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目指すのは養護教諭、双極性障害を抱える高校生

    子供のことなんか1mmも考えたこともなかったし結婚も使用と微塵も思ってなかったけど、今、妻と子がいる。入籍してないけど。
    相手に子供のいる人と同居してみて、あーなんかズルした感あるけど、家族すぐできちゃったな。血はつながってないけど。
    なるほどこういうものなのかな、と思ったりする。
    それで、だ。
    なるほど子供を産め、産め、産め、という論調はたしかにあると思う。
    逆に片親の人と積極的に結婚せよ、結婚せよ、結婚せよ、という圧はない。
    まあ比べるものではないけど、子育てって意味では同じなところがあると思うんだけど。まあでも人間、自分中心んだから、他人の心や考え方なんか、わからよね。だって他人の人生だもの。他人の靴を履いてみる、という諺が英語圏にあるらしいですが、そうなんですよね。他人の靴なんか履いてみると、案外違っておどろきますよね。大きさもそうだし、なんか足の形とかね。エジプト型とかギリシア型とかあるんだっけ?
    自分中心に考えてるから、こんな他人にとっての当たり前に気づかない。
    でもね、あんまり他人軸で生きるっていうのも、自分をすり減らして苦しい人生だと思うんだよね。そうだよね。
    私、もっともっとニュートラルな生き方でもいいと思うのよね。他人中心でも自分中心でもない、ちょうど、その中間のニュートラルな軸があっても。
    そうそう、インタビューとは、二人の間の風景という意味とも、まあ読めなくはないんですよね。インタビューは、「二人の間の風景」。
    今回の風景は、どんな風景でしょう? 無名人インタビュー本日もよろしくお願いいたします。
    【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

    今回ご参加いただいたのは きりん さんです!

    現在:割と努力家とか頑張ってるねとか真面目だねっていうのは言われるんですけど、その分、でも幸せそうには見えないみたいな。なんか、ちょっと、ちょっと残念な子みたいな。

    イワナ:きりんさんは現在何をしてる方でしょうか?

    きりん:普通に高校生をやってます。でも最近、自殺未遂で緊急搬送されました。ODで薬をちょっと飲みすぎちゃって、それでICUに何日かいました。

    イワナ:今は体調は安定してるんですか。

    きりん:ちょっと落ち着きました。

    イワナ:そうですか、よかったです。高校生ということで、いま1年生、2年生ですか。

    きりん:2年生です。

    イワナ:どういう高校なんですか?

    きりん:中学校があんまり楽しくなくて、それで調べて自分に合う高校を選んだんで、結構自分に合ってるなと思って。
    みんな一生懸命で、だけど一生懸命じゃない人にも配慮があるっていうか、別に頑張ってもいいけど頑張らなくてもいいよみたいな。自由で、多様性とか受け入れている学校だなって思います。

    イワナ:何か特別な制度とかがあるんですか?

    きりん:制度とかではないんですけど。先生とかも、例えば学校にちょっと来ない子とかいても、そういうときもあるよねって感じで怒ったりとかあんまりしなかったり。部活に来なくても頑張りたいとき頑張ればいいよみたいな。

    イワナ:なるほど。きりんさん自身にはどういうところが合ってると思いますか。

    きりん:私はちょっと頑張っちゃうタイプなんですけど。やる気がある生徒とかには、この校外活動に参加してみないとか誘ってくれたり声かけてくれるんで、頑張り方がわからないときでも、先生がいろいろ調べてこれどう?これどう?って言ってくれるところが合ってるかなって思います。

    イワナ:何か学校の勉強以外にも、校外活動とかをしてるんですか?

    きりん:はい。外国の方が来てくれたときに、案内する係の人がいないからそれやってくれないとか言われて、はいやりますって言ったりとか。あとは学校のイベントを主催する役割、例えば台本、司会の台本作ったり、会場設営とか考えたり、そういうのをやってます。

    イワナ:そういうのってどういうところが楽しいですか?

