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【収益化】PVでは測れない、ローカルウェブメディアの「価値」を実証するために

    人口数万人の小さな町のローカルウェブメディア運用術を語ろうとしながら、まず「やめておけ」と言う。
    その心は。

    ローカルメディア運営に意欲がある人ほど、最初におおよその現実を知って、自分なりの仮説や打開策を準備して、チャレンジしてほしいからです。
    そして、ローカルメディアを「収入源」にすることに、本気で取り組んでみてほしい。
    地域特化のメディア運営を収益化して、続けてほしい。

    私が本気でやろうと思ってきたから、本気で、そう思っています。
    事実、人口わずか2万人以下の町でも、ローカルウェブメディアの収益化は可能でした。

    ローカルメディア運営に関心のある方へ

    何度でも言います。
    地域密着のウェブメディアなんて、いつでも誰でもすぐに始めることができるサイト運営の一つです。

    そして多くの人が「思ってたのと違った」「うまくいかなかった」と、辞めていったこれまでの過去があります。
    「名刺がわりの役割を果たした」と、自身のメイン事業が軌道にのって、休止・閉鎖するパターンもある。

    私はその先駆者たちの姿に、寂しさと、ほんのわずかな「怒り」を感じてきました。
    それは辞めた個人へではなく、地方の、地域の志あるメディアが「赤字」を理由に退場せざるを得なかった、これまでの業界の構造に対してです。

    そう。
    私はずっと、国内ローカルの情報インフラの現状に納得できていない。

    「地域密着のウェブメディア事業は赤字で当然」と思わせる、PV至上主義がはこびってきたウェブ広告業界が、嫌いです。

    地方は諦めすぎていないか

    地方創生。地方移住。
    日本国内いたる所に人は暮らしていて、都会だけじゃなくて、地方にも目を向けようといろいろな政策・施策が展開されて、久しい。

    でも実際にローカルに移住、定住しながら、日に日に思いが強くなっていくのは「なぜ誰も、住んだ後の暮らしを快適に整えようとしないのか」ということ。

    「田舎だから仕方ない」
    「人口が少ないから仕方ない」
    「これまでなかったから仕方ない」
    「お金がないから仕方ない」
    「儲からないから仕方ない」

    上から下まで、諦めてしまいすぎてはいませんか?
    あれば快適になるはずのモノ・コトのために、地方に暮らす私たちはもっと、貪欲になっていい気がしています。

    そのためのアイデアを出すこと・行動することを、私は、諦めたくはない。

    そういう人は基山町はじめ佐賀県全域にもたくさんいて、それぞれの個性を発揮しながら、それぞれの地元で果敢にチャレンジしていることを見聞きしているからこそ、です。

    小さな佐賀県でそうなのだから、全国各地の「田舎町」で獅子奮迅の活動をしている方はもっと多くいるはず。
    そうですよね?

    「地方の暮らし情報」は無価値なのか?

    DX、地方でも少しずつ進んでいます。ハードの導入もそう。
    ネット通販で欲しいものは数日あれば、手元に届く。
    都会も田舎も、暮らしの平均的な質そのものは、そう変わらなくなってきているはずなのです。

    なのに、なぜ、ソフト・情報については見過ごされているのか?
    Amazonで明日の買い物はできても、明日の生活に関わる「町の変化」は誰も教えてくれない。
    この歪さに、私は違和感を覚えてしまった。

    探せば見つかる。求めれば与えられる。
    そうやってインターネットが普及し、AI検索まで進化している21世紀の今、暮らし情報は「身近にあって当たり前」であってほしいではないですか。

    探してもない。AIに聞いても、教えてもらえない。
    マスメディアの報道では流れてこない、地域の情報。
    私たちが住むローカルであり、地方の生活圏の暮らしは、そんなに「情報を与えるほど価値がない」ものなのか?
    情報インフラは、都会にしかない「贅沢品」なのでしょうか?

    であるならば、地方に暮らしている皆さんは、これからもそのままで、本当にいいんですか?

