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全能神

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
全能神教会
分類 カルト教団
地域 中華人民共和国 (original)
大韓民国, アメリカ合衆国, カナダ, イタリア, フランス, オーストラリア, 他複数(自称)
創設日 1991
創設地 中国
信徒数 400万人 (政府による推定数)
別名 東方閃電
公式サイト jp.godfootsteps.org,
jp.kingdomsalvation.org
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全能神(ぜんのうしん)または全能神教会、東方閃電とは、趙維山(ずいいさん)という元ペンテコステ派(プロテスタント)の信者だった男が指導するキリスト教系新興宗教である[1]。

1974年の山西省生まれの楊向彬(ようこうひん)を再臨した女性キリストとする独自の教義を持っており、中国政府のみならず海外の主流派キリスト教からも異端・カルト宗教と認識されている。

概要

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保守的なペンテコステ派の信者だった趙維山(黒竜江省ハルビン出身)が、1989年に黒竜江省の阿城で始めた[2]。この頃は保守的なペンテコステ派の延長線上であり、「キリストが女性として中国に再臨した」という特徴的な教義は無かった。1991年、中国公安部からの監視を逃れるために河南省清豊県に移住。そこでペンテコステ派の地下教会で分裂精神病(統合失調症)[3]の女性、楊向彬(ようこうひん)と出会い突然、「女性の肉体を持って再臨したキリストであるという啓示を受けた」と主張し楊を神格化した[4]。

その後は楊を救世主として個人崇拝する形態をとるように成り、異言による様々な道徳論や終末予言や中国共産党がサタンに操られているという陰謀論を主張し始めた。

教義

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原始キリスト教の再現を主張しており、全財産の共有と称して私有財産のすべてを差し出す事を強要している[5]。平和家庭連合(統一協会)と同じく家や貯蓄を寄付してしまい、家庭崩壊に繋がる事もある。

全能神教会は、「ちょうど、いなずまが東から西にひらめき渡るように、人の子も現れるであろう」(マタイ24:27)に由来する「東方閃電」と呼ばれることもあり、東にある国、中国から楊向彬という女性としてイエス・キリストが全能神として戻り、(旧約聖書の律法の時代、イエス・キリストが伝道を始め20世紀の全能神の降臨に至る恵みの時代、に次ぐ)第三の人類の時代が始まると主張している。1997年に出版された、全能神からのメッセージを集めた書物「話在肉身顕現」を規範としている。正式な礼拝式や洗礼や聖餐式などの礼典は存在しない。

歴史

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中国共産党を「巨大な赤い龍」と呼び、これを倒して神の国を樹立すると主張しているため、2000年より中国当局からは邪教と認定されている。法輪功よりも強い組織力を持ち、一度入信すると脱会することは難しい。伝道師になれば金銭が支払われるため、近年、中国で拡大している貧富の差を背景に信者を増やしている[6]。

2012 (映画)が大ヒットした直後、2012年人類滅亡説を唱えだした、2012年に終末思想の流布で当局により約千人が逮捕された[7]。一方、あるイタリア人社会学者が調査した結果、2012年人類滅亡説を全能神は流布はしていたものの、数多くの予言の一部であり統制の口実に過ぎないとの見方もある[8][9]。

なお、カルトであるとの意見が強く、中国共産党の指導に従う中国天主教愛国会などの団体はもとより、政府の指導を拒否して非合法となっている地下教会の信者も、全能神は異端と認識している[10]。一方、中国共産党の打倒を掲げていることから、共産党を嫌って中国国外に移住した華僑などからは、全能神を保護すべきとする意見もある。 全能神教会を脱退した元信者の大多数は「自分達がこの世で最も清い人間と豪語している最悪の偽善者集団」と説明している。[11]。

中国政府の対応

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政府は邪教と指定しているが、対応を誤れば社会的混乱をきたすだろうと、対応に苦慮している[6]。

事件

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脚注

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  1. ↑ “China: The Church of Almighty God (Quannengshen),”. Responses to Information Requests. Immigration and Refugee Board of Canada (2014年10月14日). 2026年6月7日閲覧。
  2. ↑ “赵维山”. 赵维山. Baidu (2022年7月13日). 2026年6月7日閲覧。
  3. ↑ “杨向彬” (2014年6月1日). 2026年6月7日閲覧。
  4. ↑ “中国の暴力的なカルト(英国BBC)”. China's violent cult. BBC (2014年8月14日). 2026年6月7日閲覧。
  5. ↑ “Hong Kong Christians 'harassed' by mainland's Church of Almighty God”. South China Morning Post. South China Morning Post (2013年8月29日). 2026年6月7日閲覧。
  6. 1 2 “中国 「邪教」信者増に苦慮 「全能神」背景に貧富の差拡大”. 東京新聞. 2013年10月4日. 2013年10月4日閲覧.
  7. ↑ “大量弾圧進む中国「全能神」教団、生き残りの理由”. NewSphere. 2012年12月21日. 2012年12月25日閲覧.
  8. ↑ マッシモ・イントロヴィーニャ (2018年8月7日). “神の国の時代の映画:全能神教会による世界の終わりの解釈と映画 - 記事”. Bitter Winter (日本語). 2019年4月26日閲覧。
  9. ↑ マッシモ・イントロヴィーニャ (2019年4月13日). “全能神教会(東方閃電)に関する10の作り話 - 特集”. Bitter Winter (日本語). 2019年4月26日閲覧。
  10. ↑ 坂東忠信 (2013年10月8日). “中華反共カルト「全能神」に注目”. Yahoo!ニュース. 2013年10月26日閲覧。
  11. ↑ 宮崎正弘 (2012年12月22日). “邪教と判定された「全能神」はいかなるカルトか?”. 2022年8月29日閲覧。
  12. ↑ “山東省のマクドナルドで女性が殴り殺される=助けなかった店員や客に「冷血無情」の批判も―海外メディア”. Record China. 2014年6月2日.
  13. ↑ “视频:招远案嫌疑犯接受采访全程-我感觉很好”. 新浪網. 2014年5月31日.
  14. ↑ “Chinese 'cult' members held after a woman is beaten to death” (英語). Sydney Morning Herald. 2014年6月1日. 2014年6月1日閲覧.
  15. ↑ “McDonald's murder in China sparks outrage” (英語). Reuter's. Reuter's. 2014年6月1日. 2014年6月1日閲覧.

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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