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noteオフ会!ミュージアムと依水園~東大寺とその近傍をめぐる⑥

    前回の続きです。

    不空院を出ると雨が降っていました。
    ちょうどお腹も空いてきたのでランチを摂りに、つきふねさんオススメのお店へと向かいました。

    また東大寺の門前あたりまで徒歩で20分ほどかけて戻りましたが、全く苦にならないほど話に花が咲きます(笑)
    つきふねさんについて歩くだけで、斜めにワープするように北西へと進み、その移動時間も楽しいものでした。

    例によって、店内はおろか店構えの写真も撮り忘れてしまいましたが、店名は「つきひぼし」と読む、お漬物と茶粥がウリのお店で、ご飯はお代わり自由です。
    私はお漬物でご飯を2杯、茶粥を1杯で合計3杯平らげてしまいました(笑)
    それだけご飯のお供ばかりが豊富に揃っているので、自然とおかわりしてしまうお店でした。


    東大寺ミュージアム

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    私は興福寺の国宝館は鑑賞した事はあっても東大寺のものは初めてです。
    興福寺のものは昭和34年(1959)に設立なので、私が生まれる前から存在したのに対して、東大寺ミュージアムは平成23年(2011)だとの事ですから、その差は大きく、それまではなかったのが不思議なぐらいです。

    南大門を入ってすぐ左手にあるので、そのまますぐに大仏殿の中門を目指してしまいがちなので、見過ごしてしまう人が多いのではないでしょうか。

    満たされたお腹で次に向かったのはそんな東大寺の美術と歴史を展示したミュージアムでした。

    圧倒的な存在感!
    千手観音菩薩立像

    派手に目を惹くのは何と言っても平安時代の千手観音です。

    高さ266.5㎝なのですが、実際に観るともっと大きく感じました。
    全体的にふくよかな体つきで顔の肉付きも良い。
    そのためやはり幼さも感じられて、どこかあどけなく、とても菩薩の最強●●エースである千手観音とは思えないほど愛らしさもあります。

    なぜ国宝ではないのか?

    とても良くできていると思うのになぜ「重文」で「国宝」ではないのでしょうか?
    その条件をAIに聞いてみると、以下の通りで【】内はわたしなりの評価です。
    ①国宝指定の基準【〇】
    ②歴史的背景【△】
    ③他の東大寺の文化財との比較【△】
    ④東大寺の所蔵文化財全体のバランス【△】

    この千手観音が歴史的背景のうち制作された年代や作者が不明といういうのなら、私のイチオシである法隆寺の百済観音も同じなのに、そちらは国宝です。
    やはり同じ寺内で国宝候補のものが多い分、不利だという事でしょうか?
    言いかえれば貯蔵している寺院のレベルが高いほど国宝に昇格するのは難しいという事になります。

    なるほど、この千手観音も他の寺院だと即、ご本尊、そして国宝となれるのかもしれません。
    それだけの迫力は十分感じました。

    日光・月光がっこう?
    それとも梵天・帝釈天?

    千手観音の両脇には日光・月光の両菩薩立像がありました。

    私の愛読書のひとつ、「古寺行こう 東大寺」によると、2010~12年に法華堂の基壇を解体調査した結果、実はこれらは元々「法華堂」に安置されていた「梵天ぼんてん」と「帝釈天たいしゃくてん」の可能性が高いとありました。
    じゃあ東エリアの「法華堂」にあるのはどこの誰?
    同じ天平時代で、どちらも国宝。
    何らかのこだわりで、その時々の理由により寺内のお堂間でその配置は入れ替えられていたようです。

    灯籠の旧羽目板がない

    前回、載せた大仏殿前の八角灯篭ですが、現在のものは平成に作られたものですが、奈良時代・天平年間のものがミュージアムにあるとの事でしたが、この日はありませんでした。

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    東大寺とその近傍をめぐる③より

    観光用のリーフレットには紹介されているのに無いという事はたまたまでしょうか?
    何でも2か月の周期で展示品は入れ替えられるようなので、次回に期待したいところです。

    つきふねさんとは変態仲間?

    一通りを鑑賞して、ロビーに戻って売くると、タイトルは忘れましたがNHKで放映されていた二月堂・お水取りの裏事情を描いた映像が流れていました。
    随分前になりますが私は録画してじっくり観て、とても感動したものです。

    私「これ良かったよね~?めちゃくちゃ感動したよ。」

    つきふね「うん、私も! DVDも持ってるの。」

    私「ええ~~!」

    日頃の投稿を見ていて、つきふねさんもそうだとは思っていましたが、私と同じような「変態」であることが確定しました(笑)
    マニアックさがまるで同じであることは疑う余地もなく、正直とても嬉しくなりました。
    これからも変態同志でいろんなものを鑑賞したいものです。

    ここで言う「変態」は良い意味で、専門的な趣味を持つという意。
    一般的にはドン引きされるような話も通じる「同志」ということ。


    依水園での至福時間

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    雨が少しひどくなってきましたが、次に向かったのはミュージアムのちょうど西側に背中合わせに位置する「依水園」です。

