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無心所著歌むしんしょぢゃくかに぀いお【付無心所著歌 䞃銖】





    はじめに

    はじめに

    今幎2026幎11月来幎1月末に開催予定の「第回 綺想を競うファトラゞヌ倧䌚」に向け、「【初心者 向け】䞀番 簡単なファトラゞヌの䜜り方党回」ず題した蚘事矀を先々週たで曞いおきた のですが、それは前々回で終了したした。たた、子䟛向けのファトラゞヌ「ふぁずらじ 〜ずっおも䞍思議な詩〜 篇【『䞍思議すぎる囜のアリス』】」も前回 曞きたした。


    本蚘事では、ファトラゞヌの掟生・関連䜜品ずしお、日本のファトラゞヌ・無心所著歌むしんしょぢゃくかに぀いお曞きたす。なお、僕の最初のファトラゞヌ蚘事『 綺想詩』無料お詊し版の「日本のファトラゞヌ 無心所著歌むしんしょぢゃくか」ずいう章でも曞いおいたす👇


    本蚘事では この蚘事よりも詳现に曞きたす。そしお、僕も無心所著歌を䞃銖 䜜ったので、それも茉せたす。簡単な解説も曞きたす。

    「第回 綺想を競うファトラゞヌ倧䌚」では、通垞の自由圢匏のファトラゞヌずは別に、無心所著歌ず矎的な綺想歌の郚も蚭けたす。応募句数は10銖たでずする予定です。通垞のファトラゞヌの文字数の䞊限が300字なので、31音×10銖310字で、倧䜓 同じくらい になりたす。  たた、通垞のファトラゞヌで応募しおいおも無心所著歌・綺想歌にも応募可胜応募です   そのため、短歌や俳句・川柳が お奜きな方は ぜひ ご芧ください。そしお、「第回 綺想を競うファトラゞヌ倧䌚」で無心所著歌・綺想歌を投皿しおください✚💖


    たた、本蚘事は ちびたぬき先生 䞻催『劄想孊校』の「笑芞・蚀語遊戯」の授業の第回目でも ありたす。今回は無心所著歌ずいう和歌です。珟圹の高校の囜語教垫で叀文が お奜きな ちびたぬき先生に僕が教える ずいうのは お●こ●が●た●し●い●限り なのですが、倧目に芋お頂けたしたら幞いです。ちびたぬき先生、䜕卒よろしくお願い臎したす。


    そしお、本蚘事で この連茉は最終回です  「【初心者 向け】䞀番 簡単なファトラゞヌの䜜り方党回」は玄7䞇字になっお したった のですが、それも ようやく終了したす。最埌は無心所著歌ずいう日本のファトラゞヌで締め括ろうず思いたす。


    無心所著歌むしんしょぢゃくかに぀いお

    さお、本論の無心所著歌むしんしょぢゃくかずはナンセンスな和歌なのですが、詳现は埌の「無心所著歌むしんしょぢゃくかに぀いお」ずいう章で曞きたす。ここでは本蚘事の党䜓構成に぀いお曞きたす。

    以䞋では、たず「皆さんの無心所著歌・綺想歌」を玹介したす。

    次に、「無心所著歌むしんしょぢゃくかに぀いお」ずいう章で無心所著歌を玹介・解説したす。が、これは長くなるので、その章の最初に「結論」を眮いおいたす。時間ず興味の無い方は それだけ読んで頂いお構いたせん。

    その次の「無心所著歌  䞃銖」で僕の実䜜を挙げたす。簡単な「解説」も あるので、「第回 綺想を競うファトラゞヌ倧䌚」の参考にしお ください。

    最埌に、「ナンセンス俳句詊䜜」を茉せたす。これは某俳句番組を芳ながら考えたものです。ただ詊䜜の段階ですが、五䞃調の無心所著歌ず関連しお、「俳句」ずいうものは自然ず立ち珟れたす。たた、無心所著歌ず俳句の倧きな違いの䞀぀は「季語」です。無心所著歌には季語は䞍芁ですが、「ナンセンス俳句」は季語ずいう日本独特の颚情・蚀葉ずナンセンス・シュルレアリスムを劂䜕に絡めおいけるかたた五䞃五・17音ずいう圢匏の䞭で、ずいう詊み・競技です。これは本気で やり蟌んだら面癜いですし、倧きなゞャンルにも なりそうです。俳句が お奜きな方は ぜひ ご芧ください。そしお、䜜っおみお ください✚💖


    皆さんの無心所著歌・綺想歌

    わたりあめ さんの綺想歌

    たずは皆さんの無心所著歌・綺想歌を玹介したす。最初に玹介するのは、わたりあめ さんの綺想歌です👇


    わたりあめ さんは通垞のファトラゞヌも倚く曞いおくださり、蚀葉や䞖界芳が綺麗ですが、綺想歌も倚く曞いお くださっお いたす。

    無心所著歌はナンセンスな和歌であり、特に笑い・ギャグの色が匷いのですが、矎的な綺想ずしおの「綺想歌」も倧歓迎です。その理由ずしおは、僕は20䞖玀のシュルレアリスム文孊から決定的な圱響を受けおいるのですが、圌等も矎しいむマヌゞュを倚く曞き、讃矎しおいる からです。そしお、通垞のファトラゞヌでも「綺想詩」ず蚳しおいたす。

    なお、この「綺想歌」ずいう名称は、最初に綺想的な短歌を䜜っおくださった わたりあめ さんのために考えたものです。特に「【綺想歌】祈りの子宮ファトラゞヌ短歌」は玠晎らしく、わたりあめ さん らしい矎しい䞖界です。もちろん他の䜜品も玠敵ですが、「第回 綺想を競うファトラゞヌ倧䌚」でも綺想歌を募集するので、ぜひ参考にしおください。

    わたりあめ さん、
    玠敵な䜜品を ありがずうございたす✚💖


    どうどうどり さんの無心所著歌 & 綺想歌

    続いお、どうどうどり さんの無心所著歌 & 綺想歌です👇

    どうどうどり さんも面癜いファトラゞヌを倚く曞いお くださっお いたすが、俳句も お奜きな ようで、無心所著歌ず綺想歌にも挑戊しお ください たした。

    この蚘事には合蚈4銖が茉っおいたすが、どうどうどり さん らしい匷烈な語遞びを されおいたす。綺想歌も矎しく、良い䞖界芳を お持ちです。

    埌でも曞きたすが、この蚘事で どうどうどり さんは無心所著歌ず綺想歌に぀いお、「これは、かなり難しいですね 。31音でナンセンスな䞖界を䜜らなければならず、無駄を出せたせん。」ず蚀われお いたす。たた、コメント欄では「五䞃調は偉倧ですね笑」ず蚀われお いたす。

    僕も たったく その通りだず思いたす。が、「内容はデタラメなのに」「五䞃調で聎くず いかにも日本的情緒を垯びお䞍思議」僕のコメントです。五䞃調は日本の文孊・蚀葉の絶察的な圢匏であり、その文孊・芞術的意矩は倧きい「五䞃調は偉倧です」ので、ぜひ皆さんも無心所著歌・綺想歌に挑戊しおみお ください

    どうどうどり さん、
    玠敵な䜜品を ありがずうございたす✚💖


    益子犅䞀朗さんの無心所著歌

    次に玹介するのは、僕の最愛の noter の䞀人である益子犅䞀朗さんの無心所著歌です👇


    益子さんは僕の「#初代王倩君の䌁画」の蚘念すべき最初の投皿者なのですが、無心所著歌を倚く曞いお くださっお いたす。

    益子垫匠は数ヶ月前から䜕を思ったのか急に謎の文字《アセミック䞀文字詩》を曞描かれ始めたしたが、本業は短歌です。そしお、実力者で、第27回NHK党囜短歌倧䌚で五銖が入遞したり、第45回党日本短歌倧䌚で高山邊男遞者賞を受賞したり、他にも様々なずころで入賞・入遞しおいらっしゃるそうです。

    益子垫匠は蚀葉遊びが お奜きで、音的な遊びも倚く、ナンセンス性も兌ね備えおいたす。たた、博孊で、奇劙な蚀葉をたくさん知っお いらっしゃり、それも “益子ワヌルド” の圢成に貢献しおいたす。

    䞊で匕甚した「無心所著歌は難しい──著かずに、歌う」では無心所著歌に぀いお調べお くださり、特に犅ず関連した独自の解釈をされおいたす。


    たた、僕も今回 侃驖 䜜りたしたが、その際に益子垫匠には倧倉ありがたいアドバむスを戎きたした。おかげさたで、安心しお投皿するこずが できたした。詳现は「解説」で曞きたすが、先に お瀌を申し䞊げたす――

    益子犅䞀朗 垫匠、
    ありがずうございたす✚💖


    無心所著歌むしんしょぢゃくかに぀いお

    結論

    それでは、ここから無心所著歌むしんしょぢゃくかに぀いお曞いお いきたすが、先述の通り、長くなりたす。時間ず興味の無い方は この「結論」だけ読んで頂いお構いたせん。そしお、僕の実䜜「無心所著歌 䞃銖」ぞ行っお ください👈リンクを螏むず飛べたす。

    では、結論を述べたす。

    無心所著歌むしんしょぢゃくかずは👇

    ナンセンスな和歌であり、五䞃調のファトラゞヌです。

    これだけ です

    これが結論です。この通り、無心所著歌ずはナンセンスな和歌であり、五䞃調のファトラゞヌです。

    「和歌」ずは、ここたで説明せずに䜿っお きたしたが、本蚘事では短歌・俳句・川柳 等すべおを たずめお䟿宜的にこう呌んでいたす。䞻には五䞃調で、短歌なら31音、俳句や川柳なら17音ずいう圢●匏●です。「ファトラゞヌ」に぀いおは、僕や皆さんが䜜っおいるもので、ナンセンス詩綺想詩です。そのようなナンセンス詩を五䞃調で行なった ものが無心所著歌です。

    たた、綺想歌に぀いおは、先述の通り無心所著歌が笑い・ギャグ的であるのに察しお、矎しく綺麗な和歌ずしたす。なお、通垞のファトラゞヌが そうであるように、この2぀は同居・共存し埗たす。

    これが最も簡単な無心所著歌の定矩です。改めお たずめるず、無心所著歌むしんしょぢゃくかずは👇

    ファトラゞヌを五䞃調で行なったもの

    です。

    そしお、以䞋で より詳现に曞いお いきたす👇👇👇


    「無心所著歌むしんしょぢゃくか」ずは

    ここから無心所著歌むしんしょぢゃくかを玹介・解説しおいきたすが、僕の最初のファトラゞヌ蚘事にも茉せたので、その蚘事を匕甚したす👇


    この蚘事の「日本のファトラゞヌ 無心所著歌むしんしょぢゃくか」ずいう章でも曞いたのですが、河出曞房新瀟『こずば読本 こずば遊び』1990幎の「こずば遊びのコレクション」ずいう章で「ファトラゞヌでたらめ詩」ずしお玹介されおいたす。それが次の2銖です👇

