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AWS RDSとは? DBを運用込みで借りるサービス

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Last updated at Posted at 2026-09-04

AWSの構成を調べていて、正直「RDSって何じゃい」となりました。

調べた結論を先に書くと、RDSはAWSがPostgreSQLやMySQLを「運用込みで」貸してくれるサービスです。DBという製品を買うのではなく、電気や水道みたいに契約して使うもの、と捉えたら一気に腹落ちしました。

この記事は、AWSをこれから触る人・触り始めたばかりの人向けに、RDSとは何か/よく混同されるAuroraとの関係を、自分がつまずいた順に整理したメモです。

自前でDBを動かすと、こういう仕事が全部ついてくる

そもそもなぜ「貸してくれる」がありがたいのか。自分のサーバーにPostgreSQLを1台立てようとすると、本来はこれが全部セットでついてきます。

  • サーバーを用意してPostgreSQLをインストールする
  • 毎日バックアップを取る
  • セキュリティパッチを当てる、バージョンアップする
  • 壊れたときに復旧する
  • 負荷が増えたらサーバーを増強する

どれも「アプリを作る仕事」ではないのに、やらないとサービスが止まる仕事です。RDSはこれをAWSが肩代わりしてくれます。使う側は「接続先のアドレスにパスワードで繋いでSQLを書くだけ」になります。

こういう「運用をお任せできるサービス」のことを、AWSではマネージドサービスと呼びます。RDSの説明でこの言葉が必ず出てくるので、先に頭に入れておくと読みやすくなります。

家のたとえに1行足すと「電気・水道の契約」

以前AWSデプロイ後に見る3画面メモで、AWSの登場人物を家にたとえた表を書きました。そこにRDSを足すと、こうなります。

サービス 役割 家でいうと
CloudFormation 設計図どおりに部品を作る 工務店
Lambda プログラムを実行する キッチン
API Gateway アクセスを受けてLambdaに渡す 玄関
CloudWatch Logs 実行ログの置き場 監視カメラの録画
RDS データを保存し続ける 電気・水道の契約

発電所(DBサーバーの面倒)は電力会社(AWS)が見てくれて、こちらはコンセントに挿すだけ。家の中に自前で設置する設備ではなく、外部と契約して引き込んでいるインフラというイメージが一番近いと思いました。

Neon や Supabase を使ったことがあるなら、そのAWS純正版

個人開発でVercelにアプリを載せて、DBはNeonやSupabaseのPostgresを繋ぐ、というのをやったことがある人は多いと思います(自分もそうでした)。

あの「マネージドなPostgresを借りる」という発想は、RDSとまったく同じです。管理画面でDBを作ると接続文字列がもらえて、あとはアプリから繋ぐだけ。バックアップもパッチも向こう任せ。それのAWS純正版がRDSだと思えば、だいたい合っています。

違うのは、RDSはAWSの他のサービスと同じネットワーク・同じ権限管理の世界で動くという点です。そのぶん後述のようにネットワークの設定がついて回ります。

Auroraは別サービスではなく「RDSの中のエンジンの一つ」

ここが個人的に一番こんがらがったところです。RDSとAuroraは並列の別サービスだと思っていたのですが、そうではありませんでした。

RDSでは、借りるDBの種類(DBエンジン)を選びます。選べるのは PostgreSQL・MySQL・MariaDB・Oracle・SQL Server、そして Aurora。AuroraはAWSが独自に作り直した高性能エンジンで、PostgreSQL互換版とMySQL互換版があります。

RDS(運用込みでDBを借りる仕組み)
 ├── PostgreSQL
 ├── MySQL
 ├── MariaDB / Oracle / SQL Server
 └── Aurora  ← AWS独自。PostgreSQL互換 / MySQL互換

つまり「Auroraを使っている」=「RDSを使っている」で矛盾しません。RDSが契約の枠組み、Auroraがその中で選んだ機種、という関係です。「RDSとAuroraの違い」で検索すると比較記事が出てきますが、正しくは対立する2つではなく、含まれる側と含む側です。

最初に引っかかった用語をまとめておく

ドキュメントを読むときに、意味がわからなくて止まった言葉です。ここだけ押さえれば当面は読めました。

用語 ざっくりの意味
マネージド 運用作業をAWSが代わりにやってくれる、ということ
インスタンス 動いているサーバー1台のこと。RDSでは「DBが動いている1台」
クラスター Auroraで使う単位。複数のインスタンスをまとめた1つのDBの塊
エンドポイント 接続先のアドレス。xxxx.ap-northeast-1.rds.amazonaws.com のような文字列
VPC AWSの中に作るプライベートなネットワーク。ここに置くと外から直接アクセスできない

このプロジェクトで動いている実物

言葉だけだとぼんやりするので、実際に自分たちのシステムで動いているものを見てみます。以下はCLIですが、同じ内容はAWSコンソールのRDS画面でも見られます(名前はダミーに置き換えています)。

aws rds describe-db-clusters \
  --profile dev \
  --query 'DBClusters[].{id:DBClusterIdentifier,engine:Engine,ver:EngineVersion,
           scaling:ServerlessV2ScalingConfiguration,db:DatabaseName,multiaz:MultiAZ}'
[
    {
        "id": "myapp-db-dev",
        "engine": "aurora-postgresql",
        "ver": "16.14",
        "scaling": {
            "MinCapacity": 0.5,
            "MaxCapacity": 2.0
        },
        "db": "myapp_id",
        "multiaz": false
    }
]

短いですが、読むとシステムの前提がだいたいわかります。

  • aurora-postgresql / 16.14 — RDSの中でもAuroraを選んでいて、PostgreSQL 16互換。つまり調べものはPostgreSQLの情報がそのまま使える
  • MinCapacity: 0.5 / MaxCapacity: 2.0 — Serverless v2という使い方。ACU(Aurora Capacity Unit)という単位で、暇なときは0.5まで自動で縮み、混んできたら2.0まで自動で伸びる
  • multiaz: false — 検証環境なので冗長化なし。本番ならここが true になる
  • 1つのクラスターの中に、アプリごとに複数のデータベースを同居させられる(今回は認証用とチャット用の2つが入っています)

「使った分だけ課金」と聞くと0円まで落ちそうな気がしますが、最小が0.5 ACUなので、放っておいても0.5ぶんは課金され続けます。0まで縮める設定(Scaling to Zero)も用意されているようですが、こちらは未検証です。学習用に自分で作る場合は、使い終わったら消すのが安全だと思います。

そしてこのクラスターはVPCの内側に置かれていて、APIのLambdaだけが接続できるようになっています。この「隠してある」が初見だとなかなか厄介で、手元のPCからは中身が覗けません。そのハマりについては別記事にまとめる予定です。

まとめ

  • RDSは「DBを買う」のではなく「運用込みでDBを借りる」サービス。バックアップもパッチもAWS任せ
  • Auroraは別サービスではなく、RDSの中で選べるエンジンの一つ。「Auroraを使っている」=「RDSを使っている」
  • Serverless v2なら使った分だけ課金だが、最小容量ぶんは常に発生する

これから触ってみる人は、AWSコンソールでRDSを開いて「データベースの作成」の画面まで進み、エンジンの選択肢を眺めてみるのがおすすめです。AuroraがPostgreSQLやMySQLと同じ場所に並んでいるのを見た瞬間に、この記事の関係が一発で腑に落ちます(そのまま作ると課金が始まるので、見るだけで戻って大丈夫です)。

参考

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