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起業の準備とマラソン、スイス留学中の高校生

    みなさんは、留学に興味を持ったことがありますか?
    私は一度もないです。興味もなくて。留学というと、今でも思いだすのが、ある小説だか(ドキュメンタリなんだか)の文章で、20代の会社員が「なんだ留学にも行ってないのか」と上司から言われるシーンです。留学くらい学生のときにやっておけーというニュアンスのこめられた一言でした。
    あーなるほど、一部の界隈では、留学という経験がないと軽んじられるのかなるほどー、と思った記憶があります。
    無名人インタビューというひとつの限定空間で見てみると、多分感覚10%くらい(実数40人)が留学経験者なのですが、まあ人それぞれで。失恋して国外逃亡で語学留学した人もいれば、自分のキャリア形成のために進んで留学したりとか。あるいは、短期で小中高のどこかで短く渡航したりだとか。
    その影響は、人によって大なり小なりなんですが、一人の人の留学生の感受性が印象的で面白かったんですが、「自分の価値を高めるために留学行ったけど、留学行ったら行ったでみんな留学という意味では横並びになるから、そこからまた何かチャレンジしなきゃならない」という言葉を思いだします。競争したら、もうえんえんと競争しなくちゃいけないんですよね。東大行ったら勝ちだと思ってたけど、東大入ってもまた競争だった、みたいな話も聞いたりしますね。
    まあでも、留学して、自分のことを誰も知らない世界の中で、初めて自分らしく振るまうことができたなんて話もありますし。なんて、留学に関するあれこれになってしまった。
    と、いうわけで、無名人インタビュー、今日もお楽しみくださいませ!!!!!
    【まえがき:栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

    今回ご参加いただいたのは ひろき さんです!

    現在:自分と向き合うっていうのがすごく楽しい

    ナカザワ:ひろきさんは何をしている方ですか。

    ひろき:今は学生で、スイスに留学しています。5月末で卒業なので、卒業後に向けた起業の準備など主にやってます。
    あとは個人的にマラソンにはまってるので、ランナーとしてもトレーニングをしてるみたいな感じですね。

    ナカザワ:高校3年間留学されたんですか?

    ひろき:はい、今高校3年生です。

    ナカザワ:スイスではどんなことを学んでいるんですか。

    ひろき:アカデミックな面でいうと、英語を学ぶっていうのを主にしながら、その過程で例えば英語を使って海外の文学作品を読んだりとか、そこから人生に繋がる学びを得るみたいな授業を受けたりとか。あとは、国際問題とかについての授業を取って学んだりしていて、英語を学ぶと英語で学ぶということを主にやってますね。

    ナカザワ:ありがとうございます。マラソンというのは1人でやってらっしゃるんですか?

    ひろき:はい。学校にランナーがいないので、1人でずっとトレーニングしています。

    ナカザワ:トレーニングの成果として大会に出ることもあります?

    ひろき:大会はですね、学校が参加者を募って実施するものが年に2回あって、それに出るのと、あと日本に帰ったときとか卒業した後とかの大会をもう予約してるので、そこに向けて準備しています。

    ナカザワ:フルマラソンですか?

    ひろき:いろいろやってるんですけど、今は10kmの、速くて短い種目にフォーカスしてやってます。

    ナカザワ:スイスの学校の様子がわからないんですけど、いわゆる日本の部活動みたいな感じでやってるわけじゃなくて、完全に個人でやってらっしゃるんでしょうか?

    ひろき:そうですね。それに加えて、町の大会に学校としても出るためのアクティビティが、放課後、体育のクラスみたいな感じのイメージであるので、出たい人はそれをみんなでやってますね。

    ナカザワ:なるほど。走ることはどこが楽しいですか。

    ひろき:例えばレースだとゴールスタートの達成感というのがよく言われてて、これをモチベーションに頑張ってる人も多いと思うんですけど、僕はそれにプラスで、自分と向き合うっていうことがすごい楽しくて。
    走ってる間、音楽とかも聞かないので、綺麗なスイスの自然の中で、音を置いて、ノイズを置いて1人で自分と向き合って走るみたいな。走るっていうのがそういう時間になっていて、それが楽しいです。

    ナカザワ:速く走るとか、ゴールするとかじゃなくてそっちの方がご自身としては大きいですか?

