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初めての大人のソロキャンプ。「一人で何するの?」から始めよう

    金曜の夜。

    仕事を終えて家に帰る。

    風呂に入って、適当に夕飯を済ませて、ソファに座る。

    YouTubeを開くと、知らない男が山の中で焚き火をしている。

    肉を焼く。

    コーヒーを淹れる。

    火を見る。

    ……それだけ。

    「これ、何がそんなに楽しいんだろう」

    そう思いながら、なぜか30分くらい見てしまう。

    気づけば次の動画もキャンプだったりする。

    たぶん、その時点でもう少しだけソロキャンプが気になっている。

    でも、実際に自分が行くとなると話は別だ。

    一人でキャンプ場に行って何をするんだ?

    テントなんて張れるのか?

    道具を全部揃えたらいくらかかる?

    夜、一人って普通に怖くない?

    そもそも、一人で行って楽しいのか?

    分かる。

    むしろ、それが普通だと思う。

    今回はキャンプに詳しい人のための記事ではない。

    「ちょっと気になる。でも、まだ一歩目を踏み出していない大人」のためのソロキャンプ入門を書いてみたい。

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    一人でキャンプして、何するの?

    これが最初の疑問だと思う。

    結論から言えば、

    何をしてもいい。

    そして、

    何もしなくてもいい。

    キャンプ場に着く。

    テントを張る。

    椅子を出す。

    コーヒーでも飲む。

    少し腹が減ったら肉を焼く。

    暗くなってきたらランタンをつける。

    焚き火をする。

    眠くなったら寝る。

    朝になったら湯を沸かして、またコーヒーを飲む。

    改めて文字にすると、本当に大したことをしていない。

    でも、それがいい。

    普段の休日なら、

    「そろそろ買い物に行かないと」

    「LINE返してなかったな」

    「明日の仕事どうしよう」

    「せっかくの休日だから何かしないともったいない」

    みたいなことが頭の中をぐるぐる回る。

    キャンプ場では少し違う。

    今日の予定は、

    キャンプする。

    以上。

    暇なのではない。

    予定がないのだ。

    これが思っている以上に気持ちいい。


    大人になると、一人の時間は意外と少ない

    一人暮らしなら、一人の時間なんていくらでもあるじゃないか。

    確かにそうかもしれない。

    でも、自宅で過ごす「一人」と、山や森で過ごす「一人」は少し違う。

    家にはテレビがある。

    パソコンがある。

    スマホがある。

    冷蔵庫がある。

    仕事のメールも届く。

    気がつけばSNSを開いている。

    つまり、一人ではいるけれど、ずっと何かとつながっている。

    キャンプ場へ行くと、その接続が少しだけ弱くなる。

    やることがなくなって、焚き火を見る。

    本当に火を見ているだけだ。

    5分。

    10分。

    気がつくと結構な時間が経っている。

    「俺はいったい何をしているんだ」

    と思うかもしれない。

    でも、そんな無駄な時間をわざわざ作るためにキャンプ場へ来ている。

    そう考えると、なかなか贅沢な趣味だ。

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    初回から「キャンプ上級者」にならなくていい

    ソロキャンプを始めようと思ってInstagramやYouTubeを見ると、大変なことになる。

    巨大なテント。

    おしゃれな木製テーブル。

    ランタンが4個くらいある。

    謎の棚がある。

    調味料専用の箱がある。

    コーヒー豆をその場で挽いている。

    フライパンまで妙に格好いい。

    見ているうちに、

    「キャンプって、これ全部買わないといけないのか?」

    という気分になってくる。

    もちろん、そんな必要はない。

    あれは趣味を続けた結果だ。

    初めてゴルフをする人が、いきなりプロ仕様のクラブを全部揃えないのと同じでいい。

    初回の目的はもっと単純でいい。

    ちゃんと寝る。

    座ってのんびりする。

    何か食べる。

    外で一晩過ごして帰ってくる。

    これができれば大成功だ。

    テントが少しくらい曲がっていても誰も困らない。

    隣のキャンパーは、たぶんあなたのテントの角度なんて見ていない。


    最初のキャンプ場は、秘境じゃなくていい