    ○我わぎ効子もこが額に生おふる双六の牡こずひの牛の鞍の䞊の瘡かさ『䞇葉集』巻十六
      倧意――わが劻の額に生えおいる双六盀の、逞しい雄牛の鞍の䞊のできもの
    ○わが背子が犢錻たふさぎにする円石぀ぶれいしの吉野の山に氷魚ひをぞさがれる同右
      倧意――わが倫がふんどしにする䞞い石のある、吉野の山䞭に鮎の皚魚がかかっおいる

    河出曞房新瀟『こずば読本 こずば遊び』pp.209-210
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    河出曞房新瀟『こずば読本 こずば遊び』1990幎
    所蔵・撮圱初代王倩君

    このような和歌が無心所著歌です。同曞 p.209 では「ファトラゞヌずは、意味のない支離滅裂な詩」ずあり、p.210 では〈死んだ鮭が星のめぐりを眠でずらえたずき角笛の音が雷の心臓を酢に぀けお食べた〉ずいうファトラゞヌの元詩も茉っおいたす。

    匕甚した無心所著歌の前銖では、双六すごろく盀が劻の額から生えお いたり、その逞しい雄牛の鞍の䞊に で●き●も●の●〈瘡かさ〉が出来お いたりず、ナンセンスです。埌銖では、䞞い石が ふ●ん●ど●し●〈犢錻たふさぎ〉に されたり、その䞞い石がある吉野の山䞭に倧阪・宇治川の名物である鮎の皚魚〈氷魚ひを〉が いたりず、これもナンセンスです。

    このようなナンセンスな和歌が無心所著歌です。

    そしお、これらは『䞇葉集』の第16巻に茉っおいる そうですが、この2銖に぀いお より詳しく曞いお あるのが、織田正吉 先生の『日本のナヌモア   詩歌篇』筑摩曞房、1986幎です。

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    織田正吉『日本のナヌモア   詩歌篇』筑摩曞房、1986幎
    所蔵・撮圱初代王倩君

    この本の「Ⅰ  䞇葉びずの笑い」ずいう章に「 嘲笑歌ずファトラゞヌ」ずいう節があり、その「ファトラゞヌの発生」ずいう項で合蚈2ペヌゞほど曞かれお いたすpp.30-33。

    そしお、次のような経緯で䞊の2銖が詠たれた そうです👇

    倩歊倩皇の第䞉皇子で『日本曞蚘』を線纂した舎人芪王ずねりのみこが偎に仕えおいる者に「意味の通らない歌を詠む者がいたら銭ず垛きぬを取らせよう」ずいわれたずき、倧舎人安倍朝臣子祖父こおじが即座に぀ぎの二銖を詠み、賞品ず賞金二千文をもらったずいう。

    p.30

    このように、「意味の通らない歌」を詠んだら耒矎が貰える ずのこずで、倧舎人安倍朝臣子祖父こおじが詠んだのが先の2銖だそうです。

    今の匕甚に「意味の通らない歌」ずありたしたが、これが無心所著歌の定矩の䞀぀です。たた、〈無心所著むしんしょぢゃく歌心の著぀くずころなき歌〉p.30ずも あり、先の『こずば読本 こずば遊び』ず同様に、「支離滅裂で歌はたったく意味をなしおいない」p.31ずも ありたす。が、この「意味」や「心に著぀く」ずいうこずが䞀䜓どういうこず なのか これが実は倧問題で、本論の䞻メむンです。ここを間違えお したうず方法的にも結果的にもすべお間違えお したうので、以䞋の「「意味」ずは䜕か」ずいう節 以降で詳现に曞いお いきたす。


    ※無心所著歌に぀いお最も詳しい本は、僕が知る限りでは、今の織田正吉 先生の『日本のナヌモア 詩歌篇』筑摩曞房、1986幎です。しかし、2ペヌゞしか曞いおなく、ファトラゞヌず同様に無心所著歌も盞圓に情報が少ないです。通垞のファトラゞヌも党おの玙本ペヌゞを合わせおも3ペヌゞほど でしょうか。

    note で「無心所著歌」ず怜玢しおも、僕の最初のファトラゞヌ蚘事 以前では2件しか出お来たせん   

    その内の1件は、僕の最初のファトラゞヌ蚘事でも玹介した、にぅた さんの「【蚀葉遊び空論04】ナンセンス䜜文 『むいちゃん』の蚀語芳から」ずいう蚘事です。この蚘事では〈死んだ鮭が 〉のファトラゞヌの元詩が茉っおおり、匕甚文献も僕ず同じです高橋康也 線『遊びの癟科党曞①  蚀語遊戯』日本ブリタニカ、1979幎。無心所著歌に぀いおも2驖 茉っおいお、歌や経緯も同じ ものです。この蚘事ではファトラゞヌの説明・定矩付け や技法・創䜜法の確立を目指しおいる ようですが、僕の本蚘事矀のようには成功しお いない ようです。

    もう1件が からっ茶 さんの次の蚘事です👇

    からっ茶 さん の蚘事には新たに2銖が茉っおいたす。「よく知られた歌」ずも曞かれお いたすが、それらも『䞇葉集』の第16巻に収録されおいる そうです。たた、「䞇葉集巻䞀六は、愉快な巻である」ず蚀われ、その2銖は「おふざけの歌」ずも ありたす。笑い・ギャグ的なので、興味のある方は読んでみお ください👆

    このように、僕の最初のファトラゞヌ蚘事 以前には この2件しか出お来たせん。珟圚は20件ほどに なりたしたが、参考のため、「#短歌」ず怜玢するず257,389件、「#俳句」が151,529件、「#川柳」が31,989件です。「綺想歌」に関しおは僕の最初のファトラゞヌ蚘事 以前には出お来たせん。ファトラゞヌやパロノマゞヌや超意味ザヌりミも そうですが、僕は こんなマむナヌなこずしか しおいない  。どこで道を間違えたの でしょうか


    「意味」ずは䜕か

    さお、ここから本論に入っお いきたすが、少々専門的に なりたす。が、“笑芞の詩” ずしおのファトラゞヌのように、無心所著歌を “笑芞の和歌” ずしお確立するためには必芁です。たた、建築で最も重芁なのは基瀎です。土台ここを曖昧にしたたた進むず、建物は厩壊したす。堅固な建物を䜜るためには足堎をしっかりず固める必芁がありたす。そのため、きちんず論じお いきたす。『笑芞』なる「笑いの文孊」の根本は哲孊です。

    では、無心所著歌の説明で出おくる「意味」や「心に著぀く」こずに ぀いお ですが、たずは その「意味」に぀いお曞きたす。

    手元にあった『倧蟞林』䞉省堂、束村明・䞉省堂 線修所線、1988幎、p.167で「意味」ず匕くず、次のように曞かれお いたす👇

    ①蚀葉・行動・蚘号などが衚す䞀定の内容。
    ②ある衚珟・行為にこめられた内容・意図・理由・目的・気持ちなど。
    ③䟡倀。重芁性。


    これが「意味」だそう ですが、特に文孊䜜品に察しお説明がしやすい ように、次の4点に たずめお みたす👇

    ①圹に立぀こず や有益であるこず
    ②䌝えたり衚珟しおいる内容や䞻題
    ③比喩や象城や寓意や颚刺 等
    ④像を結べる・絵に描けるこず

    これは僕が たずめた ものですが、『倧蟞林』の定矩ず倉わっお いず、より现かく分類した ものです。

    それぞれ、僕の①は『倧蟞林』の③に、僕の②は『倧蟞林』の①②に、僕の③も『倧蟞林』の①②に、僕の④は『倧蟞林』の①に盞圓しおいたす。

    そしお、以䞋で䞀぀ず぀説明しお いきたす👇


     ①圹に立぀こず や有益であるこず

    たずは①圹に立぀こず や有益であるこず に぀いお ですが、これは「そんなこずをしたっお意味が無い」ず蚀う時の「意味」であり、この堎合の「意味が無い」は圹に立たず無益であるこず ず蚀えたす。

    僕は無心所著歌を “笑芞の和歌” ずしお確立したい ので『笑芞』なる「笑いの文孊」の立堎から蚀いたすが、『笑芞』なる「笑いの文孊」は すべお圹に立ちたせん。読んでも、生きおいくために圹に立぀こずは ありたせん。人生や生掻ぞの有甚性や実甚性は䞀切ありたせん。すべお無益であり、その芳点から芋るず、『笑芞』なる「笑いの文孊」は すべお「無意味」です。

    なお、これに ぀いおは、僕の笑芞論の根本を たずめ定矩した「『笑芞』ずは䜕か」ずいう蚘事に曞いお ありたす👇


     ②䌝えたり衚珟しおいる内容や䞻題

    これに぀いおも、『笑芞』なる「笑いの文孊」には あ●り●た●せ●ん●。『笑芞』は䜕かを䌝達・描写・再珟・衚珟するこずを目指しお い●た●せ●ん●。心情や情景や瀟䌚や珟実に察しお そうするこずは最初から攟棄しおいたす。そのため、②䌝えたり衚珟しおいる内容や䞻題ずしおの「意味は無い」ず蚀えたす。

    これに ぀いおも「『笑芞』ずは䜕か」で曞いお ありたす👇


     ③比喩や象城や寓意や颚刺 等

    これも今の②ず被るずころが倚いのですが、文孊䜜品においおは比喩や象城や寓意や颚刺 等ず呌ぶ方が銎染みやすい かず思いたす。特に児童文孊では「教蚓」が重芁ずなる そうですが、『笑芞』なる「笑いの文孊」には教蚓は䞀切ありたせん “旧玄聖曞” ルむス・キャロル『䞍思議の囜のアリス』が そうだった ように。先述の通り、読んでも圹に立ちたせん。これらを「意味」ずした堎合にも、『笑芞』には「意味は無い」です。

    これに ぀いおも「『笑芞』ずは䜕か」で曞いお ありたす👇

    そしお、今の3点を たずめお曞いおある箇所があるので、匕甚したす👇

    『笑芞』は䜕かの衚珟ではありたせんし、䞖界の描写・再珟でもありたせん。䜕かに぀いお語るものでもありたせんし、䜕かを䌝えるものでもありたせん。諷刺や皮肉ですらありたせんし、真理の探究などはもっおの他ですし、教蚓などはありたせんし、生きおいくために圹に立぀こずもありたせん。考え埗る蚀語の有甚性・実甚性をすべお拒み、ただ ‟遊戯” のみを目指した文孊――。

    「『笑芞』ずは䜕か」


    先の3点は通垞の文孊が圓たり前に目指すものかず思いたすが、『笑芞』なる「笑いの文孊」は攟棄しおいたす。しかし、その代わりに、最倧限の “蚀葉の自由” がありたす。100 の蚀葉の自由を享受しお、可胜な限りの 蚀葉の お●か●し●さ● を目指したす。これを「『笑芞』ずは䜕か」では次のように曞いお いたす👇

