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#027 急激に体調が悪化しはじめる

    妻の体調が急激に悪化し、CTで転移の急増が分かった日の記録です。

    医師から「体調が回復したら、これまで言っていなかったことを伝えるべきだ」と言われた経緯を書いています。


    3月26日(金)

    今日も、いつものように息子の朝のルーティーン画像を送る。

    妻からはすぐに返信があり、色々とやり取りしていた。

    しばらくすると、また妻からの連絡が途絶えた・・・


    お昼頃、スマホに着信。

    今日は、看護師さんからの電話だった。

    看護師さんによると「奥様は朝からかなりつらいようで、しゃべることもままならない状況です」とのことだ。

    「朝から薬も飲めず、水分もとれてなくて、点滴をしています」

    「だから、今日の面会は難しいです」とのこと。


    ちなみに今日、私は午後4時から、主治医の先生に病状報告を受ける予定になっている。

    「今日は先生とお話する予定があるので、そちらに伺おうと思ってます。」と私が言うと。

    「それなら夕方、病院に来られた時の回復具合で、今日の面会について決めましょう」ということになった。


    先生の話を聞くため、4時に病院に向かう。

    診察室で話を聞くと、先生が言うには

    「ここ数日は胃がムカムカしていると奥様から報告を受けています。」とのこと。

    「点滴もしていますが、抗がん剤の副作用ではなさそうで、原因がハッキリしない」とのことだった。


    また、最近撮ったCT画像を見せてもらった。

    「ここ1ヵ月で肺の中だけでも複数の転移がみられる」

    「そのうち一つは約2センチにもおよぶ大きさ」

    「驚くほどのスピードで転移が進み、腫瘍が大きくなっている」

    と説明された。

    私は入院直後にも肺の画像を見せてもらっていた。

    その時の記憶では、肺には大きな腫瘍が一つしか見えなかった。

    今日、実際にCT画像を見てみて「こんなにも増えたのか・・・・」というくらい腫瘍のようなものが増えている。

    パッと見で数えることができない。

    さらに肺以外にも胸やお腹の内側にも複数新たな転移が見られた。

    「これだけ転移が進んでいると、脳への転移も可能性として考えられます。」

    「そうだとすると原因不明の体調不良も納得できる」とのことだ。

    「ただし、今MRIを撮るのは本人が『ムリっ』と言っているので確認のしようがない」らしい。

    よって「このままでは、三週目の抗がん剤治療は無理だろう」とのこと。


    さらには「体調が回復したタイミングで、今の病状、状況など、これまで言っていなかったことを正確に伝えるべきだ」と言われた。

    先生も「奥様が何も知らずに最期を迎えるのは可哀そう」だと・・・


    その件については、もともと私から伝えようと思っていたので、問題はないと考えている。

    だけど、今は体調が悪く、私から切りだせる状況ではない気がする。

    先生は、月曜日にこれまでの抗がん剤治療の結果、現状では次の抗がん剤治療はできないことを妻に説明するらしい。

    先生と相談して、その時に先生の方から話してもらうことになった。


    ご家族で決断してほしい

    また「最悪のケースとして、もし脳への転移がある場合は、いつ呼吸ができなくなるか、心臓が動かなくなるかわからない」

    「その時は人工的な延命措置を取るのか、楽にさせてあげるのか、ご家族で決断してほしい」とのことだ。

    「奥様の体調を考えたら、そこまでの話をするのは厳しいだろうから、ご主人に判断してもらいたい」と・・・


    先生との話が終わってから、洗濯物などの荷物だけ置いて行こうと病室に寄っていった。

    妻は、ぐったりとしていた。

    「無理に喋らなくていいから楽にしてて」と声をかけると、目を開けて、うなずくのが精一杯だった。

    隣に座ってしばらく手を握った。

    息子を迎えに行く時間になったため「何も考えないで、ゆっくり身体を休めてね」と言って部屋を後にした。


    息子を迎えに行ったが、今日は何もやる気がおきない。

    息子が「公園で遊びたい」というので暗くなるまで公園で遊ばせた。

    その後はラーメンを食べに行って帰宅。


    息子に「ごめんね、今日お風呂なしでもいい?」と聞くと

    息子は「いいよ」と言ってくれたので、そのままパジャマに着替えて、ゴロゴロしながらテレビを見た。

    何かを察したのか、息子は「お部屋でピクニックしよう!」と言い出した。

    座布団やクッション、ひざ掛けなどを床に敷いて、そこで犬にご飯をあげてたり、私を元気づけようとしているようだった。

    息子の食事の様子や、家での様子を写真や動画に撮って妻に送っているが、相変わらず返信はない。

    既読にはなっているので見ているんだろうけど・・・


    見るのもツラいのかな?と考えるとLINEを送るのもためらってしまう。

    明日体調が良くなればいいけど、良くならないかもと考えると・・・明日が来るのが怖くて不安だ。

    こんなに不安なのは生まれて初めてかもしれない。


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    37歳でがんと診断された妻を、43歳の私が息子と看取るまでの約1年半の記録です。いま、がんの配偶者を看ている方に向けて、診断・入院から在宅介護・看取りまでに実際にやったこと、調べたことを残しています。整理しきれていない感情も、削らずに置いています。

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