    きりん:そのイベントやってるときに、みんながこのいろんな人と交流したりとか、楽しそうにしてるのを見るとやってよかったなって思います。

    イワナ:何か最近やった活動で、特にこれが楽しかったみたいな活動ってありますか。

    きりん:うーん、なんだろう。なんかいろんな活動があってそれぞれ楽しかったんですけど、何が一番と言われると思い浮かばない。

    イワナ:では、そういう活動全般で、自分が活動的なときって、自分自身でどういう気持ちになりますか。

    きりん:私、他の人から認められたいっていう気持ちが強くて、それは考えてるかもしれない。こうやったらみんなが喜んでくれるってなったら、自分が認められたなって感じるんで、なんていうんだろう、そういう気持ちでいます。ちょっとでも自分認めてほしいみたいな。

    イワナ:なるほど。逆に、今、認められてないなっていうときとかはありますか。

    きりん:私、友達がめっちゃ美人だったりとか、とっても頭が良かったり、とっても人間関係が上手だったりとかして、すごい人ばっかりいるんで、私がちょっと頑張ったところでもう才能の違いっていうか、努力じゃどうにもできないところってやっぱあるから、そういうところで劣等感を感じたりとか。
    そこで私も頑張ってるのに、その子だけ褒められるとかあったら、やっぱ私の努力は認められないのかなってちょっと思ったりします。

    イワナ:そういうときってどういうことをして過ごしますか?

    きりん:やっぱり、それを誰かに相談しても、ひがみじゃないけど、そんなの気にしすぎだよとか、それはもう仕方ないじゃんって言われたりとかするんで、もうTwitterとかに投稿したり、文章を書いてちょっとすっきりさせるみたいなことしてます。

    イワナ:その文章は日記みたいな感じで書くんですか。

    きりん:Twitterに短文で投稿したりとか、意欲があるときは、noteとかに書いたりとか。でもあんまりnote最近書いてないです。ずっとTwitterで、今日こういうことがあってこういう気持ちだったって。やっぱTwitterには同じ気持ちとか同じことを感じてる人がいっぱいいるから、割と認めてくれるっていうか。それでちょっと楽になります。

    イワナ:学校の課外活動にすごい意欲的なときとちょっとつらい気分のときのタイミングって、1週間とか1ヶ月のスパンみたいなのってあるんですか。突然来るんですか、気分の流れとかって。

    きりん:私躁うつで、双極性障害なんで、もう本当に周期がバラバラで。なんか本当に1ヶ月元気で1ヶ月沈むときもあれば、1ヶ月すごい元気で、急に本当に1日すごい最低な気分のときも続くし、逆に1週間1週間で変わったり、もう波が凄すぎて、しかも毎回この形が違うから乗りこなせないです。

    イワナ:形が違うっていうのは、その原因も違う?

    きりん:はい、なんかもう原因がなかったりとかも。ただ単にちょっともう全部嫌になっちゃったみたいなときもあるし。

    イワナ:躁うつとか双極性障害っていう自分の体質が、名前があるものなんだって知ったのっていつ頃になりますか。

    きりん:最初、中学校のときはうつ病って言われてて。高校生になって、この心療内科を変えたんですよ、そしたら双極性障害って言われて。今までちょっと体調良いときもあったんで、体調良いときはこの躁の状態で、うつのときはうつだったんだなって、そういう波がある性格なんだなと思ったのは、高校生のときです。

    イワナ:内科を変えて、自分はこういう体質なんだって分かってからの変化とかってあったんですか?

    きりん:うーんでも特にはないですね。躁で元気なときに、ちょっとセーブするっていうのは覚えました。躁のときにテンション上がりすぎると、やっぱ鬱になったときにずーんてくるから。
    それでちょっと、でも本当にそれをちょっと意識するようになったぐらいです。

    イワナ:きりんさんの性格については周りから何て言われることが多いですか?

    きりん:頑張ってるねっていうのはよく言われます。自分でも少しストイックなところがあって、資格の勉強とか課外活動とか、熱中すると、もう一直線になっちゃって。割と努力家とか頑張ってるねとか真面目だねっていうのは言われるんですけど、でも幸せそうには見えないみたいな。なんか、ちょっと、ちょっと残念な子みたいな。頑張ってはいるんだけどちょっと残念な子っていうのは、親しい友達とかにからかわれる感じでよく言われます。親しみを込めてだと思います。

    イワナ:自分の性格についてどう思いますか?

    きりん:私思ったよりストイックじゃないんですよね。本当にやりたいからやってるみたいな。やりたいからやってたんだけど、それがだんだんつらくなってくるみたいなところはあるかな。ちょっと飽き性だなって思います。

    イワナ:ストイックってみんなから言われるぐらい熱中するのって、何に対してもそうなんですか。

    きりん:私はパソコン系とか企画系とか、家の中とか部屋の中でやることが好きで。体育とか、この体を実際に動かして何かやるっていうのが本当に全くできなくて。興味もないし適性もないんで。それに関しては全然熱中したことないんですけど、他は結構いろんなことに興味があって、いろんなことに熱中してました。

    イワナ:そんなに熱中するのってどうしてなんでしょう。

    きりん:オタク気質で、それやるって決まったら情報集めたりとかが得意で。情報集めると、もっとできるもっとやれるみたいな。ネットに、こうすれば上達するみたいなコツとか、練習法っていっぱい載ってるじゃないですか。そういうのを片っ端から試して、片っ端からやり抜きたくなっちゃうんですよ。たぶん、いろんな情報が知りたいっていうのがあって。知識欲が結構あります。

    イワナ:例えば一つのものをやるってなって、すごい情報集めて完成させると思うんですけど、なんかその途中目指してるのって、その完成形が完璧であるっていうことよりは、情報集めとか、途中が楽しいっていう感じですか?