    蚀葉を䜕かを䌝えるための手段・媒䜓ツヌルずしお䜿うので●は●な●く●、ただ「笑いおかしさ・おかしみ」のみを目指した蚀語䜿甚。しかし、そうでなければ――最高玔床の遊戯でなければ――到達できない領域が存圚するのも確かで、そこが ‟『笑芞』の領域・孀塁” です。

    「『笑芞』ずは䜕か」

    そうしお、他の文孊や芞術ゞャンルずは区別・差異化・棲み分け をし、『笑芞』「笑いの文孊」ずいう領域ゞャンルを䞻匵・確保したす。


     ④像を結べる・絵に描けるこず

    最埌の④像を結べる・絵に描けるこず に぀いお ですが、これが䞀番 説明が倧倉です。そしお、さらに现かく分類が必芁に なりたすが、やっおみたす。

    たず、この「像を結べる・絵に描けるこず」が「意味」であるず䞻匵したのは、20䞖玀に哲孊・蚀語論においお革呜を起こしたルヌトノィヒ・りィトゲンシュタむンです。そしお、圌の『論理哲孊論考』1918幎です。

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    りィトゲンシュタむン『論理哲孊論考』野矢茂暹 蚳、岩波曞店、2003幎
    所蔵・撮圱初代王倩君


    この歎史的な名著を短く たずめる こずは できない のですが、1冊を解説するわけにも いかないので、簡朔に枈たせたす。圌は『論理哲孊論考』で「写像理論」ず呌ばれる理論を唱えたのですが、これは蚀葉が珟実の像●を写●し取る ずいうものです。『論理哲孊論考』では蚀葉は珟実の暡型ずしお扱われおいる のですが、車●の●暡●型●が●実●際●の●車●を●衚●す●よ●う●に●、蚀葉も珟実を衚す ずしおいたす。

    そしお、蚀葉が珟実䞖界ず䞀臎する堎合、「思考し埗る」ず蚀われ、それは「意味がある」ずされたす。

    この「思考し埗る」「意味がある」ずは、別の・非垞に簡単な蚀い方をするず、「絵に描けるこず」ず なりたす。蚀葉の内容が絵に描ける堎合は「思考し埗る」「意味がある」ず されたす。倚くの文孊䜜品の評䟡ずしお「描写」が挙げられ たすが、それが可胜であるこずが「意味がある」ずいうこず です。

    たた、『笑芞』なる「笑いの文孊」も 絵に描けるこず ずしおの「意味がある」堎合も倚く ありたす。そのため、④像を結べる・絵に描けるこず は採甚したす。

    しかし、そうでない堎合像を結べな●い●・絵に描けな●い● こずも倚く あるので、それを以䞋で曞いお いきたす👇


     論理に反しおいる堎合

    たずは、論理に反しおいる堎合です。これは前回の「ふぁずらじ 〜ずっおも䞍思議な詩〜 篇」䞭の「ふぁず・ 䞍思議ふしぎすぎる囜くにのアリス」で行なったので、その実䟋ギャグを挙げたす。


    この䞭には〈真たっ黒くろな癜しろりサギ〉ずいうものが出お来たすが、これは「黒」ず「癜」が盞反しおいお矛盟しおいたす。たた、論理に反しおいたす。このような堎合は「無意味ノンセンス」ず蚀えたす。

    同様に、そのりサギは〈右みぎに巊折させ぀する〉。これに぀いおは圓篇䞭でアリスが、「巊折させ぀っお、巊ひだりに曲たがるこず なんじゃないの!? それなのに、右みぎに巊折させ぀するっお どういうこず!?」ず驚いお いたす。子䟛にしおは分析が よく できおいたすが、「右に巊折する」ずは、右●に●巊●に●曲がるこず です。これも論理に反しお いたす。そしお、「無意味ノンセンス」です。

    このようなギャグは他にも倚く ありたすが、反論理アンチ・ロゞックずいう点で「無意味ノンセンス」です。文孊的な蚀い方では “接着語法オクシモロン” や矛盟語法ず呌ばれたす。   そしお、像を結べず絵に描けたせん。描ける、ずいう方は描いおみお ください。

    なお、りィトゲンシュタむンの『論理哲孊論考』では p.23 で觊れられお いたすが、このような「意味が無い」論理的違反も『笑芞』なる「笑いの文孊」の守備範囲です。


     文法的な乱れ がある堎合

    続いお、文法に乱れ がある堎合です。これも実䟋から挙げたす。町田健 先生の『日本語文法総解説』研究瀟、2021幎から3぀匕甚したす👇

    猫が寝おいる。

    p.107

    象が倧きい動物は犀だ。

    p.481

    がた嚘預け母芪をに花子

    p.27

    このような文法的な乱れ のある文章は「非文」ず呌ばれたすが、これらも像を結べず絵に描けない「意味が無い」ものです。

    䞊から、〈猫が寝おいる。〉は〈〉に「匹」や「時間」が付いたら通垞の正しい文章になりたすが、それが無いため意味が取れなく なっおいたす。

    〈象が倧きい動物は犀サむだ。〉は、〈象が〉ず〈倧きい動物は〉で䞻語が2぀ あるこず になり、どちらが本圓の䞻語なのか・〈犀だ〉が どちらに係るのか分からない ため、文章ずしお意味が取れたせん。

    〈がた嚘預け母芪をに花子〉は、すぐに気付いたかず思いたすが、元の正しい文章は〈母芪が花子を嚘に預けた。〉p.27です。しかし、助詞や助動詞の䜍眮がバラバラになっお いるため、意味が取れなく なっおいたす。

    このように、文法的な乱れ のある文章も像を結べず絵に描けない「意味が無い」のですが、面癜い です。他にも面癜い非文が あるので、玹介したす。元の文章はルむス・キャロルの『鏡の囜のアリス』の「ゞャバヌりォック」ですが、それに ある操䜜を加えたものの日本語蚳です👇

    倕火あぶりのぞら粘滑ねばらかにゆトヌノ
    遥堎はるばなむちか回儀たわりふるたい錐穿きりうがぐ。
    うかね匱がらぜゆあボロゎヌノ、
    かだゆ郷遠さずずおろぎラヌスぷうずめぺ叫ばこ。

    ・コヌバリス『蚀葉は身振りから進化した 進化心理孊が探る蚀語の起源』倧久保街亜 蚳、勁草曞房、2008幎、p.12


    この文章も最高に面癜い ですね   元々の「ゞャバヌりォック」でさえ意味䞍明ずしお悪名高い のに、その䞊さらに文法的操䜜を加えお より解䜓床が増しお いたす。特に、埌半2行の〈うかね匱がらぜゆあボロゎヌノ、かだゆ郷遠さずずおろぎラヌスぷうずめぺ叫ばこ。〉は玠敵です。

    もちろん、僕も このような文法を解䜓した文章を曞いお いるので、玹介したす。残念ながら出版・公衚䞍可胜ずなっおしたった或る䞀冊の本からの ものです👇

    しひ叧ぷ粌お XIII っちゃりょん睡萜ぞ蠖か XIII ちゃん。鐎るきぇ糞か蓪んぞべお适曝お呷じぇちごん、ち蚖っちゃ詧にょん。


    先の「ゞャバヌりォック」の改倉よりも解䜓床が匷い ですが、“文法の解䜓” は蚀葉・文字の最倧の解攟であり、新たな文孊・芞術の可胜性です。そしお、『笑芞』なる「笑いの文孊」では倧きなテヌマになっおおり、1冊を費やしお行なっお いたす。それが、僕の笑芞䜜品第番『もし君に脳の電荷を神に手枡し、あなたはどう』です👇


    この『もし君に脳の電荷を神に手枡し、あなたはどう』で『笑芞』は実質的に終焉しおいる のですが、「No.1」ず「No.13」は無料で公開しおいる ので、ぜひ ご芧ください👇


     新造語ネオロギズムの堎合

    最埌は新造語ネオロギズムの堎合です。新造語ネオロギズムは指瀺察象や珟実で察応するものが無い ため、像を結べず絵に描けたせん「意味が無い」。

    実䟋ギャグもあるので、いく぀か挙げたす。僕の『新・四字熟語』無料お詊し版から、創䜜の四字熟語です👇

    ・朚肉雪血
    ・䌝魚氎答
    ・地軞粉雪
    ・沈虫盲星
    ・哭涎蛮痙
    ・油尋歯冥
    ・艶祆祝⿄
    ・體髒犯璃
    ・十兠朮睂
    ・㒌㫋㫄㪅

    『新・四字熟語』無料お詊し版

    これらは珟実䞖界に察応する事象を想定しお おらず、具䜓的な指瀺察象も持ちたせん。そのため、像を結べず絵に描けたせん「意味が無い」。もっずも、挢字には1字1字に意味があるので、意味付けをしようず思えば できるかも しれたせんが。

    他にも新造語ネオロギズムの䟋を挙げたす。「ふぁずらじ 〜ずっおも䞍思議な詩〜 篇」䞭の「ふぁず・」です👇

    ぎょちもちゅらぬぱ
    みゅたにょぺけりょちぷん
    でぬぜほぎゃす
    じゅきみゃひぬぎだもりゅべち
    らぜすぎょぜみぬぞにぇ
    ぎゃもすぶお
    びぇげぞどぎゅぜがごじょぎゃずぐびゃ
    んちょぱみょらぎゃたちゅにょっぎょ

    「ふぁず・」

    これは「ふぁずらじ 〜ずっおも䞍思議な詩〜 篇」の「解説・䜜り方」で曞きたしたが、すべお僕の新造語ネオロギズムです文法も持っお いたせん。像を結べる・絵に描けるこずは「具䜓」ですが、これらの蚀葉には具䜓的な察象が無く、絵画で蚀う ずころの “抜象” です。音ず文字のみ による構成です。矎術でも抜象絵画は珟実の物を衚珟しおおらず非具象色圩ず圢態のみ による構成ですが、それを蚀葉においお行なったのが䞊のような䜜品です。

    専門的には「音声詩音響詩」や「レトリスム文字䞻矩」や「音の超意味ザヌりミ」ず呌ばれ、僕の文孊の源泉・先祖である20䞖玀西欧の前衛文孊アノァンギャルドで爆発しおいたした。そしお、“䞖界䞀意味䞍明な ひらがな䜜品” も ありたす👇

    タむトルは「ゔぁゑちぎゅらぜぬそゃんぺめこっどぅげヌちゃたぎあろふぜょすぷおぉもきせぶびりょがゐっヌけみぱぞれにょわぐぇねおゅヌりむぉちょなそべゆっゔょ」です。なお、この䜜品や音声詩音響詩・レトリスム文字䞻矩の解説・玹介は次の蚘事で曞いお あるので、こちらも ご芧ください👇


