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おみくじの話

    コニシ木の子様、「なんのはなしですか」開業おめでとうございます!
    今回も参加させていただきます。



    神社やお寺にあるおみくじにはいろいろなタイプがある。
    紙を畳んで端をくっつけただけのシンプルなものから、
    筒を揺すって出てきた番号を見るものや、
    小鳥の形に結んであるものや、
    水で濡らすと文字が浮かび上がってくるものや、
    小さな巾着に入っているものまで、
    昔に比べてとても種類が充実したように思う。

    そのなかで、私は張り子でできた置き型のおみくじが好きだ。

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    こういうやつ。表情がゆるくてころんとしててかわいい。

    他のおみくじに比べると若干お高めだけど、おみくじを引いたあとも形に残るので、コレクションしている。
    その子たちが勢ぞろいするとだいぶかわいい。

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    昔ながらの勉強机。癒しスペース!

    おみくじ以外の子も混じってるけど、サイズ感が一緒なので違和感ゼロ。
    みんな笑っててめちゃめちゃかわいくて、私の部屋の癒しスペースである。

    ……って、そうじゃなくて。
    今回のテーマはそこじゃない。
    話を戻そう。

    このコレクションを整理していると、ひとつ、中身が入ったままの子を見つけた。
    中身とは、つまりおみくじ。
    このタイプは張り子の中におみくじが入っており、底に穴が開いていて紐を引っ張り、袋に入ったおみくじを取り出せるようになっている。
    その穴の部分が、シールで封をされている。
    ということは、開けられていないということだ。

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    猫ちゃんの張り子。
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    未開封。

    どういうこと?
    おみくじを引かずに持ち帰ってきたってこと?
    すぐに結果を知りたがる私にそんな記憶はないが……? と思っていたところ、思い当たることがひとつだけあった。
    生前の父である。

    「羊、これあげる」

    たぶん、父がお正月のどんと焼きか何かの用事で神社に行ったのだと思う。
    お土産のつもりで引いてきたのだろう。
    この子が私に渡されて、そのとき私は何かしていて、中身を確認しないまま、他の張り子と混ざってしまった。
    恐らく、きっと、99%くらい、そういうことだと思う。
    それしか考えられない。
    だって、前にも同じようなことがあったから。

    そのときは、ストラップとセットになっているおみくじだった。
    父はどんと焼きに行ったあと、そのおみくじを「これあげる」と手渡してくれたのだ。
    これは誰が引いたことになるんだろうと疑問に思いながら、私はおみくじをその場で確認し、ついてきたとんぼ玉のストラップはほんのちょっと手直しして、今も私の手作りのがま口財布で揺れている。

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    百均材料で作ったがま口財布ととんぼ玉ストラップ。

    それで、だ。
    父が亡くなったのはまる3年も前で、少なくともそれより前に引いたおみくじということになる。
    私はおみくじが好きだ。
    当然、結果が気になる。
    いそいそとシールを剥がそうとして、気が付いた。

    この場合、
    いったい誰が引いたことになるんだろう?
    っていうか、
    いつ引いたことになるのかね…………?????

    前回のストラップのときは、まあ一応、私ってことで、で開けた気がする。
    今回もとりあえず、それでいい。
    でも、その運勢は、いつの年のことなんだい……???

    えっ、今年?
    それともおみくじを見つけた日?
    または父が引いてきた日???
    それっていつ?????
    何年前??????????

    🤔💭

    で、結局開けられないまま今に至る。
    ちなみにおみくじを発見したのは昨年末である。
    どうせ開けるならお正月に開けよう!
    と思って、もうすでに2ヶ月が過ぎてしまった。

    今年は初詣に行っていない。
    いま開けるべきか。
    いつ開けるべきか。
    勇気が出なくて悶々としながら、かわいいかわいい張り子たちは、今日も私を机の上から見守っている。






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    羊

     
     
    書くことが好きです。 '24魔法のiらんど「香り×思い出」コンテスト佳作。'25ことりっぷ×note「私のこだわり旅」コンテスト優秀賞。'26チャレがや杯2026 4位&特別賞。

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