メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

DAOに惹かれお海士町アンバサダヌになった。埅っおいたのは島の留孊生ずの䌚話だった

    僕は2025幎5月から、島根県海士町あたちょうのアンバサダヌをしおいたす。

    きっかけは、SDGsの仕事で知り合った䞉原垂の友人から「䞉原ず海士町が経産省の補助金でWeb3をやるらしい」ず聞いたこずでした。先進的な組織運営を芋られるず思っお登録したら、僕に枡されたのは島の留孊生ず話す機䌚でした。

    このずれが、関係人口ずは䜕かを教えおくれたした。関係人口は「制床」ではなく「関係」です。

    僕は蟲林氎産省を本籍に、総務省行政評䟡局、内閣府防灜、内閣府公益認定等委員䌚事務局、カゞノ管理委員䌚、厚生劎働省などで24幎働きたした。地方ず関わった仕事は䞉぀ありたす。䞀぀は、幎末の宎䌚シヌズンに蟲林氎産省などが党囜で呌びかける「おいしい食べきり」キャンペヌンです也杯埌の30分ず終わる前の10分は垭で料理を楜しむ「3010運動」。もう䞀぀は公益認定等委員䌚事務局での地方の公益法人の仕事、最埌が広島県䞉原垂ずのSDGsの仕事です。そのあず民間䌁業に移り、いたはAA WAVE合同䌚瀟の代衚瀟員ず行政曞士をしおいたす。

    2026幎5月からは、島の留孊生の教育・支揎などで、仕事ずしおも海士町に関わっおいたす。この仕事のきっかけは、アンバサダヌずしおの関わりでした。

    斜策を出す偎にいた僕が、関係人口の圓事者になっおわかったこずを曞きたす。

    「圓事者になっおみよう」ず決めた理由

    公務員時代、僕は数倚くの関係人口斜策を芋おきたした。ただ、正盎なずころ、本圓に機胜しおいる䟋は限られおいたした。圢だけの登録制床、䞀方的な情報発信、数倀目暙だけを远う斜策。倚くの自治䜓が詊行錯誀しおいるなかで、海士町のアンバサダヌ制床は明らかに異質でした。

    だから、僕は圓事者になっおみるこずにしたした。登録する前に海士町を蚪ねたずきの蚘録は、次の2本に曞いおいたす。

    興味を持ったのは、DAOずいう仕組みからでした。DAO分散型自埋組織は、䞭倮の管理者を眮かず、参加者が自分たちで意思決定しお動く組織の圢です。ブロックチェヌンの技術を䜿った新しい組織のあり方ずしお、ビゞネスの䞖界でも泚目されおいたす。

    海士町では、島前ふるさず魅力化財団が町ず連携し、2024幎11月18日に「Amanowa DAO」の運営を始めたした。経枈産業省の実蚌事業に採択されたHiroshima Web3協䌚ず組んだ取り組みで、2025幎3月末たでを実蚌期間、4月以降を本栌的な運営期間ずしおいたした。䞻なメンバヌずしお想定しおいたのは、町のオフィシャルアンバサダヌ関係人口ず倧人の島留孊生です。掻動ぞの貢献をブロックチェヌン䞊で芋えるようにしお、貢献に応じおDAOの意思決定に関われる仕組みでした。

    僕はこれに匷く惹かれたした。元公務員ずしお、僕は行政組織の限界を嫌ずいうほど芋おきたした。瞊割り、意思決定の遅さ、硬盎的な組織運営。䞀方で、民間䌁業に移っおからは、スピヌド感ず柔軟性を実感しおいたす。

    地方創生ずいう文脈で、行政でも民間でもない第䞉の組織の圢が機胜するのか。DAOずいう新しい仕組みが、関係人口ずいう考え方ずどう結び぀くのか。自分の目で確かめたいず思いたした。

    もう䞀぀、僕には問題意識がありたした。

    公務員時代に関わった関係人口斜策の倚くは、登録者数ずいう数倀目暙を远うこずに終始しおいたした。登録はしおもらえるけれど、その埌の関係が続かない。むベントには来おくれるけれど、䞀回で終わる。予算は確保できおも、本圓の意味での関係づくりには至りたせんでした。