    たた、創䜜の文字も像を結べず絵に描けない堎合が ありたす。その実䜜が、益子犅䞀朗 垫匠の《アセミック䞀文字詩》です👇

    画像
    益子犅䞀朗《無題──アセミック䞀文字詩》
    所蔵・撮圱初代王倩君

    この《無題──アセミック䞀文字詩》は益子垫匠の創䜜の文字ですが、珟実に察応する事象や指瀺察象を持ちたせん。そしお、この文字自䜓が絵のようでは ありたすが、その文字の内●容●は像を結べず絵に描けたせん。そのため「意味が無い」ずは蚀える のですが、そう蚀っおしたうのは あたりにも消極的ネガティブなので、僕は「意味を超●えおいる」ず䞻匵しおいたす。そうしお、『笑芞』なる「笑いの文孊」の先祖・ロシア未来掟が唱えた “超意味ザヌりミ” に行き着く のですが、それは次の僕の曞評䞭の「“益子文字” の「意味」に぀いお 意味を超えた䞖界」ずいう章に譲りたす👇


    

    以䞊、「意味」ずいうものを①圹に立぀こず や有益であるこず・②䌝えたり衚珟しおいる内容や䞻題・③比喩や象城や寓意や颚刺 等・④像を結べる・絵に描けるこずの4぀に分け、④は さらに「論理に反しおいる堎合」「文法的な乱れ がある堎合」「新造語ネオロギズムの堎合」に分類したしたが、本蚘事の䞻圹・無心所著歌は どのように「意味が無い」のでしょうか それを以䞋で曞いお いきたす👇


    無心所著歌の無意味性

    ここから無心所著歌の分析に入っお いきたすが、改めお先の2銖を匕甚したす👇

    ○我わぎ効子もこが額に生おふる双六の牡こずひの牛の鞍の䞊の瘡かさ『䞇葉集』巻十六
      倧意――わが劻の額に生えおいる双六盀の、逞しい雄牛の鞍の䞊のできもの
    ○わが背子が犢錻たふさぎにする円石぀ぶれいしの吉野の山に氷魚ひをぞさがれる同右
      倧意――わが倫がふんどしにする䞞い石のある、吉野の山䞭に鮎の皚魚がかかっおいる

    河出曞房新瀟『こずば読本 こずば遊び』1990幎、pp.209-210

    これらは「意味のない支離滅裂な詩」p.209ず説明されお いたすが、䞊で挙げた「意味」の4点のうち、どれが「ない」ず蚀われお いるのでしょうか

    たず、①圹に立぀こず や有益であるこず ですが、この2銖を読んでも圹には立たなそうです。たた、無益そうです。そのため、①の「意味は無い」ず蚀えそうです。

    次に②䌝えたり衚珟しおいる内容や䞻題ですが、この2銖は䜕か特定の事柄や心情を誰かに向けお䜕かを誰かに䌝えるために詠んだもの でしょうか 先に この2銖の成立の経緯を玹介したしたが、倧舎人安倍朝臣子祖父こおじが舎人芪王ずねりのみこに「意味の通らない歌を詠む者がいたら銭ず垛きぬを取らせよう」ず蚀われお詠んだ そうです。そのため、この②の「意味は無い」ず蚀えそうです。

    ③比喩や象城や寓意や颚刺 等も同様で、それらを目指しお詠たれた ものでは なさそうです。そしお、③の「意味は無い」ず蚀えそうです。たた、「意味の通らない」「支離滅裂で歌はたったく意味をなしおいない」ずいう蚀い方に぀いおは、比喩や象城が芋出せない こずや物語ストヌリヌに䞀貫性が無いこず ず解釈できたす。

    最埌の④像を結べる・絵に描けるこず ですが、これに぀いおは「意味がある」ず蚀えたす。各句の〈わが劻の額に生えおいる双六盀〉や〈逞しい雄牛の鞍の䞊のできもの〉や〈ふんどしにする䞞い石〉や〈吉野の山䞭に鮎の皚魚がかかっおいる〉は どれも絵に描けたす。頭の䞭で想像むメヌゞするこずも できたす。そのため、④の「意味がある」ず蚀えたす。

    たずめるず、「意味が無い」ず蚀われるのは、①圹に立぀こず や有益であるこず・②䌝えたり衚珟しおいる内容や䞻題・③比喩や象城や寓意や颚刺 等の3点においお です。


    なお、織田正吉 先生の『日本のナヌモア   詩歌篇』前掲には別の2銖が茉っお いたす。それは「近江おうみの君ず匘埜殿こきでん女埡䞭玍蚀の君の代詠が莈答した」p.31もの だそうで、次のもの です👇

     草わかみひたちの浊のいかが埌いかであひ芋ん田子の浊波
     ひたちなるするがの海の須磚の浊に浪立ち出でよ箱埌の束

    p.31

    これらは「地名を支離滅裂に詠み蟌んだ」p.32ず曞かれお いたすが、次のようにも蚀われお いたす👇

    しかし、この二銖は「いかであひ芋ん」「田子」ず「立ち出でよ」「束埅぀」に意味があり、無心所著歌ずはいえない。

    p.32

    このように、〈いかであひ芋んなんずかしお䌚いたい〉〈田子の浊駿河の囜の歌枕〉〈立ち出でよお出掛け ください〉〈束埅぀〉が男女の愛の歌ず読める ずしお、「意味があり、無心所著歌ずはいえない」そうです。

    これは②䌝えたり衚珟しおいる内容や䞻題に盞圓したすが、少なくずも織田正吉 先生は②の意味は排陀されお いたす。


    無心所著歌の解䜓

    しかし、果たしお本圓に そうなの でしょうか WebPDFで閲芧できる無心所著歌の研究で最も詳しいのは、東京倧孊文孊郚の鉄野昌匘 教授の「『䞇葉集』巻十六に぀いお「無心所著歌」を䞭心に」です。

    この論文は PDF で玄10ペヌゞありたすが、圓論文䞭の「䞉」pp.89-90で先の倧舎人安倍朝臣子祖父こおじの2銖が解説されお いたす。

    1銖目の〈我わぎ効子もこが額に生おふる双六の牡こずひの牛の鞍の䞊の瘡かさ〉に぀いおは、〈我わぎ効子もこ〉の額に生えるものず蚀えば「角だろう」p.90ずされお いたすが、「しかしその予想は裏切られお双六が生えおくる。」p.90  その埌の〈牡こずひの牛の鞍の䞊の瘡かさ〉は「倧きな牛が荷を運びこむ倉ず、皮膚のできもの」p.90ず解釈され、〈我わぎ効子もこ〉吟効児に぀いお次のようなむメヌゞが されお いたす👇

    こうした単語を総合しお出来る「吟効児」のむメヌゞは、痒いずころをがりがり掻きながら、のっそりず珟われ、怒るず角を出す肥えた叀女房だろう。

    p.90

    この歌には音や文字の連想も倚く働いおいる ようですが、「支離滅裂で歌はたったく意味をなしおいない」ず蚀われおいた この歌は今のような解釈が できる ようです。即ち、〈我わぎ効子もこ〉は「痒いずころをがりがり掻きながら、のっそりず珟われ、怒るず角を出す肥えた叀女房」。

    この堎合、先ほど退けた②䌝えたり衚珟しおいる内容や䞻題ず③比喩や象城や寓意や颚刺 等ずしおの「意味がある」こずに なりたす。

    たた、2銖目に぀いおも次のように解釈されお いたす👇

    䞀方の第二銖は「吟兄子の犢錻」、タフサギは而であるから、䞋しもの話になるのは必然である。而にするのは無論垃のはずだが、それも裏切られお「぀ぶれ石」すなわち䞞い石だずいう。しかし而で䞞い石ずいえば、誰しも睟䞞を連想するだろう。䞞い石があるのは吉野川かず思えば出お来るのは吉野山で、そこに氷魚が懞けおある。〔  〕「぀ぶれ石」に睟䞞が連想されおいれば、ぶらさがった氷魚にも圓然、その䞊の男性噚が思われないはずもない。氷魚は〔  〕長さ䞀二寞である。怖い叀女房の前で、完党に萎えた裞の男が思い浮かぶ。

    p.90

    「䞋しもの話」に なりたしたが、2銖目も このような解釈が できる そうです。即ち、「怖い叀女房の前で、完党に萎えた裞の男」。

    そしお、この堎合も、先ほど退けた②䌝えたり衚珟しおいる内容や䞻題ず③比喩や象城や寓意や颚刺 等ずしおの「意味がある」こずに なりたす。

    䞀芋「意味が無い」ように芋える無心所著歌ですが、鉄野 先生は「䞉」を次のように たずめられお いたす👇

     和歌には譬喩歌ずいうゞャンルがあり、衚面䞊物象の文脈で統䞀しながら、男女の色ごずを暗瀺させる方法が発達しおいた。「無心所著歌」は、その譬喩における胜喩の文脈を解䜓しながら、所喩の方の統䞀を銖の皮䞀枚で残す芞圓だったず蚀えようか。

    p.90

    芁するに、盎接的に衚珟するの ではなく、遠回しに喩えながら「男女の色ごずを暗瀺させる方法」が和歌には あるそうで、無心所著歌も その䞀皮だった可胜性が あるそうです。


    こうなっおくるず事情は倉わり、あの奇劙なむマヌゞュ綺想を呑気に愉しんでいる堎合では なくなりたす。或いは、興醒ざめです。いや、しかし、䞭䞖ペヌロッパのファトラゞヌも次のように説明されお いたした👇

     もっずも、堎合によっおは、ナンセンスのかげに、われわれにはわからない圓時の䞖盞や暩力者ぞの手の蟌んだ諷刺がこめられおいるのかもしれない。

    高橋康也線『遊びの癟科党曞① 蚀語遊戯』日本ブリタニカ、1979幎、p.158
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    高橋康也 線『遊びの癟科党曞① 蚀語遊戯』日本ブリタニカ、1979幎
    所蔵・撮圱初代王倩君


    《fatrasies》――fatrasがらくたの山積みの掟生語。䞭䞖の、぀じ぀たの合わぬ、あるいは理窟に合わぬ詩で、栌蚀や諺などを繫ぎあわせお䜜ったものであり、諷刺的な暗瀺がそのなかに含たれおいる。

    アンドレ・ブルトン『黒いナヌモア遞集Ⅰ』河出曞房新瀟、山䞭散生・窪田般圌・小海氞二ほか蚳、2007幎、p.228
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    アンドレ・ブルトン『黒いナヌモア遞集Ⅰ』
    河出曞房新瀟、山䞭散生・窪田般圌・小海氞二ほか蚳、2007幎
    所蔵・撮圱初代王倩君


    こうあるように、䞭䞖ペヌロッパのファトラゞヌにも「圓時の䞖盞や暩力者ぞの手の蟌んだ」「諷刺的な暗瀺がそのなかに含たれおいる」そうです。そしお、その堎合は③比喩や象城や寓意や颚刺 等ず①圹に立぀こず や有益であるこず瀟䌚や暩力ぞの攻撃ずしおの「意味がある」こず になりたす。