    ひろき:そうですね。タイムはコースによって左右される部分がかなりあるので、ぶれない自分に向き合っていくっていう方を主にしてますね。

    ナカザワ:なるほど。それ以外にやって楽しいことはありますか?

    ひろき:やっていて楽しいのは、本を読むこと。子どもの頃から結構ずっとやってて、習慣というか趣味になってますね。

    ナカザワ:どんな本を読んでるんですか。

    ひろき:小さかった頃は小説を読んでいたんですけど、今はビジネス本だったりとか、自己啓発だとかそういう本をよく読んでます。

    ナカザワ:小説を読むよりビジネス本を読むようになったのはいつのことでしょうか。

    ひろき:おそらく中学2年生とか3年生とかそれぐらいのころですね。

    ナカザワ:まだ日本にいるときですね。素朴な疑問なんですけど、海外で本を読もうとするときって何語の本を読むんですか?

    ひろき:英語の本は学校の授業で読むので、趣味として読むのは日本語ですね。

    ナカザワ:本はスイスで買うんですか?

    ひろき:日本にいるときに、一気に20冊ほど買っておいて、それを持ってきています。紙の方が好きなので。ちょっと重いんですけど、

    ナカザワ:本を読むのはどういうところが楽しいですか。

    ひろき:本読むってのはまず、自分とは別の人生を歩んでる、他の人が人生を懸けて学んだことだとか、発見したことを1000円ぐらいで学べる。もちろん、実体験より濃度は薄くなるんですけど。
    自分が本を読んで学んだことについてのアンテナが張られて、自分が実際に経験するときにより多く学べることがメリットかなと思ってます。

    ナカザワ:今、生活の中で、一番楽しいのは何をしてるときですか。

    ひろき:走ってる瞬間もやっぱりそうなんですけど、それ以外でいうと、少し前に、ソーシャルサービスクラブっていう社会奉仕をする活動に参加していて。ウクライナからの難民の方との交流とか、地元の子どもたちとの交流とかそういう文化交流の活動はすごく楽しかったですね。今は学期が変わって、後輩たちに託すための転換期なので、自分がメインでやってるわけじゃないんですけど。

    ナカザワ:どういうところが楽しかったですか?

    ひろき:まず、日本とは全然異なる、他の国の人と交流するのが楽しいです。あと、ウクライナの方との交流では、僕らが想像できないような戦争っていう本当に苦しい経験をして、そこから逃げてきた人たちが今笑えていることだとか、その人たちがちょっと笑ってくれたとか。そういうようなことで学びがあるというか、本当に尊敬してる部分もありながら、そもそも交流を楽しんだりだとか、結構いろんな楽しみがありますね。

    ナカザワ:知らない文化に出会うっていう点では、留学自体がそういう側面もあるのかなと思ったんですけど、留学ではどんなことが学べましたか。

    ひろき:留学で学んだことでいうと、自分の頭を使って考えて生きるっていうことの大切さというか、それをできるようになったっていうのが一番大きいかなと思っています。
    やっぱり考えることがたくさんあるんですよ。走るっていうのが考えるのを助けてくれたんだと思うんですけど。
    周りに流されることとか、楽しむだけを考えるのは簡単で、その方が絶対楽だけども、自分が成長したいんだったら、頭を使って考えて自分がやるべきことをしっかりとこなすって、そういう考えになれたっていうのが一番得たことかなと思ってます。

    ナカザワ:それは学校で学ぶ中でそう思ったんですか。

    ひろき:多分いろんなことの積み重ねで。特別何かを学校で学んだとかっていうよりも、普段の生活を通じてふとした瞬間に思ったことなんじゃないんですかね。

    ナカザワ:どういう経験が積み重なってそういうふうに学んでいけたんですか。

    ひろき:まずは最初、とりあえずわかんないことばかりなので、他人と一緒に行動したりだとか、特にあんまり考えずに行動していた時期があって。
    全く考えてなかったわけじゃないんですけど、今と比べると考えてなかったなと。そこで自分を見つめたときに、主体的に動いてないなって。
    自分と対話してる中の一つのトピックとして浮かんできて、考えたときにそうだなと。それを踏まえた上で周りを見た中で、そういう人多いなとか、楽しそうだけど、それでは自分の目指したい、自分の欲する将来は手に入らないなと考えるようになって、それが習慣化していったっていう形ですね。