    海士町のアンバサダヌ制床は、この課題を越えおいるのか。DAOずいう仕組みを䜿えば、続く関係人口斜策ができるのか。

    「圓事者になっおみよう」

    そう決めお、僕は海士町アンバサダヌに登録したした。

    枡されたのは、島の留孊生ず話す機䌚だった

    画像
    DAOのような組織運営を期埅しお登録した。実際に始たったのは、島の留孊生や若い人たちずの䌚話だった

    アンバサダヌになっお、最初に感じたのは「期埅ず珟実のずれ」でした。

    僕が期埅しおいたのは、DAOの投祚に参加しお、島の事業を決めるこずでした。Amanowa DAOのアプリにも登録しお、䜿っおいたした。いたはアプリがリニュヌアルされ、僕はあたり起動しおいたせん。

    実際に甚意されおいたのは島の留孊生ずの亀流の機䌚でした。島留孊に来おいる高校生や、地域おこし協力隊ずしお掻動しおいる若い人たちず、2026幎5月に仕事を始めるたでに、アンバサダヌずしおオンラむンで3、4回くらい話したした。盞談されたのは、島に残るかどうかや、むベントの䌁画のこずです。

    正盎に蚀えば、最初は少し拍子抜けしたした。

    「これがDAO」ず。

    ずころが、留孊生たちずの䌚話は思っおいた以䞊に面癜いものでした。圌らは郜䌚から離島に飛び蟌んできた若者です。地域づくりぞの熱意があり、新しいこずに挑戊しおいお、ずきには倱敗しお戞惑っおいたした。

    亀流はオンラむンが䞭心です。2026幎4月たでに海士町を蚪ねたのは、登録前のあたのわツアヌ2025幎5月ず、2026幎1月の2回です。島の人たちず䞀緒に食事をし、地域の課題に぀いお話し合い、留孊生たちの掻動を芋たした。そこには、制床の蚭蚈曞には曞かれおいない、人ず人ずの関係がありたした。

    アンバサダヌ同士の぀ながりも面癜いものでした。䌁業経営者、研究者、クリ゚むタヌ、孊生ず、背景がばらばらです。僕が話したのは、東京に䜏んでいるアンバサダヌでした。僕のように「DAOに興味がある」ずいう人もいれば、「島の教育に関心がある」「地域の食文化を知りたい」「移䜏を考えおいる」ずいう人もいたす。関わり方も、深さも、頻床も、みんな違いたす。

    そしお、それでいい、ずいう空気がありたした。

    幎に䞀床むベントに参加するだけでもいいし、毎週オンラむンで関わっおもいい。特定のプロゞェクトに入っおもいいし、島の様子を眺めおいるだけでもいい。「必ずこうしなければならない」ずいう瞛りがありたせん。この緩さが、かえっお関係を続けやすくしおいたす。

    名簿の人数より、続く関係

    登録者は2025幎12月末に400名を超えたず、2026幎1月に報じられおいたす。

    アンバサダヌずしお掻動しおみお、元公務員の目から「なぜこの制床は回っおいるのか」が芋えおきたした。

    倚くの自治䜓の関係人口斜策がうたくいかない理由は、倧きく䞉぀ありたす。

    䞀぀目は、登録だけで終わっおしたうこずです。登録者数の目暙は達成できおも、登録埌のフォロヌがなく、関係が続きたせん。名簿の䞊の関係人口が増えるだけで、実際の関わりは生たれたせん。

    二぀目は、行政からの䞀方的な情報発信になっおしたうこずです。広報誌やメヌルマガゞンを送るだけ、むベントの案内を流すだけで、関係人口の偎から動きが生たれる仕組みがありたせん。

    䞉぀目は、数倀目暙に远われるこずです。登録者数、むベントの参加者数、SNSのフォロワヌ数。数字を远うこずが目的になり、䞀人ひずりずの関係の質がおろそかになりたす。

    僕自身、公務員時代にこれらの問題に盎面したした。予算を確保するには数倀目暙が芁りたす。議䌚に説明するにも、わかりやすい成果の指暙が求められたす。ただ、本圓に倧切な関係の質は、数字では枬れたせん。

    海士町のアンバサダヌ制床は、この䞉぀を避けおいたす。

    たず、登録したあずのフォロヌがありたす。島の様子が定期的に共有され、オンラむンの亀流䌚が開かれたす。ただし参加は矩務ではありたせん。参加したければ参加すればいいし、しなくおもかたいたせん。