    きりん:確かにそれもあるかもしれないです。完成して、達成したら急に熱を失っちゃうみたいな。もういいやってなって、ちょっと鬱になったりとか。
    多分熱中してるときにやりすぎちゃって、疲れが一気に来ちゃうみたいな。でもこの目標を達成するまで色々頑張ってるのが、そのときは楽しいんですけど。振り返ってみると、ちょっと疲れてたんだなみたいな。

    イワナ:ちなみにそんなぐらい熱中したものって、最近で言ったらどんなことですか。

    きりん:留学準備です。留学のためにちょっと頑張ってたみたいな感じです。

    イワナ:なるほど。何か他に趣味とかはありますか?

    きりん:もう最近は学校の課外活動が趣味みたいな。あとは友達の付き添いでアニメ見たりとか。もう自分の趣味っていうのが最近なくなっちゃって。昔は結構なんか小説書いたりとか、絵描いたりとか、ミニチュア細工とかを作ってました。ドールハウスとか。が趣味だったんですけど、最近はもう学校が趣味みたいな。

    イワナ:それってそういう小説書いたりとかミニチュア作ったりとかしてた創作活動を、課外活動でできるからっていうことなんですかね。

    きりん:うーんでも課外活動も完全に別で。イベントを企画するとか、そんな感じです。全く違うとこに熱中してて。

    過去:あんまり元から学校が得意じゃなくて、もう行かなくていいんだったら行きたくないって。だから、学校行かずに勉強もせずに好きなことだけやって毎日遊べるみたいな。楽しかったです。

    イワナ:幼い頃はどんなお子さんでしたか。

    きりん:幼稚園から小3までは、すごい挫折っていうか、あんまり人の指示が聞けなかったんですよ。先生とかが折り紙の折り方を教えてても、何言ってんのみたいな。人が何言ってるかがあんまりわかんなくて、1人だけ折れずにこの四角い折り紙のままずっとぼーっとしてるみたいな子供で。
    人間関係がうまくいかなくて、いじめられたりとか。ちょっと真面目なところがあって、男子がふざけたりしたら注意したりとか。そういうところが嫌われてたのかもしれないけど。
    でもただ真面目なだけで、勉強ができるとかいう訳ではなくて。引き算の筆算とか、割と初期で勉強にはつまずいていました。
    小4から頭のいい友達ができて、周りに。それで勉強教えてもらったりして、テストで毎回100点取るようになって、ちょっと勉強が得意になっていったみたいな。

    そこから中学受験してみないって言われて塾に通いだしたんですけど。小学校は正直余裕だったんで、塾でもできるかなと思ったら、本当にレベルが違くて。なんでこれみんな理解できるのみたいな。
    そこでまた挫折を味わったんですけど、でも塾の先生がめっちゃ面白い人で、その先生の話聞くためにまた勉強してました。だからちっちゃい頃からなんか熱中するのはあったかもしれないです。
    で、中学受験をして、結構手が届かないような学校を第1志望にしてたんですよ。必死に勉強して、補欠で第1志望に受かったんですよ。
    でもここまではめっちゃいい感じなんですけど、受験中に親から殴られたりとか、友達もやっぱライバルだから蹴落としあったりとか、そういうのでちょっと疲れたりとかはありました。
    割とストレスが多い子供だったと思う。

    イワナ:なるほど。ちっちゃいときから聞いていきたいんですけど、幼少期の記憶って結構具体的にあるんですか。なんか3年生までとか、こういうことをしてた子供だったとかいうのがすごい具体的に出てくるんやなって思って。

    きりん:あんまり喋るのが得意じゃなくて、さっきちょっと思い出して文章に書いてました。

    イワナ:そうなんですね、ありがとうございます。なるほど。
    小3以降頭のいい友達に出会って、その子たちとはうまくやってたっていうふうにおっしゃってたんですけど、それってなんかどういうことがきっかけというか、なんでその子たちとうまくいったんやと思いますか?