    ナカザワ:今の話は留学中に身につけたっていうことですか。

    ひろき:そうですね。高校生活の中で。「留学」が大きかったかわかんないんですけど。

    ナカザワ:なるほど。話戻るんですけど、スイスの生活の中で、何で走ろうと思ったんですか。

    ひろき:スイスって山がすごいんですけど、今住んでる街で山岳マラソンみたいなレースがあって。それに例年、うちの学校の生徒が参加してるので、それで出てみよっかな、みたいな感じでした。
    ランニングはやったことなかったんですけど、サッカーの経験もあるし、走るのにはちょっと自信があったのでやってみたら、本当にボロボロで。
    人生で足つったことなかったのに、何十回もつったりとか。本当に何回も倒れたりとか、そういうのが悔しくて。じゃあ1年後に向けた練習をしようって思って積み重ねていったら、そもそも走ること自体が好きになってって感じです。

    ナカザワ:日本で走ったり運動したりするのと違ったんですか。

    ひろき:やっぱり山を走るってことがそもそもなかったっていうのと、あと標高が1400mぐらいのところにもいるので、酸素がすごい薄くて、全然別体験でした。

    ナカザワ:きっと私が思ってるマラソンと違いますね。

    ひろき:そうですね。普通のマラソンよりも、山岳マラソンとかウルトラマラソンと言われるような、そっちのジャンルだと思います。

    過去:人と違うことをしたいってのは結構ずっと思ってて、みんなと一緒になりたくなかった

    ナカザワ:小さい頃はどんなお子さんだったか覚えてますか。

    ひろき:記憶が結構すぐになくなるんで、あんまり覚えてないんですけど、どんな子だったんでしょうね。
    うーん、結構本読んでいたかな。あとはもう普通に友達と遊んだりとか。

    ナカザワ:本を読み始めたのって何歳ぐらいとか覚えてます?

    ひろき:多分物心がついてない頃から、絵本からスタートして、それで普通に流れで今まで読んでるのかなって。

    ナカザワ:じゃあ本を読んでいない期間がないみたいな感じですかね。

    ひろき:そうですね。ほとんどないですね。

    ナカザワ:思い出に残ってる本はありますか。

    ひろき:4年前とか多分そこら辺でぼんやりとしか覚えてないんですけど、成功はゴミ箱の中にあるっていう本。マクドナルドに関連する、フランチャイズの過去の話とか。その本が今ぱっと思い浮かんできましたね。

    ナカザワ:何でこれが今思い浮かんだんでしょう?

    ひろき:多分、これ家で本を読んだんじゃなくて、アメリカかオーストラリアどっちかに行ったときに読んでて。普段と場所が違う所で読んでるっていうので、カテゴリーが別になるというか。なので1個選べってなったらこれが出てきたんじゃないんですかね。

    ナカザワ:なるほど。ちょっと質問変わるんですが、なんで留学しようと思ったんですか。

    ひろき:まず、いとこがハーフで、アメリカに住んでるんですね。
    1回、中学校1年生か2年ぐらいの時に、行ったんですよ、ホームステイやってみない?みたいな感じで。学校の英語が得意だったので、まあまあ別に英語でしょ?みたいな感じだったんですけど、行ってみたらもう本当に挫折で、全然わかんなくて、結構1人でこもってた。それが悔しくて。1回英語嫌になったんですけど、やっぱ学校だと英語得意だなって思って自信がどんどん回復してって。受験の時期に、特に日本の高校に用はないなと思って。
    レベルの低いとこは多分行っても意味ないし、レベルの高いとこって言っても、そんな別にこれから勉強だけで生きるわけじゃないし、って。だから特に行きたい学校がないなと思ったときに親が見つけてくれたんです。
    主に留学したい日本人向けの海外にある学校で、先生は海外の人も日本の人も両方いて、英語を主に学べるし、日本語を選ぶこともできるみたいな、そういう選択肢の広い高校があって、1回来てみたらいいとこだなと思って、じゃあ受けるかと思って受けたら受かったんで。

    ナカザワ:なるほど。最初のアメリカのホームステイって何日間ぐらいですか。

    ひろき:1ヶ月だったと思います。2週間と2週間で2つのお家に行かせてもらって、それで1ヶ月ですね。

    ナカザワ:じゃあアメリカに中1で行ってきたんですね。

    ひろき:そうですね、学校休んで。

    ナカザワ:あ、休んで。

    ひろき:いい感じに長期休みと普通の休みの両方を使って行きました。
    うーん、行ったことは記憶にあるんですけど、いつ行ったとかあんまり憶えていなくて。

    ナカザワ:季節とかも覚えていない?

