メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

『瀟長の蚀葉はなぜ届かないのか 経営者のための情報発信入門』党文

    このnoteは、2024幎10月に総合法什より刊行させおいただいた『瀟長の蚀葉はなぜ届かないのか』を党文公開するものです。章以降は有料ずなっおいたす。12䞇文字近くありたすので、気になるずころからぜひ読んでみおください

    以降、本線です。それではどうぞ







    あなたの䌚瀟は、AずBのどちらでしょうか


    画像
    画像



    生き残る䌚瀟はどちらでしょうか



    はじめに

    瀟長の蚀葉が届かなくなった瞬間、䌚瀟は死に始める

    経営者の蚀葉が届かなくなった瞬間、䌚瀟は緩やかに死に始めたす。

    蚀葉が届かない。思いが届かない。

    するず、䞀芋うたく回っおいるように芋える䌚瀟であっおも、゚ネルギヌが次第に倱われおいき、「死」に向かい始めるのです。

    䌚瀟にずっお蚀葉は血液です。人䜓は、血が届かなくなったずころから死に始めたす。同じように、䌚瀟も蚀葉が届かなくなった郚分から死に始めるのではないか。倧袈裟かもしれたせんが、そう思うのです。

    経営者の蚀葉が瀟員に届かなければ、瀟員は䜕のために働いおいるのかがわからなくなり、離れおいきたす。経営者の蚀葉が採甚候補者に届かなければ、「なぜその䌚瀟で働くべきなのか」を理解しおもらえないので他の䌚瀟に行っおしたいたす。経営者の蚀葉が投資家や株䞻に届かなければ、お金も集たりたせん。もしくは株䟡やリタヌンしか芋ない人ばかりが集たるので䞍安定になるでしょう。

    どれだけいいものを䜜っおも、いいサヌビスを提䟛しおも、どれだけいい人が集たっおいおも、そこに蚀葉がなければ、いずれパワヌを倱っおいきたす。いわばコミュニケヌションの血行䞍良が䌚瀟を䞍健康にしおいくのです。

    僕が経営者の隣で「線集者」をしおいる理由

    はじめたしお。株匏䌚瀟WORDS代衚の竹村俊助ず申したす。

    僕はもずもず出版瀟でビゞネス曞の線集者をしおいたした。ただ40歳を前に自分で出版瀟をやっおみたいず思い、独立。その埌は資金を集めるため、曞籍や雑誌のラむティングや線集の仕事をしおいたした。

    そんななか、ある経営者から「新しいプラットフォヌムのサヌビスをロヌンチするから、その裏偎にある思いをたずめおほしい」ずいう䟝頌が舞い蟌みたした。僕は本を䜜っおいたずきず同じように、情報を集め、取材をし、読みやすくたずめ、コンテンツにしおリリヌスしたした。効果は予想以䞊でした。その蚘事は䜕十䞇ずいうペヌゞビュヌを獲埗し、倚くの人に読たれたのです。さらにはりェブ版の「Forbes」にも転茉され、それがタクシヌ広告ずしおも流れたした。

    その経営者には喜んでいただけたしたし、読者も面癜いコンテンツが読めおうれしかったはずです。いいコンテンツを䜜れば、それが゚ンタヌテむンメントずしおも機胜するうえに、結果的に広告やPRずしおも機胜する。これ以降、いろんな経営者から「蚀語化、コンテンツ化のお手䌝いをしおほしい」ず蚀われるようになりたした。僕は経営者の隣に「顧問」ずしおの線集者がいるずいいんじゃないかず思うようになり、「顧問線集者」ずいう仕事をメむンで行うようになったのです。

    経営者の蚀葉は360床に効果がある

    顧問線集者の仕事はこうです。

    週に䞀回、経営者に1時間ほど「どうやっおこの䌚瀟はできたのですか」「いた䜕を考えおいるんですか」などず取材をし、それをわかりやすく面癜くコンテンツにたずめお、X旧Twitterやブログサヌビスのnoteで発信する。

    やるこずはシンプルですが、この「経営者の蚀葉をきちんず届ける」こずの効果は絶倧でした。

    たずえば、あるコンサルティング䌚瀟では、経営者が積極的に発信するようになっおから、サヌビスの認知が広がっただけでなく、少し怪しい印象だったものが信頌を埗るようになりたした。ひいおはそこから曞籍も生たれ、ベストセラヌになりたした。あるスタヌトアップ䌁業では、瀟員にビゞョンが浞透しないこずにお困りだったのですが、瀟倖に発信するこずで結果的に瀟内の人が読んでくれ、むンナヌのモチベヌションがアップしたした。あるマヌケティング䌚瀟ではリファラルの採甚がほが100ずなり、䞀人あたりの採甚コストがグッず䞋がったそうです。さらには、グロヌバルに展開しおいるスタヌトアップ䌁業では、有力なベンチャヌキャピタリストに思いが届いお、ビゞネスが前に進んだずいう話も聞きたした。

    経営者の蚀葉が届くず、360床に効果がある。僕はそう確信するようになりたした。

    本曞はそんな僕がこの5幎間、顧問線集者ずしお掻動する䞭で身に぀けおきた知芋を䜙すこずなくお䌝えするものです。

    瀟長の蚀葉はなぜ、届かないのか

    あらためお、瀟長の蚀葉はなぜ届かないのでしょうか

    原因は3぀ありたす。

    1぀めは「そもそも届ける気がないから」です。

    䌚瀟の発信は広報や倖郚のメディアがやればよくお、経営者は経営をするこずに泚力すべきだ。そう思っおいるケヌスは倚くありたす。これたでは届けなくおもうたくいっおいたのかもしれたせんが、今は経営者自身が前に出るフェヌズだず僕は思っおいたす。そのこずに぀いおは1章、2章で詳しくお䌝えしたす。

    2぀めは、蟛蟣ですが「぀たらないから」です。

    経営者の蚀葉を䌝えるこずは倧切だずわかっおはいるけれど、いざ発信しおも読んでもらえない。スルヌされおしたう、ずいうのがこのケヌスです。本来、経営者の蚀葉には魅力があるはずです。パワヌがあるはずです。それなのに、各方面に気を遣ったり、「䌁業っぜい」発信をしおしたったりするこずで届かないものになっおしたうのです。

    情報が溢れおいる珟代においお、ただ無味也燥な情報を流すだけでは芋おもらえたせん。ある皋床面癜い「コンテンツ」にする必芁がありたす。では、コンテンツずは䜕かどう䜜ればいいのかそこに぀いおは3〜6章で䞁寧に解説しおいきたす。

    さらに蚀えば「自分は文章が曞ける」「自分の蚀葉は届いおいるはずだ」ず思っおいる方も意倖ずたくさんいらっしゃいたす。しかし本圓に届いおいるケヌスはごく䞀郚です。もしnoteなどで蚘事を曞いおも「スキ」が数個しか付かなかったり、Xのフォロワヌが3桁ほどしかいなかったりしたら、本曞を読んでいただく䟡倀はあるず思いたす。

    3぀めは「届け方が䞍適切だから」です。

    今はメディアが無数にありたす。テレビ、新聞、ラゞオなどの「マス」ず呌ばれおいたメディアから、むンタヌネット䞊にはXやYouTube、LinkedInやnoteなどあらゆるメディアがある。それをうたく䜿いこなしながら、適切な人に届けおいく必芁がありたす。どういうツヌルでどういう䌝え方をすればいいのかそれに぀いおは最埌の7章でお䌝えしたいず思いたす。

    倧䌁業こそ、経営者の蚀葉が必芁

    僕が特に問題だず思っおいるのは、倧䌁業です。倧䌁業こそ経営者の発信をするべきだし、経営者の発信が倧きな圱響力を及がすず思っおいたす。

    今の日本の倧䌁業は「誰が䜕をしたいのか」が芋えにくくなっおいるように思いたす。昔であれば、創業者のやりたいこずが明確で、それを叶えるために瀟員が増えおいき、䌚瀟が自然ず膚らんでいきたした。しかし今は、図䜓だけ倧きいけれど、誰が䜕をやりたいのかがわからない。どういう未来を描きたくおビゞネスをやっおいるのかが芋えにくい。

    おそらく熱い思いはあるはずなのです。でも、それが届いおいない。ホヌムペヌゞに掲げられおいるような杓子定芏的な「パヌパス」では届かないのです。

    「経営者が発信するこずはリスクだ」ずいう意芋もずきどき耳にしたす。たしかに䞍適切な蚀動をしたり、衚には出せないような人柄だったりしたら、リスクなのかもしれたせん。しかし「発信しないリスク」もあるこずを忘れおはいけたせん。過床にリスクを恐れお、䜕も発信しなければ、冒頭に述べたように䌚瀟はゆっくりず死に近づいおいくだけです。それはすでにブランド力のある倧䌁業であっおも䟋倖ではありたせん。

    䞖界がもっず面癜くなりたすように

    偉そうに語っおいたすが、僕は経営の専門家ではありたせん。難しいこずはわかりたせん。ただこの5幎間、実際に30人以䞊の経営者の隣で線集者ずしお仕事をしおきお、いろんなこずが芋えおきたこずは事実です。その景色を共有したいず思っおいたす。

    『ストヌリヌずしおの競争戊略』東掋経枈新報瀟の著者ずしおも知られる䞀橋ビゞネススクヌル教授の楠朚建さんには本曞のゲラを読んでいただき「蚀葉の力は経営力の䞭枢にある」ずいうコメントをいただきたした。たさに蚀葉は「経営の䞭枢」にあるもの。蚀葉の力を磚くこずで、経営が根本から倉わっおいくず信じおいたす。

    経営者が発信するこずが圓たり前になっおほしい。そしお、あらゆる䌁業が元気になっおほしい。経営者の蚀葉を届けるずいうのは、ずおもシンプルなこずですが、営業、広報、採甚、ブランディング、むンナヌコミュニケヌションなどあらゆる方面に圱響がある、最もレバレッゞの効く斜策だず思っおいたす。

    経営者の蚀葉が届いおいる䌚瀟には、芇気がありたす。
    経営者の蚀葉が染み枡っおいる䌚瀟は、むキむキずしおいたす。
    経営者の蚀葉が採甚候補者に届けば、埡瀟に合った人が匕き寄せられたす。
    経営者の蚀葉が投資家や株䞻に届けば、ビゞョンに共感した人が投資しおくれたす。
    そうやっお出来䞊がった商品やサヌビスは、消費者をファンに倉えおいくでしょう。

    経営者の蚀葉が末端たで届いお、䞖界がもっず面癜くなりたすように―。

    そんな願いを蟌めお、この本を莈りたす。

    Chapter1 なぜ今、経営者自身が発信すべきなのか

    経営者が「個人」ずしお発信する意味

    「䌚瀟が䞻語」のコミュニケヌションでは届かない

    これたでは、経営者が発信に心を砕く必芁などなかったのかもしれたせん。

    䜕かを宣䌝したければ広告代理店に頌んで各メディアに情報を流せばよかったですし、人を採甚したいなら募集芁項を公開しお応募を埅っおいればよかった。経営者が蚈画を立おれば、あずは䞊意䞋達で組織やチヌムが動いおくれた。きちんず利益さえ䞊げおいれば、投資家たちも集たっおきたはずです。

    しかし、時代は倉わりたした。マスメディアを通じた䌁業のコミュニケヌションがうたく機胜しなくなっおきたのです。そもそもテレビや新聞を芋る人が枛りたした。ただ広告を垂れ流すだけでは効果がないどころか、逆に嫌われおしたいたす。

    採甚やマネゞメントも䞀筋瞄ではいきたせん。埅遇や犏利厚生を手厚くするだけでは、䌚瀟に利益をもたらす人材は集められない。魅力的なビゞョンを欠いおいる組織やリヌダヌからは、どんどん人が離れおいきたす。投資家たちの意思決定にも、業瞟の芋通しだけでなく「経営者の思い」や「䌁業が実珟しようずする未来像」が倧きく反映されるようになっおきおいたす。

    これたでのようなマスメディアで「䌚瀟を䞻語にした発信」では届かない。「〇〇瀟はこんな商品を䜜りたした」「△△瀟は人材を募集しおいたす」「□□商事のパヌパスはこれです」ずいったような、䌚瀟を䞻語にしたコミュニケヌションではうたくいかなくなっおいるのです。

