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Photo bykosuketsubota

一家団欒


    どこかの郊外にある、少しだけ古びた公団住宅。
    その中にある切り取られた風景。


    夫、颯一
    妻、二花
    長男、三四朗
    次男、大吾



    仲の良い家族。



    ある日の夕食時。テレビにはバラエティ番組が流れている。



    テーブルを囲んで食事をしながら、子どもの事を中心とした話で盛り上がる。
    時折笑い声が重なる。



    どこにでもある家庭の、よく見る風景。



    食事も終わりに近づき、ひと仕切り話が途切れたところで二花が何気なく口を開いた。



    「ねえ、そう言えば、こないだのアレ、どうなった?」



    柔らかだった雰囲気が固まる。



    颯一の口は閉じたままだ。
    開けないと言った方が正しいか。



    大吾はテレビの方を向いたまま。
    そもそも話を聞いていない。



    静寂に耐えかねた三四郎がつぶやく。



    「…それで解れは無理があるよ」



    「いいの!アタシが分かっているんだから!で?どうなったの??」



    二花が声を大にして言う。




    …どうにもならない。







    なんのはなしですか









    #なんのはなしですか

    #創作大賞2024
    #エッセイ部門


     
     
    感じる心を失くさないように Ne pas perdre espoir, C’est mon seul desir.

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