    ひろき:どうだろ、夏か冬ですね。

    ナカザワ:夏か冬。さっきの本を読んだのもこのときなんですか。

    ひろき:それか、オーストラリアにも別の期間で、もうちょっと若かった頃に、行ったのでどちらかですね。

    ナカザワ:海外に行った経験が多いのは何がきっかけなんですか?

    ひろき:まず、いとこがいたことと、あとは学校の英語が得意だったっていうので、経験として親が行かせてくれて。
    オーストラリアに行ったのは、多分アメリカに行った後なんですけど、それは団体で行って英語を学んで、実際に現地の様子を見る、みたいな感じだったんです。
    英語に挫折したの、もう英語いやだっていう時期を乗り越えた後で、これ行きたい、みたいな結構軽いノリで親に言って行かせてもらったっていう感じですね。

    ナカザワ:印象に残ってる経験は海外に関することが多いんですか。

    ひろき:両方あって、例えば日常的な、山で友達と遊んでるみたいな、そういうのもあるんですけど。でもやっぱインパクトとして海外が大きいのかなと思いますね。

    ナカザワ:海外に行く経験が多かったこと以外は、他の友達と別に変わらない感じですか。

    ひろき:そうですね。
    強いていえば引っ越したぐらいでしょうか。日本で一番人数の多い小学校から、1クラス10人ぐらいの人数の小学校に4年生の時に引っ越したんですよね。
    そういう経験は他の人にはないと思うんですけど。それ以外は本当に結構普通だったんじゃないのかなと思います。

    ナカザワ:ご自身として引っ越しはあんまり大きな記憶には残ってないんですか。

    ひろき:記憶に残ってないというか、引っ越しの前のことをあんまり覚えてないので。でも間違いなく人生には大きな影響を与えた経験だなと思っていて。
    今の自分を形づくる大部分のことは、引っ越したあとの経験によってなので。

    ナカザワ:その経験って例えばどんなことがありました?海外の経験もそれに入るってことですか。

    ひろき:そうですね。海外も入るし、海外に行ったっていうのは英語が得意だったからって言ったじゃないですか。それは、子どもの人数が少ないので、先生がより1人1人にフォーカスできる、1人1人の存在感が大きくなるので、自分の得意が見つけやすかったのかなって今思いましたね。無理やり繋げてみると。

    ナカザワ:海外に行ったこと以外に印象に残ることはありますか。

    ひろき:中学時代で印象に残りそうなことだと、学級委員とかをずっとやってたので、そういう体育会系ではないリーダーみたいなのをずっとやってるのかなと。

    ナカザワ:やってみてどうでしたか?

    ひろき:いろいろ難しい部分とかあったんですけど、それも含めて自分には結構向いてるというか、性に合うなって感じてますね。人の前に立って何か話すだとか、そういうことは結構好きなので。

    ナカザワ:確かに学級委員だとそうですね。部活とかは何かやっていたんですか?

    ひろき:田舎あるあるなんですけど、部活がなくて同好会で、サッカー同好会に入っていました。ほとんど待遇は部活と同じで、ただ顧問がいない。
    地元の人がコーチやってくれて、それによって成り立ってて、そこでもキャプテンやってました。
    今住んでるというか今いるスイスのところも、田舎で。もうかなりの田舎ですね。
    だからずっと田舎にいます。小3までの時期を除いたら、人生の大半が田舎ですね。

    ナカザワ:高校に入るにあたって、日本の高校にあんまり用がないっていう話だったんですけど、普通の高校に行く選択肢はなかったんですか。

    ひろき:そうですね。日本の高校に行ったとして、中学までと同じような生活が続いていきますよね。
    一般的なルートっていうと変なんですけど、なんかそういう道を選ぶのがあんまり好きではなかったので。人と違うことをしたいってのは結構ずっと思ってて、みんなと一緒になりたくないっていうのはあって。一般的な道を選ぶっていうのは、海外留学が選択肢にある上でやることではないかなって、選択肢から消えてました。

    ナカザワ:海外の高校が選択肢に入ってきたきっかけはなんでしょうか。

    ひろき:まずは海外見てみようかなと思って、それも学校休んでなんですけど、デンマークの高校を見に行って。
    そこがすごくよくて。本当はデンマークとカナダに行く予定だったんですけど、ごめんここにするからキャンセルしてって親に言って。そんな感じの、それぐらい印象よかったですね。