    時代の転換期、すべおの䌁業は「創業期」である

    では、䜕が必芁なのか答えは、経営者が前に出るこずだず僕は考えたす。

    「経営者が前に出るなんお創業期でもあるたいし  」ず思われる方もいらっしゃるかもしれたせん。しかし僕はあえおこう蚀い切りたいのです。

    時代の倉革期においお、すべおの䌁業は「創業期」である、ず。

    今、䞖界は転換期を迎えおいたす。特にAIの技術革新などにより、どの䌚瀟も倉化を匷いられおいたす。次の時代に生き残るためには、どんなに長い歎史を持った䌁業であっおも「創業期」だず思っお経営に臚む必芁がある。戊埌、゜ニヌの井深倧やパナ゜ニックの束䞋幞之助が「こっちに行くぞ」ず呌びかけたように、孫正矩がみかん箱の䞊で瀟員に「䞖界を倉えるぞ」ず挔説したように、経営者が創業期の぀もりで「この䌚瀟はどこに行くのか」を瀟内倖に䌝えるフェヌズにあるのです。

    経営者を船長にたずえるなら、今、䌚瀟ずいう船は先が芋えない真っ暗な海を進んでいたす。ステヌクホルダヌの誰しもがどっちに行けばいいかわからず迷っおいる。指針がなければ、船は行き先を芋倱い遭難しおしたいたす。そんな䞭「あっちに島があるから、舵をこっちに切るよ」ず指し瀺すこずで、䌚瀟は力匷く前に進んでいけたす。

    時代の倉化に敏感な経営者たちは、もうそのこずに気づいおいたす。

    「トペタむムズ」の登堎は象城的な出来事でした。テレビCMに豊田章男䌚長ら経営者が自ら出挔しお、蚀葉を届けようずしおいたす。パナ゜ニックコネクトやセブンむレブンの経営者も自らCMに出おいたすし、ナニクロの柳井氏や楜倩の䞉朚谷氏らも䌚瀟の陰に隠れるのではなく、積極的に自分の蚀葉で届けようずしおいたす。「ビズリヌチ」のCMに経営者本人が出るようになったこずも時代の倉化を感じさせたす。

    いたの日本䌁業に必芁なのは「腹萜ち」である

    経営孊者の入山章栄氏は『䞖界暙準の経営理論』ダむダモンド瀟のなかで「珟圚の日本の倧手・䞭堅䌁業に最も欠けおおり、最も必芁なのがセンスメむキングである」ず述べおいたす。

    センスメむキングずは䜕か 入山氏はわかりやすく「腹萜ち」であるず衚珟したす。先行き䞍透明な時代においお組織が力匷く前に進んでいくために必芁なのは、瀟員を含めた組織党䜓の「腹萜ち」であるずいうのです。

    このセンスメむキング理論を提唱しおいるのが、䞖界的な組織心理孊者であるカヌル・ワむク氏です。圌の論文にはこんな印象的な゚ピ゜ヌドが出おきたす。


    ある時、ハンガリヌ軍の偵察郚隊がアルプス山脈の雪山で、猛吹雪に芋舞われ遭難した。圌らは吹雪の䞭でなす術なく、テントの䞭で死の恐怖におののいおいた。 その時偶然にも、隊員の䞀人がポケットから地図を芋぀けた。圌らは地図を芋お萜ち着きを取り戻し、「これで垰れるはずだ」ず䞋山を決意する。

    圌らはテントを飛び出し、猛吹雪の䞭、地図を手におおたかの方向を芋極めながら進んだ。そしお぀いに、無事に雪山を䞋りるこずに成功したのだ。しかし、そこで戻っおきた隊員が握りしめおいた地図を取り䞊げた䞊官は、驚いた。圌らの芋おいた地図はアルプス山脈の地図ではなく、ピレネヌ山脈の地図だったのである。


    ここで重芁なのは「地図が正しかったかどうか」ではありたせん。「握りしめた地図を党員が信じるこずができた」ずいう郚分です。実際、その地図は違う山のものだったのですが、地図があったこずで党員の「腹萜ち」が完了した。぀たり「これで䞋山できる助かるぞ」ずいうストヌリヌをセンスメむクできたのです。それによっお前に進むこずができ、結果的に䞀呜をずりずめるこずができたした。

    先の芋えない今、未来を䜜り出すために必芁なのはこの地図です。地図によっお「うたくいくのだ」ず思えるようなストヌリヌです。「これを信じよう」ずみんなが思えるようなストヌリヌを語るこずが経営者には求められおいたす。入山氏はこう述べおいたす。


    「優れた経営者・リヌダヌは、組織・呚囲のステヌクホルダヌのセンスメむキングを高めれば、呚囲を巻き蟌んで、客芳的に芋れば起きえないような事態を、瀟䌚珟象ずしお起こせる」ずいうこずだ。たさに、「未来を぀くり出す」のである。

    そのために必芁なのは、倚矩的な䞖界で、未来ぞのストヌリヌを語り、呚囲をセンスメむクさせ、足䞊みを揃え、環境に働きかけお、たずは行動するこずだ。これこそが、さらに倚矩的になるこれからの䞖界で、リヌダヌに求められるこずなのだ。


    「経営者自身がメディアになる」ずいうこず

    これたで䌁業はメディアず連携しながら蚀葉を届けおきたした。しかしそれが効果を倱った今、䜕をすべきかそれは「経営者自身がメディアになる」ずいうこずです。経営者がメディアを䜿う、ではなく、経営者自身がメディアになる。その効果は蚈り知れないものがありたす。

    蚀うたでもなく、経営者は事業にた぀わるあらゆる営みのど真ん䞭にいたす。PR、IR、採甚広報、瀟内を含め、䌚瀟のあらゆるコミュニケヌションの䞭心にいる。぀たり、䌁業の䞭で最もレバレッゞの効く存圚なのです。

    䌁業はざっくり蚀えば、3぀の垂堎に面しおいるず蚀えたす。

    劎働や採甚などの「ヒト」垂堎、商品やサヌビスを売買する「モノ」垂堎、資本や投資ずいった「カネ」垂堎です。経営者自身がメディアずなり、自ら発信すれば、すべおの垂堎に圱響を䞎えられたす。広報や事業郚長などの瀟員ももちろん䌚瀟の䞭にいたすが、ど真ん䞭にいるのはあくたでも経営者。経営者が発信するからこそ、360床に圱響を䞎えるこずができるのです。

    画像

    以前、経営コンサルティング䌚瀟のコヌポレむトディレクション代衚である小川達倧さんに「䌚瀟ずは䜕か」に぀いお講矩をしおいただいたこずがありたす。小川さんはこうおっしゃっおいたした。

    「どんな䌚瀟も最初は䞀人の人間から始たっおいる。いた、どんなに倧きな䌚瀟に成長しおいたずしおも、創業時は誰か䞀人の『これをやるんだ』ずいう匷い思いがあっお起業したはず。それに共感した埓業員やお客さんが集たっおきお、埐々に䌚瀟は倧きくなっおきた。぀たり、経営ずは『経営者を䞭心に共感する人の茪を広げおいく』行為ではないか」。

    䌁業が「共感の茪」を広げおいくこずができたら「商品・サヌビスを買いたい」「䞀緒に働きたい」「出資したい」ず思っおくれる人はどんどん増えおいきたす。そのためにもたずは、経営者がその円の䞭心で蚀葉を発し続けなければいけないのです。

    「個人の蚀葉」だから共感できる

    経営者ずいう「個人」が蚀葉を発するこずに倧きな意味があるのです。

    人は個人だからこそ「䜓枩」や「人ずなり」を感じたす。それが共感を生むのです。個人の声が届きやすいずいうのは人間の性質によるものでしょう。

    たずえば、豊田章男䌚長の蚀葉ずトペタ自動車の広報の蚀葉。もし䞡者が同じこずを蚀っおいたずしたら、前者のほうが泚目されるのではないでしょうか 広報の蚀葉は、裏では個人が発信しおいたずしおも、芋え方は䌁業ずいう「抂念」からの発信に芋えたす。䞀方、豊田章男䌚長の蚀葉は、䞀人の人間が発したものずしお受け取られる。その蚀葉には䜓重が乗り、倚くの人はそこに芚悟や責任を感じたす。

    広報が公匏に発信するこずの意味は䟝然ずしお倧きいものがありたす。ただ䞀方で、経営者が個人ずしお発信するこずの意味も日に日に増しおいるのです。

    経営者はなぜ「SNS」をやるべきなのか

    コヌポレヌトサむトではダメなのか

    総務省によれば、䞖界のSNS利甚者は2022幎に玄46億人。2028幎には玄60億人たで増加するず予枬されおいたす。日本の堎合は、2022幎の1億200䞇人から2027幎には1億1300䞇人に増加するず予枬されおいたす。

    経営者自身がメディアになる。それを叶えるのが、このSNSです。

    具䜓的には、XやLinkedIn、noteなどのツヌルをうたく掻甚しお経営者自らがメディアになる。それこそが、珟代における効果的な䌁業のコミュニケヌションです。

    「むンタヌネットの発信ならコヌポレヌトサむトで十分だろう」ず思う方もいるかもしれたせん。「代衚メッセヌゞもきちんず茉せおあるぞ」ず。ただ、コヌポレヌトサむトは䌚瀟の「玄関」ずしおは機胜するものの、怜玢しおもらわない限り芋られるこずはありたせん。コヌポレヌトサむトは「受け身のメディア」なのです。

    䞀方、SNSは「攻めのメディア」ず蚀えたす。SNSでの投皿はフォロヌしおくれた人を含めた䞍特定倚数の人に届けるこずができたす。ただ埅っおいるだけではなく、こちらから働きかけるこずができる。倚くの人の生掻の䞭に「自瀟を知っおもらう時間」を䜜るこずができたす。

    本圓に䌝えたいこずが䌝えられる

    自ら「攻めのメディア」を持っおおくこずのメリットは倚くありたす。

    ひず぀は自ら情報をコントロヌルできるずいうこずです。

    テレビ、新聞、雑誌など倖郚のメディアの力を借りるずどうしおも「メディア偎の意図」が入っおきたす。こちらが䌝えたいこずではない郚分が切り取られ、誀解に぀ながるこずもありたす。それがXやnoteなどのメディアを駆䜿すれば、䌁業自ら情報をコントロヌルできたす。自分たちの考えを䞁寧に䌝えるこずができるようになり、ブランディングもうたくいくでしょう。

    広告蚘事やタむアップ蚘事はどうでしょうかたしかに倚額のお金を払えば䌁業偎の意図を持っお倖郚のメディアに出るこずはできたす。ただそのコストは銬鹿になりたせんし、自瀟の資産にもなっおいきたせん。その点、䌁業がメディアを持っおいればお金がかからない䞊に、長い目で芋おも自瀟の資産になっおいきたす。コストの面でも、自瀟の資産ずいう意味でも倧きなメリットがあるのです。

    SNSの発信はリスクか

    「SNSでの発信はリスクだ」ずおっしゃる方も倚くいたす。

    䞋手に動くず目を぀けられるのではないか発信したらい぀か「炎䞊」しお、倧倉なこずになるのではないかそう思う気持ちもわかりたす。

    ただ僕からするず、それはただの思い蟌みです。冷静に考えおみるず、発信自䜓がリスクになるこずは限りなくれロに近いのです。

    䟋えば最近炎䞊したニュヌスにはどんなものがあるでしょうか䌚瀟の䞍正、経営者絡みのスキャンダル、お客さんずのトラブル  日々SNSを眺めおいるず「炎䞊案件」が流れおきたす。それでは、そのうちのいく぀が「経営者の発信」「䌚瀟の発信」が発端ずなったものでしょうか

    か぀お某䞭叀車販売の䌚瀟が「炎䞊」したこずがありたしたが、その発端は䌚瀟の発信ずはたったく関係がありたせんでした。事実ずしお経営に問題があり、それが明るみに出ただけです。䞖の䞭にはいろんな炎䞊案件がありたすが、そのほずんどは炎䞊に倀するような事実が発端です。「発信そのもの」が炎䞊の火皮になるこずはほがない。発信ではなく事実が炎䞊しおいるだけです。炎䞊するかどうかは「SNSをやっおいたかどうか」ずはほが関係ないのです。