    きりん:私ちっちゃい頃から本読むのが好きで。で、その本で得た雑学とかを友達に話すと、頭いいから乗ってくれるんですよ。これこうだよねとか、あとさらに追加してまた面白い話してくれたりとか。そういうので波長が合ったのかもしれないですね。

    イワナ:どういう雑学とかどういう本を読んでたんですか。

    きりん:普通に小説も読んでたんですけど、大人向けの心理学の本とか読んでたり。この年齢に合わないような本読んでて、周りの大人からは結構びっくりされるくらい。いろんな本読んでました、とにかく。図書館に行って片っ端から読んでみるみたいな。

    イワナ:幼い頃から結構大人用の本のところ行ってたりしたんですか。

    きりん:はい。

    イワナ:特にどういう分野の本が好きでした?

    きりん:なんか緩い小説が好きでした。主人公がカフェに通う話とか、家族系のハートフルな。「そしてバトンは渡された」系というか、そんな感じの緩いお話が。事件とか謎解きとかは、あんまり。一応読んではいたんですけどあんまり好きではなかったです。

    イワナ:そういうなんかゆったりしたお話ってどういうところが好きなんですか?

    きりん:現実が結構ドタバタで、人間の嫌な部分見たりとかが多かったんで、創作の世界では緩いとこに逃げたいみたいな。そこでちょっと癒されて、やっぱ人間っていいなって思って本閉じるみたいな。

    イワナ:なるほど。なんかさっきちょっと小説書いてたっておっしゃってたんですけど、それってこの時期とかですか。

    きりん:この時期からちょぼちょぼ書いてて。でも本当にそのときは想像の世界っていうか、現実の延長線上でこうなったらいいなとかいって書いたりとか。あと夢で見た内容をそのまま書いたりとかしてたんですけど。
    本当にちゃんと小説って感じで書き始めたのが、中学校あたりで。小説の賞に応募して、割といい線行くくらいは熱中して書いてましたね。

    イワナ:そのとき書いてた小説はどういう分類の小説ですか。

    きりん:主人公が人間関係とかに悩んでて、いろんなとこから影響を受けて、解決するまではいかなくてもちょっと気持ちが楽になるっていう感じで。そんな感じでした。あんまり書いた内容を覚えてないんですけど。

    イワナ:その小説の中の世界ときりんさんの現実って、どのぐらい似てたりとか全然違ったりとかって、どんな感じでしたか。

    きりん:ちょっと似てたところはあるかもしれない。お友達が1回すごい病んでたときがあって、その子が死んじゃうかもみたいな危機感があって。そのときに書いた小説が、その主人公のお友達が自殺をしちゃって、それの遺書に書かれたなんか謎を解いていくみたいな小説を書いてました。

    イワナ:おもしろそうです。その他何か好きだったこととかありますか。

    きりん:シルバニアが好きでした。ちっちゃい頃も好きだったんですけど、中学校になってまた熱が、もう1回ブームが来て。あんまり集められなかったんで、本体を、100均とかで木材買って自分で家具作ったりとかしてました。

    イワナ:兄弟とかで遊んだりしてたんですか?

    きりん:ずっと1人で。あまり兄弟とかがいなくて、周りにも親戚もいなくて。もうずっと1人遊びみたいな。

    イワナ:差し支えなければ家族構成聞いてもいいですか。

    きりん:父と母と、兄が1人います。

    イワナ:家族はどんな感じですか。

    きりん:家族は、厳しいところもあり優しいところもありみたいな。中学受験のときは厳しかったんですけど、私が病むようになってからは、もうそのままでいいよっていう感じです。
    今は何でも寛容で、最初は私がパソコンに向かってたりとかスマホ見てたりすると、えーって言われたりとかしたんですけど、今はもう自由に、何でもいいよって言ってくれる。

    イワナ:なるほど。さっきの本の話とか聞いたときに、ご両親の影響なんかなとか思ったんですけど、どうですか?

