e4
伊勢物語展 -根津美術館- 岩佐又兵衛に感じるもの
https://note.com/killamaru/n/n522358cdf891
僧侶の背中には、実は何があったのか -特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」-
https://note.com/killamaru/n/nb87fb034c08e
マチュピチュの展示じゃない?!けど、興味深い -マチュピチュ展-
https://note.com/killamaru/n/n5dd9d6de4666
<岡本太郎とウォーホル>
岡本太郎の絵をめくってバックヤードをのぞいた話[ディープ] - ウォーホルの続き -
https://note.com/killamaru/n/ndd21dc5e0255
アンディ・ウォーホル「SERIAL PORTRAITS」展(ルイヴィトン) - 岡本太郎のために力をお借りします -
https://note.com/killamaru/n/ndd1a969b04ba
<ランキング>
[異変の起こった美術展ランキング]2025年行った美術展の中から)
https://note.com/killamaru/n/n853c88ce272c