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Photo bygolchiki

人は無駄の蓄積でできている — 無駄が深さとなる生き方

    人生とは、計画表どおりに進む直線ではない。
    むしろ曲がりくねった散歩道であり、時に行き止まりを前にして立ちすくむこともある。
    だが、その「行き止まり」や「遠回り」こそが、後から振り返ると宝物になっていることが多い。
    無駄と呼ばれるものは、無意味の残骸ではなく、ひとつひとつが自分を形づくる素材である。
    無駄を捨てきれない自分を、まずは許していいのだ。


    1. 無駄の定義を変える

    無駄とは何か。効率だけを基準にすると、無駄は「役に立たない時間」「結果を生まない行為」として切り捨てられる。
    だが、時間や行為の価値は即時的に測れるものばかりではない。
    今は役に立たないと見えることが、数年後の問いに答える鍵になることがある。
    無駄とは「現時点での評価」ではなく、「将来の可能性を秘めた蓄積」だと捉え直せば、世界の見え方は変わる。

    ひとつの無駄が、別の無駄と交わって予想外の花を咲かせる。
    失敗した恋、使い道のなかった専門知識、意味のないと思えた趣味――
    それらは断片に見えるが、連なりがやがて装飾となり、深さを作る。
    経験とは層であり、無駄はその層を厚くする泥土なのである。


    2. 無駄は「余白」であり「呼吸」でもある

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