    しかし幞い なのは、そういった ものは もはや珟代の「われわれにはわからない」こずです。そのため、䜙蚈な勘繰り はせず、玔●粋●に● あのナンセンスや綺想を愉しんだら良い のです。


    「無心」の解釈ず是非

    鉄野昌匘 先生の「『䞇葉集』巻十六に぀いお「無心所著歌」を䞭心に」䞭の「四」pp.91-93に、「無心」ずいう蚀葉・抂念に぀いお詳しく曞いお あるので、それも玹介したす。


    たず、無心所著歌の「無心」ずは䞀般的に、心を無にするこず や䞀切の し●が●ら●み●等から解攟されるこず ず蚀えるかず思いたす。念のため、『倧蟞林』前掲、p.2356を匕いおみるず、次のように茉っお いたす👇

    䞀切の劄念から解攟された心。〔  〕心にわだかたりのないこず。雑念や欲心のないこず。たた、そのさた。


    こういった状態が「無心」だそうで、同貢には無心所著歌に぀いおも茉っおいたすが、鉄野 先生も次のように曞かれお いたす👇

     也氏の蚀うように、心から䞀切の執着を排するこずは、仏教の根本矩の䞀぀であった。

    p.91

    「心から䞀切の執着を排するこず」。そしお、その「無心」は仏教の根本粟神ず極めお近い そうです。さらに、無心所著歌は「卑猥な連想を䌎いながら〔  〕この䞖ぞの執着を䞀切捚お去るこずぞず比喩された」p.91ず ありたす。そしお、こう曞かれお いきたす👇

    それは、わけのわからない歌を䜜っお賞金をせしめるずいう最も俗っぜい行為が、粟神の囚われなさずいう点で、仏教の奥矩にかなっおいるず認定されたこずでもある。

    p.91

    このように、「わけのわからない」無心所著歌は「粟神の囚われなさずいう点で、仏教の奥矩にかなっおいる」。あんなナンセンスな和歌が仏教の真理ぞ到達しおいた ようです。

    「仏教の根本矩」「仏教の奥矩」ずは非垞に厇高な粟神のように聞こえたすが、『笑芞』なる「笑いの文孊」にずっおは どうか ここから、この「無心」に察する立堎を述べお いきたす。

    結論から蚀いたす。「無心」であるか どうかは関係ありたせん。『笑芞』なる「笑いの文孊」は「心から䞀切の執着を排するこず」は目指しお い●た●せ●ん●。『笑芞』にずっお重芁なのは「面癜いこず」です。これが目暙です。それが達成される のであれば、無心でも有心でも どちらでも良い です。重芁なのは結果です。有心であっおも面癜かったらですし、無心であっおも面癜くなかったらです。「心から䞀切の執着を排するこず」は『笑芞』の方法・手段になるこず はあっおも䟋えば、シュルレアリスムの手法・自動蚘述オヌトマティスムのように、目的・目暙には な●り●た●せ●ん●。

    初心者の方で、無心所著歌の「無心」を字面 通りに䞊のように捉えおしたう人が よく いるのですが、ここで「そうではない」ずいうこずを明確にしお おきたす。「心に著぀く所 無き」ずいう本来の読み方の堎合、「意味が無い」ず解釈し、「「意味」ずは䜕か」ずいう節以降で述べた通り になりたす。


    しかし、では、“笑芞の和歌” ずしおの無心所著歌では䜕を目指すのか これは本蚘事の「無心所著歌むしんしょぢゃくかに぀いお」ずいう章の最初の「結論」で曞いた通りです。そこで、無心所著歌ずは「ナンセンスな和歌であり、五䞃調のファトラゞヌです」ず曞きたした。そしお、無心所著歌では「ファトラゞヌを五䞃調で行な」えば良い のです。

    “笑芞の詩” ずしおのファトラゞヌは笑い・ギャグやナンセンスや綺想や意倖なもの同士の結合である ずころのデペむズマンやシュルレアリスムが目指されおいる ので、それを五䞃調の17音や31音で衚珟しお ください。或いは、無心所著歌ずは「デペむズマン和歌」や「シュルレアリスム和歌」です。

    談林掟ず「無意味」に囚われるこずの危険性

    ここから、無心所著歌が最も盛ん ずなった江戞時代・延宝期1673〜1681幎の「談林掟」ずいう俳諧 流掟を玹介したす。

    それに ぀いお詳しいのは、俳人・東 明雅さんの『猫ねこ蓑みの通信』の「第31号 無心所着むしんしょじゃく考」1998幎4月15日です。


    「第31号 無心所着むしんしょじゃく考」では無心所著歌の定矩や歎史や東さんの解釈が玙面1ペヌゞほどで曞かれお いたすが、延宝期たでは無心所著歌は吊定・批刀的に捉えられお いたが、延宝期に入っおから「新しい俳諧」ずしお勃興した そうです。こう曞かれお いたす👇

    〔  〕延宝初幎のころ、倧阪を䞭心ずする町人文化の発展は、その経枈的優䜍性を背景に、旧い文化䌝統の砎壊ずずもに新しい俳諧を生み出した。このいわゆる談林掟の䞭心ずなったのは西山宗因・井原西鶎・岡西惟䞭の面々である〔  〕。

    p.1

    このように、倧阪で町人文化が発展し経枈的に力を持った時代に、それたでの和歌が吊定・砎壊され、西山宗因・井原西鶎・岡西惟䞭が䞭心ずなった談林掟が「新しい俳諧を生み出した」そうです。そしお、その談林掟では俳諧は「無心所着を本意ずおもふべし」p.1ずさえ蚀われおいた そうです。

    たた、「軜口」「速吟」「寓蚀ぐうげん」p.1ずいう方法が具䜓䟋は無いものの玹介されお いたす。そしお、次の段萜では こう曞かれお いたす👇

     この談林の新しい俳諧運動は、芁するに旧い文化䌝統に察する吊定であり、遠く遡れば有心連歌に察する無心連歌の反逆であり、無心所着も軜口も寓蚀も芁するにその手段でしかなかった。そこには談林俳諧が䞀時は焌原の火のように燃え䞊がっお、党俳壇を制圧したかに芋えたものの、遂に芞術的完成を芋ず、応ち衰頜しお行った理由があるず思う。

    p.1

    こうある ように、談林掟は それたでの和歌に察する反逆ずしお成っおいた のであり、無心所著も その手段だった そうです。そしお、そのような吊定性しか持っお いなかった ため、「遂に芞術的完成を芋ず、応ち衰頜しお行った」。

    これは非垞に気を付けねば なりたせん。党 無心所著歌・綺想歌 䜜家の皆さん、肝に銘じおください。通垞のファトラゞヌの堎合も そうですが、「無心」「意味が無い」「無意味」を目指すのでは ありたせん。「無心」を「無意味」ず取っおしたい、吊定性に堕しおは いけたせん。


    ずころで、この談林掟の「旧い文化䌝統に察する吊定」に䌌おいる ものに、20侖简 前半の西欧の “ダダ” が ありたす。『笑芞』なる「笑いの文孊」は このダダから決定的な圱響を受けおおり、今の文章を読んでいお すぐに脳裏に浮かんだ のですが、その「ダダの革呜を発明した男」トリスタン・ツァラは こう叫びたした👇👇👇👇👇👇👇

    ☞は䜕も意味しない

    「ダダ宣蚀1918」、『ムッシュヌ・アンチピリンの宣蚀――ダダ宣蚀集』塚原史 蚳、光文瀟、2010幎、p.25


    「☞は䜕も意味しない」。
    圌等も第䞀次䞖界倧戊を契機に、叀代ギリシャ以来3000幎来の西掋文化・思想・芞術を砎壊しようず䌁おたしたが、しかし、ダダの䞻導者・ツァラは吊定・砎壊のみを目指しおは い●た●せ●ん● でした。

    衚向きには そう芋えおも、圌等の目指しお いたものは、あくたでも積極的・創造的ポゞティブなもの でした。それに気付かせお頂いたのが、倧平具圊 先生の『トリスタン・ツァラ 蚀葉の四次元ぞの越境者』珟代䌁画宀、1999幎です。

    画像
    倧平具圊『トリスタン・ツァラ 蚀葉の四次元ぞの越境者』珟代䌁画宀、1999幎
    所蔵・撮圱初代王倩君


    この革呜的な倧著をここで すべお玹介するこずは できたせんが、䞀般的にダダは「無意味」ず捉えられお いたのを、倧平具圊 先生は「蚀葉の四次元ぞの越境」ず解釈されお いたす。「意味が無い」のではなく、「意味を超●えおいる」。西掋的理性・思考や蚀語の狭い限界を超えお行く。これがダダツァラの本圓に目指しお いたもの であり、ダダは新しい衚珟・芞術・文孊のための、旧い決たり・枠組みの砎壊或いは、超新星爆発でした。

    そうしお、『笑芞』なる「笑いの文孊」では、「意味がある」堎合は きちんずシュルレアリスティックな綺想を展開し、「意味が無い」堎合は “新しい蚀語䞖界” を創出せねば なりたせん。


    詩歌人・加藀郁乎『圢而情孊』 
     “圢而䞊的綺想メタフィゞカル・コンシヌト” 

    最埌に、僕ず同じく、20䞖玀のダダ・シュルレアリスムや1617䞖玀の文孊におけるマニ゚リスムから圱響を受け、談林掟や無心所著歌の系譜にある日本の詩歌人・加藀郁乎の『圢而情孊』昭森瀟、1966幎ずいう句集を玹介したす。

    画像
    画像
    加藀郁乎『圢而情孊』昭森瀟、1966幎
    所蔵・撮圱初代王倩君

    本蚘事では、「意味」の④像を結べる・絵に描けるこずを「論理に反しおいる堎合」「文法的な乱れ がある堎合」「新造語ネオロギズムの堎合」に分けたしたが、それらでない堎合でも像を結べな●い●・絵に描けな●い● こずが ありたす。即ち、論理には適い、文法を守り、新造語も䜿っお いない堎合です。

    加藀郁乎の詩歌に぀いおは仁平勝 先生の『加藀郁也論』沖積舎、2003幎での分析が最も詳しい ので、先に玹介したす。

    画像
    仁平勝『加藀郁也論』沖積舎、2003幎
    所蔵・撮圱初代王倩君


    『加藀郁也論』で仁平先生は加藀郁也の『えくずぷらすた』の2句を䟋に挙げお、その2句䞭の2぀のフレヌズに぀いお こう曞かれおいたす👇

    「ひらがなの車リムゞン」や「非ナヌクリッドの無人車」は、『えくずぷらすた』をはじめお読んだわたしをじゅうぶんに驚かせた。前からの続きでいうなら、これらのオブゞェは像を結びようがない。

    pp.69-70

    〈ひらがなの車リムゞン〉や〈非ナヌクリッドの無人車〉ずいうフレヌズは「像を結びようがない。」   たしかに、ひらがな の車リムゞンや非ナヌクリッドの無人車を絵に描くのは論理的に難しそう です。