    自分の蚀葉で語れば、炎䞊すらプラスになる

    「発信はリスクだ」ず思い蟌んでいる人は「発信しないこずのリスク」を芋萜ずしがちです。発信しないこずにもリスクがあるこずを忘れおはいけたせん。

    䞍正をしおいた䞭叀車販売䌚瀟のニュヌスを芋お、倚くの人が真っ先に「怖い䌚瀟だな」「あんたり利甚したくないな」ずネガティブな感情を抱いたず思いたす。ではもし、その䌚瀟がSNSのアカりントを持っおいお、぀ねにお客さんず良奜なコミュニケヌションを取っおいたらどうだったでしょうか䌚瀟の理念を語っおいるのを芋たこずがあったり、むンタヌネット䞊で瀟長の人栌が䌝わっおいたりしたら  おそらく印象が倉わるはずです。「あの瀟長がそんな指瀺を出すかな」ず考えお、すぐにネガティブな感情が湧くこずはなかったかもしれたせん。発信をしおいないず、䞖の䞭の自瀟に察する印象は「0」なので、䜕か少しでも問題が起きるずすぐにネガティブに振れおしたうのです。

    発信をしおいないずいうのは「䞞腰」の状態です。䜕か問題が起きおも察抗する歊噚を持っおいないのず同じ。普段からSNSなどでコミュニケヌションを取っおいれば、仮に䜕か炎䞊したずきであっおも、䜙蚈な「延焌」を防げたす。発信をせずに䌚瀟や経営者の人栌がたったく知られおいない状態。それはむしろ、リスクなのです。

    逆に、うたくコミュニケヌションができれば炎䞊すらプラスに持っおいけたす。

    2023幎にスヌプストックトヌキョヌが、離乳食の無料提䟛を開始したした。それを発衚した際、SNSでは批刀の声が殺到したした。「そんなこずをしたら芪子連れが抌し寄せお地獄絵図になるんじゃないか」「䟝怙莔屓だ」「もう絶察に行かない」などなど。このような炎䞊が起きるず、䌚瀟は無味也燥な「謝眪文」を出したり、口を぀ぐんでしたったりしたす。でも、このずきの同瀟の察応は違いたした。こんな発信をしたのです。


    私たちは、お客様を幎霢や性別、お子さた連れかどうかで区別をし、ある特定のお客様だけを優遇するような考えはありたせん。私たちは、私たちのスヌプやサヌビスに䟡倀を芋出しおいただけるすべおの方々の䜓枩をあげおいきたいず心から願っおいたす。皆さたからのご意芋を受け止め぀぀、これからも倉わらずひずりひずりのお客様を倧切にしおいきたす。


    この発信はSNSを通じお広たり、倚くの人に称賛されたした。批刀しおいた人の倚くも玍埗する圢ずなったのです。䜕よりもスヌプストックトヌキョヌの理念がきちんず䌝わり、かえっおブランドが磚かれたした。それはすでに同瀟のブランドが出来䞊がっおいたこずもあるず思いたすが、炎䞊したずきであっおも、自分たちの蚀葉できちんず発信したからでしょう。

    経営者自身の発信は信頌に぀ながる

    2021幎、あるECサむトがSNSで話題になりたした。

    そのサむトには、建蚭予定の別荘の完成予想図ず「今すぐ賌入」のボタンがありたした。別荘の金額は8億円。アマゟンで買い物をするずきず同じように、8億円の別荘をカヌトに入れる。そのこず自䜓が話題を呌び、バズっおいたのです。ただ、その時点では「少し怪しいな  」「ほんずに建぀のかな」ず思っおいた人も倚かったでしょう。

    実はこれ、「NOT A HOTEL」ずいうスタヌトアップ䌁業が展開するサヌビスです。NOT A HOTELのビゞネスモデルを簡単にお䌝えするず、別荘のパヌスをCGで䜜っお先に賌入者を募り、費甚が集たったら実際に建お始めるずいうもの。

    創業者の濵枊䌞次さんは、アラタナずいうEコマヌスの䌚瀟を立ち䞊げた経営者です。その埌、ZOZOの創業者である前柀友䜜さんに評䟡され、アラタナはM&AによりZOZOグルヌプ圓時はスタヌトトゥデむに入りたす。濵枊さんはZOZOテクノロゞヌズの取締圹を経お、2床目の起業でNOT A HOTELを立ち䞊げたのです。

    この事実を知っおいれば「8億円をカヌトに入れる」ず聞くだけよりも、信頌できるのではないでしょうか「前柀さんに評䟡された経営者がやっおるんだ」「2床目の起業なら信甚できそうだな」ず思った方も倚いはずです。濵枊さんはもずもずSNSで掻発に発信しおいる経営者でしたが、サむトがバズった圓時はNOT A HOTELを䜜ろうず思ったきっかけや前柀さんずの関係に぀いおは広く知られおいたせんでした。

    そこで濵枊さんは起業のきっかけや自身の経歎を改めおたずめ、「僕がNOT A HOTELを始めた本圓の理由」ずいうnoteを公開したした。するず、この蚘事をきっかけに濵枊さんず同瀟ぞの理解が広たっおいき、「そういう人がやっおいる事業なら信甚できそう」「個人で別荘を買おうず思っおいたけれどNOT A HOTELを買っおみようかな」ずいう人が増えおいったのです。

    事業が玠晎らしいこず、プロダクトが最高であるこずは重芁です。䞀方で、それだけでは「信頌」に到達するこずは難しい。たったく新しい事業、これたでにない事業であればなおさらです。そういうずきこそ経営者個人がきちんず前に出お、経歎や人ずなりを䌝えるこずが重芁になりたす。SNSで経営者個人が発信するこずで、経営者自身の信頌が醞成されおいくだけでなく、䌚瀟ぞの信頌にも぀ながっおいくのです。

    「ブランディング」ずは真実を告げるこず

    ナむキやナニクロのブランディングを手がけたこずでも有名な、ゞョン・ゞェむずいう䞖界的なクリ゚むティブディレクタヌがいたす。

    圌は「ブランディングずは真実を告げるこずである」ず語っおいたす。

    䞀般的にブランディングず聞くず、うたいコピヌを曞いたり、オシャレなデザむンのサむトを䜜ったり、カッコいい映像を䜜ったりするこずを想起しがちです。「よく芋せようずするこず」がブランディングだず思いがちです。しかしゞョン・ゞェむ氏は、あくたで「真実を告げるこず」だず蚀うのです。圌の䜜るCMの倚くがドキュメンタリヌタッチなのもそこに由来しおいるのでしょう。いわゆるファンタゞヌずしお倢を芋させるのではなく、真実をそのたた告げる。それこそが「信頌」に぀ながるのです。

    特に今はSNSの時代です。着食っおり゜っぜいものを出しおもメッキは簡単にはがれおしたいたす。それよりも経営者がやるべきなのは、より魅力的な真実を生み出すこず。そしお、その真実をそのたた発信するこず。それこそが最高の「ブランディング」です。

    タッチポむントを1぀に絞るメリット

    ちなみに経営者自身がメディアずなり、発信の䞻䜓を「経営者」に絞るこずは、受け取る偎から芋おも理に適っおいたす。

    埓来の䌁業の発信は「面」で行いがちでした。コヌポレヌトサむトや広報による発信、オりンドメディアや倖郚メディアを通した発信など、発信を匷化しようずすればするほど、䌁業は発信する人数や情報量を増やそうずしたす。しかし問題は、消費者偎にそれだけの情報を受け取る䜓制がなくなっおいるこずです。スマホやブラりザの向こう偎の人たちは、XやFacebookを眺めたり、NetflixやYouTube、TikTokを芋たりするのに倧忙しです。そんななか埡瀟の情報を受け取っおもらえるずいうのは幻想に近いのです。

    画像

    そこで䌁業ず受け取る偎の人たちずの接点を「たった䞀点」にするこずが有効なのです。少なくずも発信の初期フェヌズでは「経営者を消費者ずの唯䞀のタッチポむントに絞る」こずは理に適っおいたす。たず突砎口を䜜るのが先。䌚瀟ずしお「面」で発信しおいくのはその埌でも遅くありたせん。

    画像

    ビゞョナリヌ・カンパニヌず経営者の蚀葉

    「蚀語化」は経営そのもの

    発信に躊躇しおいる経営者でも、その前の段階である「蚀語化」に関しおは、その重芁性に異論はないはずです。ビゞョンを定め、経営の方針を提瀺し、日々の決断を䞋しおいく。その際に自らの思考を蚀語化しないこずには䌚瀟は進んでいきたせん。そう考えれば、蚀語化はむしろ「経営そのもの」です。

    僕が蚀いたいのは、蚀語化を匷化するためにも発信をしたほうがいいのではないか、ずいうこずです。もちろん蚀語化をするだけでも䟡倀はありたすが、発信ずいうゎヌルがあるからこそ、蚀語化の量ず質が䞊がっおいくずいうのは埀々にしおありたす。「むンプットをするためにはアりトプットの機䌚を䜜るずいい」ずいうのはよく聞く話。発信ずいう機䌚があるからこそ、良質な蚀語化ができるのです。

    経営者の脳は最匷の「事業開発宀」

    自分の考えを蚀語化しおいるうちに「ああ、だから私はこの事業をやりたいんだな」ず再確認したり「僕は䌚瀟をこうしおいきたいんだな」ず気づいたりする瞬間がありたす。心の䞭のモダモダしおいる思いに「茪郭」を䞎え、より明確にしおいくこずで、思わぬ収穫があるのです。

    ずきにはそれが新芏事業を生み出すきっかけになる経営者もいたす。蚀語化する過皋でふず新しいアむデアが浮かんでくるこずがある。倖から芋れば、ただのXやnoteでの発信に芋えるかもしれたせん。しかし、自分の考えを敎理しおたずめお発信するずいうのは「事業開発」にも぀ながる倧切な行為。発信におけるプロセスずその効果・䟡倀ずいうのは思った以䞊に倧きいのです。その意味で、経営者の脳は最匷の「事業開発宀」ず蚀えるのかもしれたせん。その開発宀が最倧限皌働できるように刺激を䞎えおあげる。それは䌚瀟にずっおも重芁だず思うのです。

    「蚀葉」に人ずお金が集たる時代

    しかも今は、蚀葉のパワヌがか぀おないほど高たっおいたす。先が芋えない時代ほど、「蚀葉」に察しお人ずお金が集たっおきたす。

    Uberずいう䌚瀟はご存じでしょう。アメリカに本瀟を眮く、配車プラットフォヌムやフヌドデリバリヌサヌビスなどを提䟛する䌚瀟です。創業者であるトラビス・カラニックは「これからは移動したいずきにすぐ車が呌べるようになるタクシヌはなくなっお、䞖界䞭がUberだらけの時代になる」などずアピヌルするこずで1兆円近い資金調達に成功したした。これは創業者および、それに共感した経営陣や瀟員の「蚀葉」を信じお、共感した人が倚かったからこそ起きたこずです。

    先が芋えない時代においおは「䞖界はこうなっおいく」ずいう未来を指し瀺した人、そしおその未来に察しお共感を集めた人のずころにお金ず人は集たっおいきたす。そしお、発信の䞻䜓は経営者がベストです。今こそ経営者が前に出お「未来はこっちだ」ず瀟内倖に瀺しおほしいのです。

    「䌚瀟の発信」を考えたずき、カッコいい動画を䜜ったり、掟手なむベントをやったりする経営者は倚くいたす。キャンペヌンをやったり、町に看板を出したりする経営者も倚い。でもたずは自分が考えおいるこずをきちっず「蚀語化」するこず。そしお、それを䌝わるように「発信」するこずです。ブランディングも、PRも、営業も、採甚も、IRも、そこがないこずには骚抜きになっおしたいたす。

    経営者の蚀語化ず発信は最優先事項なのです。

    ビゞョナリヌ・カンパニヌぞの道は「経営者の蚀葉」から

    時代を超えお残り続けおいる䌁業の共通点ずはなにかそれを長幎にわたる地道な調査によっお解き明かしたのが『ビゞョナリヌ・カンパニヌ』です。

    同曞はマッキンれヌ出身のゞェヌムズ・C・コリンズらによっお曞かれた、蚀わずず知れた名著であり、P&Gや゜ニヌ、アメリカン・゚キスプレス、IBMなど、時代を超えお業瞟を䞊げ続けおいる「ビゞョナリヌ・カンパニヌ」ず、そうではない䌁業の違いがたずめられおいたす。

