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地域密着メディアが行動ターゲティング・外部バナー広告を導入してみた結論と注意喚起

以前、地方の特に人口の少ないエリアを対象にしたローカルWebメディアを運営するなら、あえて初期からアドネットワークを導入しない選択肢を紹介しました。

でも、ひとつだけ、私たちのサイトがひっそりと置き続けた広告があります。

それは、楽天モーションウィジェット広告です。
2020年から2026年春にかけて、アフィリエイトサービス経由の楽天広告バナーをサイトトップページ中段や記事ページ下部に表示していました。

その検証結果と、検証過程で体験したGoogle Discover の挙動について報告します。

注意喚起部分のみ、内部データ公開のため有料としています。

なお、本記事はその他の実践者向け有料noteをまとめた、お得な買い切り型マガジンにもなっています。今後、新しい有料記事が追加されても、一度購入した方は追加料金なしで全て読めます。
ローカルメディア事業に関心のある方は、ぜひお早めに「経費」でご検討ください。

楽天モーションウィジェットを導入した理由

国内オンラインショップのプラットフォーム「楽天市場」の商品を表示するモーションウィジェット広告は、ユーザーの関心に合わせておすすめ商品をバナー表示する枠。サイト閲覧情報などをもとに、来訪者の興味・関心にあわせて内容を変える行動ターゲティング広告で、ぬるぬる動く表示の自動切り替えも特徴的です。

導入した理由は、大きく分けて3つ。

1. 圧倒的な安心感と確実な収入

今や国内では誰もが知る「楽天市場」というブランド力。
多くのブログやWebメディアで導入されている、よく見る定番の広告。
編集部内にも楽天市場ユーザーがいる。

「楽天市場」関連の情報であると運営側で把握ができ、サイトに違和感なく表示されるという安心感がありました。

テストケースとして、わずかな期間、楽天以外の企業によるバナー広告を厳選して掲載したこともあります。そして約5年に渡り、楽天以外のバナー広告はクリックされるものの、売り上げは「0円」でした。

2. 読者の日常に近いだろうバナー広告

テストケースに採用した楽天以外のバナー広告も、アフィリエイト向けのサービスです。
私たちはあえてアフィリエイト記事を書かずに、自分たちが選んだ企業バナー広告のみを掲載して読者の挙動をチェックしました。

その結果、読者は関心があるバナー広告をクリックはしても、なかなか購入には至らない傾向が明らかに。
メディア側が広告記事(アフィリエイト記事)として商品やサービスを紹介しない限り、読者がバナー広告経由で購入に至るハードルはどうしても高いのです。

一方で、大手通販プラットフォームという「読者も利用しているだろう」企業のバナー広告の方が、特別な説明文がなくても、読者の日常に溶け込みやすいのは間違いありません。

3. 運営者としての探究心

楽天広告の導入は、2020年から。
ローカルメディア開設から3年が経過し、私たちが補助金を受け取らない決断をした「自立自走」への道を模索し始めた時期です。固定読者の存在や、その人物像がはっきりしてきた手応えもありました。

この時点で、私たちのサイト上に「分かりやすいバナー広告」は存在していません。他サイトと比較すると非常識とも言える、まっさらな、純粋すぎるほど地域の暮らし情報に特化したサイトでした。

「読者はバナー広告にどんな反応をするだろう?」
運営者として、読者のリアクションに関心がありました。
もちろん、受け入れてもらえるのか、心配も。

テストケース後の2021年には、読者アンケートも実施しました。

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広告導入は、好意的な読者の意見が多かったです

テスト導入を見守っていた当時62名もの方から意見が届き、メディア運営を続けていくために必要な収益化を目指すことに優しい声援をいただけて、本当に嬉しかったです。自信にもなりました。

約5年間の結論は「撤退」

2026年春以降、現在の私たち『おおあざ』は、アフィリエイトバナー掲載から完全撤退しています。楽天モーションウィジェットも、現在は表示していません。

ウィジェット経由の売り上げは、微々たる額ですが、ありました。
年間35万PVのローカルメディアの実績として公開しておくと、1年間で最大1,800円ほどです。

そして読者とのアンケートを介したコミュニケーションや試行錯誤を経て、純広告以外の収入を諦めることにしました。

その理由は大きく2つ。
読者の反応と、検索エンジン・Google側の反応です。後者は注意喚起の有料情報になります。

読者の『おおあざ』広告に対する反応

私たちは年に1度の頻度で、読者アンケートを実施する試みを続けてきました。
2026年1月に実施した読者アンケートでは、回答者は32名と2021年に比べて少なくなりましたが、その結果は運営者としてなかなか衝撃的に受け止めました。

サイト内の広告について、読者から見た印象を聞いた結果です。

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読者32名の回答(2026年1月実施)

最も読者の日常に親しみやすいだろうと想像していた某社(本noteでは楽天市場と公表)モーションウィジェット広告の印象は、項目の中で最も悪かったのです。
この時点で、ポップアップとバナー広告は、地域事業者による「純広告」ないし私たちが厳選したアフィリエイトバナーでした。
中でも一番読者の支持を集めたのは「広告記事」、つまりコンテンツ。
そして、主要なアドネットワーク広告では禁止されている「クリックすると運営の支援になる」と呼びかける行為をあえて質問したところ、およそ半数が好意的でした。

メディア運営者としては驚きと共に、読者の皆さんからの優しい気持ちに大感動した結果となりました。

私たちの事例に限らず、多くのローカルWebメディアの広告のポテンシャルは高いと思います。

注意!バナー広告導入とGoogle Discoverの顛末

偏見かもしれませんが、地方・ローカルの日常に寄り添うタイプのアドネットワーク広告は、特性上そう多くないように思います。そしてサイト運営側にとって、「実態が分からない」「知らない企業」の広告が表示されるリスクがあります。

それでも読者は、訪問先のサイトで関心あるバナー広告を見つければ、クリックします。
バナー広告による認知獲得の効果は、確かです。

だから、どんなに規模の小さなWebメディアでも、アドネットワーク導入によって収益を得ることは可能でしょう。

その上であえての注意喚起を、私たちがつい最近経験した事例とともにお伝えします。

ここから先の有料エリアでは、注意喚起のために実際のアクセス解析(アナリティクス・Search Console)のスクリーンショットや生データ、およびDiscover激減から復活までの推移とアルゴリズム考察を公開しています。

 
 
ライター・PR・編集業。「ローカル情報は暮らしのインフラ」を掲げ、人口1.7万人の町で浸透率95%のWebメディアを黒字運営中。年間PV35万(町の人口の約20倍)。補助金なしで自立自走するメディア運用術や、伝わる文脈設計のノウハウを公開しています。俳号:杢いう子

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