    ナカザワ:見学はご両親と一緒に行ったんですか。

    ひろき:塾の先生にお金を払って一緒に行ってもらって。
    ちょっと普通の塾じゃなくて、探究学習みたいな、そこら辺に重きを置いている塾だったので。だから普通じゃない塾の先生なんで人生について教えてくれたりとか。そういう感じだったので行ってくれましたね。

    ナカザワ:その塾にはご自身で行こうと思ったんですか。

    ひろき:普通に学校の本当に目の前ぐらいにあったんで、自然に。もちろん、勉強もする塾だったんで、悪くないだろうと思って行きましたね。

    ナカザワ:そんなに珍しい存在ではないんですね。

    ひろき:そうですね。全然普通に。

    ナカザワ:デンマークとカナダとあとスイスを見て、合格通知の出たスイスに今いるということでしょうか。

    ひろき:デンマークとかは受けなくて。
    スイスに行って、ここにするかと思って。すぐ受かったので。

    ナカザワ:周りと違う道を歩みたい、ということに対して周囲からどんな反応がありましたか。

    ひろき:やっぱ学校の先生の中には、人に迷惑をかけるなだとか、この方が安全だからみたいな、これをやれみたいなことは言われましたけど、それに対しては真正面からぶつかって、別にいいですって。
    例えばカナダ行くって言っていかなかったりだとか、学校休んだら先生に迷惑がかかるわけで、そういういろんな意味でも迷惑かけてはいましたね。

    ナカザワ:でもそこは行ったんですね。

    ひろき:はい。ごめんなさいって。

    ナカザワ:周りの友達とかはどういう反応するんですか、そういう行動に対して。

    ひろき:多分慣れてるというか、田舎なんでほぼみんなが友達みたいな感じなので、人となりとかもわかってて。らしいな、みたいな。

    未来:かっこいい大人になりたい

    ナカザワ:冒頭でもご自身で起業など話していただいたんですが、未来についてはどうしていきたいっていうのは結構はっきりされてるんですかね。

    ひろき:割と多分はっきりはしてる方かなと思ってますね。

    ナカザワ:5年後10年後みたいな具体的なスパンで考えてらっしゃることってありますか。

    ひろき:5年後10年後みたいなのは特に考えてないですね。今起業しようとしてるのが1個あるんで、今僕が未来で考えるべきことは、それが一つかなってのはあって。
    5年10年後を考えることは大切ですけど、でもそれは結局わかんないっていうのが正直なとこですしね。あとまあ今にフォーカスするってのがより大切かなと思うんで、そこまで考えてないですね。

    ナカザワ:起業について具体的に教えていただいてもいいですか?

    ひろき:さっきマラソンの話をしたんですけど、チャリティーマラソンって言われるようなものをやろうと思ってます。

    ナカザワ:チャリティーマラソンを開催する会社ですか?

    ひろき:そうですね。

    ナカザワ:なぜその会社を起業しようと思ったんですか。

    ひろき:まずマラソンには自分がよく出てて、興味があるっていうのが一つ。
    チャリティーの部分は、ソーシャルサービスクラブに所属してるって言ったんですけど、それで募金とかそういうものが身近にあって。もっとシステムを良くしたらより良く、困ってる人のサポートができると思ってるんで、それを組み合わせました。あとは、そこで勝てるなって思ったっていうのが1個ですね。
    ビジネスとしてやって、ここで勝算を見つけたってのがやっぱりですね、やろうとしてる理由ですね。

    ナカザワ:勝つってどういう意味で今使いましたか?

    ひろき:ビジネスとして成り立つだとか、生計を立てるとか、そういう面でのことですね。

    ナカザワ:そしたら具体的に5月末とかに卒業して日本に帰ってきて、日本でまず会社を起こすっていうイメージですか。

    ひろき:そうですね。今できることはネットとかでやっておいて、実際の活動はそこからかなって思ってます。

    ナカザワ:日本に戻ってきたら会社の運営で食べてくみたいなイメージでしょうか。

    ひろき:最初は人数集めるのとかも難しくなるので、アルバイトやったりだとか、そういうふうな掛け持ちさせながらっていうのになるんですけど、それで生きていこうと思ってます。

    ナカザワ:起業をしたいって思ったのっていつぐらいですか。

    ひろき:やろうと決めたのは最近なんですけど、でもやりたいなってふんわり思ってたのは、多分中学生とかで。親が、20歳ぐらいで起業してて、結構影響を受けてますね、絶対。

    ナカザワ:今も自分で起こした事業で食べていってる方なんですか。

    ひろき:そうですね。会社1回売ったりとかっていうのをやってるんですけど、新しい事業を起こしてますね。

    ナカザワ:それだと、普通に会社とかで働いてる大人の方が身近じゃなかった?