    初めてのソロキャンプで、わざわざ人里離れた山奥へ行く必要はない。

    むしろ最初は、

    管理されたキャンプ場。

    きれいなトイレがある。

    管理人やスタッフがいる。

    車を近くに置ける。

    近くにスーパーやコンビニがある。

    携帯電話もつながる。

    そのくらいでいい。

    自然の中へ来たのにコンビニが近いなんて邪道?

    いや、最初はそれでいい。

    忘れ物をしても買いに行ける。

    寒すぎたら帰れる。

    どうしても無理なら撤収できる。

    「いつでも帰れる」と思えるだけで、初めての一泊はかなり気楽になる。

    キャンプに慣れてから、もっと自然の深い場所へ行けばいい。

    最初からハードモードを選ぶ必要はない。

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    最初は、これくらいあればいい

    道具については、いきなりブランドや商品名から考えない方が分かりやすい。

    まず必要なのは、寝るためのもの。

    テント。

    寝袋。

    マット。

    次に、のんびりするためのもの。

    チェア。

    小さなテーブル。

    食事をするなら、バーナーや簡単な調理器具。

    夜を過ごすためのLEDランタン。

    焚き火をするなら、キャンプ場のルールに合わせて焚き火台や必要な道具を用意する。

    そして忘れてはいけないのが、季節に合わせた服装や雨対策。

    これくらいから考えればいい。

    ここで大事なのは、

    全部新品で買わなくてもいいこと。

    レンタルがあるキャンプ場もある。

    最初は借りてもいい。

    手頃な道具から始めてもいい。

    一度やってみて、

    「これは面白い」

    と思ったら、その後に一つずつ好きな道具を増やしていけばいい。

    むしろ、その過程もキャンプの面白さなのだと思う。

    最初は、

    「椅子なんて座れれば何でもいい」

    と思っていた人が、半年後には収納サイズや座面の角度を真剣に比較していたりする。

    沼は、だいたいそこから始まる。


    キャンプ飯は凝らない方がいい

    初キャンプ。

    せっかくだから料理も本格的にやりたい。

    分かる。

    YouTubeを見ると、みんな妙にうまそうなものを作っている。

    アヒージョ。

    燻製。

    スパイスカレー。

    ダッチオーブン料理。

    巨大な肉。

    でも、初回くらいはもっと適当でいい。

    テントを張るだけで想像以上に時間がかかるかもしれない。

    火をつけるのにも手こずる。

    気がつけば暗くなっている。

    腹が減る。

    そしてふと思う。

    「俺、なんで山の中で玉ねぎをみじん切りしているんだろう」

    初回なんて、

    スーパーで買った肉。

    ウインナー。

    おにぎり。

    カップ麺。

    これで十分だ。

    むしろ十分すぎる。

    家なら何とも思わないウインナーが、外で焼くだけで妙にうまい。

    普段食べているカップ麺も、少し寒いキャンプ場で食べるとごちそうになる。

    人間の味覚は、たぶん景色にかなり騙されている。

    でも、それでいい。

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    たぶん、一番いい時間は日が落ちてから

    夕飯を食べ終わる。

    洗い物も終わる。

    日が落ちる。

    周りのキャンパーの声も少しずつ小さくなる。

    ランタンをつける。

    椅子に座る。

    焚き火があるなら、薪を一本追加する。

    パチッと火の粉が飛ぶ。

    ここから、本当にやることがなくなる。

    スマホを見てもいい。

    本を読んでもいい。

    酒を飲んでもいい。

    何もせずに火を見ていてもいい。

    仕事のことを考えてしまってもいいと思う。

    「せっかく自然に来たんだから仕事のことなんて忘れないと」

    なんて頑張る必要もない。

    ぼんやり考えているうちに、

    普段ならイライラするようなことが、少しどうでもよくなることもある。

    解決するわけではない。

    明日になれば仕事はある。

    メールも来る。

    数字も追いかける。

    でも今は誰にも急かされない。

    それだけでいい。

    大人になってから、

    「次に何をしなければならない」という予定が一つもない夜

    は、意外と貴重だ。

    これがソロキャンプの一番贅沢なところなのかもしれない。

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    夜、一人って怖くない?

