令和8年台風第25号
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| タイフーン (JMA) | |||
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| カテゴリー1 タイフーン (SSHWS) | |||
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| 熱帯低気圧としての活動期間 | 9月14日 – 9月22日 | ||
| 台風としての活動期間 | 9月16日 – 9月22日 | ||
| ピーク時の強さ | 75 kt (10分間平均) 960 hPa | ||
令和8年台風第25号(れいわ8ねんたいふうだい25ごう)は、2026年9月に発生した台風である。国際名は「Dujuan」(ドゥージェン)で、これは中華人民共和国が提案した名称であり、ツツジを意味する。
概要
[編集]気象庁は、9月10日3時頃にグアム島遥か南東の北緯11° 東経147° / 北緯11度 東経147度付近で発生した低気圧が、14日3時頃にミクロネシア連邦・ポンペイ州のオロルク環礁の遥か北方の北緯12° 東経156° / 北緯12度 東経156度付近で1004hPsの熱帯低気圧へ発達したことを検出した。JTWCは14日15時に、24Wを付番した[1]。
そして16日21時頃に、マリアナ諸島東方の北緯16度24分 東経149度24分 / 北緯16.4度 東経149.4度付近で、大型の台風で998hPaの台風25号(Dujuan/ドゥージェン)に昇格した。 その後も発達しながら北上を続け、19日21時頃に小笠原諸島西方の北緯27度54分 東経138度24分 / 北緯27.9度 東経138.4度付近で970hPaの強い台風へと発達した。
そして、大型で強い勢力を保ったまま本州南岸へと接近し、伊豆諸島の中部を北東へと通過して、21日21時頃に房総半島沖の北緯34度54分 東経141度48分 / 北緯34.9度 東経141.8度付近を通過し、太平洋上へと進んだ。
被害
[編集]この台風は東海地方から関東地方へかけて、記録的な豪雨をもたらした。関東甲信地方の各地では、21日の24時間降水量が観測史上1位・9月の月間1位などを更新した。19日から21日までの総雨量は伊豆諸島で800mm、静岡県では500mm、千葉県では450mmを超えるなど記録的な大雨となった[2]。被害は主に千葉県と神奈川県に集中し、千葉県では死者10人、神奈川県では死者5人の被害となった[3] また、宮崎県でも1人が死亡した[4]。
千葉県では各地で堤防決壊や越水が発生し、各地で大規模な浸水を引き起こしたほか、交通機関やインフラなどへも多大な被害をもたらした。
また、台風の進路に当たる伊豆大島へはレベル5土砂災害特別警報が発表された[5]。
イベント
[編集]台風の接近を受けて、秋の大型連休(シルバーウィーク)に開催が予定されていた東京ゲームショウやROCK IN JAPAN FESTIVALの日程短縮などを余儀なくされた[6][7]。台風通過後も千葉県や神奈川県で被害が発生していることを受けて、よこすか開国花火大会やちばアクアラインマラソンなどの開催中止や見合わせが相次いだ[8][9]。
電力
[編集]東京電力ホールディングスは10月5日に本台風による電力設備への被害状況を発表し、営業エリア[注 1]全域で最大62,704軒が停電したことを明らかにした[10][11]。
鉄道
[編集]鉄道では主に千葉県内の鉄道各線に甚大な被害を及ぼすことになった。
東日本旅客鉄道(JR東日本)では成田線と総武本線、内房線、久留里線で被害が発生。千葉事業本部長の三島大輔は「(国鉄民営化で)JRになってからは最大規模の被災」と述べた[12]。
その後、一部の区間では運転が再開されたが、総武本線の八街駅 - 成東駅間、内房線の姉ケ崎駅 - 木更津駅間、久留里線の久留里駅 - 上総亀山駅間では運転再開までに長時間を要することが明らかにされた[13]。
特に内房線の不通区間は復旧までに最低3か月程度必要とされた[13]。この区間は利用者が多いことから、県南地域から千葉や東京方面に通勤・通学する利用者に影響を与えた[12][14]。東京湾アクアラインや館山自動車道などにて高速バスを運行するバス会社では通常時よりも増便するなどの対応を取った[14]。
内房線での代行バスは少なくとも大型バス[注 2]で160台が必要であるが、被災時期が秋の観光シーズン及び当時愛知県にて行われていた2026年アジア競技大会と重なったこともあって、バスの手配が難航した[12][15]。
その後、JR東日本は長浦駅に折り返し設備を仮設し、被害の少なかった長浦駅 - 木更津駅間にて運転を再開することを発表[16]。国土交通省と各地のバス会社による協力で他都県からのバスの手配も出来たことから、10月5日から該当区間で運転を再開すると同時に姉ヶ崎駅 - 長浦駅間で代行バスの運行を開始した[17][18]。
小湊鉄道では小湊鉄道線の上総牛久駅 - 上総中野駅間で被災し、復旧までに最大で1年以上要することが10月8日に発表された[19]。
放送
[編集]日経ラジオ社は台風による停電により、千葉県長生郡長柄町にあるラジオNIKKEI長柄送信所への電力供給に支障が発生したため、10月6日に復旧するまでの間、一時的な放送休止や短波放送での減力放送などの対応を余儀なくされた[20][21][22]。
教育