    人口減少。高齢化。過疎化。すべて現実で近未来です。
    AIで検索された時に、回答に値する情報が少なすぎる「地域」は、今後どうなってしまうんだろう?
    私は地方在住の現役世代として、最後まで生き残りを諦めたくありません。

    PVに依存しない「ウェブ広告」の仮説検証へ

    私自身がローカルでのんびり暮らす日々に満足し、不足の部分はインターネット普及の恩恵を受けているからこそ、求めても「そもそも無い」ことに強い衝撃を覚えます。

    生活者ニーズに寄り添うローカルメディアがあれば、もっと快適に、日々の暮らしが楽しく、ラクになるはずなのに。

    2024年に念願だったマイホームを得て、死ぬまでこの地域で暮らす覚悟を決めた、そんなプライベートな事情もあります。
    移住してがっかりしたり、後悔する人生は、私自身が嫌。
    だからこそ、本気で今一度、やってみようと思いました。

    小さな町でも続けることができる、ローカルウェブメディアの事業化です。

    どこまで伸ばせる?ローカル独自のウェブ広告

    「ハイパーローカルメディア」とも呼ばれているらしい地域密着メディアの、収益化。
    これは、ローカルウェブメディアの持続可能性への挑戦です。

    これまでも、「できたらいいね」という理想論はたくさん語られてきました。
    でも、都会やインターネットビジネスの常識の物差しを使い続ける限り、田舎のローカルメディアは「継続できない」、現実はその一択。

    インターネットを主戦場にする地域メディアは、既存のアフィリエイトやクリック広告の導入ではなく、地域事業者との直接契約広告(純広告)に真正面から取り組むべきです。

    地域に向き合い、広報支援として伴走する覚悟が本当にあるなら、「本業」とまでは難しくてもサイドビジネスやスモールビジネスとして。

    AI検索の普及によって、ローカルメディアのような「受け皿」「第三者」が地域事業者の情報発信を助ける、そんな近未来も見えてきています。

    本気でやれば、ローカルメディア運営は収益化できる

    本来は、ローカル経済圏だから成立する、世間一般的なアクセス数などでは測れない「インターネット広告・広報業」が、あって然るべきなのではないか。
    私はそう仮説を立てて、ここ5年ほど地域事業者向けの広告商品を立案し、ウェブメディアの収益化に向けて取り組んできました。

    仮説検証は、まだ道半ば。
    でも、1.7万人の町を拠点にするウェブメディア単体で赤字ではないところまで、来ています。今の私は、「赤字だからメディアやめます」とは、言えません。
    メディア運営と両立しながら、他の事業収入を得ることも、できています。そのノウハウとスキームは別noteで、実際の黒字の数字と合わせて公開しています。

    つまり、ローカルウェブメディアは広告業に本気になれば、地域のスモールビジネスとして成立できます。
    一定期間の助走や支援は必要ですが、黒字化に至る道は、それだけです。

    これからローカルメディア運営に取り組む人は、「赤字は仕方ない」と思い込まないでほしい。

    ネット空間ではなく、地域という現場で「稼ぐ」覚悟を決めましょう。
    地域の事業主として名乗れるように、地域の互助関係に受け入れてもらえるよう、地域経済と向き合いましょう。

    あなたの町でもチャレンジしてみてほしい

    日々のメディア運営をチャレンジとして楽しみつつも、その正体はウェブ広告業界にプンプン怒りながらローカル取材を続けているらしい私の様子、少しでも伝わったでしょうか。

    ここまで読んで共感してくださった方なら、ぜひ、ご自身でローカルウェブメディアを立ち上げることを考えてみてほしい。
    あるいは継続のために、もう一踏ん張りしてみてほしい。
    もしくは、第三者として地元への誘致や具体的な支援の仕方を考えてみてほしい。

    もちろん、ビジネスとしての可能性を見極めてからでも、遅くはありません。

    私の描く理想は、最低限の情報インフラが整っている、田舎の暮らし。
    都会とは違う空気と時間が流れる、穏やかな地方での暮らしをより豊かに、快適なものにしていくために。


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    ライター・PR・編集業。「ローカル情報は暮らしのインフラ」を掲げ、人口1.7万人の町で浸透率95%のWebメディアを黒字運営中。年間PV35万(町の人口の約20倍)。補助金なしで自立自走するメディア運用術や、伝わる文脈設計のノウハウを公開しています。俳号:杢いう子

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