メインコンテンツへスキップ
見出し画像

ベストレビュアーの私は感想文が書けない|創作大賞2025を終えて


    子どもの頃、読書感想文がとにかく嫌いだった。
    私が大好きなミステリー小説は、およそ課題図書にはならないし、そもそも感想文の書き方が分からない。

    「この時、自分が○○だったらどうする?」とか、「○○はどういう気持ちだったと思う?」とか、そういうことを書けば良いのだと言われても、私にはよく分からなかった。

    そんなことより私は、物語の登場人物に並び立って、一緒に冒険したり、遊んだり、いい感じに主人公をサポートして活躍したり、ケンカの末に恋をしてみたり、そういうことがしたかった。
    でも、そんな空想は、学校や大人が求める「感想文」にはなりようがなくて、私の原稿用紙はいつも真っ白だった。


    そんな私なので、創作大賞に「ベストレビュアー賞」があることは知りつつも、自分には縁のないものと思っていた。

    だから、というわけでもないが、私は普段通り「推し活」の感覚でXに感想未満の「推し語り」を投稿していた。

    中でも、普段から仲良くさせていただいている亜麻布みゆちゃんの『真田雪乃の議事録』は、連載予告の時に最終話の投稿が私の誕生日になることを知り、なんだか運命的なものを感じて読み始めた。
    すると、私の好みドンピシャの男が登場し、見事に沼った。私が沼っていた様子は、Xをフォローしている方は大いにご存じかと思う。

    Xの投稿は、noteにまとめ記事として出させてもらった。
    第一章・第二章・第三章〜最終章

    勢いあまってファンアートまで描いてしまって。

    みゆさん(@amanumiyu )作、人事部付 真田雪乃の議事録(#さなゆき )のファンアートを描かせていただきました!🙇‍♀️
    察せよって思ってる門倉と、何考えてるか分かんなくてむくれる雪乃ちゃんです笑
    2人に幸あれ!💕#創作大賞感想

    文字入り← →文字なし pic.twitter.com/ZeEFGRXKNS

    — 彩野リィ*マウントリィニア (@ree_eee30) July 6, 2025


    元々絵を描くことが好きだった私。
    社会人になって少し遠ざかってしまっていたけれど、描き始めたら欲が止まらなくて、描かせていただける方を募集した。それが、私のファンアート企画である。

    【ゆる募】
    とても絵が描きたい気分です🎨
    小説作品のファンアートを描かせてくださる方いらっしゃいますか……?
    (一旦、創作大賞応募作品に限らせて下さい。)

    描いても良いと言ってくださる優しい方は、リプライで作品URLをお送りください🙏💕読んで描きます!

    ⚠️クオリティの保証はできません🙇‍♀️

    — 彩野リィ*マウントリィニア (@ree_eee30) July 7, 2025

    作者の方に喜んでほしいだとか、創作大賞を盛り上げたいだとか、そういう気持ちもゼロではなかったけれど、でも、そんなことより「私が描きたい」「私が楽しみたい」という気持ちだった。
    あらためて思い返しても、あまりに自分本位である。

    結果として、これまで触れてこなかった作品と出会えたり、それまで交流があった方とも、これまで以上に距離を縮めることができた気がして。
    本当に、最初から最後まで、私が楽しいだけの企画だった。



    私自身が投稿した作品は、中間選考には箸にも棒にも掛からなくて。まぁそうだよなぁと結果を受け止めて、私の創作大賞2025は終わった気でいた。
    誰かにとっての「大賞」になれば、それで良い。そんな記事まで書いた。


    ちょうど仕事も忙しくなってきてバタバタと過ごしていた頃、noteさんからメールが届いた。

    創作大賞2025の応募作に素敵な感想を寄せ、盛り上げてくださった彩野リィさまに
    「ベストレビュアー賞」を進呈させていただきます。

    noteコンテスト事務局さんからのメール

    嘘だろうと思った。

    見間違いか、誤送信か。そんなことしか考えられなくて、メールを一旦閉じて、晩ごはんを食べて、風呂に入って、歯を磨いて寝た。

    翌日、朝起きてもう一度メールボックスを開くと、やっぱりメールは届いている。どうやら、見間違いではなかったらしい。


    その後も、連絡が届くたびに心が少しざらっとした。

    こんなにも、ただ私がやりたくて、私が楽しんだだけのことで、賞をいただいて良いのだろうか。もっとたくさんの作品を読んでいる方もいるし、素晴らしい感想を寄せている方もいるのに、私は場違いじゃないか。何度も考えた。

    それでも授賞式に出席したのは「ただ楽しく」過ごさせてもらっているnoteに対する誠意だと思ったからだ。たくさんの出会いをありがとう、の気持ちで、出席することにした。


    そうして迎えた授賞式当日。
    結果発表の後、たくさんのお祝いメッセージが舞い込んできて、本当に受賞したんだと実感がわいてきた。

    と、同時に、なぜか私のタイムラインは「おめでとう」以上に、「赤い服を着ていけ」だの、「マウントレーニアを持っていけ」だの、「とにかく一番目立ってこい!」だのと、おもしろコメントに溢れていた。
    この、ちょっと様子がおかしい「いつも通り」が、私にはとてもありがたかった。モヤモヤしていた気持ちを少し忘れて、授賞式が楽しみになった。

    会場で「赤着ていけって言われてましたよね」ってめっちゃ言われました。おかげで会話に困りませんでした。本当に感謝。

    画像
    会場入口

    会場に着くと、想像以上の煌びやかな雰囲気と、受賞された方々の輝きに圧倒された。
    両隣のみくまゆたんさんと影山さくらさんがたくさん話しかけてくれたのが本当に救いだった。大げさすぎるくらいにテンションを上げていないと、自分を保っていられないような気がした。お酒が飲めない私は、アルコールの力も頼れない。


    たぶん私があの場で一番、書くことも読むこともライト層だったと思う。たくさんの「本気」を浴びて、終始恐縮だった。


    画像
    ヤケになったテンションで撮ってもらった


    帰り際、noteの平野さんと少しお話することができて「なんで私がってずっと思ってたんです。私が楽しいだけだったのに」と言ったら、「それが一番です」と、深くうなずいて、まっすぐに伝えてくださった。

    「本気で楽しむこと」が、一つの正解だと認めてもらえたような気がして、嬉しくなる。ちょっと、泣きそうになった。


    私が「本気で楽しむこと」ができているのは、noteがあって、noteで繋がった人たちがいるからだ。
    私がどんなにしょうもないことを書いても、「なんのはなしですか」と笑ってくれる仲間がいるからだ。

    私の存在が「思いっきり楽しんで良い」という一つの姿勢を示すことになるのだとしたら、今回のベストレビュアー賞受賞に、意味があったのだと思う。そう、思うことにする。


    私が「本気で楽しめる」noteという場所、私を見つけてくれた方々、そして本気で楽しむ私をいつも「面白ぇ女」と笑ってくれる路地裏の皆さん。

    全部全部に、ありったけの感謝をこめて。

    今後ともどうぞよろしくお願いいたします!



    あぁ、そうだ。平野さんに「正直ドッキリかと思いました」とお伝えしたら、「noteはドッキリしかけませんよ」と笑われた。そりゃそうだ。

    #なんのはなしですか



    ▼彩野リィってこんな人です



    この記事が参加している募集

    あなたへのおすすめ