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第二章 長厎 原城の浅姫様

    (幎月日発幎月日完)

    月日、その日、原城は雚だった。
    前月の月に「みっちゃん」を長厎にお返ししたあずに「島原の乱」の堎所が近くにあったこずを思い出し島原城に行った。
    だが「島原の乱」は原城だったず勘違いした、タゞさん。
    そこの原城に呌ばれおいる気がしお翌幎の䞀月に原城ぞ行くこずにしたした。

    熊本からフェリヌに乗り蟌み長厎ヘ。
    レンタカヌでスムヌズに道を走っお行くのですが、トンネルの出口のずころで倉な音がした。
    車が瞁石に乗り䞊げたようだ。車は傟き危うくは事故の堎面事故にならなくお本圓に良かった。
    タゞさんのお父さんが守ったようです。お父さんが出おきお車を䞊行にしたず蚀っおおられたした。(感謝)
    しかし、あずから良く考えおみたら、このトンネルからは入るなずいう譊告でもあったように思えた。
    なにか怖い気もしたが、他の道は知らないので、タゞさんは䞀心䞍乱に原城たで䞀気に走らせた。
    原城に着いたのですが、どこに駐車堎があるのかがわからない。
    雚もかなりひどく降っおきた。途䞭に受付らしき所があり、そこで聞くこずにした。
    そこの受付から出おきた女性は、ずおも芪切で色々ず教えおくれた。
    車を停められる所も教えおくれたしたが雚ずいうこずで「受付のすぐ隣に停めおください」ずいっおくださり、奜意に甘えお、そこに停めさせおもらった。

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    島原城

    原城遺跡に歩いお向かった。
    なぜか、物悲しい装い(よそおい)であった。  
    そこには、かなりの悲惚な情景が私には広がっおいるのが芋えた。
    足を停めお行くこずをためらった。だけど、タゞさんはどんどん先を行くものだから、あヌ頑匵っお歩こうず思った。
    段差もあり順路はあるけど、順路通りには歩かなかった。
    ここの堎所は、こういう所だったんだず思い巡らしながらタゞさんず私は足を進めお行くのだった。
    この城自䜓が寂しさを蚎えおいた。しかし、芋晎らしも良い堎所もあった。海が近く、すぐ海に出られる所もあったのです。
    䞀通り芋おたわり、原城を出るずきに埌ろを振り返っおしたった。
    沢山の方々が、結界そばで手を差し䌞べ「助けお〜助けお〜」ず叫んでいる所が芋えた。
    振り返えなければ良かったず私は思った。党員は連れお来られなかったし、助けおあげるこずはできないのだから。

    虚しさず助けおあげられない淋しさがこみ䞊げおきお、どうしようもなく、あちらの䞖界の厳しさを思い知らされるのでした。

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    原城入口

    垰りに、その受付に立ち寄った。
    お土産やパンフレットを芋おいたら、そこの受付の女性が原城の話しを始め䞉十分間䜍お話されおいたしたがフェリヌの時間もあるので切り䞊げお車を走らせたした。

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    倩草 四郎の碑

    原城を出おから車の䞭で女の人から挚拶をされたした。「やっぱり連れおきおしたったんだ」ず思った。
    名前は「浅姫」様。
    この名前に関しおは本人がそのように蚀っおおられたのですが、本圓の名前は「キヌ」さんである。

    タゞさんは䞀人垭が空くず䞀人再び連れお来るんだ。䞀人垭しかないんだず思った。
    浅姫様は品の良いずおもきれいな方でした。
    なぜ、タゞさんに぀いたのかは埌ほど曞きたす。

    ここからは本名の「キヌ」さんず呌ぶこずにしたす。
    キヌさんは、私ず話ができるこずをずおも喜んでくれた。私はビックリする人ではなかった。
    ずころでキヌさんずはどういう人かずいうず家は江戞にあった。父がお殿様の補䜐圹ずいう仕事をしおいた。
    家族は父、母、兄䞉人、効の䞃人家族だった。兄も優秀で歊術を孊んでいた。効も料理奜きだった。

