
ビジネスは“何を”より“誰と”するか
先日、当社であるサービスの導入を検討していた。
以前アメリカの会社の日本法人の代表と出会い、サービスの説明を受けて以来、ずっと気になっていた。
やり取りを重ねる中で「これはいいかもしれない」と思っていたのだが、しばらくしてその代表が退職してしまった。
そこから1年ほど経ち、偶然展示会でその会社を見かけた。
ブースで話した担当者も感じがよく、改めて導入に向けて動き始めた。
商談を何度か重ね、スケジュールも決まり、「いよいよ契約だな」と思っていた矢先——連絡が来ない。
一週間以上経ってようやく別の人からメールが届いた。内容は「担当者が退職しました」。
さらに、新しい担当が挨拶したいとのことだが、彼のスケジューラーが一方的に送られてきて、予定を入れられるのが“2週間後”だった。
正直、拍子抜けした。
こちらは導入に向けて社内調整も済ませていたのに、連絡ひとつなく、いきなり担当交代。
1ヶ月以上待たされてこの対応か…というのが正直な気持ちだった。
ちょうど同じ時期、知人の紹介で似たようなサービスを提供している学生ベンチャーの経営者と出会った。
話してみると、とても熱意があり、レスも早く、何より誠実だった。
条件面でもしっかりと努力してくれていた。
ただ私は、「今進んでいる案件がある。本契約前とはいえ、筋は通したい」と伝え、その場ではお断りをした。
それでも彼は、丁寧に連絡をくれて、こちらが気になる点をすぐに回答してくれた。
その対応ひとつひとつに“信頼”を感じた。
一方、先に話を進めていた会社はというと——
担当者が二度も変わり、対応は後手後手。
誠意もスピードも感じられなかった。
最終的に、私はその会社との契約を見送り、学生ベンチャーにお願いすることを決めた。
これも「縁」なのだと思う。
今回の契約はトライアルスタートで、年500万円ほどの発注。
もしうまくいけば、次年度には3000万円規模の取引に発展する見込みだ。
人が動かすのが、ビジネス
この出来事を通して、改めて実感した。
ビジネスは「何を」より「誰と」するか。
どんなに良いサービスでも、最後の決め手になるのは“人”だ。
サービスの価値は、結局それを扱う人の姿勢や信頼で決まる。
誠実な対応、迅速なレスポンス、相手のことを思ったひとこと。
それだけで印象は大きく変わる。
逆に、担当が変わったことを伝える一言が遅れるだけで、信頼は簡単に失われる。
結びに
ビジネスは仕組みや数字で動くように見えるけれど、実際のところ“人の心”で動いている。
誰と話し、誰と進め、誰に任せるか。
その積み重ねが、企業の信頼を作っていく。
だからこそ、これからも私は、
「何を」より「誰と」を大切にしていきたい。
そして、自分自身も“選ばれる側”として、誠実であり続けたいと思う。
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