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Photo by365days_tensyoku

人と組織の話|「○○さんって、ご存じですか?」から始まる大人のカードゲーム

僕は、とある組織の人事部でマネージャーをしています。

上場企業でもないし、誰もが名前を知っているような有名企業でもない。

それでも、5000人を超える職員がいる組織なので、それなりに課題はたくさんある。

人事らしく、採用活動をすることもあるけれど、僕の仕事の中心にあるのは、どちらかというと人事戦略や組織について考えるのがメイン。

人がどう働くのか。

組織はどう動くのか。

人と人との関係が、組織の中でどう作用するのか。

そんなことを考える仕事をしている。

簡単に言えば、人間観察も仕事のうちだと思っている。


だからなのか、仕事で人が集まる会合なんかに出ていると、たまに気になることがある。

おっさん同士(語弊あり)のあのシーン

会合とか勉強会とか学会なんかで、初めて会う人と挨拶をする。

ビジネスマンらしく名刺交換。

「○○会社の○○です」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

そこから始まるテンプレート。

営業のシーンならここから時候の挨拶などを挟み、商品やサービスの話へ。

だけど、会合の場合は初めから取引的な話が目的ではない。だから商談と世間話の中間的な話が始まる。

どんな仕事をしているのか。

どんな組織に属しているのか。

お互いに、そんな話をする。

ここまでは普通だ。

そして、そのあとだ。

「○○さんって、ご存じですか?」

こんな話が始まる。

「ああ、知ってますよ」

そう答えると、

「実は僕、○○さんとは昔一緒に仕事してましてね」

なんて話が続く。

別に、目の前の人と○○さんについて話したいわけではない。

今、初めて会ったのは、おっさんAとおっさんBなのだ。

それなのに、いつの間にか、その場にいないおっさん○○の話をしている。

しかも、その「誰か」は、ちょっと偉い人だったりする。

業界では名前が知られている人だったり、役職のある人だったりする。

「○○さんには昔からお世話になってまして」

「○○さんのところとは、以前ちょっと仕事をしてまして」

「○○さんとは、今でもたまに飲みに行くんですよ」

おっさん○○のオンパレードである。

そうやって、その人との接点が、さりげなく会話の中に置かれる。

僕は、あれを見るたびに思う。

……あれ、何なんやろう。

もちろん、単純に昔話をしているだけなのかもしれない。

話のきっかけを作っているだけかもしれない。

共通の知り合いがいると分かれば、初対面でも話しやすくなる。

それは分かる。

でも、僕にはどうしても、もう一つのものが混じっているように見える。

ほんの少しだけ。

「僕、こんな人とつながってますよ」

っていう感じ。

さりげないマウンティング、と言ったら言い過ぎなのかもしれない。

でも、まったくゼロとも思えない。

そして、さらにそんな場面を見ていると、子どもの頃のことを思い出す。

僕らが子どもの頃には、カードダスというものがあった。

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40代普通のビジネスマン。ここでは自称クリエーター 日々の暮らしの中で、たまに「ん?これって本当にそうなん?」と思うことがあります。 身の回りには、考えてみると意外と「なんでこうなってるんやろ」と思うことがある。 そんな「なんかおかしくない?」を、もう少しだけ考えてみます。

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