    きりん:親がちっちゃい頃からなんか休日でも仕事に行っちゃう感じで。ちっちゃい頃は公園とか連れて行ってもらったんですけど、小学校入ったくらいから仕事に打ち込むようになって。職場行くときに、ついでに市町村の図書館に私を置いてって、一日中本読んどいてね、みたいな感じで、帰りに私を迎えて帰るみたいな。
    遊び相手が周りにいなかったんで、図書館だけがお友達みたいな。司書さんと仲良くなってお喋りしてたりとか、ずっと本読んでました。

    イワナ:なるほど、そうなんですね。図書館っていう場所が好きでしたか。

    きりん:はい。一時は司書さんになろうとしてました。

    イワナ:なるほど。今は何になりたいとかあるんですか。

    きりん:今は、養護教諭とか。

    イワナ:それは、きっかけはどういうことだったんですか。

    きりん:中学校、学校にあまり行けてなくて。そのときに保健室の先生が、来てって感じじゃなくて、私がお喋りしたいからもし元気があるとき顔見せに来てね、みたいな感じの先生で、すごいいい考えだなと思って。
    そう言われるとやっぱ来たくなっちゃうじゃないですか。そういうので心が楽になったっていうか。それを見て私もこういう人になりたいなと思って。

    イワナ:それは中学校の先生ってことですよね。

    きりん:中学校の先生です。

    イワナ:その先生と話し始めてから、高校はこういうとこに行きたいなとか、そういうのって変わったりしたんですか。

    きりん:中学校の頃は、養護教諭はちょっと難しいなと思って。その頃学校行ってなくて勉強もあんましてなかったんで、どうせ私にはなれないんだろうなと思って、普通の自分が行きたいところに行きました。でも今勉強頑張って、いろいろ資格取ったりとかしてるんで、もしかしたらいけるかもみたいな。

    イワナ:資格はどういう資格取ってるんですか。

    きりん:英検、2級取れました。なんか留学行く予定なんで、英語はちょっと頑張って。

    イワナ:なるほど。小学校の頃、勉強あんまり得意じゃなかったっておっしゃってて、中学は、頑張ってたんですよね、勉強。

    きりん:中学受験して、めっちゃ頭いいとこに入っちゃったんですよ。そこで、同級生がもうみんな天才すぎて。自分はもう才能がないから、頭も元々良くなかったし、努力しかないと思って。
    朝5時に起きて学校行って、17時半くらいに学校が終わってそっから部活して、19時半からまた22時まで塾に行って、また帰ってまた復習してみたいな。睡眠時間が毎日4時間、5時間みたいな。

    寝る以外はずっと勉強か部活か、みたいな生活してて。頑張ってたんですけど、それだけ頑張っても、席次が下から30番とか、よくても40番くらいで。
    自分より遊んでる天才が、自分よりも全然成績がいいみたいな、それでちょっと疲れちゃって学校辞めちゃったんですよ。
    2年間くらい必死で勉強して入った学校なのに、辞めるとき結構あっさりしてて。
    そのあと、近くの学校に転校して。でもやっぱり頭いいとこから来てるから、周りから距離とられてあんまり馴染めなくて、結局学校に行かなくなりました。
    そこでさっきの保健室の先生と出会って、またちょっとずつ別室登校したりとか。

    イワナ:なるほど。その保健室の先生に出会うまでで、学校行ってないときって家でどういうことをしてたんですか。

    きりん:それこそ小説を書いたりとか、シルバニアでドールハウス作ったり。本当に無限に時間があったんで、もう何でもできる、何でも書ける、何でも作れるみたいな。

    イワナ:そのときにこれやりたいっていうことっていっぱい出てきたんですか。

    きりん:1個、歌も歌うの好きで、自分の声をマイクに録音して、誰に見せるとかでもないんですけど自分で音声編集とか。勝手に、自分で曲を作って遊ぶっていうのはやってました、いろいろ。

    イワナ:それって何かこれやりたいって思うのって、どういうことが多いですか。

    きりん:表現することが多いです。文章とか絵とか音楽とか。だから表現が多いかも。自分が思ってることを、たぶん私言葉にできないから、文章とかで昇華させるじゃないけど、そういうのもあったと思います。

    イワナ:学校行けてないときに家でいろいろする、その時間ってどうでしたか?

    きりん:楽しかったです。あんまり元から学校が得意じゃなくて、もう行かなくていいんだったら行きたくないって。だから、学校行かずに勉強もせずになんか好きなことだけやって毎日遊べるみたいな。楽しかったです。

    未来:お互い配慮もった状態のところにもっかい行きたいみたいな。たぶん人生それを繰り返すと思います。

    イワナ:5年後とか10年後とか、もっと先でもいいんですけど、自分の未来に対してどういうイメージを持ってますか。

    きりん:私、死ぬか、もうめっちゃバリバリに生きるかの二択で。
    もう駄目だと思ったら死ぬし、生きたいと思ったらとりあえず何か手に職つけて、資格だけ持っといて、気ままにバックパッカーとか、ワーホリで世界中回ったりとか。で日本に帰ってきたらその資格使ってちょっと働いて、また海外行くみたいな。
    それからニートとかフリーターとか、とにかく楽に生きたいです、自由に。
    たぶん学校とか会社とかに過剰に適応しちゃうので、会社とかに勤めたら型にはまりすぎてまた病んじゃうから。もう自由に、その日暮らしでいこうかなって思います。