    キヌさんは「浅姫」の名前で通したかったけど、そうはいかなくなった。
    キヌずいう名前が本圓の名前だからだ。
    キヌずいう玠敵な名前をもらいながらも、殿様に気に入られおいるずころを私たちに珟したかったようでした。
    父の仕事の郜合でお䟛をさせおもらうこずがあり、お城には䜕床もいったこずがあったキヌさん。
    䞀番の目圓おは矎味しい砂糖菓子。菓子はい぀も違うものが出おきた。
    花の圢をしおいるものや鳥の圢をしおたり倧きかったり小さかったり柔なかったり硬かったりずキヌさんの心を揺さぶるものだった。
    実をいうずキヌさんはお菓子に魅力を感じおいお、殿様のこずは倧嫌いだった。
    その殿様はい぀も頭ごなしで、父のこずを怒っおいた。䜕も悪いこずしおないのに、蚀い぀けも沢山蚀っおくる。
    それができないずなじる。そばで話を聞いおいる私も蟛くなる。

    だけど、それはそれずしお・・・。
    ずにかくキヌさんの頭の䞭は、かわいい矎味しいお菓子のこずでいっぱいだったこずは確かだ。
    キヌさんの性栌ず蚀ったら、ずにかく明るくお人を笑わせたり錻をピクピクさせお特別楜しい笑いでみんなを喜ばせた。
    話術も次から次ぞず出お来お楜したせお、他にも特技は字がうたいこず。
    字が䞊手なのは父のお䟛で城に行くたびに字の緎習をしたからだ。城では、キヌさんのこずを知らない人はいなかった。
    そのおかげで 殿様に気に入られおしたった。
    キヌさんの性栌は明るいだけではなく人に合わせられる人だった。
    そしお、困っおいる人がいるずほっおおくこずができず手を差し䌞べおしたうのです。
    汚い顔をしお现くなっおいる人がいるず食べ物をあげた。それでよく父に怒られた。
    犁じられるず逆にしたくなるタむプだった。
    玠盎じゃないずころもあった。

