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エコロジー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

エコロジー(英語: Ecology)は、狭義には生物学の一分野の生態学のことを指す。 広義には生態学知見を元にした文化的・社会的・経済的な思想や活動などを指す[1]。

本記事では主に後者の説明をする(狭義のエコロジーの説明は生態学を参照)。 エコロジーの省略形「エコ」は和製英語である。[2]。

生態学とエコロジー

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エコロジー(Ecology)とは本来は「生態学」を意味する[3] 生態学は生物と環境の関係を取り扱う学問である[4]。

生態学が成立したのは比較的新しい[5]。

環境破壊や公害問題が表面化するにつれ、解決する分野として生態学が注目を受け、生態学的判断によって、それらの問題に対して必要と考えられる対抗策や、それまでの方法論への変更、見直し等を行なう運動が起こり、それらをまとめて表す言葉としてエコロジー運動(エコロジズム、エコロジスト)といった言葉が使われるようになった。

エコロジーをつけた造語や、エコと用いる例、エコを頭につけた造語なども多く使われる。

歴史

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20世紀前半から中盤にかけて、工業技術の発達が、自然環境に大きな影響を与えるようになった。 化学の進歩による、取り扱う化学物質の多様化と自然界に無い合成物質の増加、そして科学技術の進歩による人間の活動の大規模化の影響が大きい。

たとえば、DDTが農薬として効果が認められたのは1939年である。DDTはしばらく後に抵抗性を持つ害虫の出現によって使えなくなり、より強力な農薬の開発と害虫側の抵抗性の出現とのいたちごっこが続く。

様々な環境問題が表面化し始めるのは、1960年代に入ってからである。先進国の各地で、工場廃液による汚染や農薬汚染などが表面化し始め、従来の方法への疑問や異議の声も出始めた。

特に海洋生物学者レイチェル・カーソンの「沈黙の春」(1962年)が与えた影響は大きかった。それらの問題の解決手段として生態学が浮上した。「DDTの生物濃縮」は食物連鎖や生態ピラミッドの概念がなければ説明が難しい。農薬に代わる害虫駆除法と言えば、天敵利用や不妊虫放飼など、生態学的知識を必要とし、新しい見方を提示できるものと期待された。

地球温暖化の問題が表面化した後は、温室効果ガスの削減が新たな重点となった。二酸化炭素を削減してエコとの流れが生まれた。 原子力発電所は発電時の温室効果ガス排出が少ないと評価されるが、放射性廃棄物の処理という新たな問題も生み出し、別の点で環境に負荷を与えている懸念もある。

地球環境問題が関心を集めたことで、企業や政府が環境配慮を積極的に商品や政策として、エコという言葉とともに利用するようになった。持続可能な開発という概念に基づいたエコツーリズムもその一つである。

循環型社会という方向では、リサイクルがまた新たな重点として浮上した。そこから、再利用商品や、再利用しやすい仕組みを含んだものをエコという場合も生まれた。2000年頃より、このような活動を推進するものとして、「地球に優しい」という表現が使われるようになった。

ただし、国際標準ISO14000シリーズの環境ラベルの定義に則せば、具体的に環境負荷が低減する科学的根拠データなければ、このような言葉を使うことはできない。 このように根拠なく、ただイメージだけ環境に良いと装うことをグリーンウォッシングといい、EUでも規制している。日本でもこのような場合は違法(景品表示法)となる。

地球規模の活動

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人間と自然との間の互恵的な関係に関する知識の普及を目的として、1971年、ユネスコは「人間と生物圏計画 (Programme on Man and the Biosphere, MAB)」と呼ばれる研究計画を開始した。その後1994年に、生物圏保護の概念が定義された。

1972年、国際連合はストックホルムで人間と環境に関する最初の国際会議を開いた。準備には Rene Dubos とその他の専門家が関わった。「地球規模で考え、地域で活動しよう」というフレーズはこの会議が起源である。

続く1980年代には、生物圏の概念の発展と、生物多様性という用語の登場があった。 1992年リオ・デ・ジャネイロで開催された環境と開発に関する国際連合会議(地球サミット)中で、これらの用語が発展した。また、同サミットにより生物圏の概念が主要な国際機関に認知され、生物多様性の減少に伴う危険が広く知られることになった。

1997年の京都会議では、生物圏が直面している危機が(特に温室効果に焦点を絞って)国際的な観点から認識された。

言葉の内容

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公害を出さない(最近では「環境への負荷」を減らすという)ための活動を指し以下のようなものがある。

自然保護に関わる活動として

  • 自然に親しむ活動をする
  • 野外の廃棄物やゴミを片づける・環境浄化の作業を行う
  • 自然の再生や多様性の増加を目指す作業をする
  • 希少な自然を守る

脚注

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  1. ↑ 英語の Ecology movement や Political ecology などに相当する。
  2. ↑ 本項目の生態学 (eco-logy) と経済 (eco-nomy) の双方の意味がかかっている。 環境と経済は双方に影響し合うという意味がある -- 学研キッズネット「環境なぜなぜ110番」より
  3. ↑ 近年では人間生活と自然との調和などを表す考え方として、「eco」が接頭語としてしばしば用いられている。
  4. ↑ ここで言う環境は生物の主体の取り扱いによって変わり、同種の他個体、他種の個体、周辺のさまざまな生物、物理化学的環境までを含む。
  5. ↑ 。生態学の名は、ドイツのエルンスト・ヘッケルが1866年に手紙の中で使用した Ökologie が最初。自然界の生物の生存活動を、古代ギリシアの市民の家政機関 οἶκος(オイコス)にたとえて、オイコスを成立せしめる λόγος(ロゴス:理論)を究明する学問を意味する。同じオイコスを語源とする経済学(エコノミー)もある。

関連項目

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参考文献

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