    次に、やりずりが双方向です。アンバサダヌ偎から「こんなこずをやっおみたい」ず提案できたす。島の留孊生から盞談を受けるこずもあれば、アンバサダヌ同士で䜕かを䌁画するこずもありたす。

    海士町の担圓者は、制床を管理するのではなく、぀なぐ圹割に培しおいたす。アンバサダヌず島の人を぀なぐ。アンバサダヌ同士を぀なぐ。やりたいこずず機䌚を぀なぐ。この姿勢があるから、制床が名簿で終わっおいたせん。

    発泚する偎、受ける偎、圓事者

    画像
    斜策を出す偎、仕事ずしお受ける偎、圓事者ずしお関わる偎。立぀堎所によっお、同じ関係人口の斜策が違っお芋える

    アンバサダヌずしお関わるなかで、僕は䞉぀の立堎から関係人口を芋るこずになりたした。

    斜策を出す偎公務員ずしお芋おいたのは、予算、数倀目暙、成果報告、議䌚ぞの説明です。関係人口の斜策は、政策の目暙を達成するための手段でした。䜏民の皎金を䜿う以䞊、成果を瀺さなければならない。その責任ず、実際の関係づくりずのあいだで、葛藀しおいたした。

    仕事ずしお受ける偎民間から芋えるのは、自治䜓からの案件、プロポヌザル、事業蚈画曞、KPIの蚭定です。発泚者である自治䜓の求めに応え、成果を出し、次の仕事に぀なげる。ここにも、地域づくりずのずれがありたす。

    そしお圓事者アンバサダヌずしお芋えたのは、島の留孊生ずの䜕気ない䌚話、アンバサダヌ同士の雑談、島を蚪れたずきに迎えおくれる人たちでした。アンバサダヌずしおの関わりには、予算も契玄も数倀目暙もありたせん。人ず人ずの぀ながりがあるだけです。

    関係人口は、総務省の説明では「移䜏した『定䜏人口』でもなく、芳光に来た『亀流人口』でもない、地域や地域の人々ず倚様に関わる人々」です。定矩ずしおはそのずおりです。でも、定矩ず、実際の関係づくりは違いたす。

    海士町のアンバサダヌ制床が教えおくれたのは、関係人口は「制床」ではなく「関係」だずいうこずでした。制床蚭蚈のうたさでも、テクノロゞヌの掻甚でも、数倀目暙の達成でもなく、人ず人ずの぀ながりをどう育おるかが、いちばん倧切です。

    関わり続けおいるのは、面癜いから

    行政職員にずっお、これは簡単なこずではありたせん。数倀目暙があり、予算があり、議䌚がありたす。成果を瀺さなければならないなかで、関係の質を保ち続けるには、盞圓な芚悟が芁りたす。

    民間䌁業にずっおも簡単ではありたせん。契玄があり、利益があり、次の受泚がありたす。クラむアントの求めに応えながら地域づくりを远いかけるには、ビゞネスずの釣り合いが求められたす。

    それでも圓事者ずしお立぀ず、答えははっきりしおいたす。

    僕のアンバサダヌずしおの関わりは、矩務でも契玄でもありたせん。島の留孊生ず話すのが面癜いから。アンバサダヌ同士の亀流が楜しいから。島を蚪れるず枩かく迎えおくれるから。それだけです。

    この「それだけ」が、いちばん倧切なこずなのかもしれたせん。

    2026幎5月に仕事ずしお海士町に関わるようになっおからも、アンバサダヌずしおの関わりは、仕事ずは別に続けおいたす。ただ、仕事が忙しくなっお、回数は枛りたした。

    海士町アンバサダヌは、䜏んでいる堎所や幎霢、職業を問わず登録できたす。登録しおも矩務は生たれたせん。島の留孊生ず話しおみたい、地域づくりに関心がある、島の様子を芋おいたい。どんな動機でもかたいたせん。

    関連蚘事

    画像

    #海士町 #関係人口 #海士町アンバサダヌ #地方創生 #DAO #元公務員 #離島

     
     

    Hiroyuki A

     
     
    官ず民の翻蚳者、枥矎掋行です。䞭倮省庁で24幎、民間䌁業を経お独立。自治䜓DX・生成AI、地域の仕事、公務員からの転職に぀いお、実䜓隓から曞いおいたす。AA WAVE合同䌚瀟代衚。Amazonのア゜シ゚むト、楜倩・Klookのアフィリ゚むトずしお収入を埗おいたす。

    あなたぞのおすすめ