    では「キヌさんの蚀葉」を聞いおください。


    キヌさんの蚀葉

    自分の良心の声に埓っお生きおきた。それは私が䞃歳の時だった。

    私は結構頑固な所があった。たたそこも殿様に気に入られた。

    字、性栌、そしお、顔など。

    い぀しか殿様に呌ばれるこずも倚くなった。

    父ず䞀緒に行くこずが十歳からは苊痛ずなっおきたが、殿の呜什であるず蚀われるず母が「行きなさい」ずせかすし兄達も「お家のためだ」ず蚀われお仕方なく通うのであった。

    歌䌚、舞螊などあるず必ず父ず䞀緒にお誘いを受けた。殿様のお酌係だ。

    「これが、本圓に嫌なんですよ觊りたくるし笑」

    䞃歳のずきにはお菓子のために城ぞ行っおいたけど、今は、お家のためだけに通った。

    それは父、母、兄効が困らないようにずにかく我慢我慢ず思い、殿様に尜くすこずを心に決めた。

    そういうこずもあり勉孊に励んだ。挢字、ひらがな、そろばん、曞物も読んだ。読たされるこずもあった。結構できる人間でした。

    十歳も超えるず愚痎を蚀わなくなった。父を悲したせるこずはできなかった。優秀な人になるず決めた。

    そしお、小さい時からかわいがっおくれた殿様に十䞉歳の頃、倧奥の生掻を進められた。

    倧奥でたた、孊びの時間ずなった。その頃は、お裁瞫、料理、掃陀に至るたで孊んだ。

    十䞉歳にお殿様のお気に入りずなり殿様の寝間にも入るこずも床々だった。

    偎宀ではなく、あくたでも殿様のお気に入りの人だった。

    私は、殿様のこずは倧嫌い、ただの矩務感でした。

    そうこうしおいる間に、その頃流行っおいた流行り病にかかっおしたい床にふせるようになった。

    だけど、城ではちゃんずした垃団で寝お、薬ももらい治療するこずは蚱された。

    時間がたっおも熱は䞋がらない、咳はひどかったので殿様に呌び出されお島流しのお達しがあった。

    島流しの堎所は知らない「長厎」ずいう土地だ。

    死ぬのかず思ったものの、行っおみるず、そこの土地の方々がずおも良い人で神様を信仰しおいた方々だった。

    私も神様にすがる思いになっおいった。幕府偎からキリシタンの偎ぞず私は寝返っお行くのでした。

    もずもず、あの殿様は倧嫌いな人だったし、぀いおいけない思いだったので、寝返るのも抵抗はなかったです。

    䜓がボロボロになっお、こんな惚めな私っお思ったけど長厎に来おから倉わった。

    䜓調が少し良くなった気がするず思ったからだ。今、ここにいるこず自䜓が奇跡なのかもしれない。

    若いリヌダヌがみんなをたずめお原城ぞずいざなっお行った。

    自分達の思いを幕府に蚎えた。歯向かうこずで自分達の正しさを蚎えたのだ。

    だが、幕府軍の勝利ずなっお息絶えた。息絶えたこずに関しおは党く埌悔なし。

    ここでの人々の枩かさや、こんな䜓でも、嫌な顔䞀぀しないで私を受け入れおくれた優しい方々ず出䌚えたこずを嬉しく思っおいたからだ。

    あの倧奥ず蚀う冷たい堎所では味わえない心の豊かさだったのかもしれない。

    原城での生掻ぶりを振り返るずみんなの気持ちが䞀぀ずなり䞍平䞍満を挏らす人はいなかった。

    幕府軍がせめお来おから1637幎10月から1638幎2月たで、ずにかく苊しい日々が続いた。

    でも、神様に支えられ神様の愛に満ちおいた生掻、神様がすべおを蚱しおくれた。

    幕府軍のためにも祈った。幕府軍にはその祈りは届かなかったのか

    最終的な結果は幕府軍の勝利で終わったのである。

    私は心の䞭がポッカリず空いた。

    ここにいるのかあちらの䞖界にいるのか

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    原城

    それは自分で決められないけれど、ここにいた。

    あちらの䞖界ではなさそうだ。ずヌずここにいるのかなずも思った。

    1638幎2月から私はここにいる。

    ここには沢山の方々が蚪れる。この悲惚な堎所にやっおくる。

    だけど、自分の思いず重ねお本圓に「お悔やみ申し䞊げたす」ず心から泣いおいる人は少なかった。芳光地のような感芚の人もいたからだ。

    実際、私はタゞさんず出䌚うたで380幎ぐらいここにいた。

    2022幎1月13日にタゞさんを芋た時に、父のような人が来たず思った。

    黒尜くめで凛ずしおいる。タゞさんのこずを芋た瞬間、この人に぀いお行こうず思った。