    加藀郁也は このような句をよく曞くのですが、仁平先生は それを「非具象俳句」p.103ず呌び、こう蚀われたす👇

    この名句は、どんな像も結ばないし、どんな意味も䞻匵しない。たさにそのこずによっお、俳句ずしお名句なのである。このぞんで思い切っおいっおおこう。郁也の俳句は、そこから像を匕き出すこずも、なんらかの統䞀した意味をそこに探るこずも芋圓倖れである。

    pp.61-62

    こうあるように、加藀郁也の俳句や詩歌は「どんな像も結ばないし、どんな意味も䞻匵しない。」「そこから像を匕き出すこずも、なんらかの統䞀した意味をそこに探るこずも芋圓倖れである。」   本蚘事では「意味」を①圹に立぀こず や有益であるこず・②䌝えたり衚珟しおいる内容や䞻題・③比喩や象城や寓意や颚刺 等・④像を結べる・絵に描けるこず ずしお怜蚎しお きたしたが、郁也の詩歌には その吊定圢「意味が無い」が ほずんど すべお圓お嵌たりたす。

    そしお、仁平先生は こう曞かれたす👇

      「圢而情孊」ずいう題名はダテに぀いおいるわけではない。蚀葉はなにか具䜓的なものを指瀺しなくおも、それ自䜓がたさしく圢而䞊的に叙情を衚珟するこずもできる。そういう郁也の俳句的方法を蚀い衚わした題名である。

    p.104

    ここでは「「圢而情孊」ずいう題名」に぀いお觊れられお いたすが、「なにか具䜓的なもの」ではなく、「圢而䞊的」なものを蚀葉は衚珟するこずが できる、ず蚀われお いたす。

    そうしお、1617䞖玀の文孊におけるマニ゚リスムで愛奜されおいた “圢而䞊的綺想メタフィゞカル・コンシヌト” に行き着きたす。これは、「圢而䞊メタフィゞカル」圢の䞊・圢を超●えた「綺想コンシヌト」です。なお、1617䞖玀で䜿甚されおいた本来のものずは異なり、笑芞流に解釈・取り蟌みを しおいたす。たた、䟋によっお、note で「圢而䞊的綺想」ず怜玢しおも僕の蚘事しか出お来たせん。

    この “圢而䞊的綺想メタフィゞカル・コンシヌト” は もちろん僕も やっおおり、いく぀か玹介したす👇

    月を殎った極圩色の花しかない無のフヌガ

    ・

    茜さすグンゞャラゎンディ語

    ・

    酩酊したむ音䟿の鰐達

    ・

    超星・ベガをす●る●ひよこ達

    ・

    倧腞の倪陜フレア――或いは、倪陜の倧腞フレア――を論砎し

    ・

    このようなギャグです。これらのファトラゞヌを読んだこずが ある方は気付きたしたか   これらは「論理には適い、文法を守り、新造語も䜿っおいない」ものです。そしお、「像を結べな●い●・絵に描けな●い●」ものですが、「意味が無い・無意味」ず消極的ネガティブには蚀いたせん。もっず積極的・創造的ポゞティブに「意味を超●えおいる」ず䞻匵したす。文法を厩したり新造語ネオロギズムを䜿った堎合には、ロシア未来掟が唱えた “超意味ザヌりミ” ずいう呌び方をしたす。

    そうしお、加藀郁乎の『圢而情孊』から5銖を玹介したす👇

    般若は野暮倩を埗おゎムを氞遠にする

    .12

    持䞻がなめこに逆進化しお郜合を぀ける

    .18

    くちう぀しの春のゆたりを䞍自然しよう

    .29

    神話の残りを萜雁ずしお耳錻肛門ぞゆく

    .89

    華氏は摂氏をシェヘラザヌドの氞遠だけ離す

    .91

    いかがでしょうか

    こういった䞖界が加藀郁乎ず『圢而情孊』ですが、ファトラゞヌや無心所著歌や僕の䜜品ず非垞に近い感觊であるこずは感じお頂けた ず思いたす。たた、どれも「非具象」で、「像を結べな●い●・絵に描けな●い●」ものです。

    しかし、どのようにしお「像を結べな●い●・絵に描けな●い●」のか それは、りィトゲンシュタむンの『論理哲孊論考』の蚳泚p.198で、蚳者の野矢茂暹 先生が解説しお くださっお いたす。そこでは「ナンセンス」の䟋ずしお、〈タマはで割り切れる〉ず〈癜さがポチにあくびをした〉が挙げられお いたす。

    野矢 先生は それらを「論理圢匏に違反した蚘号列」p.198ず蚀われお いたすが、文孊におけるマニ゚リスムの蚀葉では「異範疇法パラ・カテゎリズモ」です。範疇カテゎリヌの異なった蚀葉同士の結合です。〈タマ〉は猫動物ずいう範疇カテゎリヌに属しお いたすが、〈で割り切れる〉のは数ずいう範疇カテゎリヌのみ です。〈あくび〉をするのは生物ずいう範疇カテゎリヌに属する者だけ ですが、〈癜さ〉ずいう色の範疇カテゎリヌに属するものが そうしお したっお いたす。

    このように、異なる範疇カテゎリヌに属す蚀葉が結び付く堎合も「像を結べな●い●・絵に描けな●い●」。しかし、野矢 先生の〈タマはで割り切れる〉ず〈癜さがポチにあくびをした〉ずいう文章は面癜い です。こういったものは「意味を超●えた」綺想“圢而䞊的綺想メタフィゞカル・コンシヌト” ずしお、『笑芞』なる「笑いの文孊」は継承したす。


    たずめ

    そうしお、長くなっお したった本章「無心所著歌むしんしょぢゃくかに぀いお」を簡単に たずめたす。

    最初に「結論」で、無心所著歌ずは「ナンセンスな和歌であり、五䞃調のファトラゞヌ」であっお、「ファトラゞヌを五䞃調で行なったもの」ず曞きたした。たた、別の箇所では「デペむズマン和歌」や「シュルレアリスム和歌」ずも蚀いたした。

    その埌に「「無心所著歌むしんしょぢゃくか」ずは」で無心所著歌の玹介ず解説をしたした。

    「「意味」ずは䜕か」以降で、無心所著歌の「心に著぀く所 無き」「意味が無い」こずを巡り、「意味」の分類・分析をしたした。

    そしお、「無心所著歌の無意味性」で その「意味が無い」こずの解析・査定を行い、「無心所著歌の解䜓」では それが芆されたした。

    その埌の「「無心」の解釈ず是非」ず「談林掟ず「無意味」に囚われるこずの危険性」では、“笑芞の和歌” ずしおの無心所著歌は「無心」や「無意味」のみを目指すもの ではない こずを曞きたした。

    最埌の「詩歌人・加藀郁乎『圢而情孊』  “圢而䞊的綺想メタフィゞカル・コンシヌト” 」では、無心所著歌の系譜にある20䞖玀の詩歌人・加藀郁也の『圢而情孊』を玹介し、“圢而䞊的綺想メタフィゞカル・コンシヌト”ずいう抂念に接続したした。

    なお、これらの倚くは次の曞評の「“益子文字” の「意味」に぀いお 意味を超えた䞖界」ずいう章で曞いた ものです。ぜひ改めお ご芧ください👇


    無心所著歌の文孊・芞術的意矩

    そしお、最埌に、無心所著歌の文孊・芞術的意矩に぀いお曞きたす。

    埌述したすが、益子犅䞀朗 垫匠に僕の䞃銖を DM で読んで頂いた時に、次のように蚀っお ください たした👇

    やはり無心所著歌は、型の䞭でナンセンスが端正な顔をしおいる感じが、劙に面癜いですね。

    「型の䞭でナンセンスが端正な顔をしおいる」。五䞃調ずいう型にナンセンスが居るのが「劙に面癜い」。その通り だず思いたす。

    たた、僕も先の「どうどうどり さんの無心所著歌 & 綺想歌」で、「内容はデタラメなのに」「五䞃調で聎くず いかにも日本的情緒を垯びお䞍思議」ず曞きたした。そしお、「五䞃調は日本の文孊・蚀葉の絶察的な圢匏であり、その文孊・芞術的意矩は倧きい」ずも曞きたした。どうどうどり さんも「五䞃調は偉倧ですね」ず蚀われお いたしたが、ファトラゞヌを日本叀来の・特有の圢匏で行うこずは、日本の文孊の歎史に則るこずに なりたす。同時に、和歌の䞖界に組み蟌たれ埗たす。

    そのような文孊・芞術的意矩があるので、皆さんも ぜひ無心所著歌・綺想歌を曞いお いっお ください。たた、“笑芞の和歌” ずいうゞャンルを創りたしょう。



    無心所著歌  侃驖

    無心所著歌  侃驖

    それでは、ここから、僕が䜜った無心所著歌を䞃銖 茉せたす。

    先述したしたが、「第回 綺想を競うファトラゞヌ倧䌚」では、無心所著歌ず綺想歌の郚も蚭けたす。応募句数は10銖たで ずする予定なので、それに挑戊しお僕も銖で組みたした。

    たた、僕は これたで短歌をろ●く●に曞いたこず がありたせん。そしお、どうどうどり さんも「これは、かなり難しいですね 。31音でナンセンスな䞖界を䜜らなければならず」ず蚀われお いたしたが、その通り です。ファトラゞヌナンセンス・綺想・シュルレアリスムを五䞃調の31音に嵌めおいく のは ずおも苊劎したした。䜿いたくおも䜿えない語も倚く ありたした。ただただ やり蟌めお いない のですが、い぀かは萜ち着いお取り組みたす。

    そしお、本蚘事での公開の前に益子垫匠に倧倉ありがたいアドバむスを戎きたしたが、それは埌の「解説」で曞きたす。

    それでは、「無心所著歌  䞃銖」を どうぞ👇👇👇








    壱


    月を買い ハムスタヌ颚 冥王ハヌデスを溶かしお祝うペペロンチヌノ



    匐


    ゟンビ達を花束にしプラトンは織田信長ぞ愛想で莈る



    参


    避劊具や  トランペットを煮蟌み売る 83 の最終兵噚



    肆


    倏の宵  雪を降らせるオシリスはダヌクマタヌ等の雛人圢



    䌍


    垂乳根の jgzvq を蒞発させる地底人かな



    陾


    ゔぇぐぉばぢゅゑ  れぎょぬぎゐほぐぃ  ぎょみちゅらぱ
      ぐぇむぉぢぇにゅぎぇでゅゔゃ  んどゅぺぐぁちょぎゅぜ



    挆


    韗䯂籲麀𚷻  籯爚點韞霜驫釄  鬮鬭鬫鬪䰗  倊蟷亞朮冎仐兕  乄鷫乀襺亅讞亠










    解説


    いかがでしたか、僕の「無心所著歌 䞃銖」は ここから、簡単に解説を曞いお いきたす。

    益子犅䞀朗 垫匠ぞの謝蟞

    たずは、公開前に ご助蚀をくださった益子犅䞀朗 垫匠ぞ感謝を申し䞊げたす。益子垫匠、ありがずうございたした。


    その内容ですが、䞻に各銖の音数の確認ず倖れおいた堎合の修正案を出しお頂きたした。

    益子垫匠は各銖の各句に【5】や【7】ず付けお くださり、1぀1぀䞁寧に確認しお ください たした。総蚈 数癟字にも なり、益子垫匠の普段の投皿の文量より倚く、「ちょっず熱入っお曞きすぎたしたかね笑」ずも蚀われお いたすが、おかげさたで安心しお投皿するこずが できたした。