    イワナ:ありがとうございます。ちなみにさっきから留学っていうお話があったと思うんですけど、何か具体的に決めてるんですか、どこに行ってとか。

    きりん:もう受け入れ先まで決まってます。行く日も決まってる。

    イワナ:どこ行くんですか。

    きりん:これ言ったらたぶん私ってばれちゃう。なんか、なんでこの国行くのって聞かれるようなところ。メジャーなとこではないです。

    イワナ:そこの国の言葉を勉強してっていう感じですか。

    きりん:いや、英語が通じる国なので、現地の言葉は挨拶程度で。

    イワナ:どうしてそこに決めたんですか。

    きりん:私、英語の勉強が嫌いで、ガチガチに語学留学したくなかったんですよ。
    私の行く留学先が、英語を勉強するんじゃなくて、英語を使って何かいろいろ、何かやってみるみたいな。アートとかバンドとか演技とか、ちょっと関係ないことを英語でやるみたいな学校で。人生の幼稚園みたいな、人生の学校みたいな。まあついでに英語を勉強できたらなと思って。

    イワナ:どのぐらいの期間行くんですか。

    きりん:本当に3ヶ月とか4ヶ月とか。留年しない程度に。

    イワナ:高校は休学っていう形ですかね。

    きりん:普通に欠席で。留年しない程度に、ギリギリ休める日を全部使って行ってきます。

    イワナ:その3ヶ月4ヶ月向こう行って、何かこういうことしたいなっていうのはありますか。

    きりん:自分みたいに苦しんでる子が、日本って多いじゃないですか。
    行く先の国が、精神の健康を守るための対策とかいろいろやってて。
    それが、国民にどういうふうに影響してるかとかをアンケートしてみたいなと思います。
    養護教諭になるんだったら、その経験とか知識とかを活かしていければな、と。

    イワナ:なるほど、いいですね。そこから帰ってきてまた学校に行くと思うんですけど、学校行ってからはどういうことをしたいとかはありますか。

    きりん:みんなの前でその経験を話して、まだまだ留学って、英語できるやつが行くみたいな、ちょっと頭いいやつが行くみたいなイメージがやっぱみんなあると思うんで、こういうどうしようもない人間でも普通に留学行って楽しくやれてるよみたいな話をして、留学に興味があるけど私行けないかもって子が留学行ければな、みたいな。

    イワナ:広げていきたい?

    きりん:はい。

    イワナ:未来をイメージしたら、もう死んでしまうかバリバリ生きるかの2択って言ってて、そこを分けるのってどういうことなんやと思いますか、自分の中で。

    きりん:もし自分のことが必要なんだなって感じがあったらバリバリ頑張るし、もし私いなくてもいいやって思ったら死にます。
    他人のために生きるのが割と好きで、需要がないんだったら衰退していくだけなんで。もういいかなみたいな。

    イワナ:それはさっき言ってた、留学の経験を活かした養護教諭とかで活動するっていうことにおいてっていうことですかね。

    きりん:はい。でも人生において全部そうです。誰かから、いないと駄目だよって言われないと、あんまり生きる気がしないみたいな。

    イワナ:その大きい目標はあるけど、そこに行くまでの、毎日の1個1個のことで全部それが当てはまるっていうことですか。

    きりん:うんうん、そんな感じです。

    イワナ:なるほど、じゃあ今ってどうですか。今は、たぶんいろいろ活動されてると思うんですけど、どういう人にとって必要としてもらってるっていう感覚はありますか。

    きりん:最近はあんまり必要とされてない感じがあって、それで私自殺未遂しちゃったんですけど。
    課外活動をやるための組織があって、学校内に。その組織のリーダーになりたくて、先輩のお手伝いとか何でもはいはい私やりますみたいな感じで頑張ってたんですけど、結局それもかなわず。
    結局、私じゃなくて友達がリーダーになっちゃって、私っていらなかったのかなみたいな。
    そのほかにも、例えば友達にメイクとかしてあげて、私もメイクして、クラス会とかに行ったとき、友達だけ褒められたりとかすると、私の努力っていらなかったんだなみたいな。必要とされてない感じはあります。

