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#020 息子のメンタルが限界に

    輸血を受けた日、面会後に息子が「ママに会いたい」と初めて自分から泣いて訴えた記録です。

    ずっと我慢していた気持ちが溢れ出す様子を書いています。

    3月13日(土)

    今日は妻の輸血の日。

    まずは早急に抗がん剤治療を開始すべきということになり(以下、参考記事)

    貧血が進んでおり、ヘモグロビン数値?が低いため輸血を行います。

    抗がん剤治療ができるレベルではないのだとか。

    無事に終わりますように・・・。

    午後に輸血をするらしいので、日中は息子と車でドライブしたり、バッティングセンターに行ったりして時間をつぶした。


    夕方頃になると「輸血が終わった」と連絡がきたので、病院へ。

    今日も三人で一緒にご飯を食べた。

    酸素のチューブは外れたし、輸血も何事もなく終わったらしいが、妻はごはんをほとんど食べることはできなかった。

    「痛み止めで基本的にボーっとしている時間が多く、そのせいなのか食欲も出ない」のだとか・・・。

    今日は一時間半くらいの面会だった。


    妻とバイバイして帰ろうとすると、息子が今日は病室でゴネはじめた。

    「どうしたの?」と息子に聞くが、何もしゃべらない。

    しつこく聞くと、「んーんー」と言いながら妻を指さすだけ・・・

    たぶんママと一緒に居たいんだろう。

    「一緒に居たい、離れたくない」って言いたいんだろうな。

    「まだママと一緒にいたいの?」と聞くと。

    「うん」とうなずいた。

    息子はだんだん涙ぐんできて、今にも泣きそうな顔だ。

    帰らないわけにもいかないので、「また明日も連れてくるからね」と言って、抱きかかえて部屋を出た。

    ロビーでエレベーターを降りると、今度はエレベーターの前で仁王立ち。

    ずっとエレベーターを指さして、「んーんー」と言っている。

    何を言っても、10分くらいこの状態だった。

    もう息子も限界なんだろうな。

    どうしよう・・・


    とりあえず「温泉に行こう」と言って説得し、息子はしぶしぶ病院を出た。

    駐車場で車に乗って、動き出すと、今度は急に声を上げて泣き出した。

    「ママに会いたいっ、ママに会いたいっ」って。

    そのまま駐車場で「ごめんね。また明日来るからね。今日は温泉に行こうね」と5分くらい息子をなだめた。

    少し落ち着いたので、駐車場をでて病院から少し離れると、今度は病院の方を指さしてまた泣き出した。

    「ママに会いたい、明日まで待てない」と。

    とにかく嗚咽がひどく、吐きそうになってしまったので、路肩に車を止めて、また5分くらいお話をした。

    車で少しYoutubeを見せたところ、気が反れてきたみたいで「温泉に行きたい」と言い始めたので、温泉に向かった。

    温泉でも、家に帰っても、「ママに会いたい」とずっと言っていた。

    いつも私から「ママに会いたいの?」と聞かないと返事をしなかったが、

    息子が自分から「ママに会いたい」と直接口にしたのは、今日が初めてだった。

    ママが病気なので、ずっと我慢していたのだろう。

    変に空気を読む子だからな。

    しばらくは、この状態が続くのかな。

    大変だけど、一番つらいのは、妻と息子だし。

    なんとか二人が落ち着けるように、私が頑張るしかないな・・・


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    37歳でがんと診断された妻を、43歳の私が息子と看取るまでの約1年半の記録です。いま、がんの配偶者を看ている方に向けて、診断・入院から在宅介護・看取りまでに実際にやったこと、調べたことを残しています。整理しきれていない感情も、削らずに置いています。

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