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ながら食べをやめて、食べている「今」に戻ってみた



    YouTubeを見ながら、
    スマホで動画を流しながら、
    私はずっと、いわゆる「ながら食べ」をしていました。

    ごはんを食べている時間も、
    口は動いているけれど、意識は別のところ。
    目は画面、耳は音、頭の中では
    「まだ見れていないもの」
    「やり残していること」
    を追いかけていました。

    ⸻

    最近、咀嚼に意識を向けるようになってから、
    ふと、気づいたことがあります。

    よく噛もうとしても、
    動画を見ながらでは、どうしても難しい。

    何を食べているのか、
    どんな味なのか、
    今ここに、その食材があるということ。

    それらを感じる前に、
    意識が画面のほうへ引っ張られてしまうのです。

    ⸻

    正直に言うと、
    ながら食べをやめるのは、思ったより落ち着きませんでした。

    食事の時間なのに、
    「何かを見なくてはいけない」
    「まだ消化できていない情報がある」
    そんな気持ちがむくむくと出てきます。

    見れていなかった動画を見たい。
    音がないと、そわそわする。

    自分は、こんなにも
    “食べること以外”に意識を向ける癖がついていたんだなと、
    少し驚きました。

    ⸻

    それでも、
    「全部やめよう」とは思いませんでした。

    ただ、今日だけ。
    この一食だけ。

    ながら食べをやめて、
    咀嚼に意識を向けてみる。

    それで、自分がどう感じるのかを
    確かめてみようと思ったのです。

    ⸻

    食べること。
    今ここに食材があって、
    それを自分の体に入れているということ。

    画面を見ずに食べてみると、
    味や食感だけでなく、
    自分の呼吸や、満腹になるタイミングにも
    少しずつ気づくようになりました。

    「ちゃんと食べている」
    という感覚は、
    思っていたよりも、静かで、地味で、
    でも安心するものでした。

    ⸻

    もし、
    食事のときにいつも何かを見てしまう人がいたら。

    完璧にやめなくても大丈夫です。
    習慣を変えようとしなくてもいい。

    今日の一食だけ、
    動画を止めて食べてみてください。

    そして、
    「どう感じたか」
    を、ただ確かめてみてほしい。

    それだけで十分だと思っています。

    この気づきも、胃腸を休ませたくて、咀嚼から見直しはじめた流れの中で生まれたものです。
    咀嚼を意識するようになってから、食べ方だけでなく、食事中の心の動きにも、少しずつ気づくようになりました。

     
     
    台所で、少しだけ力を抜く話を書いています。 ワンオペ育児や家族の食事に向き合う中で、「ちゃんと」をやめたら暮らしが静かになりました。 プラントベースを軸にした、がんばらない食と、続けられる台所の記録。

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