    たぶん気になっている人も多いと思う。

    怖いか、怖くないか。

    これは人による。

    初めてなら、物音が妙に気になるかもしれない。

    風で木が揺れる。

    テントがガサガサする。

    遠くで何か鳴く。

    普段なら気にも留めない音が、やたら大きく感じる。

    だからこそ最初は、管理されたキャンプ場がいい。

    周囲に他の利用者がいる。

    管理人がいる。

    携帯電話もつながる。

    無理に「自然と俺だけ」の世界へ行かなくていい。

    そして、少し怖いと思ったら、

    それも初キャンプの思い出になる。

    数年後には、

    「あのとき葉っぱの音だけでビビってたな」

    と笑えるかもしれない。


    そして翌朝のコーヒーが、やたらうまい

    キャンプの朝は少し早い。

    鳥の声だったり。

    周りの人が動き始める音だったり。

    テントに当たる朝日の暑さだったり。

    理由はいろいろある。

    寝袋から出る。

    テントを開ける。

    少し冷たい空気が入ってくる。

    湯を沸かす。

    コーヒーを淹れる。

    普段、自宅で飲んでいるのと大して変わらないコーヒー。

    なのに、妙にうまい。

    昨日から特別なことは何もしていない。

    火をつけた。

    肉を焼いた。

    寝た。

    起きた。

    コーヒーを飲んだ。

    それだけだ。

    でも帰る頃には、

    「また来てもいいな」

    と思っているかもしれない。

    ソロキャンプの魅力は、何かものすごい体験ができることではないのだと思う。

    普段やっている普通のことが、少しだけ特別になる。

    食べる。

    飲む。

    座る。

    眠る。

    朝起きる。

    それで十分なのだ。

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    何もしないために、ひとりで出かける

    ソロキャンプを始めるのに、大げさな理由はいらない。

    仕事に疲れたからでもいい。

    キャンプ動画を見て気になったからでもいい。

    焚き火をやってみたい。

    外で肉を焼いてみたい。

    一人になってみたい。

    それくらいで十分だ。

    初回から完璧なキャンプをする必要もない。

    テントが少し曲がっていてもいい。

    飯を焦がしてもいい。

    忘れ物をしてもいい。

    夜になって、

    「一人って思ったより怖いな」

    と思ってもいい。

    それも含めて、たぶん後から思い出になる。

    そしてソロキャンプのいいところは、

    誰かを誘う必要がないことだ。

    行ってみたいと思ったら、自分の都合だけで予定を決められる。

    週末、特に予定がないなら。

    たまには、

    何もしないために、ひとりで出かけてみる。

    そんな休日も悪くない。


    次回|じゃあ、何を持っていけばいい?

    ここまで読んで、

    「ちょっとやってみたい」

    と思った人が次に気になるのは、おそらく道具だと思う。

    テントはいくらくらい?

    寝袋はどれを選ぶ?

    焚き火台は必要?

    Amazonを見ると商品が多すぎて、今度はそこで迷う。

    次回は、

    「初めてのソロキャンプ。本当に必要な道具だけ10選」

    として、初心者が最初の一泊をするための装備をまとめたい。

    高級品を並べるのではなく、

    「これなら一度試してみよう」と思える現実的な構成

    で選んでいく。

     
     
    法人営業の経験から、明日の仕事に使える営業術・AI活用・仕事道具を紹介。実際に使った感想も、購入前に調べた比較も、良い点と気になる点を率直に。ときどき、仕事を離れて楽しむ本やソロキャンプの話も。

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