    意倖なこずに「ビゞョナリヌ・カンパニヌを生み出すために、カリスマ的な指導者は必芁ない」ず同曞では結論づけおいたす。やるべきこずは、たず「基本理念」を明文化するこず。そしおそれを組織党䜓に浞透させるこず。さらには理念を「進化」させおいくこずで時代の倉化に察応しおいくこずが重芁だず蚀いたす。

    ゜ニヌの創業者の1人、井深倧氏は䌚瀟の基本理念である「蚭立趣意曞」を䜜りたした。その䞀郚がこちらです。


    䞀、真面目なる技術者の技胜を、最高床に発揮せしむべき自由闊達にしお愉快なる理想工堎の建蚭

    䞀、日本再建、文化向䞊に察する技術面、生産面よりの掻発なる掻動

    䞀、戊時䞭、各方面に非垞に進歩したる技術の囜民生掻内ぞの即時応甚


    驚くべきは、このビゞョンが資金繰りもたたならない創立埌1幎ほどの時点で䜜られたものであるずいうこずです。瀟員7名、貯金19䞇円からのスタヌト。今ずなっおは誰もが知る巚倧で玠晎らしい䌚瀟になった゜ニヌも、創業圓初は炊飯噚や和菓子、粗雑な電気座垃団などあらゆるものを䜜っお必死に食い぀ないでいたした。そんななか「技術者が力を発揮できるような自由で愉快な工堎を䜜ろう」「日本の再建、文化の向䞊に寄䞎しよう」ず高らかに宣蚀したのです。

    もしこの「蚭立趣意曞」がなければ、今頃は「電気座垃団の䌚瀟」もしくは「ラゞオの䌚瀟」になっおいたかもしれたせん。もしくは、存圚しおいなかった可胜性もありたす。創業期にたず基本理念を掲げたこずで、゜ニヌは「ある特定の補品を䜜る䌚瀟」ではなく、理念を远求するビゞョナリヌ・カンパニヌに進化するこずができたのです。

    『ビゞョナリヌ・カンパニヌ』で印象的なのが「氞続する偉倧な䌁業を䜜りたいなら、時を告げるのではなく時蚈を䜜りなさい」ずいう教えです。経営者自らがカリスマずなっお、その郜床指瀺を出すこずは「時を告げる」行為でしょう。䞀方で、䌚瀟の理念、パヌパス、䌚瀟の存圚意矩を蚀葉にしお残すこずは「時蚈を䜜る」行為です。

    ビゞョナリヌ・カンパニヌを生み出すうえでも、たずは経営者の思考を蚀語化しお「時蚈を䜜る」こずは必須だず蚀えるのです。

    ✍


    Chapter2 「経営者の蚀葉」がもたらす蚈り知れない効果

    経営者の発信、5぀のメリット

    経営者が発信し始めるず具䜓的にどんなこずが起こるのでしょうか

    この章では、この5幎間、経営者をサポヌトする䞭で芋えおきた「発信のメリット」を改めおお䌝えしたす。すでにその重芁性に぀いお理解しおいる方はこの章は読み飛ばしおいただいお構いたせん。

    結論から先にお䌝えするず、䞻に次の5぀です。

    ◎ 知名床が䞊がる
    ◎ 䌚瀟のファンができおいく
    ◎ 採甚の量ず質が䞊がる
    ◎ 瀟内のモチベヌションが䞊がる
    ◎ 投資家・株䞻に届く

    ひず぀ず぀説明しおいきたす。

    知名床が䞊がる

    「知られる」ずいうのは、あらゆる䌁業掻動におけるスタヌト地点です。

    知らなければ、その䌚瀟の商品を買うこずもできたせんし、採甚に応募するこずもできたせん。株を買うこずもできたせん。遞択肢にすら入らない。圓たり前ですが、たず知られるずいうのは、あらゆる掻動のベヌスずなりたす。

    名前が知られおいるだけでもいいのです。たったく知らない䌁業のサヌビスず「名前は聞いたこずがある」「ネットで芋たこずがある」䌁業のサヌビスがあっお、どちらも䞭身が同じだずしたら埌者が遞ばれるのではないでしょうか。

    か぀おは「自瀟を知っおほしい」ず思ったら、倧きな自瀟ビルを建おたり、駅前に看板を掲げたり、メディアに露出したりする必芁があったかもしれたせん。

    でも、今はSNSがありたす。オンラむンで知られおいればいい。逆に蚀えば、どんなにいい䌚瀟でも、どんなにいい事業をやっおいたずしおも、ネット䞊に情報がなければ「存圚しない」のず同じになっおしたうような時代なのです。

    珟代においお「初察面」はオンラむンであるこずがほずんどです。

    思い返しおみるず、あらゆるニュヌスや、新商品、新サヌビス  これらの情報をむンタヌネット、特にSNSで埗おいるこずに気づきたす。有名人の結婚をXで知る、新しいコンビニ商品の存圚をFacebookで知るなど、人も、モノも、サヌビスも「新しいものごずずの出䌚いはSNS」ずいうケヌスは爆増しおいたす。であれば、䌁業が知名床を䞊げる䞊でSNSを䜿うこずは必須ずすら蚀えたす。

    ちなみに「SNS疲れ」ずいう蚀葉も出おきたしたが、結局人類はSNSから離れるこずはできないず僕は考えたす。人間の脳にずっお郜合がいいからです。

    脳ずいうのは、人䜓が䜿う1日の゚ネルギヌの5分の1ほどを䜿いたす。䜓重比ではわずか2皋床にもかかわらず、膚倧な゚ネルギヌを消費する。だから、脳はなるべく「䌑憩したい」のです。SNSずいうのは、そんな「省゚ネ」の脳にはうっお぀けです。逊老孟叞さんはスマホに䟝存しおしたう理由に぀いお「指を動かしおいるだけで、ラクだから」ず説明しおいたす。

    知られるためには「人」が前に出るこずがいちばん

    䌚瀟の発信であっおも、たず「人」が前に出るこずです。

    SNSの䞖界では、人間はより人間らしく振る舞いたす。人間の特性がもろに出る。人は人に感情を抱く生きものです。人は人に興味を持ちたす。よっお「䌁業を知っおほしい」ずいう堎合でも、たずは「人」である経営者が前に出るこずが有効なのです。

    経営者の知名床が䞊がったからずいっお、すぐに䌚瀟の売り䞊げや業瞟が䞊がるわけではありたせん。それでも「知られる」こずはビゞネスに奜圱響がありたす。情報の海のなかでひずきわ匷い光を発する。それだけで競合他瀟ず差別化するこずができるからです。

    たた、SNSからの「波及効果」も期埅できたす。Xの発信やnoteの蚘事が話題になるず、ほかのWEBメディアから取材が来たり、ラゞオやテレビぞの出挔が決たったりもしたす。出版の䟝頌が来るこずもある。さたざたな媒䜓に露出する機䌚を埗られればさらに幅広く、人に知られおいくでしょう。

    お客さんずいうより「ファン」が増えおいく

    「奜き」ずいう感情は最匷

    経営者が発信を続けおいくず、その䌚瀟や商品の「ファン」が生たれおいきたす。お客さんずいうよりも「ファン」です。

    今の日本のビゞネスでは、高機胜の補品、気の利いたサヌビスなど「品質が高い」ずいうのは圓たり前になっおいたす。そのような䞭で遞ばれる存圚になるには「その䌚瀟が奜き」ずか「この䌚瀟を応揎したい」ずいう気持ちを持っおもらう必芁がありたす。

    そのずきに効果的なのが「経営者の蚀葉」です。経営者が自分の蚀葉で生の声を発信しおいるず、消費者・ナヌザヌは自然ずその熱を受け取っお、「いいね」「奜きかも」ずいう感情を抱くようになりたす。この「奜き」ずいう感情は最匷です。「奜き」を獲埗できれば、機胜や品質、デザむンを超えお、その䌚瀟を遞んでくれるようになりたす。魅力的な発信を続けられれば「もうその䌚瀟じゃないずダメ」「やっぱりこの䌚瀟のサヌビスがいい」ずいったコアなファンになっおくれるはずです。

    「安ければ買う」ずいうのが「お客さん」です。䞀方、「ファン」であれば高くおも買いたす。高くおも買う理由は「奜きだから」です。

    SNSのない時代にファンを䜜るのは難しいこずでした。買う瞬間だけお付き合いする「お客さん止たり」になりがちだったのです。でも今は、盎接経営者の蚀葉を届けるこずができたす。SNSやnoteなどで䌁業の雰囲気や経営者の人栌を継続的に䌝えおいく。するずだんだん「お客さん」から「ファン」に近づいおいきたす。買う瞬間だけでなく、その埌も継続的に、それこそ芪戚のようにコミュニケヌションを取るこずができるので、「お客さん」以䞊の感情が生たれおいくわけです。

    「ファン」が「瀟員」になる

    ファンが増えおいくこずは、䌁業掻動党䜓にもいい圱響を及がしたす。

    「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムは、ファンの倚い䌚瀟です。そのクラシコムの埓業員は、9割以䞊が「元お客さん」なのだそうです。コアなファンが入瀟したら、それは事業や䌚瀟に぀いお深く理解しおいる埓業員になりたす。カルチャヌを理解しおいる人がいきなり瀟員になる。この䟡倀はすごく倧きいはずです。

    人はさたざたな面を持っおいたす。生掻のどこかの堎面ではモノを買う「お客さん」であり、働いおいたら䜕かを提䟛する「埓業員」であり、株匏で資産運甚しおいたら「投資家」の䞀面もありたす。䌁業ずファンは「䌁業ず消費者」ずいう䞀面的な関係を超え「䌁業ず採甚候補者」「䌁業ず投資家」ずいった倚面的な関係になりうる。䌁業に共感した人びずはそれぞれの垂堎を行き来しお、䌁業ず関わっおくれたす。

    䌁業偎は、商品垂堎や人材垂堎などそれぞれの垂堎に察しお個々にアピヌルするずいうよりも、きちんず「人察人」のコミュニケヌションを取り、共感を埗お、奜きでい続けおもらうコミュニケヌションを取るこずが倧切です。䌁業掻動の䞭心にいる経営者が発信するこずで、すべおの垂堎にいい圱響をもたらしたす。するず䌚瀟はいいスパむラルに入るこずができ、サステナブルで健党な経営ができるようになるでしょう。

    経営者自身が「売り子」になる䞖界芳

    くたモンの生みの芪ずしおも有名なクリ゚むティブディレクタヌの氎野孊さんは「今は江戞時代の商いの䜜法に戻っおいる」ずむンタビュヌでおっしゃっおいたす。


    SNSが台頭しお久しく、䜕か欲しいものがあったらりェブを怜玢しおランキングを芋たり、口コミをチェックしたりするこずは今では普通になりたした。どこかで広告を芋かけたずしおも、その情報だけで買う人は少ないず思いたす。

    そんな口コミが䞻流になった今は、「江戞時代の商いの䜜法」に戻っおいるんです。江戞時代は、商品自䜓に魅力があるこずはもちろん、お店の䜇たいや商人の所䜜が矎しいこずなどが評刀に盎結しおいたした。


    江戞時代の商いはシンプルだったはずです。お店があり、店䞻がいお、「この海苔安いよ」「お団子はいかが」などずお客さんに盎接声を掛けおいたでしょう。

    それが時代を経るに぀れお、お店は倧きな䌚瀟になり、店䞻は䜕癟人もの瀟員を抱える経営者になりたした。商品は卞売を通しお小売に届くようになり、お客さんずは間接的にやりずりするようになりたした。

    䜜り手の声をお客さんに䌝えるのも䞀苊劎です。広告代理店やマスコミを通すようになり、その構造はずおも耇雑になりたした。たずえば森氞補菓の瀟長が、お客さんに盎接「新しいチョコボヌルが出たよ〜。買っおね」ず声をかけお、お客さんが「それください」ずいうやりずりを芋かけるこずはありたせん。

    しかし、SNSの登堎により、それが可胜になっおきたのです。SNSの䞖界では個人ず個人が盎接぀ながるこずができたす。経営者からお客さんに盎接声を届けるこずができる。぀ながるこずができる。SNSでのビゞネスは「江戞時代の商い2・0」ず蚀っおもいいのかもしれたせん。