    イワナ:それとさっきの一番認められたいっていうところがちょっと繋がってる感じなんですかね。

    きりん:ちょっと繋がってます。

    イワナ:でもまたもしかしたら、ずっと活動してたら誰かに認めてもらえるかもしれないし、そういうときにじゃあ生きるかってなるっていう感じですかね。

    きりん:はい。でもちょっと難しいのが、逆になんか幸せになりすぎると、今まで大変だった分嫌になってきて。なんか幸せになるのが怖いじゃないけど。
    最近になって、認められなかったのが全部報われたときがあって。さっき言った留学とか、資格取ったとかも最近受かって。
    全部が叶った瞬間に、やっぱ嫌になるみたいな。そこら辺がまた難しい。

    イワナ:なるほど、それ嫌になっちゃうのってどういう考えのもと嫌になるんですか。

    きりん:やっぱり結果残さないと駄目なんだみたいな、結局。努力してる間の人って、どれだけ頑張ってても認めてくれないじゃないですか。でも結果残した瞬間、みんな手のひら返したみたいに褒めたりとか。
    そしたらまた次の目標を作らないといけない気がして。次も頑張って結果を残さなきゃって。
    それが、ああすごいって言ってた人が離れていく瞬間を見るのが怖くて。でも鬱になってたら次にいくような意欲もなかったりとか。それで嫌になっちゃうみたいな。

    イワナ:皆さんにもしもの質問をしてるんですけど、もしも中学の頃、中学やめようって思ったときがなかったとしたら、今って何をしてると思いますか。

    きりん:バンドをしてるかもしれない。中学校のときにやってた部活が軽音部で。みんな軽音部でもうまい子が揃ってるバンドに入らしてもらってて。
    私がもう脱退しちゃったバンドなんですけど、そのバンドが今ライブハウスとかでオリジナル曲やったりとか、いろいろやってて。それを続けてたかもしれないです。そのライブハウスの中に私もいたかもしれない。

    イワナ:そういう自分を想像したらどうですか。

    きりん:だけど、私ずっと同じコミュニティにいるのがしんどくなるタイプなんで。もし付いていけてたとしても、どっかで嫌だなって思ってやめてたと思います。
    だから今回も、ちょっと高校飽きてきたなと思って留学行ったりとか。中学校も1回辞めてますし。
    中学校に行こうと思ったのも、なんか小学校で生まれた地域に飽きちゃって。飽き性で全部環境変えたがるみたいなところがあります。

    イワナ:飽きるっていうのはどういうことに飽きるんですか。

    きりん:なんか、人間こんなもんかみたいな瞬間があって。あと自分の需要がなくなったら、もう去っていくみたいな。ここはもう私いらないんだな、じゃあ次行こうみたいな。割とそんな感じです。

    イワナ:人間こんなもんかって思っちゃうのって、なんか例えば次行く新しい環境があるとして、なんかどういう人がいたらな、みたいな希望とかはあるんですか。

    きりん:特にはなくて、なんか人間て最初はみんないい感じじゃないですか。でもだんだんその人の奥を知っていくうちにちょっと嫌になってきたりとかするんで、それなら最初のリセットした上辺だけの状態をずっと保っていきたいっていう。
    最初の1年くらいは、みんな遠慮とか配慮があるから、うまくいくんですけど。それを超えるとみんな遠慮がなくなってきて、人を傷つけること言っちゃったりとか。でも人間ってそういうもんじゃないですか、気許したら何でも言っていいみたいな。
    それが私あんま好きじゃなくて。お互い配慮もった状態のところにもっかい行きたいみたいな。たぶん人生それを繰り返すと思います。

    イワナ:例えばきりんさんは、そういうことをされるのが嫌だから自分はこうしようとかってありますか?

    きりん:あんまり人のことを貶めることを言わずに、人を褒めるようにしてます。私自身褒められたいんで、褒められて嫌になる人ってあんまりいないじゃないですか、いたら褒めないけど。できるだけ。

    イワナ:さっき未来の話であった、目標達成したら嫌になるっていうところ。
    目標を達成するきりんさんっていうのじゃなくて、自分そのものを認めてくれる人とこの先出会えたとしたら何か変わると思いますか。

    きりん:でも私あんまり素直じゃないんで。どうしても変われないと思います。
    どういう人間に出会っても、いつかは嫌になるし。だから結婚もしないし。もうずっと1人で、1人がなんだかんだ楽なんだと思います。基本1人でいて、たまにちょっと友達の子供とか見に行けたら。でも絶対自分は子供は産まないです。
    私は精神疾患があったりとか、身体的につらかったりとか、摂食障害だったりとか。あんまり、みんながかわいいって思うような顔じゃなかったりとか、人間関係で無理しちゃったりとかがあるんで、やっぱりそういうのって遺伝しちゃうじゃないですか。
    性格ってやっぱりちょっと親と似るし、精神疾患も思考回路が一緒だから、正直自分の子供もなっちゃう可能性が高いなと思って。
    そういう自分がした苦しい思いが、もし子供に受け継がれたらって思うと怖いじゃないですか。子供が好きだからこそ産めないみたいな。だからどんないい人が現れても、私はたぶん拒否すると思います。