    たた、僕は「第回 綺想を競うファトラゞヌ倧䌚」の無心所著歌・綺想歌の郚の参考䜜品にもする ぀もり だったのですが、「ナンセンスさやシュルレアリスム性の参考䟋ずしおも、分かりやすい5銖だず感じたした」ず蚀っお くださり、こちらも安心しお参考䜜品ずするこずが できたした。


    党䜓構成

    党䜓構成に぀いお ですが、先述の通り、7銖の構成です。たた、無心所著歌は ただ初期の段階なので、型や音を倖すこずは避けたした。型が無ければ吊定も砎壊も ありたせん。  そしお、すべお 57577 です。

    益子垫匠に読んで頂いた時は「䌍」たでの5銖なのですが、「5銖それぞれ方向が違っお、バリ゚ヌションに富んでいお玠敵でした😊」ず感じお分析しお頂きたした。そしお、その通りで、5銖たた7銖ずもに違う詊みを しおいたす。

    たず、「壱」「匐」は基本の型です。いわゆる短歌ずいうものは倧䜓このような圢を しおいるず思いたす。そしお、それに忠実に則りたした。

    「参」は〈避劊具や〉による詠嘆を䜿いたした。これも短歌や俳句で非垞に よく䜿われる ものだず思いたす。

    「肆」でも〈倏の宵〉ずいう俳句での倧きな季語を䜿い、和歌の語を螏襲したした。なお、無心所著歌・綺想歌では季語を䜿う必芁は ありたせん。

    「䌍」も〈垂乳根たらちねの〉ずいう和歌での絶察的な枕詞で始めたした。たた、〈地底人かな〉ずいう詠嘆でオトシたした。

    「陞」は「新造語ネオロギズムの堎合」で曞きたしたが、音声詩音響詩やレトリスム文字䞻矩や音の超意味ザヌりミであり、“抜象” です。益子垫匠も されおいた ので、僕も やっお みたした。䞀応、57577の31音です。


    「
    挆」もレトリスム文字䞻矩や超意味ザヌりミで、難解挢字による構成・芖芚詩です。暪幅の狭いスマホで芋るず厩れお したい たすが。  なお、ここでは音数ではなく文●字●数●で蚈算し、31字●です。

    ずいうように、1驖1銖で別の詊みをし、7銖で「バリ゚ヌションに富」むように構成したした。倉奏曲ノァリ゚ヌションの名手だったベヌトヌノェンも《創䜜䞻題による぀の倉奏曲》Op.34 で、぀の倉奏を すべお異なる方法で行なっおいたす。


    たた、特に「䌍」「陞」「挆」に掛けお ですが、埌半に進むに ぀れお お●か●し●さ● が匷くなっお いたす。そのような「お●か●し●さ● のクレッシェンド」も行なっお いたす。笑いの䜜品では非垞に重芁です。「挆」は完党にオ●チ●です。

    そしお、耇数銖の堎合は連䜜的になる ず予想されたす。特定の語や内容的なテヌマによる䞀貫性は必芁ありたせんが、党䜓構成も意識・工倫しお ください。


    各語の匷さ や関係性・ナンセンスさ・シュルレアリスム性

    ここから、簡単に各句の解説をしたす。僕のファトラゞヌを読んだ こずがある方は感じお頂けたず思いたすが、蚀葉の䜿い方に ぀いお、本䜜は僕が普段ファトラゞヌで行なっおいる ものず倉わっお いたせん。先述の通り、無心所著歌・綺想歌は「五䞃調のファトラゞヌ」です。普段のファトラゞヌでの蚀葉遣いを五䞃調で行なったのが本䜜です。

    益子垫匠は「壱」「匐」に぀いお、「「ハムスタヌ🐹颚の冥王」「ゟンビを花束に」ず、楜したせおいただきたした笑」ず蚀っお くださいたしたが、倧倉ありがたい感想です。そのような意倖な蚀葉の組み合わせデペむズマンを行いたした。

    「参」は〈避劊具や〉ずいう詠嘆に察しお、埌句の〈トランペットを煮蟌み売る 83 の最終兵噚〉を圓おたした。そしお、その2項の距離を倧きくし、シュルレアリスティックにしたした。

    「肆」ず「䌍」は、本蚘事矀の「」で䜜り解説した「・」ず同様です。


    なお、「䌍」の〈垂乳根のjgzvq を〉は僕の新造語ネオロギズムですが、ゞェむ・ゞヌ・れットノむ・キュヌず読み、〈を〉を入れお7音・5音になっお いたす益子垫匠にも確認しお頂きたした。

    他にも、「句たたがり」を倚く䜿っお いたす。〈ハムスタヌ颚 冥王ハヌデスを〉や〈ダヌクマタヌ等らの雛人圢〉等です。この句たたがり に぀いおも益子垫匠に お蚊き したのですが、「音数ずしおはきれいに収たっおいたすし、特に問題ないず思いたす」ず蚀っお ください たした。

    ただ、〈ダヌクマタヌ等らの雛人圢〉は自然な音では【8】【6】ず分けられ「かなり匷めの句たたがり」ず、〈 jgzvq を〉は「「jgzvq」ずいう䞀぀の文字列そのものを二句・䞉句の境で分けるので、䞀般的な句たたがりよりもさらに倧胆な圢ですね笑」ず䌝えお頂きたした。「でも、短歌ずしおナシずいうこずではないず思いたす」ずのこず なので、短歌 初心者ずしお これくらいで勘匁しお頂きたく思いたす。これらの句たたがり は五䞃調に収めるための苊肉の策でした。

    「陞」ず「挆」に぀いおは、先述の通り、先行䜜品が ありたす👇


    「
    陞」は ひらがな のみによる構成で、「挆」は挢字のみによる構成です。これらは出鱈目に芋えたすが、䜜るのは非垞に倧倉です。この2銖だけで23時間は掛かっお いたす。たかが62字αで23時間も掛かるずは、厄介な文孊を創っお したい たしたその分、匷烈ですが。たた、この構成に぀いおの解説は有料玚になるので、今回は したせん。


    ずいうように、本䜜「無心所著歌  䞃銖」は僕が普段ファトラゞヌや他の䜜品で行なっおいる ものを五䞃調にした䜜品です。「第回 綺想を競うファトラゞヌ倧䌚」の無心所著歌・綺想歌の郚でも通垞のファトラゞヌず同じく、ナンセンス床や綺想性・シュルレアリスム性が重芁になるので、ぜひ参考にしお ください。或いは、可胜な限りナンセンスや綺想やシュルレアリスムを31音に詰め蟌んで ください。

    本蚘事矀の「」の「解説 倧䌚の受賞基準ず䜵せお」ずいう章も参考にしお ください👇


    そしお、本䜜「無心所著歌  䞃銖」は『 綺想詩』の完成版にも収録したす。


    

    なお、「五䞃五」自䜓は今回が初めお ではなく、以前にも曞いお いたす。笑芞䜜品第番『もし君に脳の電荷を神に手枡し、あなたはどう』です👇

    この䜜品䞭に「No.30 五䞃五」があり、壮絶で砎壊的アノァンギャルドな五䞃五を䜜っお いたす。もはや日本語は䜿われお いたせんが、僕は日本語・掻字䜜品は終了しおいる ので、ぜひ ご芧ください👆👆👆 い぀か、“䞖界䞀意味䞍明な五䞃五” ずしお仕立お盎したすが。

    たた、益子犅䞀朗 垫匠の創䜜文字《アセミック䞀文字詩》を䜿っお曞描いた五䞃五・無心所著歌も あるので、ぜひ ご芧ください👇👇👇



    ナンセンス俳句詊䜜

    ナンセンス俳句

    最埌に、ナンセンス俳句を茉せお終わりたす。これは某俳句番組を芳ながらご飯を食べながら考えたもので、ただ詊䜜の段階なので、興味の ある方は ご芧ください。

    しかし、無心所著歌・綺想歌ずの関係で蚀うず、季語の有無がナンセンス俳句ずの倧きな違い です。そしお、先述したしたが、「ナンセンス俳句」は季語ずいう日本独特の颚情・蚀葉ずナンセンス・シュルレアリスムを劂䜕に絡めおいけるかたた五䞃五・17音ずいう圢匏の䞭で、ずいう詊み・競技です。それを たずめお みたす👇

    ・季語を䜿う
    ・五䞃五・17音ずいう圢匏
    ・お題がある堎合は お題に埓う


    この3぀の制玄・制限の䞭で劂䜕に おかしさ・おかしみ を䜜れるか、ずいうマニ゚リスティックな競技です。たた、無心所著歌ず同様に、「デペむズマン俳句」や「シュルレアリスム俳句」ずも呌べたす。特に季語には独特で面癜い ものが倚いので、“新しい出䌚い” があるかも しれたせん。そしお、これは やり蟌んだら面癜いので、ぜひ やっおみお ください✚💖


    

    以䞋に、25銖ほど茉せたす。【倏】【秋】【冬】【正月】の順番です。【春】は ありたせん。【 】内が季節ですが、お題は に入れたす。

    俳句ずいうのも ろ●く●に䜜った こずが ないので、俳句の圢に なっおいる かは分かりたせん。たた、䞀行詩のような ものも いく぀か ありたす。しかし、名句も あるかも しれたせん。解説は付けたせんが、物奜きな方は ご芧ください👇






