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セルフケア ♯425|忍び猫のオフィス観察記😼(その5)~15秒の沈黙に潜む牙~


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    [1] ⏳ 静寂に潜む油断

    ゴールデンウィークが明けてから数日。

    緊張と憶測に包まれていたオフィス内は、意外にも平穏であった。

    癇癪警察と異名を取るベテラン女性社員は、
    まるで17連休を反省しているかのごとく静かであったし、
    新入社員もまた、初々しき態度のまま無用な摩擦を避けていた。

    かくして、衝突の予感に身構えていた者たちは、
    ことごとく肩透かしを食らうこととなった。

    平和が続くとは、誰が思っただろうか。


    [2] 🎐 週末の気配と緩みゆく空気

    5月16日金曜日、昼時の社内は緩やかに浮足立っていた。

    週末を前にした者たちの表情には、安堵と解放感が滲んでいた。

    癇癪警察もまた例外ではなかった。

    仲の良き同僚(と、本人は思っている)との談笑は、
    かつての剣呑たる彼女の影を薄れさせていた。

    社員らはその様子を「ご機嫌」と見なし、
    ようやく春が訪れたかのごとく受け取っていた。


    [3] 🔔 午後を告げる15秒の均衡

    午後1時、電子チャイムが規則正しく鳴り響く。

    13時00分00秒から、きっかり15秒
    ──それが会社における昼休憩の終わりを告げる儀式である。

    癇癪警察は、チャイム終了と同時に会話をぴたりと止め、
    背筋を伸ばして席へ戻った。

    完璧なタイミング。

    まさに「正しさ」の体現者。


    しかし、である。

    新入社員にとっては、この15秒もまた「労働時間」に属するのだった。


    [4] 📝 静かなる投函、冷ややかな正義

    誰も気づかぬうちに、新入社員は一枚の紙を印刷していた。

    A3判。

    大きすぎるほどの主張が、そこには確かに記されていた。


    「15秒、休みをオーバーしてます」


    何も言葉を発することなく、
    その紙は癇癪警察の書類置き場にすっと置かれた。

    物音一つ立てぬその所作は、まさに忍びのごとし。

    だがその一枚は、音よりもはるかに雄弁であった。


    [5] 👁️ 視線の交錯、火種の予感

    紙に気づいた癇癪警察が、それを無言で手に取った瞬間、
    空気がわずかに震えた。

    彼女は何も言わぬ。

    ただ、紙を見つめる。

    だが、その静けさこそが、周囲の社員たちに警鐘を鳴らしていた。

    沈黙は嵐の予兆に等しい。


    果たして来週、この火種は燻るまま終わるのか、それとも燃え上がるのか。

    すべては次回に明らかとなるであろう──

    ――【忍び猫のオフィス観察記😼(その6)】、次週解禁。

    (っていうか、これのどこが「セルフケア」???)

    (🔗「#446」へつづく)

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