    イワナ:それはもう結構前から決めてるんですか。

    きりん:中学校のときは割とぼんやり、もう子供も、結婚もしないし子供も産まないなって思ってたんですけど、高校入ってから余計に思いました。
    中学校の頃は、もうずっと閉鎖的なコミュニティにいたからあんま人と比べたりしないんですけど、高校に入ってからいろんな人と出会って、世の中にこんなすごい人がいるんだったら、この人たちが子供を産めば、私みたいな社会に適合できない人間が子供を産まなくてもいいんじゃないかっていう感じになっちゃって。
    例えば頭いい子が子供産んだら、たぶん子供もいい感じに育つ可能性が高いじゃないすか、可能性だけど。で、たぶん美人な子の子供は美人になる可能性が高いし。必ずしもそうなるとは限らないんですけど、元から、なんていうんだろう、懸念があるのに産む必要はないんじゃないかと思って、

    イワナ:なるほど。そういう考えの人もいるっていうこと。ありがとうございます。
    最後に言い残したことはありますか?

    きりん:でもなんか反出生主義って、なんか人に産んじゃだめって強制する人もいるんですけど、私はそうじゃなくて。
    別に好きなら産めばいいし、自分の子供を幸せにしようとか思って、本当に心から思うことは尊いことだし、それなら産んでも子供も幸せになると思うんですけど。
    私みたいにちょっと産みたくないなっていう人もいるから、それはそういう人もいるんだなぐらいで。
    なんで子供を産まないのとか、あんまり他の人に聞きただすことは、例えば家族とか親戚でもあんまよくないんじゃないかなって思います。それで終わりです。

    あとがき

    きりんさん、ありがとうございました。
    いつもインタビュアーをしていて思うんですが、質問一つに対し、自分の考え・思っていること・その理由についてとても充実した内容を返していただけること、すごいなと。
    インタビュアーをする前は、自分に対する質問だったらなんでも答えられます!質問されるの大好き!と思っていました。
    インタビュアーって逆に相手の話を聞いて次を組み立てなきゃだからできるか不安、と思っていたんですが、
    実際に20回弱?インタビューをしてみると、なんか不安に思っていたことはそんなに苦にはならなくて。
    相手から出た言葉の中からキーワードを見つけて、それを拾って繋いでいくのが楽しいです。
    それを繋いでいったら相手の形がぼんやりと現れて、これって線つなぎのお絵かきみたいな感じなんですね。
    あれも点と点を繋いだら全体像が現れるけど、少しイビツでもう少し追加修正が必要ですもんね。
    インタビューも全てを汲み取れているなんて思っていないけど、その人を構成する要素が少しでも多く出てくるインタビューになると嬉しいです。
    今回のインタビューも、いくつかキーワードが出てきました。
    『無名人インタビュー』たらしめてるなあ~~~って編集していて思ったことが、個人的な観点からですが何点かありました。
    -私の周りにはあまり反出生主義の方っていなくて。すみません、本当に個人的な解釈ですが、何故その価値観を持つようになるのか、今までずっと判らずにいました。
    今回きりんさんへのインタビューを通じて、きりんさんの人柄、今までの道のり、培った価値観、不安の種などを言葉にして頂き、ああ、そうかと。
    自分とは少し異なることを望む人も、勿論その人なりに心から強く願うことがあり、その理由も真っ当で、それがまだ見ぬ存在だとしても、誰かのことを想うがために生まれてくる価値観で。
    例えば大きく2つの考え方がある場合に白黒つけたがるわたしですが、考えに至った理由を聞くと、それが正しいのかどうかとかよりも、その人の思いの強さが胸をつきます。
    インタビューをしなかったら、見なかったら知る由もない、考えるタイミングがあまりない、気がする。
    学校では教えてくれない。教育にインタビューを導入したりなんかするのはどうでしょうか。
    〜〜〜〜〜〜
    本日もお読み頂きありがとうございました。

    【インタビュー・編集・あとがき:イワナ】

    【文字起こし:安東】

    #無名人インタビュー #インタビュー #自己紹介 #高校生 #自殺未遂

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