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#155 虹

    天気雨の日、息子が虹を見て「ママが降りてこれるんじゃない?」と言った記録です。

    妻が亡くなってから初めて、息子が「会いたい」と口にした場面なども書いています。



    昨日は夕方に天気雨が降りました。

    きれいな虹が空にかかってます。

    息子と公園で遊んだ帰り道、ちょうど車に乗っている時のことです。

    息子が「虹に乗ってママが降りてこれるんじゃない?」と言いました。


    息子がママの話題を口にすることは、多くありません。


    いつもは、ママのことを思い出してほしいので私から

    「ママにお線香あげよう」

    「ママ(ミニ骨壺)と一緒にお散歩行こう」

    「ここはママが元気な時に一緒に来たんだよ」

    と、息子に話題を振っています。


    息子が意識的に口にしないのかどうかは分かりませんが、昨日は珍しくママのことを口にしました。

    息子は、満月が出ると「あ、ママだ」と言ったりすることもあります。

    スカイツリーに上ったときは、「もっと高いタワー作れたら、エレベーターでママに会いに行けるかな?」と言っていました。

    どうやら、息子はママが高いところに居ると思っているみたいです。

    だから、空から虹が地上に降りているのを見て「ママが降りてこれるんじゃない?」と言ったのだと思います。


    私は「虹の方に行ってみようか」と言って、虹の方へ車を走らせました。

    少しずつ虹に近づきましたが、最後は虹が見えなくなってしまいました。

    当然のことですが、ママを見つけることはできませんでした。


    私が「虹が見えなくなっちゃったね」と言うと、

    息子は「ママに会いたいな、ママと話したいな・・・」と。


    妻が亡くなってから、息子は「会いたい」とか「話したい」なんて言ったことはなかった。

    私も息子に寂しい気持ちにさせたくなくて、息子の本音を知るのが怖くて、「ママに会いたい?」とか「ママと話したい?」ということは言ったことがありませんでした。

    でも、息子は今でも「ママに会いたい」「ママと話したい」と思っているようです。


    でも、この願いだけは叶えてあげられないだよな。

    まだまだフォローが必要ですね。


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    37歳でがんと診断された妻を、43歳の私が息子と看取るまでの約1年半の記録です。いま、がんの配偶者を看ている方に向けて、診断・入院から在宅介護・看取りまでに実際にやったこと、調べたことを残しています。整理しきれていない感情も、削らずに置いています。

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