    画像

    䞭囜のメヌカヌ「シャオミ」のSNS戊略

    SNSをうたく䜿えば、䌁業は広告を介するこずなく商品そのものの魅力を䌝えるこずができたす。経営者自身が自瀟の「売り子」ずなっお「うちの䌚瀟は成長できるよ」「うちの瀟颚はこんな感じだよ」ず店前に出お䌝えるこずもできたす。

    䞭囜のスマホメヌカヌ、シャオミの創業者である雷軍レむゞュン氏をご存じでしょうか 圌はSNSを駆䜿しお圱響力を広げ、倚くのファンを生み出しおいきたした。

    2023幎の売䞊高が玄5・7兆円ず、今や倧䌁業に成長した同瀟ですが、2010幎の創業圓時、圌が力を入れおいたのはSNSでした。䞭囜のSNS「りェむボ」でシャオミの補品に぀いお発信し続け、賞賛や批刀が来たら、そのたたリツむヌトしたりコメントを返したりしおいたした。ファンから寄せられたアむデアのなかで優れたものがあるず、それを倚くの人に広めたりもしたした。優秀なファンをシャオミに入瀟させたりしたこずもあるそうです。

    雷軍氏はナヌザヌをただのナヌザヌではなく「友だち」ず捉えおいたす。どんなに忙しくおも、ファンずの亀流を優先させたす。シャオミのファンを「ビヌフン」ず呌ぶそうですが、定期的に「ビヌフンフェア」ずいう盛倧なファンミヌティングを開き、盎接ファンず亀流するだけでなく、プレれントを莈ったりもするずいいたす。

    ぀い「経営者自らそんなこずたでしなくおも」ず思っおしたいたすが、圌からすれば圓たり前のこずをやっおいるだけなのでしょう。シンプルに「商い」ずしお芋れば䜕ら䞍思議なこずではない。むしろ、SNSずいうツヌルがあるのに盎接ナヌザヌずコミュニケヌションを取ろうずすらしないほうがおかしいようにも思えおきたす。

    採甚がうたくいく

    あたりにも䌁業の情報がない

    山田進倪郎D&I財団COOの石倉秀明さんずいう方がいたす。

    石倉さんはリモヌトワヌクや新しい働き方に関する研究宀「Alternative Work Lab」の所長でもあり、転職やキャリアに぀いお深い知識をお持ちです。

    石倉さんがもずもずいた䌚瀟を蟞めたずきのこず。転職゚ヌゞェントを利甚しお転職掻動を行い、スカりトのメヌルを100通以䞊受け取ったそうです。そのずきの気づきを、Xにポストしおいたした。その䞀郚を匕甚したす。


    - noteずかSNSなど䌚瀟、事業、組織などのこずがわからないず話しおみようずならない
    - 残念ながら倚くの䌚瀟は話しおみるどうかを刀断するくらいの情報量がネットに萜ちおないので、怜蚎から倖れる
    - 蚘事があったずしおも瀟員玹介しかないず䞍足しおる感じ
    - もっず事業、䌚瀟、瀟長のこず、考え方、䟡倀芳など倚面的にわからないず刀断できない
    - そしおこれを満たしおる䌚瀟は超少ない - ほずんどの䌚瀟は「話しおみようず思っおもらえる」たでのスタヌトラむンにすら立っおない


    転職゚ヌゞェントなどからスカりトが来たら、たしかに䌚瀟名を怜玢しお調べたすし「どんな人が経営しおるんだろう」ず思えば瀟長の名前を怜玢したす。そこで情報があたり出おこないずそもそも「話しおみよう」ずは思わない。石倉さんの感芚は倚くの人の感芚ず同じだず思いたす。僕自身もか぀お転職を考えたずき、よくある瀟員むンタビュヌや働き方に関する蚘事だけでは「この䌚瀟に応募しおみよう」ずはなりたせんでした。

    では䜕が必芁なのかずいうず「その䌚瀟が䜕をしおきお、どういう䟡倀芳を持っおいお、どんな事業をしおいお、どこぞ向かおうずしおいるのか」ずいう倚面的な情報です。そしおそれを経営者自身が生の声で䌝えるこずができればベストです。

    船で䟋えるなら、船長がどういう人かがわからないのに、その船に乗り蟌もうず思う人は少ないでしょう。船がどちらに進むのかわからないのに、その船で航海したい人は少ない。特に優秀な人ほどその傟向は匷いものです。

    経営者からすれば「ホヌムペヌゞにビゞョンも理念も曞いおある」ず思うかもしれたせん。しかし、前述したように経営者自身の蚀葉で「この䌚瀟は〇〇を目指しおいる。そのために△△の事業をやっおいる」ず語るべきなのです。それでようやく、応募先の候補に入りたす。

    高額のオファヌは他瀟もやっおいたす。優秀な人は高額オファヌだけではなびきたせん。ぜひ経営者が䜕を考えおいるのかを䌝えおください。

    嘘のように入瀟垌望者が増えおいく

    経営者が発信するこずで目に芋えお効果があるのが「採甚」です。

    サむバヌ゚ヌゞェントの藀田晋さんが創業圓初からブログを曞いおいたこずは有名です。「むンタヌネットの䌚瀟なのだから、自瀟のホヌムペヌゞも面癜くしよう」ず思っお始めただけだったようですが、採甚にも倧きな効果があったこずが『枋谷ではたらく瀟長の告癜』アメヌバブックスには綎られおいたす。


    䌚瀟を興した1998幎、この幎の7月25日から、私は䌚瀟のホヌムペヌゞ䞊で日蚘を曞き始めたした。

    〈䞭略〉

    埌にこの日蚘は、考えおいた以䞊の効力を発揮するこずになったのです。

    「瀟長の日蚘を読みたした。がくも倧䌁業ではなく、ベンチャヌで働くほうが朔いず思ったんです」「瀟長の日蚘を読んで、この䌚瀟の将来性を確信したした。私も参加させおください」「ベンチャヌっお、楜しそうですね。瀟内の雰囲気が䌝わっおきたす」

    あれほど苊劎しおいたのが嘘のように、サむバヌ゚ヌゞェントぞの入瀟垌望者が増え始めたのです。


    䌁業発の無機質な情報ではこうはならないでしょう。経営者ずいう個人による「䜓重の乗ったコンテンツの発信」だからこそ、あらゆる採甚候補者に届くのです。

    怜玢で出おくる情報がポゞティブになる

    発信が積み重なっおいくず、それはネット䞊に「ストック」ずしおも溜たっおいきたす。それが求職者の目に止たれば、ポゞティブな印象を䞎えるこずができたす。

    今や求職者がSNSなどで情報を集めるのは圓たり前です。就職掻動、転職掻動は人生が決たる䞀倧事なので、倚くの人が䌁業のこずを調べ尜くしたす。いざ入瀟しおみお、ブラック䌁業だったりダバい経営者だったりしお蟞めるに蟞められなかったら  人生がめちゃくちゃになりたす。モノを買うずきの䜕癟倍もその䌚瀟に぀いお調べるでしょうし、それだけ䌁業の発信は芋られおいたす。

    求職者が䌚瀟名や経営者の名前で怜玢したずきに、ズラッず䞊んだ情報の䞭に、䌚瀟の悪い口コミや倉な噂話が出おきたらどうでしょうか 逆に経営者が熱く語っおいる蚘事やこれたでの苊劎話が出おきたら、信頌性は高たるはずです。さらにはそこにいいコメントが぀いおいたり、瀟員がそれを匕甚しお盛り䞊がっおいたりしたら「この䌚瀟はビゞョンがあっお、それに共感した瀟員が集たっおるんだな」ずいうこずも䌝わりたす。

    情報発信ずいうのは䞀時的な話ではありたせん。ポゞティブな発信を続けおいれば、それはネットの海に資産ずしお溜たっおいき、求職者が怜玢したずきにきちんず届けるこずができるのです。

    「カルチャヌフィット」した人を獲埗できる

    スキルフィット、カルチャヌフィットずいう蚀葉がありたす。

    「スキルフィット」ずは、䌚瀟が求めるスキルず瀟員が持぀スキルが合っおいるこずです。「䌚瀟の雰囲気には合わないかもしれないけれど、胜力が高いから採甚しよう」ずいう堎合はスキルフィットです。

    「カルチャヌフィット」ずは、瀟颚が合っおいたり、䌚瀟のこずをよく理解しおいたり、䌚瀟の文化に適応しおいるこずです。「胜力は未知数だけど、いい人だし、䌚瀟に぀いお理解も深いから採甚しよう」ずいう堎合はカルチャヌフィットです。

    即戊力を求める堎合はスキルフィットする人材を採甚するケヌスもあるず思いたすが、䞭長期的にはカルチャヌフィットする人材を重芖したほうがうたくいきたすし、実際にカルチャヌフィットを重芖する䌚瀟は増えおいたす。

    これには時代の圱響もあるように思いたす。

    みんなが同じ「モノサシ」の䞊で競争しおいた成長瀟䌚ならスキルフィットの人だけを集め、それぞれが自分の仕事を粛々ずやっおいおも䌚瀟は成長しおいったのかもしれたせん。しかし今は「モノサシ自䜓を遞ぶ瀟䌚」ず蚀えたす。䌁業は自瀟のモノサシを提瀺しお共感する人を集める必芁があるのです。

    䌁業はすでに「遞ばれる」偎である

    前述したコヌポレむトディレクション代衚取締圹の小川達倧さんも「か぀おの成長瀟䌚は決たったモノサシの䞊で頑匵る瀟䌚、珟圚の成熟瀟䌚はモノサシ自䜓を遞ぶ瀟䌚である」ず仰っおいたす。

    高床経枈成長期は、安くおいいものを倧量生産するこずがよしずされおいたした。䌁業も人も、そのモノサシの䞊で競争しおいたのです。小川さんも「経枈成長しおいる時期ずいうのは基本的にはモノサシは揃いやすい」ずいいたす。

    䞀方で今は、働き方、生き方、モノやサヌビスの遞び方など、あらゆる堎面においお人それぞれの「モノサシ」がありたす。「䜕がうれしいか」「䜕を倧事にしたいか」が人によっお違う。よっお䌁業の情報発信においおも「うちはこういうモノサシで経営しおいたす」ず、䌁業ずしお倧事にしおいるこずや、物事を評䟡する基準を提瀺する必芁がありたす。そうしないず、モノサシがバラバラな珟代は、共感する人が集たっおくれたせん。

    その䌚瀟に共感する人が集たるずいうこずは、モノサシそのものが競争優䜍性になり埗るずいうこず。よっお「カルチャヌフィット」しおいる人が瀟内に倚いほうが優䜍であり、競争に匷いのです。

    今埌、人材獲埗競争はどんどん激しくなりたす。2023幎の有効求人倍率は1・31倍ず2幎連続で䞊昇しおいたす。2030幎には644䞇人もの人手䞍足になるず予枬しおいるデヌタもありたす。

    䌁業はすでに「遞ばれる偎」なのです。

    倧䌁業だっおうかうかしおはいられたせん。新進気鋭のベンチャヌ䌁業なども出おくるなかで、遞んでもらわなければいけない。求職者には立掟な履歎曞の提出を求めるくせに、䌁業偎からは䜕も発信しないずいうのはおかしな話です。きちんず䌚瀟や経営者の哲孊、思い、文化を䌝える必芁がある。぀たり䌁業偎も「履歎曞」を提瀺しなければ、優秀な人材から遞んでもらうこずはできないのです。

    リファラル採甚が増える

    僕がこれたでお手䌝いしたクラむアントからは、よく「リファラル採甚が増えた」ず蚀っおもらえたす。リファラル採甚ずは、瀟内倖の信頌できる人に採甚候補者を玹介しおもらうこずです。

    リファラル採甚のメリットは、䌚瀟に共感しおくれる人や䌚瀟の文化や䟡倀芳に合った人が集たりやすいこずです。支揎先のマヌケティング䌚瀟は「X経由の採甚がほが100になった」ず話しおいたした。代衚の方はnoteでこれたでの自分の半生を綎るず同時に「これからこうしおいきたい」ずいう熱い思いを日々Xで発信し続けおいたす。するず、圌をフォロヌしお発信を芋おいた人が共感しおくれるようになり、採甚に応募する人が増えたのです。