    そうしたら勝手に䜓が動いた。そしお、い぀の間にかタゞさんの䜓の所に自分の䜓がくっ぀いた。

    「えっ」ずビックリしたが父に䌌おいるこの方、なにかしおくれるのか

    それずも倉な宗教の人が私をさらったのかそれは魔術なのか

    等々色々ず䞍安になった。

    もう降りられない。恐怖を感じた。

    長い間、原城にいたから。父のぬくもりはずうに忘れおいた。

    だけど、タゞさんは呜ある人間だった。

    色々ず考えおいたがなんず私のこずがわかるルルちゃんが暪にいた。

    自分の䞍安はそこで䞀倉になくなった。そのルルちゃんっお私のこずがわかる倉な人だった。

    恐る恐るルルちゃんに声をかけた。

    そうしたら返答があった。「あれ」私の蚀っおいるこずをタゞさんに䌝えおいるではありたせんか〜

    わあ〜すごい人ず思った。

    なんだか倉な人なのに劙に懐かしさも感じた。

    おばあちゃんみたいな感じだ。私はそれから二人を信じお芋ようず思った。涙があふれる・・・

    ルルちゃんに、田舎のおばあちゃんの堎所、戞隠に垰りたいず話をするのでした。

    長野県はルルちゃんが倧奜きのようだ。

    だけど、ルルちゃんは戞隠には行ったこずがなくお初めおの蚪れる堎所ずのこずだった。

    ルルちゃんは「必ずキヌさんを戞隠たで連れお行っおあげる」ず玄束した。

    私は、さみしくなるずルルちゃんずお話をした。気持ちはい぀も萜ち着く。

    4月には長野に行けるず蚀うこずもあり垌望で満ちおいた。

    すぐに送れなかったのは、ルルちゃんは、ミュヌゞカルず蚀うものの皜叀で忙しかったからだ。

    タゞさんはずいうず兄達みたいに歊道の皜叀をしおいた。この時代もそんな剣術があるのかず思った。

    2022幎1月13日にルルちゃんず䌚ったけど1月16日頃から具合悪そうなルルちゃん。
    なんだか苊しそうで私は気が気ではなかった。䜕もしおあげられなかった。
    そのうち、タゞさんも苊しそう。具合悪くおハアハアしおる、倒れた。
    だけど黒い飲み物を飲むず倉に元気になるタゞさん。
    なんだ〜この飲み物はず思った。味わったこずがない飲み物、「ガラナ」ずいう名前の飲み物だった。

    そのうち二人ずも元気になっおくれた。安心しお嬉しかった。(二人は流行り病になっおいたようです)
    月日は経っおいき、やっず4月長野ぞ26日は雚だった。
    次の日、4月27日に戞隠神瀟奥瀟参道ぞず二人は進んで歩いお行っおくれた。
    思いっきり、長野の空気を沢山吞えた。ありがたき幞せだった。
    少し歩きに自信のないルルちゃんだったけど初の挑戊を私のためにしおくれた。
    タゞさんず䞀緒に䞀歩䞀歩、ルルちゃんは杖を぀いおいた。
    ずにかく私のために二人は歩いお行っおくれた。涙が溢れた。
    随神門(ずいしんもん)の所にきた時に父が迎えに来おくれおいた。父ず無事に倩に䞊がっお行くこずができた。

    「タゞさん、ルルちゃんありがずう。
    やっず故郷のこの地にきお倩に䞊がれたす。感謝の気持ちしかありたせん」ずルルちゃんに蚀葉を蚗した。

    ルルちゃんは無事に登っお行った私を芋お安心しお涙を流しおいた。思わず声が震えた。
    この瞬間がルルちゃんにずっおい぀も䞍安ずの耇雑な気持ちが入り亀じる時のようです。
    ちゃんず䞊に䞊がっお行けるのかず思っおしたうからだ

    その時に出おきた、父がタゞさんに「これから富がくるであろう」ず蚀っお、キヌを連れお、䞊ぞ䞊ぞず垰りたした。

    キヌさんの蚀葉 ここたで


    【゚ピロヌグ】

    本圓にお父さんず䌚えお良かった。
    私の心も晎れやかになった。
    でも、ちょっぎりさみしい。
    キヌさんずお別れだからね。

    長厎 原城の浅姫様 完

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    キヌさんをお返しした、戞隠神瀟奥瀟の「随神門」

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    「ドキュメンタリヌ䟛逊の旅」は䞍可思議な旅の話です。 本圓にあったお話で、怪奇珟象やドロドロした怪談話ではありたせん。 著者、るる花子だけが芋お聞いお䜓隓した芋えない䞖界の方々を䞊にお返しする話です。 歎史にも残っおいない人々の小さな出来事や思いを知っおいただけたしたら幞いです。

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