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    異なる時代の池泉回遊式ちせんかいゆうしき庭園

    この門をくぐった途端、人通りの多い喧騒から完全にシャットアウトされて静寂に包まれます。

    「前園」は江戸時代、「後園」は明治時代の「池泉回遊式庭園」で、2つの時代様式を見比べる事ができます。

    春日山を借景にして

    特に後園は雄大な趣向で、まず最初に観た光景に思わず声を上げてしまいました。

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    いや驚いた!
    こんなところでこんなにも素晴らしいものが見れるなんて、嬉しい想定外です。

    借景として、若草山~春日山~御蓋山みぶたやまがなだらかな稜線を描き、左にはかすかに南大門の屋根が覗いています。
    雨模様の天候のせいか、それらが薄く霞んで遠く、手前の庭園がいっそう鮮明に近く、その遠近●●が際立っています。

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    雨も悪くない。
    それぞれの緑がいっそう際立って、さらに色鮮やかに迫るような美しさがあります。

    これは違う季節も観たいので、また訪れる事にしましょう。

    シブい展示品の寧楽ねいらく美術館

    庭園に満足して入口付近に戻ると、シブさとモダンさを兼ねた外観の寧楽ねいらく美術館があります。

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    海運業で財を成した中村隼策じゅんさく氏が収集品を園内で展示するための施設として、昭和15年(1940)に設立されました。
    初代だけでなく、準一、準佑と3代にわたって収集した美術品は2千数百点にのぼり、特に古代中国の青銅器、高麗・朝鮮の陶磁器、日本の茶道具など、多種多様なものを揃え、定期的に展示入れ替えをしているそうです。

    全体的にシブい品揃えで通●好みかもしれません。
    しかし、中はシンプルでこじんまりしているので、じっくり静かに鑑賞できるのが大きな利点でしょう。

    三秀亭でのおもてなし

    最後の休憩場所として園内の入口付近にある「三秀亭」を訪問しました。

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    お座敷に入った途端、その絶景にまたため息が出ました。
    窓一面に先ほど見て回った庭園の光景が広がり、とんでもなく贅沢な空間が広がっていたからです。
    この景色こそ、最高の「おもてなし」ではありませんか!

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    どこに座っても絶景が楽しめるようになっていますが、私たちはちょうど窓に向いた座椅子に並んで座り、真正面からお庭を眺める特等席を選びました。

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    ガラスの表面にわずかな歪みがあるのを見ると、おそらく大正時代の口拭き製法による手作りのものでしょう。
    そのガラスを通して見ると、広がる絶景もどこか幻想的なものに変わり、なんとも言えない風情を醸し出しているのです。

    お互いに「抹茶セット」を頼んだのですが、写真はありません。
    この夢のような空間に呆然となったせいで、写真を撮るということなどまったく頭にありませんでした。

    ただメインの和菓子より、添えられた落雁がラムネになったような滑らかなお菓子が口の中で絶妙にとろけてゆく感覚だけが、なぜか鮮明に記憶にあります。

    私たちだけしかいなかったので、静かにうっとりしながら過ごしましたが、途中で外国人の一行が入ってきて、「コンニ●チハ!」と「ニ」を強調した日本語で明るく挨拶をされ、その笑顔につられて私たちも返した時点で、夢心地から現実に引き戻されてしまいました。

    何物にも代えがたい究極の贅沢がこの空間にはありました。
    心からごちそう様。




    今回、つきふねさんと変態同志(笑)で回りましたが、とても充実した素晴らしい一日となり、感謝でいっぱいです。
    そしてちゃっかり、次の約束まで交わし、また楽しみが増えました。

    それにしても奈良・東大寺は、大阪に住む私にとって幼い頃から知る当たり前の寺院でしたが、その気になって見てみると知らない場所もまだまだあり、その魅力をまったくわかっていない事に気付かされました。

    この一年通い詰めますが、新たな発見がまだあることでしょう。


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    こんなコースだったかなぁ💦
    すでに記憶が曖昧です💦
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    腰の骨折以来7キロの減量に成功したせいか、
    筋肉痛もほとんどなく、膝のトラブルもなくなりました。
    やはり骨格に合った適正体重ってありますね。

    なんとこの日は、万博超えの2万3千歩!!
    ちっとも辛くなかったのはつきふねさんのおかげです。
    今後も変態紀行しましょうね(笑)



    【東大寺とその近傍をめぐる】
    ①冬の「浄瑠璃寺」
    ②下見の春日大社
    ③今期初!東大寺散策「南大門と大仏殿」
    ④今期初!東大寺散策「西伽藍と東伽藍」
    ⑤noteオフ会!氷室神社と不空院



     
     
    エッセイスト (主に読書、歴史に関して書いています。 1961年生まれ大阪府出身。読書好き。歴史好き。ハンドメイド好き。妄想好き。 著書「レキジョークル奥の枝道」シリーズ7冊目をただいま執筆中。<https://amzn.to/3vgIGz9>

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