    ひろき:そうですね。

    ナカザワ:なるほど。会社を起こすことに対して起業の先輩である親御さんから何か言われましたか。

    ひろき:母親は大学に行った方がいいんじゃないか、という考え方で、話をしたりとかしたんですけど、父親は、良いじゃんって。
    ビジネスが得意なので、成功とか失敗とかは大体わかると。特に失敗することは絶対にほとんどわかる人なので、そういう意味での相談とかはさせてもらうねみたいなことは言ってますね。

    ナカザワ:なるほどな。じゃあ起業するって言ったときに具体的にどういうアクションを取るべきかは結構しっかり見えてたんでしょうか?

    ひろき:そうですね、ありがたいことに。

    ナカザワ:その昔からちょっとやりたいなって思ってたっていうのは、起業するっていうこと自体をやりたいっていう意味ですか。

    ひろき:将来の仕事って意味では、お父さんが僕の中のかっこいい大人だったんですよ。
    会社で働いてる人とかも見たことあるんですけど、あんまりキラキラしたふうに見えなかったので、そういうふうな人になりたいっていう。多分起業をしたいってよりも、そういう意味合いが強いかなと思います。

    ナカザワ:なるほど。自分自身では起業する予定で、プラスどういうことを楽しみながら生きていきたいですか。

    ひろき:まず仕事がそもそも楽しいものっていうイメージなので、仕事をしながらあとは人に貢献をするとか、そういうことも結構やりがいを感じてるので、それを続けたいと思います。
    あとせっかく海外経験があるので、派生してもっといろんな人が海外に行けるようなサポートがしたいなっていうのと、海外に行って、例えば発展途上国のこととかも学校で学んでるので、そういう人たちのためにも雇用機会を作るだとか、金銭的なサポートとかいろいろできると思うんですけど、そういうこともやっていこうかと思ってます。

    ナカザワ:これからどんな大人になっていきたいですか。

    ひろき:自分が昔父親を見て憧れたみたいに、かっこいい大人になりたいですね。自分の人生にワクワクしてて。そういう大人になりたいですね。

    ナカザワ:本はともかく中学生からビジネス書読むって結構早いなと思ったんですけど、ビジネス書が身近にあったってことなんですか?

    ひろき:どうなんでしょう。親に言われてたのが、参考書は買わないけど、本なら別に何千冊でもいくらでも買ってやるって言われてて、その中で小説とかたくさん読んだし、別のカテゴリー読むかみたいな、多分結構軽いノリでやりましたね、

    ナカザワ:家にあったとかではないんですね。なるほど。人生で初めて海外に行ったのっていつでしたか?もう覚えてないかもしれないけど。

    ひろき:多分その中1ぐらいのアメリカ。

    ナカザワ:ここである種の挫折というか、自分が見てきた世界と全然違う世界を見るっていう経験をしたというところが結構大きかったのかなと思うんですよね。
    もしここが全くなかったとしたら、この経験をこのときにというか、してなかったとしたら、今どんな18歳だったと思いますか。

    ひろき:多分自分がなりたくなかった18歳だと思います。

    ナカザワ:なりたくなかったっていうのは具体的にどういう姿でしょう?

    ひろき:なんかダラダラと日々を過ごしたりとか、なんとなく大学に行ってみようとか。そういう僕から見るとあんまり輝いてないような、あんまりワクワクしないような普通の人生というか、そちら側にいたのかもなって。

    ナカザワ:普通に日本の高校に行ってたかもしれないとか。

    ひろき:その可能性もありますね。

    ナカザワ:なりたくなかったっていうのは、どの時点でなりたくなかったんですか?