[編集]千葉日報によると、内房線の不通などにより、県立の姉崎高等学校と袖ヶ浦高等学校、私立の拓殖大学紅陵高等学校において、全校生徒の3割以上が登校困難になったことが報じられた。千葉県教育委員会も姉崎高校及び袖ヶ浦高校以外の県立高等学校5校[注 3]でも一部の生徒が登校出来ないなどの影響が発生していることを明らかにしている。これらの学校ではオンライン経由での授業に切り替えたり、中間考査や学校行事を中止若しくは延期するなどの対応を取っている[23][24]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ↑ “WTPN31 PGTW 151500” (英語) (2026年9月15日). 2026年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年9月24日閲覧。
- ↑ “令和8年台風第25号による被害状況等について”. 災害・防災情報. 国土交通省 (2026年9月20日). 2026年9月23日閲覧。
- ↑ “台風25号による行方不明者、千葉県でゼロに…死者は神奈川県と合わせ15人”. 読売新聞オンライン. 読売新聞 (2026年10月4日). 2026年10月4日閲覧。
- ↑ “宮崎県:「あと少しで100歳を迎えられたのに」日南市の土砂崩れで女性死亡、親族の男性が残念がる…各地で復旧作業”. 読売新聞オンライン. 読売新聞 (2026年9月20日). 2026年9月23日閲覧。
- ↑ “東京都伊豆諸島北部にレベル5土砂災害特別警報発表”. 気象庁 (2026年9月21日). 2026年9月23日閲覧。
- ↑ “東京ゲームショウ(TGS)、21日の開催を中止 台風25号接近の影響で”. 日本経済新聞 (2026年9月19日). 2026年10月12日閲覧。
- ↑ “「ロッキン」21日は台風25号の影響で中止 Ado、ももクロら出演”. テレ朝NEWS. テレビ朝日 (2026年9月20日). 2026年10月12日閲覧。
- ↑ “横須賀の「開国花火大会」が2年連続で中止に 台風25号の被害踏まえ決定”. 神奈川新聞 (2026年9月24日). 2026年10月12日閲覧。
- ↑ TBSテレビ (2026年10月6日). “来月の「ちばアクアラインマラソン2026」開催見合わせ 台風25号の影響で内房線運休続く 県は今後1か月で延期か中止を判断”. TBS NEWS DIG. 2026年10月12日閲覧。
- ↑ “東京電力エリア内とは何か”. 東京電力エナジーパートナー株式会社 (2025年5月22日). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ “令和8年台風25号による東京電力パワーグリッド株式会社 サービスエリア内の停電状況、復旧見通しおよび設備被害状況等について【10月5日12時 時点】”. 東京電力ホールディングス株式会社. p. 9 (2026年10月5日). 2026年10月11日閲覧。
- 1 2 3 若井琢水 (2026年9月26日). “JR東日本、台風25号被害は「過去最大級」 代替バスの手配難航も”. 朝日新聞. 2026年10月11日閲覧。
- 1 2 “台風25号で運休のJR久留里線木更津-久留里間が再開 成田線佐原-銚子間4日再開へ”. 産経新聞 (2026年10月2日). 2026年10月11日閲覧。
- 1 2 “JR内房線運休、高速バス増便相次ぐ 木更津市方面から東京・千葉市へ”. 日本経済新聞 (2026年9月29日). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ “台風被害でJR運休の千葉、「代行バス」運行始まる…3か月続く見通しの内房線区間は「台数不足」で見送り”. 読売新聞オンライン (2026年9月28日). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ 日本テレビ (2026年9月28日). “台風25号で不通のJR内房線 折り返し設備仮設で長浦駅以南の鉄道早期復旧を検討へ”. 日テレNEWS NNN. 2026年10月11日閲覧。
- ↑ 原口晋也 (2026年10月6日). “JR内房線の不通区間で代行輸送スタート バスと電車乗り継ぎ”. 朝日新聞. 2026年10月11日閲覧。
- ↑ 成田隼 (2026年10月9日). “台風被災のJR内房線、代行輸送に全国から約100台のバスを動員 通勤通学客の足を確保”. 産経新聞. 2026年10月11日閲覧。
- ↑ “台風で被災の小湊鉄道、全線復旧まで半年から1年以上 一部でバス振替輸送開始”. 産経新聞 (2026年10月8日). 2026年10月11日閲覧。
- ↑ “今週末のラジオNIKKEI第2は短波放送を休止し、ラジコのみの配信 台風の影響で送信所の電力を確保できず 阪神競馬の実況を予定”. サンケイスポーツ (2026年9月25日). 2026年10月12日閲覧。
- ↑ 前田健汰 (2026年9月28日). “ラジオNIKKEI第2、台風による停電の影響続く 28日放送休止”. 朝日新聞. 2026年10月12日閲覧。
- ↑ “ラジオNIKKEI 6日から通常出力での放送再開 台風25号影響で送信所が停電も復旧”. スポーツニッポン (2026年10月5日). 2026年10月12日閲覧。
- ↑ 宮嶋優 (2026年10月1日). “【独自】JR内房線不通、学校現場に混乱 体育祭延期、進路指導は電話で 定期試験受けられない生徒も… 高校生770人が登校不能 台風25号”. 千葉日報. 2026年10月14日閲覧。
- ↑ 中村聡也 (2026年10月8日). “千葉県立高と中学27校751人が登校不能 台風で鉄道運休影響”. 毎日新聞. 2026年10月14日閲覧。
関連項目
[編集]- 昭和46年台風第25号 - 1971年の台風25号。関東に接近し、千葉県を中心に大きな被害を出した点で、2026年の台風25号と類似している。