    ゚ヌゞェント経由で採甚する堎合は、サむトに登録しおいる人の䞭から䌚瀟に合いそうな人を芋぀け、䞀生懞呜口説く必芁がありたす。そこたでしおも、別の䌚瀟に行かれおしたうこずもある。しかしリファラルであれば、それらを効率よく進めるこずができたす。SNS経由なら、DMでやり取りをしお、すぐに採甚するこずだっお可胜です。

    採甚コストが枛る

    採甚コストが枛らせるこずも倧きなメリットです。

    倧手の採甚゚ヌゞェントに頌るず、採甚した埓業員の幎収の䜕割かを支払う必芁がありたす。採甚すればするほど、費甚は嵩んでいきたす。䞀方で経営者自身が発信をしお盎接人を集めるこずができたら、その分のコストは必芁なくなりたす。

    リクルヌトの調査によるず䞀人あたりの採甚コストは幎々増えおいたす。2019幎床の新卒者の採甚コストが䞀人圓たり玄72䞇円だったのに察し、2020幎には玄94䞇円。䞭途採甚者においおも、2018幎が83䞇円だったのに察し、2019幎には玄103䞇円ず増加しおいたす。

    採甚゚ヌゞェントにずっずコストを払い続けるか、経営者の発信により自瀟のブランドを構築しリファラルを匷化しおいくか。どちらを遞びたすか ずいう話なのです。

    瀟内に届く

    瀟倖に発信するこずでいちばん届くのが「瀟内」

    少し前であれば「来幎床は売䞊䜕十億を目指したす」「新たにこんな事業をやりたす」ず瀟内に䌝えるだけで、頑匵っおもらえたした。しかし今は、それを蚀うだけでは瀟員はなかなか぀いおきおくれたせん。

    モノサシを遞ぶ時代になっおいるからこそ、数字だけを掲げおも「なぜ自分はこの仕事をやっおいるのだろう」「このたた続けおいお倧䞈倫かな」ずいう迷いが生たれおしたうからです。数字だけではなく、その裏偎の思いも䌝える必芁がある。そのずきに経営者の盎接の蚀葉ずいうのは倧きな圱響力がありたす。経営者自身が考えを発信し続けるこずで、䌚瀟は少しず぀「ひず぀」になっおいく。発信するこずで、瀟員は迷わなくなり、瀟内の結束力は高たっおいきたす。

    「そんなこずはわかりきっおいる。私は毎日瀟員にビゞョンを䌝えおいる」。そうおっしゃる経営者の方も倚いず思いたす。日々の思いは瀟内ブログに綎っおいるし、毎週の䌚議で䜕床も思いを䌝えおいるから倧䞈倫だ。そんな経営者にお䌺いしたいのが「それっお、ちゃんず䌝わっおいたすか」ずいうこずです。

    実は「瀟倖」に発信するこずで、いちばん届くのは「瀟内」なのです。瀟内向けの内容であっおも、あえお瀟倖に発信するこずで「たわりたわっおむンナヌコミュニケヌションに効く」ずいうケヌスは倚くありたす。

    䟋えば経営者の幎頭挚拶があったずしお、その内容を芚えおいる瀟員はどれだけいるでしょうか僕が䌚瀟員だったころは瀟内報がメヌルに添付されおPDFで送られおきおいたしたが開いおすらいたせんでした。総務の人が頑匵っお曞いおくれおいたず思うのですが  開いおいないから䌝わりたせん。

    でも、もし自分の䌚瀟の経営者がSNSをやっおいたら芋るのではないでしょうか新聞に経営者のむンタビュヌが茉っおいたり、自分の䌚瀟のnoteがバズっおいたりしたら、どうでしょうか瀟内の人がいちばん泚目するはずです。瀟内向けの内容をあえお倖郚に発信し、たわりたわっおむンナヌコミュニケヌションに効くずはこういうこずです。自分の父芪に家でガミガミず説教されたら聞く耳を持ちたせんが、PTAの総䌚などで挚拶をしお、それが評䟡されおいたらものすごく届く。それに䌌おいたす。

    䞭川政䞃商店の瀟長である䞭川淳さんも『ビゞョンずずもに働くずいうこず』祥䌝瀟の䞭でこう発蚀されおいたす。


    そもそも瀟長の蚀うこずなんお瀟内では誰も聞いちゃいないんですよ。瀟長が朝瀌で䜕かいい話をしたずころで、右から巊。僕の堎合それをどうやっお䌝えおきたかを振り返っお考えおみたら、瀟倖をうたく䜿っおいたんですよね。

    たずえば僕がテレビや雑誌などのむンタビュヌを受けお䜕か喋ったり、著曞が出たりするず、みんなちゃんず興味を持っおくれるんです。ふだんから瀟内で同じ話をしおるのに笑。でも、そうやっお瀟倖のメディアなどを通しお芋聞きするず、初めお僕の蚀葉が腹萜ちする。最初の著曞を出したずきには、いろんな瀟員から「やっず瀟長の考えおるこずが理解できたした」ず蚀われたした。

    〈䞭略〉

    いったん瀟倖に出おから瀟内に返っおくるず、腹萜ちしやすい。むンナヌブランディングは基本的に䜕床もし぀こく蚀い続けるしかないんですが、もうひず぀だけ手段があるずしたら、瀟倖をうたく䜿うこずなんです。


    瀟倖での評䟡は瀟員の「自信」になる

    「識孊」ずいう経営コンサルティングの䌚瀟がありたす。

    数幎前たでは、知名床はあるものの少し怪しい印象がありたした。ずきには「宗教っぜい」「軍隊っぜい」ずいうむメヌゞを持たれるこずもあったそうです。

    そんな䞭、瀟長である安藀さんはTwitterやnoteでマネゞメントに関するコンテンツを発信し始めたした。するずフォロワヌは劇的に増えおいき、noteにも倚くの「スキ」が぀くようになりたした。「孊びになった」「共感した」ずいう声が増えおきたのです。

    瀟長の蚀葉が瀟倖で認められるようになるず、瀟員のモチベヌションも䞊がりたした。「䞖の䞭に圹立぀仕事をしおいるんだ」「日本を倉えるような意矩のある仕事をしおいるんだ」ずいう思いが匷たり、瀟員はたすたす誇りを持っお仕事ができるようになったそうです。

    たずは瀟内向けのコンテンツをオヌプンにしお発信しおみるのもひず぀の手です。

    僕自身「顧問線集者に求めるもの」ずいうnoteを瀟倖に公開したこずがありたす。顧問線集者に求めるスキルを「姿勢」「技術」「マネゞメント」の項目に分けお箇条曞きにしたもので、これを党おクリアできる人は少ないだろうず思うような厳しめの内容です。

    このずき、瀟倖に発信するこずで瀟内の人がいちばん芋るずいうこずを䜓感したした。noteを公開した数日埌、瀟員が線集者の集たりに行くず、件の蚘事を読んでいた線集者が䜕人もいお「あの項目をクリアされおいるなんお玠晎らしいですね」「厳しいけど線集者に必芁なスキルですね」ず声を掛けられおうれしかったず蚀いたす。

    もし瀟内向けに配垃しただけだったら、その堎では読むかもしれたせんが「厳しいなぁ」ず思われるだけで終わっおいたでしょう。倖で承認を埗たからこそ、玍埗しおもらえた。瀟員により深く䌝えるには、瀟倖の評䟡を埗るこずがもっずも効果的なのです。

    むンナヌコミュニケヌションを匷化したい䌁業ほど「瀟倖」ぞの発信を匷化するこずをオススメしたす。

    投資家・株䞻に届く

    投資しおもらうには、たず「知っおいる䌚瀟」になれ

    投資の堎面においおも「たずは䌚瀟を知っおもらう」こずがスタヌトになりたす。

    新NISA制床も始たり、投資に関心を持぀人はたすたす増えおいたす。債刞や投資信蚗から始めおみお、個別の株にも挑戊しおみようず思った人が、数倚ある䌚瀟の䞭からどのように投資先を遞ぶのかたずは「知っおいる䌚瀟」を芋る人がほずんどでしょう。

    僕も投資の初心者ですが、個別の株はJR東日本やANAホヌルディングスなど、知っおいる䌁業ばかりを買っおいたす。あたり知られおいない優良株もあるだろうなず思い぀぀、手を぀けおいたせん。僕のような人は倚いはずです。

    知名床がある、ずいうのは投資察象ずしおも遞択肢に入るこずを意味したす。日枅玡ホヌルディングスやニデックなど、名前を芚えおもらうためだけに䜜られたCMをたたに芋かけたすが、これらは採甚はもちろん、株䟡にも圱響が出おいるはずです。どんな䌚瀟かはわからないけれど、名前は聞いたこずがあるから芋おみようかなず思う人は倚いでしょう。経営者の発信はテレビCMほどの嚁力はないかもしれたせんが、その波及効果を考えればずおも有効です。

    投資家は「経営者」を芋おいる

    ゚ンゞェル投資家の知り合いは、どの䌚瀟に投資するか刀断するずき、かならず芋るのは「経営者」だずいいたす。「事業が䞍振になっおもたた埩掻できそうか」「メンタルを病んでしたわないか」ずいった郚分を芋るのだそうです。ビゞネスモデルや事業内容ももちろん芋るのですが、事業は100のうちひず぀しか圓たらないくらい難しいこず。よっお、事業よりも経営者のレゞリ゚ンス我慢匷さ、蟛抱匷さを芋おいるず教えおくれたした。

    以前、その投資家が投資しおいる䌚瀟の経営者に䌚ったこずがありたす。その経営者は、ただ20代なのに䜕十億円もの資金調達に成功しおいたした。「どんな人が来るのだろう」ずドキドキしお埅っおいるず、Tシャツを着お薄い色のサングラスをかけた兄ちゃんが珟れたのです。僕からするず「面癜い若者だな」ずいう感じだったのですが、果たしお圌が経営者ずしお成功するかどうかはわかりたせんでした。

    画像

    僕は埌日その知り合いの投資家に「なぜこの䌚瀟に投資したんですか」ず聞いおみたした。するず、「圌っお、ふおぶおしくお自信家で、鬱にはならなそうでしょ謙虚さは足りないかもしれないけれど、それが起業にずおも向いおいるんですよ。優しい人ほど瀟員のこずを思いすぎおふさぎこみがちで、そういう人に投資するほうが怖いんですよね」ず話しおくれたした。

    投資家は「事業をこれからどうしおいくか」「売䞊はどうか」ずいった郚分も芋るのですが「この経営者はどういう人間か」をすごく芋おいる。「この経営者はちゃんずやっおいけるのか」「この人は倉なこずをしないか」ずいったように「人」を芋おいる。だからこそ、経営者が情報を出し続けるこずが「人ずなり」を䌝えるうえでも倧切なのだず思うのです。

    以前お手䌝いした二次流通マヌケットのプラットフォヌム事業を手掛ける䞊堎䌁業の経営者も「僕の発信を投資家が芋おくれおいるんですよ」ず話しおいたした。圌はnoteで䌚瀟の自己玹介ずなるような瀟史を公開したのですが、反応があったのはSNSのフォロワヌや瀟内だけではなく投資家からもリアクションがあったそうです。「瀟員に届けばいいず思っおいたけど、意倖に投資家が読んでいるんですよね」ず教えおくれたした。

    グロヌバル展開しおいるスタヌトアップ䌁業は、経営者の考えをたずめおLinkedInに公開したずころ、欧米の倧物経営者やシンガポヌルのVCの目に留たり、事業展開がスムヌズになったず教えおくれたした。そのスタヌトアップ経営者は「自分の䌚瀟に共感し、理解しおくれる投資家をいかに抱えられるかが重芁だ」ず぀ねづねおっしゃっおいたす。

    ゞェフ・ベゟスの株䞻あおの手玙

    投資家にも2぀のタむプがいたす。ひず぀は「安く買っお高く売る」だけの投資家です。その人たちは䌚瀟に共感しおいるわけではないので、少しでも株䟡が䞋がるず売りたすし、本圓に必芁なずきには投資しおもらえなかったりしたす。

    もうひず぀のタむプは䌚瀟に共感しお投資しおくれおいる人たちです。応揎しおいるから、ちょっずやそっずでは株を売るようなこずはありたせん。安定しお経営を続けるためにもこのタむプの投資家を増やすこずが倧切です。適切に投資しおくれる人に出䌚うためにも、経営者が蚀葉を届けお共感しおくれる人を集めるこずが重芁なのです。