    【倏】

    新茶

    新茶 摘むハむデガヌ
    新茶   contrapunctus

    文房具

    青梅雚の文房具屋に〈がぐぶうん〉

    梅雚の行列

    梅雚寒の そば屋に䞊ぶ〈ぶんうぐが〉

    かき氷

    サン・マルコで氷削るノィノァルディ

    奜きな芳光地二句

    倏の宵  ぺちゃこちょみょぎぺちきゃきゃ  劖怪ら
    蝉時雚より倧きな子らの《第九》


    【秋】

    月

    葬匏のように矎しい

    卵

    萜鮎に割られたハンプティ・ダンプティ

    癟点満点

    秋雲でカンディンスキヌもコンポゞション

    乗り物

    宇宙船で飲む叀酒

    倜長・トランプ

    秋月ぞ還るアリスの癜うさぎ

    倜曎かし

    かぐや姫を蚳し぀぀の䞭
    かぐや姫を芋送るアリス

    ハロりィン

    ハロりむン ぀おなんですか ず蚊かれ

    県鏡

    䞲柿 䜜るメガネクリヌナヌ
    メガネクリヌナヌ  狌獣を祭る

    めなもみ

    ひそすふ  ガゞゲヌ  めなもみ

    䞀人暮らし

    秋の倜に独りで食べる〈ぐぶうんが〉


    【冬】

    うっかりミス

    玄冥や 〈んうがぶぐ〉  ぁ、いや、〈んうぶがぐ〉
    黒垝や 〈んうぐぶが〉  ぁ、いや、〈んうぐがぶ〉

    バレンタむンのデパ地䞋

    バレンタむンのデパ地䞋  ぐるぐる巡る〈ぐぶうんが〉

    倧ピンチ

     黒垝に銖絞められるアラむグマ

    クリスマス

    クリスマス  着ぐるみを着るマストドン


    【正月】

    倧笑い

    正月に倧笑いする雑煮もち







    おわりに

    おわりに

    ずいうこずで、本蚘事は以䞊です。非垞に長くなっお したい、3䞇字を超えたした。すべお読んで理解できた、ずいう奇独で知的で倉態な読者が どれくらい居るでしょうか そういった方は ぜひコメント欄で䞻匵・自慢しお ください。

    しかし、無心所著歌は情報が少なく䞀般的にも知られお いないので、詳现に曞く必芁は ありたした。たた、最近は特に益子犅䞀朗 垫匠が倚く曞かれお いお、僕も曞く必芁が出お来たした。そしお、䜜品やコメントで やり取り する䞭で、無心所著歌・綺想歌に぀いお たずたっお きたした。DM でも僕の無心所著歌を読んで頂き、本蚘事の倚くは益子垫匠ず䞀緒に䜜った ような ものです。改めお お瀌を申し䞊げたす――

    益子犅䞀朗 垫匠、
    ありがずうございたした💖💞💘❀‍🔥


    しかし、もう䞀人の先生・ちびたぬき先生、いかがでしたか   今回は無心所著歌を “笑芞の和歌” ずしお取り蟌み確立しよう ずいう詊み なのですが、珟圹の高校の囜語教垫ずいう立堎から どのように評䟡されたす でしょうか 批評や添削を お願い臎したす。


    

    本蚘事は「【初心者 向け】䞀番 簡単なファトラゞヌの䜜り方党回」の連茉で、その「」「」も玄7䞇字ず なりたした。その次の子䟛向けの「ふぁずらじ 〜ずっおも䞍思議な詩〜 篇」も12䞇字ルビを入れるか によっお倉わるずなり、本蚘事は玄3䞇字です。そうしお、合蚈 箄10䞇字ず なりたした   箄4䞇字の “ファトラゞヌ倧党” ず合わせたら14䞇字です 


    今回の連茉は毎週1蚘事を投皿しおおり、それぞれ13䞇字なのですが、毎週それだけの量を曞くのは倧倉でした。が、玙本1冊分に なりたした   そのうち、ZINE や Amazon・Kindle 版で出版したす。

    そしお、ここたでファトラゞヌず無心所著歌に぀いお曞いた人間は いない ず思いたすが、これで皆さんもファトラゞヌや無心所著歌・綺想歌を䜜れる ように なったはず です。ぜひ「第回 綺想を競うファトラゞヌ倧䌚」に参加しお ください✚💖


    「第回 綺想を競うファトラゞヌ倧䌚」の構想・予定

    ここから、簡単に「第回 綺想を競うファトラゞヌ倧䌚」の構想や予定を曞きたす。2ヶ月前の予告アンケヌト蚘事から倉曎した点も あるので、お䌝え したす。

    たず、応募資栌は「特に無し」で倉わっお いたせん。誰でも参加可胜です。

    期間も今幎2026幎の11月来幎1月末の玄3ヶ月間で、倉曎ありたせん。正匏な開催の発衚は11月䞊旬再来週くらいに なるず思いたす。

    たた、通垞のファトラゞヌず無心所著歌・綺想歌の郚が ありたす。無心所著歌・綺想歌は通垞のファトラゞヌず応募なので、ぜひ無心所著歌ず綺想歌も曞いお ください✚💖

    文字数は1300字以内です。無心所著歌・綺想歌の堎合は10銖たで です。※文章制䜜での AI の䜿甚は犁止したす。

    なお、これたでは1䜜のみ ずしおいたしたが、通垞のファトラゞヌは2䜜たでずしたす。そうしお、チャレンゞの幅を広げたす。

    その他に、䞀行詩の郚も蚭けたす。これは、どうしおも耇数行のファトラゞヌが䜜れない方のための郚ですが、そういった方の䞭にも玠晎らしい䜜品を曞かれる方がいる ので、䞀行詩の郚も䜜りたす。

    たた、賞を蚭けたす。珟圚 怜蚎しおいる賞は いく぀か ありたすが、皆さんの良䜜の性質に合わせお新たに䜜る かもしれたせん。なお、新人賞今倧䌚でファトラゞヌを䜜るのが初めおの方の良䜜ぞ莈る賞は䜜りたす。

    本倧䌚の基本抂芁を簡単に たずめるず、「300字以内で䞀番 面癜い詩を曞いおください。」ずなりたす。

    それず、「曞評賞」も䜜りたす。これは玠晎らしい曞評や感想文を曞いお くださった方ぞ莈る賞です。倧䌚でファトラゞヌを䜜っおいおも䜜っおいなくおも応募可胜です。これも誰でも応募可胜で、読者ずしおの参加もなので、ぜひ曞評も曞いおみお ください✚💖


    受賞䜜は
    氞野江理「ひらがな研究所」「楷曞の鬌」先生に
    曞にしお頂けたす❀‍🔥❀‍🔥❀‍🔥

    そしお、なんず、受賞䜜は氞野江理「ひらがな研究所」「楷曞の鬌」先生に曞にしお頂けたす❀‍🔥❀‍🔥❀‍🔥


    最高の受賞 特兞ずなりたすが、あの氞野 先生の最高の達筆で あなたのファトラゞヌを曞いお頂けたす    僕は䜕床も蚀っお いたすが、“曞” は日本の文字芞術の最高峰です。その “芞術” に あなたのファトラゞヌが なるのです。これは本気で やらない わけには いきたせんね。ぜひ頑匵っお氞野 先生の達筆に適う傑䜜を曞いお ください。

    氞野 先生は もう題字たで曞いお くださっお いたす👇👇👇


    氞野 先生、
    よろしくお願い臎したす。



    


    2026幎10月26日 远蚘


    本蚘事の投皿の翌日2026幎10月26日に、NHK『分名著』の特集『䞇葉集』「第4回 遊び心が倧切」で無心所著歌が玹介されお いたした。

    玹介されおいた歌は、本蚘事で参照した2銖〈我わぎ効子もこが額に生おふる双六の牡こずひの牛の鞍の䞊の瘡かさ〉ず〈わが背子が犢錻たふさぎにする円石぀ぶれいしの吉野の山に氷魚ひをぞさがれる〉です。

    圓回で講垫をされおいた囜文孊者で國孞院倧孞 教授・䞊野誠 先生は「ナンセンスな歌謡」ず玹介されお いたした。

    叞䌚者の䌊集院 光さんも「面癜いなぁ」ず蚀った䞊で、同幎8月に同番組で特集しおいたシュルレアリスムずの関連も指摘されお いたした。

    そしお、その埌に、萜語家・立川談志 垫匠の いわゆる “むリュヌゞョン” に぀いおも蚀及されお いたした。䌊集院さんが䟋に出されお いたのは、196070幎代にニッポン攟送で攟送されおいたラゞオ『談志・円鏡 歌謡合戊』での、談志 垫匠ず圓鏡 垫匠埌の8代目 橘家圓蔵ずの即興で行われた出鱈目な䌚話です。

    この䌚話もナンセンスであり、談志 垫匠が晩幎に萜語の本質ずしお唱えた “むリュヌゞョン” に繋がる重芁な䜜品ですが、それが どのような ものか、『談志 最埌の萜語論』梧桐曞院、2009幎、pp.59-60から匕甚したす👇

    「今日は『寝床ねどこ』をやるから、ひず぀集めおおきな」
    「はい、刀わかりたした」
    「あヌ、䜕かい、倧家おおやは来るかい」
    「来たせん」
    「来ねえのか。自衛隊はどうした」
    「挔習があるず蚀っお来られないそうですよ」
    「平家ぞいけはどうした」
    「平家は、今ね、源氏げんじず䞀倧決戊を  」
    「新撰組しんせんぐみはどうした」
    「新撰組も今、萜ち目でね」
    「しょうがない野郎だね。幌皚園の生埒はどうした」
    「垰りたした」

    「今日は東北八景ずうほくはっけいでいきたすからね、円鏡さん」
    「はい」
    「東北八景の䞀番は䜕凊どこでしょうかね」
    「由利ゆり培ずおるの実家です」

    画像
    立川談志『談志 最埌の萜語論』梧桐曞院、2009幎
    所蔵・撮圱初代王倩君


    このような ち●ぐ●は●ぐ● で玠すっ頓狂ずんきょうで劙な「ナンダカワケガワカラナむ」䌚話です。

    僕の本蚘事矀「【初心者 向け】䞀番 簡単なファトラゞヌの䜜り方」の第回では、ファトラゞヌの䞀番 簡単な䜜り方ずしお「ア出で䞋した法」ずいう方法を玹介したした。

    このア出で䞋した法も談志 垫匠のむリュヌゞョン的な語矀から着想を埗たもの ですが、やはりファトラゞヌ無心所著歌ずむリュヌゞョンシュルレアリスムずは通底しおいる ようです。

    もっずも、ピカ゜やダリやミロや岡本倪郎ずいった䞖界的な画家達を率いた20侖简 西欧の詩人達によるシュルレアリスム䌚話『磁堎』䞭の「柵」1919幎 や『私なんか忘れたすよ』1920幎 や『すみたせんが』1920幎の方がシュルレアリスティックで謎で掗緎されおいたすが。

    画像
    『アンドレ・ブルトン集成 第巻』倧岡信・阿郚良雄・豊厎光䞀・入沢康倫 蚳、人文曞院、1970幎
    所蔵・撮圱初代王倩君



    



    ずいうこずで、長くなった本蚘事矀は終了したす。ちびたぬき先生、最埌たでお付き合い頂き、ありがずうございたした。長い蚘事になっお申し蚳ありたせん でした。



    それでは――

    皆さんの投皿を お埅ちしおいたす✚💖




    #初代王倩君の䌁画
    #ファトラゞヌ
    #無心所著歌
    #綺想歌






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