    ひろき:その頃からなりたい大人、なりたくない大人ってのがまずあって。輝いてないのにはなりたくないって。すごい仕事の愚痴とかずっと言って楽しくないみたいな、そんなにはなりたくないなってのがあって。
    じゃあそういうのはどんな人なんだろうっていうので、分解していくと、普段の日々をダラダラと過ごすとか。なのでその時点から思ってたんじゃないんですかね。

    ナカザワ:ありがとうございます。喋り残したこととか言い忘れたこととかあったら、ぜひ最後にお聞きしたいんですが何かありますか。

    ひろき:やっぱコロナってのが結構自分の中ではあって。コロナで1ヶ月ほど遅れて2021年の8月に留学したんですけど、かなり高いお金を払ってもらってる中で、コロナによってほとんどの経験ができないとか、例えばヨーロッパにもっといろんな国にトリップとかで行ったりっていうのが予定ではあるんですけどそれとかが無理になって。

    ナカザワ:なるほど。

    ひろき:大半の人のリアクションとしてはそれに対して不満を持ってるとか、嘆いているってのがほとんどで。昔の人はうらやましいとか、これからの人はいいなみたいな、そういうのは結構あると思うんですけど、僕はそれに結構感謝してる部分もあって。
    もちろん残念ですし、費用対効果として少し下がるってのはあるんですけど、それでも1個学べたことがあって。
    当たり前って何だろうっていうことだとか、あと自分はコロナでさえもポジティブに捉える人になったんだなっていう。そういうことをちょっと思えたので、そこの捉え方だとかっていうのは自分にとって結構大きなところなんじゃないかなって思ってます。

    ナカザワ:それはそうですよね。そのアクティビティが減る代わりに何かプラスでやったりするんですか?

    ひろき:代わりにはならないようなことなんですけど。トリップがなくなった代わりに、1日探究学習みたいなプロジェクトデーとかっていうのが加わったりだとか、スイスの中でどっか行くとかっているのはたまにありました。

    ナカザワ:国々を自由に行き来するみたいなのはだいぶ制限されてたんですね。

    ひろき:そうですね。それは1回もできなかったですね。

    ナカザワ:当たり前ってなんだろうっていうことに関してはご自身で答えは出ましたか。

    ひろき:当たり前ってなんだろうっていうよりは日々が当たり前じゃないんだなって。
    僕らが当たり前だと思ってることは当たり前じゃなくて、だから何気ない日々だとか、そういうものが、思ってるよりも大切というか、それが全てだって思いましたね。
    だから特別な経験とかもうそこまでいらないし、特別よりも、日常を大切にする方が自分にとっては意味があるのかなっていうような、それを学びましたね。

    ナカザワ:ありがとうございます。

    あとがき

    「子どもの選択肢を広げたいから、田舎から引っ越しました。」
    「子どもの未来を潰したくないから、いろいろ習い事させたいし、制限させたくないんです。」
    そういう話は頻繁に聞く。

    めっちゃ分かるし、そもそも子育てしたことないけど、
    かなりの田舎に生まれ育って、習い事も塾すらもほとんど行かずに生きてきた身からすると、そういう人生を知りもせずに「選択肢が狭かった」などと定義されるとむかつくなと思ってしまう。

    もちろん中には自分が選択肢の少ない田舎で育ったから子どもにはそういう思いをさせたくない、自分はこういう選択肢が欲しかったという思いでそうやっている人がいるのも分かる。

    でも、おそらく、子どもの選択肢を作るのは、親が与えた選択肢ではなく、親の生き方そのものだ。
    もっといえば、子どもの周りの大人の生き方でもある。

    政治家の家に生まれ育った子どもは、サラリーマンの生き方をイメージするより、親と同じように政治家になる未来のほうが解像度高く思い描けるはずだ。
    描けないものは、実現のしようがない。

    どれだけ大人が選択肢をたくさん与えても、子ども自身が選択肢を作っていけるようにしなければ、大人も子どもも、いずれ息苦しくなってしまわないだろうか。
    人生、そのくらいの長さはあるような気がする。

    あと、私事ですが、2023年1月から走りはじめ、最近やっと1キロ走るのに6分を切れるようになってきました。
    10キロ以上走るのはやる気がでなくてなかなか走れていませんが、もう少し距離を走れるようになったらハーフマラソンとかに参加してみたいです。

    【インタビュー・編集・あとがき:ナカザワ】

    【文字起こし:komima】

    【編集:ナカザワ】

    #無名人インタビュー #インタビュー #自己紹介 #高校生 #マラソン #海外 #留学 #スイス

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