    アマゟン創業者のゞェフ・ベゟス氏は、1997幎の䞊堎以来、毎幎株䞻に向けお手玙を曞いおいたす。「長期がすべお」ず題された䞀通目の手玙には、経営者の生の蚀葉でアマゟンの珟状ず今埌の展望や思いが綎られおいたす。その䞀郚がこちらです。


    アマゟン・ドット・コムは1997幎、倚くの節目を越えたした。幎床末たでに利甚者数は150䞇人を超え、売䞊は838パヌセント増ずなる1億4780䞇ドルに達し、競合他瀟が続々ず新芏参入し競争が激化する䞭においおも、垂堎リヌダヌずしおの地䜍をさらに高めるこずができたした。

    ですが、いたはただむンタヌネットのはじたりの日Day 1であり、アマゟンにずっおもたた、もし私たちが舵取りを間違えなければ、珟時点はただはじたりの日にすぎたせん。


    その埌も続くベゟス氏の手玙で䜕床も匷調されるのは「長期で考えるこず」の重芁性です。今はただ「はじたりの日Day1」なのだず蚀い続け、アマゟンは短期的な利益を犠牲にしおでも長期的な䟡倀の創造を遞ぶ、ず䜕床も䌝えおいたす。それず同時に、自分たちの意思決定に぀いおロゞカルに数字を亀えお䞁寧に䌝えおいるのです。

    株䞻や投資家は䌁業にずっお重芁なステヌクホルダヌであるず同時にシビアな存圚でもありたす。アマゟンの赀字が続いたずしおも株䞻や投資家が離れなかった芁因は、説埗力ある説明に加え、経営者自身が蚀葉を尜くしお自らの思いを䌝え続けたからでしょう。

    ✍


    Chapter3 䌁業の発信は、なぜ぀たらないのか

    発信すべきは「情報」ではなく「コンテンツ」

    「情報」では届かない

    ここたでさんざん「発信が重芁だ」ず述べおきたしたが、䌁業が発信すべきなのは「情報」ではありたせん。「コンテンツ」です。なぜコンテンツを発信する必芁があるのかそんな話からこの章を始めたいず思いたす。

    今は情報過倚な時代です。これたでは情報自䜓が垌少で䟡倀があったため、情報を流すだけでも芋おもらうこずができたした。しかし今は、誰もが発信できるようになり、䞖界には玉石混亀の情報が溢れるようになりたした。ただの情報では芋向きもされたせんし、もし芋聞きしおもスルヌされるこずがほずんどです。だから、コンテンツにする必芁があるのです。

    では、コンテンツずはそもそも䜕なのでしょうか

    ここ数幎でコンテンツずいう蚀葉をひんぱんに耳にするようになりたしたが、きちんず説明できる人は倚くありたせん。蟞曞で調べおみるず、意味のひず぀に「むンタヌネットなどの情報サヌビスにおいお、提䟛される文曞・音声・映像などの個々の情報。デゞタルコンテンツ」ずありたす。これも、わかるようでよくわかりたせん。

    僕なりにコンテンツを定矩するなら「䜕かしら心が動くもの」です。映画、音楜、マンガ、小説  これらは蚀うたでもなく、喜怒哀楜などの「感情が動くもの」なので「コンテンツ」です。䟋を出しおみたしょう。

    次の内容は「情報」です。

    株匏䌚瀟むンタヌネットずいう䌚瀟を蚭立した。事業内容は通信むンフラの敎備だ。

    次の内容は「コンテンツ」です。

    私は東日本倧震灜を岩手県で経隓したした。地震発生埌はしばらくむンタヌネットが䜿えなくなり、普段オンラむンで人ず぀ながれたり情報が埗られたりするこずのありがたみを感じたのです。それがきっかけで、通信むンフラを敎備する䌚瀟「株匏䌚瀟むンタヌネット」を立ち䞊げたした。

    䞡者を読み比べお、コンテンツのほうは「ああ、そういう思いでやっおるんだな」ず心が動いたはずです。ずにかく䜕かしら心が動けばコンテンツになりうるのです。

    ちなみにコンテンツにするためには、゚モい゚ピ゜ヌドや衚珟は必須なのでしょうか僕は数字が䞊んでいるただのデヌタであっおも「そうなのか」ず心が動くならコンテンツず呌んでいいのではないかず考えおいたす。

    2024幎の初めに「スノヌピヌクの2023幎12月期連結決算は、玔利益が前期比の99・9枛の100䞇円だった」ずいうニュヌスが出たした。これはただのデヌタかもしれたせんが、驚いたり、思うずころがあったりする人は倚かったはずです。こういう驚きのある情報やデヌタはコンテンツず呌んでも良さそうです。

    逆に小説を曞いたずしおも、その文章によっお誰の心も動かないのであればコンテンツではないずいうこずです。小説でも䜕でもないはちゃめちゃな文章でも、誰かの心を動かせたらそれはコンテンツです。コンテンツになり埗るかどうかは「感情が生たれるかどうか」が分岐点。この本では、「䜕かしら心が動くもの」をコンテンツず定矩しお、話を進めおいきたいず思いたす。

    「情報化瀟䌚」から「コンテンツ化瀟䌚」ぞ

    やや感芚的な話になりたすが、これから䞖界はたすたす「コンテンツ化」しおいくず思っおいたす。「映画や挫画などのコンテンツが増えおいく」ず蚀いたいわけではありたせん。「䞖界自䜓がコンテンツ化しおいく」ずいうこずです。䞖界のあらゆるものごずが感情を動かすコンテンツになっおいくのではないか。

    理由ずしおは2぀ありたす。

    ひず぀はデゞタル化の進展です。コロナ犍を経お、あらゆるものごずがたすたすデゞタルに移行したした。誰もがスマホやPCなどのデバむスを䜿うようになった。ネットに接続せずに生掻するこずはかなり難しくなりたした。

    デゞタルの䞖界では仕事もプラむベヌトも「地続き」になりたす。あらゆる情報が暪䞊びになりたす。Netflixも、ECサむトも、採甚ペヌゞも、お圹所のサむトも、すべおが暪䞊びになる。そんな䞭で「ただ情報を眮いおおく」だけでは倚くの人に届かなくなっおきおいるのです。耳目を集めたいなら、よりわかりやすく、よりおもしろくしなければいけない。そんな時代に突入しおいたす。

    もうひず぀は生掻がより高床化したからです。

    珟代の日本人の倚くは、衣食䜏に困らない生掻を送っおいたす。するず人は次に䜕を求め、䜕にお金を䜿うようになるのか独立研究者の山口呚さんは『ビゞネスの未来』プレゞデント瀟の䞭で「人類が長らく倢に芋続けた『物質的䞍足の解消』ずいう宿題をほが実珟し぀぀ある」ずした䞊で、こう述べおいたす。


    「䟿利さ」よりは「豊かさ」が、「機胜」よりは「情緒」が、「効率」よりは「ロマン」が、より䟡倀のあるものずしお求められるこずになるでしょう。そしお、䞀人䞀人が個性を発揮し、それぞれの領域で「圹に立぀」こずよりも「意味がある」こずを远求するこずで、瀟䌚の倚様化がすすみ、固有の「意味」に共感する顧客ずのあいだで、貚幣亀換だけで぀ながっおいた経枈的関係ずは異なる匷い心理的぀ながりを圢成するこずになるでしょう。


    豊かさ、情緒、ロマン、そしお「意味がある」こずが求められる䞖界。それは蚀い換えるず「コンテンツ化」した䞖界ずも蚀えるのではないでしょうか䟋えば、氎を飲みたいず思ったずき、氎道氎や適圓に買った氎ではなく「南アルプスの倩然氎」や「ボルノィック」などをわざわざ遞んでいたずしたら、そこには自分なりの「意味」があるはずです。その意味の背景には、商品のむメヌゞや䌁業のストヌリヌが存圚するでしょう。䜕かしら心を動かすもの、僕の定矩する「コンテンツ」が圱響しおいるはずなのです。

    衣食䜏を満たすだけなら、コンテンツは必芁ありたせん。しかし、いいか悪いかは眮いおおいお、人間はより充実した生掻を求める生きものです。人はより豊かで、情緒のある生掻を求めたす。そういう䞖界においお「コンテンツ」はたすたす求められおいきたす。

    意味やコンテンツが求められるようになるのは「働く」ずいう分野でも同じです。「お金がもらえるから働く」「生掻のために働く」ずいうよりも「この仕事には意味があるのか」「なぜ、この䌚瀟で働くのか」ず倚くの人が考えるようになりたした。䌁業であっおも「心を動かすようなコンテンツ」を提瀺できないず遞ばれなくなっおいるのです。

    心が動かないものは、存圚しないのず同じ

    読たれなければ意味がない、届かなければ意味がない

    発信を怜蚎しおいる䌁業から、たたにこんなこずを蚀われたす。

    「うちの䌚瀟はコンテンツを出したいわけではないんですよ。自瀟の魅力を䌝えたいだけ。䌚瀟のこずを知っおほしいだけなんです」ず。

    その気持ちもよくわかりたす。

    ただ、じゃあどうすればいいのでしょうか Xで自瀟の説明をどんどん発信すればいいのでしょうか事業内容をnoteにたずめお公開すればいいのでしょうか

    それで果たしお、読んでもらえるでしょうか

    前述したように、もはや情報を発信するだけでは届きたせん。䞖の䞭が情報だらけだから埋もれおしたうのです。そこでコンテンツ化によっお差別化したしょうずいうのが僕の提案になりたす。

    蚀っおみれば、コンテンツは「きっかけ」です。ほずんどの䌁業はコンテンツを生業にしおいるわけではないず思いたすが、コンテンツは歊噚になりえたす。どんな産業であっおもコンテンツを歊噚にすれば、䌚瀟の魅力を䌝えるこずは可胜なのです。

    読たれなければ意味がない。届かなければ意味がない。心が動かないものは、珟代においお存圚しないも同然なのです。たずは存圚を知っおもらえなければ魅力を䌝えるこずだっおできたせん。

    より倚くの人に届く「コンテンツ化」の嚁力

    経営者の思考も「コンテンツ」にすれば、より倚くの人に届けられるようになりたす。そのむメヌゞをこのような図にしたした。

    画像

    経営者の頭の䞭には「暗黙知」が詰たっおいたす。個人の経隓や盎感、蚀語化できおいない知識やスキルなどの暗黙知には、䌁業を動かし、䞖の䞭を倉えるような倧きな䟡倀があるでしょう。しかし、脳内に留たっおいおは誰にも䌝わりたせん。そこで必芁なのが「蚀語化」です。蚀語化、぀たり蚀葉にすれば、たわりの人に䌝えるこずができたす。

    蚀語化したものを文章にたずめるなど「情報化」すれば、経営者や䌚瀟のこずを知っおいる人たちにも䌝わるでしょう。さらに、その情報をコンテンツ化、぀たり「䜕かしら心が動くもの」に加工すれば、業界倖の人やこれたで䌚瀟を知らなかった人にたで届きたす。

    これを採甚の偎面から芋おみるずこうなりたす。

    経営者が「こんな人がいたら䌚瀟は成長できるのにな」ず思っおいるだけでは暗黙知のたたなので誰にも届きたせん。そこで経営者が考える「こんな人」を蚀語化したす。するず、たわりの10人くらいに届き「瀟長はそういう人がほしいず考えおいるんですね」ずわかっおもらえたす。それをきちんず文章に敎理しおサむトに茉せる。するず、関係者やすでにその䌚瀟に興味のある人など100人ぐらいが芋おくれたす。

    さらに「こんな人がほしい」ずいう情報にずどたらず「これたでの䌚瀟の歎史」「起業したずきの思い」「䌚瀟が実珟させたい未来」などのコンテンツを出したす。するず、それたでその䌚瀟を知らなかった1000人以䞊が芋にきおくれるようになるずいう具合です。コンテンツ化にはそれくらいの嚁力があるのです。

    たず広く知られるこずに泚力せよ

    こんな盞談を受けるこずもありたす。

    「゚ンゞニアを採甚したいから゚ンゞニアだけに届けばいいんです」「バズらなくおいいので瀟䌚人5幎目くらいの優秀な若手に届けられないでしょうか」など、䞀郚の人にだけ届けたいずいう盞談です。

    もちろん内容を専門的にしたりしおタヌゲットを狭めるこずはできなくはないでしょうが、少なくずも発信の初期フェヌズでは「届けたい人にだけ届ける」ずいうむメヌゞは捚おたほうがいいでしょう。広く知っおもらう䞭に、あなたが届けたい人がいるのです。届けたい人がいるなら、たずは広く知られるための発信をするこずが有効です。

    たず「倚くの人に知られる」こずに党力投球したしょう。

    知られるのが先。蚀いたいこずは埌です。

    人はそもそも、知らない人の話は聞いおくれたせん。これはリアルの堎面を想像すればわかるこずです。いきなりあなたの隣におじさんが座っおきお「あのね、僕のビゞョンは食料廃棄をれロにするこずなんだ」などず蚀っおきたらどうでしょうかたず真っ先に思うのは「誰」だず思うのです。「ぞええ、それは立掟ですねもっず話を聞かせおください」ず答えおくれる人はいたせん。基本的に知らない人の話は聞かない。だからたずは「知られる」こずが重芁なのです。

    あなたの䌚瀟の知名床はどのぐらいでしょうか誰もが知っおいるような有名䌁業でなければ、たずは知られるこずを目的にコンテンツを䜜りたしょう。「バズらなくおいい」などず蚀っおいる堎合ではないのです。

    この「知られる」ずいう郚分をすっ飛ばしおいる䌚瀟は案倖倚いものです。存圚を知られおいないのに、自瀟のよさやビゞョンを語る  これでは誰も読みたせん。

    たずは「知らない」ずいう堎所から「知っおる」ずいう堎所に行く必芁がありたす。僕はこれを「認知の壁を越える」ずいう蚀い方をしおいたすが、認知の壁を越えないこずには、いかにビゞョンを語っおも、いかに働き方の魅力を語っおも届きたせん。

    画像

    ほずんどの䌚瀟がこの「知っおる」たで到達しおいない。逆に蚀えば「知られおいる」状態にさえなれれば、䜕を発信しおも聞いおもらえるようになり、無双できたす。

    䌁業のコンテンツは「資産」になる

    䌚瀟の歎史や思いは、誰にも盗たれない資産になる

    ビゞネスの䞖界では、あらゆるものが「コモディティ化」しおいきたす。

    ビゞネスモデル、䟡栌戊略、採甚、顧客獲埗  どんどん競争が激しくなっお淘汰されおいき、最終的にどこも同じような堎所に萜ち着いおいく。競合他瀟ず抜き぀抜かれ぀しながら、なんずか螏ん匵っおビゞネスを続けおいく、ずいうのがよくある光景ではないでしょうか。

    このように、あらゆるものがコモディティ化しおいくビゞネスの䞖界においお、唯䞀盗たれないものが「コンテンツ」です。

    䟋えば䌚瀟が歩んできた歎史や創業者の思いは「唯䞀無二」のものです。それをコンテンツにしお倚くの人に届けられれば、それ自䜓が差別化になりたすし、誰にも盗たれない資産になりたす。他瀟がたねしようずしおも、そこだけは絶察にたねできないのです。

    差別化できおいないず、倀段で勝負するしかなくなっおいきたす。倀䞋げせざるを埗なくなるず、業瞟も䞊がらず、絊料もアップできず、いい人材も集たらない  ずいうマむナスのスパむラルに陥るでしょう。差別化できおいれば、他瀟ず違う郚分で勝負できるので倀䞋げしなくおよくなりたす。プラスのスパむラルに入っおいければ、絊料もアップし、いい人材も集たるようになるでしょう。

    僕が発信をお手䌝いしおいる経営者に、こんなこずを蚀っおいただいたこずがありたす。

    「noteでの発信を続けおいくず、絶察に盗たれない資産になりたすね。ビゞネスをやっおいるずいろいろず远随されたすが、このnoteだけは絶察たねできないんですよね」

    その䌚瀟は、競争の激しい業界に身を眮いおいお、少し抜きん出たずしおもすぐにキャッチコピヌをパクられたり、料金䜓系をたねされたり、䜕床も远随されおきたそうです。そんな䞭発信を続けたこずで、い぀の間にか誰にも盗たれるこずのない独自のブランドが構築されたのです。

    魅力的なコンテンツを積み重ねおいけば、それはやがお「ブランド」になっおいきたす。

    ゚ンゞェル投資家であり経営コンサルタントの瀧本哲史さんは『2020幎6月30日にたたここで䌚おう』星海瀟の䞭でこう語っおいたす。


    「盗たれないもの」ずはその人の人生ですよ。その人が過去に生きおきた人生ずか、挫折ずか、成功ずか、そういうものは盗めないんですよね。「その人にしかないナニヌクさ」ずいうのが、いちばん盗めないず思いたす。


    音声や動画ではダメなのか

    コンテンツなら動画や音声などでもいいず思いたすが、僕はテキストがいちばん「匷い」ず思っおいたす。いく぀かその理由をお䌝えしたす。

    ひず぀は「長く残るから」です。極端な話、平安時代や江戞時代のこずを知るこずができるのもテキストで残っおいるからです。倚くの叀兞はテキストで残っおいたす。昔の映像や音声も残すこずは䞍可胜ではありたせんが、再生する機械やフォヌマットが倉わるごずに察凊が必芁で、誰でも瞬時に芋るこずは難しい。

    䜕よりテキストは叀さを感じさせたせん。昔の映像や音声だずどうしおも叀さを感じおしたいたすが、テキストであれば戊埌すぐのものであっおも最近曞かれたものであっおも、同じように私たちに迫っおきたす。「長く残る」「叀さを感じさせない」ずいう意味でもテキストがオススメです。

    たた、テキストのコンテンツは高い怜玢性がありたす。今の技術では怜玢によっお動画や音声にたどり぀いおもらうこずは難しいでしょう。テキストなら、オンラむン䞊に茉せおおけば、怜玢しお瞬時に芋぀けおもらうこずができたす。

    アクセスのしやすさ、すぐに読んでもらえるこずもメリットです。たずえば、LINEで届いたテキストは0・2秒くらいで読むこずができたす。䞀方動画や音声が送られおきおも、音が聞ける環境じゃないず芖聎できたせん。動画や音声はある皋床、時間がかかるうえに、いちばん䌝えたい内容にたどり着くたでに離脱されおしたうリスクもありたす。

    さらにはテキストを読むこずは胜動的な行動です。動画や音声を芋聞きするのは受動的な行動なので楜です。しかしその分、右から巊に玠通りしおしたう可胜性も高いでしょう。䞀方で、テキストを読むこずは胜動的な行動なので、心に残りやすく、より深く䌝えるこずができたす。

    䌚瀟の発信の先には「サヌビスを利甚しおほしい」「採甚に応募しおほしい」「投資しおほしい」ずいう狙いがありたす。胜動的にテキストを読んでくれる人は、行動に移しおくれる可胜性も高いでしょう。特に採甚の堎面では、YouTubeやTikTokなどで適圓に芋お応募しおくる人よりも、きちっずテキストを読んで来おくれる人を採甚したいのではないでしょうか その意味でもテキストでの発信が適切なのです。

    もっず蚀えば、動画や音声などを含めたあらゆるコンテンツは、元を蟿っおいくずテキストです。動画でも音声でも、収録するずきにはある皋床決められた台本テキストが必芁でしょう。逆に蚀えば、テキストさえ䜜っおおけば他のあらゆるコンテンツを生み出しやすくなりたす。テキストで䜜ったコンテンツを読めば音声コンテンツになりたすし、映像化やコミック化なども可胜です。いずれにせよ、たずはテキストのコンテンツが必芁になる。あらゆる偎面から考えお、テキストのコンテンツを䜜っおおいお無駄なこずはないのです。

    発信よりも事業に集䞭すべき䌁業もある

    成長ステヌゞに合った斜策を

    ここたで発信やコンテンツ制䜜の重芁性に぀いお語っおきたしたが「ずにかくどんな䌚瀟もコンテンツ制䜜に力を入れればいい」ずいうわけではありたせん。コンテンツは䞇胜ではないのです。発信における適切な斜策は、䌁業の成長ステヌゞによっお異なりたす。ここでは、草創期、成長期、成熟期ず倧きく3぀にわけお説明したす。

    〈草創期〉
    この時期は発信に力を入れるよりも、事業を盀石にしたほうがいいずお䌝えしおいたす。PRはプレスリリヌスを䞭心に、SNSは情報を流す皋床でいいでしょう。

    〈成長期〉
    コンテンツが効いおくるのはこのフェヌズからです。事業が軌道に乗っお人が増えおきたら、リリヌスにプラスしおSNSやnoteでコンテンツを発信したしょう。ここでは経営者が前に出お知名床を䞊げ぀぀、事業のPRや採甚、調達などに぀なげおいきたす。

    〈成熟期〉
    売䞊数十億、瀟員数100名以䞊、瀟名やサヌビス名も知られるようになっおきたら、経営者だけではなく瀟員も含めお䌚瀟党䜓で発信しおいくずいいでしょう。自瀟の「オりンドメディア」を立ち䞊げお発信するこずに合理性が出おくるのがこのフェヌズです。ただ、もし䌁業ずしお成熟はしおいるけれど知名床はただないようなら成長期の斜策から始めるのがいい刀断だず思いたす。

    画像

    コンテンツ制䜜が「無駄な投資」になるケヌス

    䌁業の成長ステヌゞず発信の斜策がズレおいるず、無駄な投資になっおしたいたす。

    圓たり前の話ですが、発信すれば事業がうたくいくわけではありたせん。事業がうたくいっおいる䞊で適切な発信ができるずさらに成長しおいける、ずいう話です。

    たたに草創期の䌁業の方から「発信を手䌝っおほしい」ずお願いされるこずがありたすが、僕はたず事業に集䞭するこずをおすすめしおいたす。この時点でいかにコンテンツがバズったずしおも、それで事業がうたくいくわけではないからです。

    䟋えるなら、草創期のコンテンツ発信は寿叞を䜜ろうずしおいるのにネタがない状態です。どんなに頑匵っおも寿叞はネタがなかったら䜜れたせん。ネタは事業の䞻䜓を䜜るこずに集䞭しないず集たっおこない。草創期はたず「ネタ集め」のフェヌズずも蚀えたす。

    よっお草創期はコンテンツずいうよりも、淡々ず情報を流すくらいでいいでしょう。「こういうサヌビスを始めたした」「こういう事業をやっおいたす」ずいった事実を経営者が発信するのがいい斜策です。䜕床も蚀いたすが、SNSの発信自䜓が事業を䌞ばすわけではないのです。採甚や認知床アップには貢献できるず思いたすが、SNSばかり頑匵るこずになるず本末転倒です。

    たた、事業が盀石であっおも、瀟名や事業がただ知られおいない成長期に自瀟のオりンドメディアを立ち䞊げおも、かけるコスト以䞊のリタヌンは期埅できないでしょう。よく「メルカリのオりンドメディア『メルカン』がうたくいっおいるから、同じようなメディアを立ち䞊げよう」「資生堂の『花怿』みたいなフリヌペヌパヌを䜜っおみよう」ずいった議論になりがちですが、すでに知名床のある䌁業のたねをしおもうたくいくずは限りたせん。自分たちず同じフェヌズの䌁業のうたくいっおいる斜策をたねるこずが倧切です。

    この本のタヌゲットは䞻に「成長期・成熟期」の䌁業です。事業がうたくいっおおり、顧客が満足する商品やサヌビスをきちんず垂堎に提䟛できおいお、あずはリ゜ヌスさえかければ䌞びおいく。そういうフェヌズにある䌚瀟にずっお、経営者が前に出おコンテンツを発信しおいくこずはもっずもレバレッゞの効く斜策です。

    ✍

     
     
    株匏䌚瀟WORDS代衚取締圹。経営者の蚀語化・コンテンツ化をサポヌトする顧問線集者。『メモの魔力』前田裕二、『䜐藀可士和の打ち合わせ』䜐藀可士和、『犏岡垂を経営する』高島宗䞀郎など曞籍の線集・執筆も。AI時代の「䌝わる文章」の探求をしおいたす。ポテトサラダが奜き。

    あなたぞのおすすめ