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Photo byttg100

ミイコとボッチと運の物語


    ボッチは悩んでいた。

    「僕なんてどうせ何をやってもうまくいかない」

    友達はいない。

    両親はケンカばかり。

    なんだかいつも疲れてる。

    人生真っ暗。

    そんな時、ミイコと出会った。

    ミイコはボッチに言った。

    「君の大前提は何かな? 何をやってもうまくいかない。それが大前提なの?」

    ボッチは「そうだよ」とうなずいた。

    ミイコは静かに言った。

    「すべてはうまくいってるんだよ。うまくいかない時も、必要なことしか起こらないから。これからの君にはその経験が役に立つんだよ。運を貯めてるところだから」

    ボッチはびっくりして言った。

    「運を貯めてる? 運なんかいつも最悪だよ」

    その時、運があらわれた。

    運は高そうなスーツを身にまとい、ヒゲを生やした紳士だった。

    運は言った。

    「ボッチくん、君の運の残高は685円だ。牛丼くらいしか食べられないね。ミイコさん、あなたの運の残高は〇〇〇〇万円だ。陰徳を積み重ねたおかげ。そして、いつも前向きな姿勢が高評価につながった」

    ボッチはおどおどしながら言った。

    「で、でも、ミイコさんはさっき僕の運が貯まってるところだと言ってた」

    運はボッチをちらりと見ると言った。

    「たしかに潜在的な運は貯まっている。でもそれはポテンシャルマネーだ。裏から表へ出すにはミイコさんのように陰徳を積まないといけない。今の君にはそれが無い」

    運にバッサリと斬られてボッチは泣きそうになった。

    ミイコは優しく言った。

    「まあまあ、ボッチくんはまだ若いんだし。そんなに手厳しくしないでください。ボッチくんはこれから頑張りますよ」

    運は静かに考えごとをしていた。

    ボッチはミイコのnoteを思い出した。

    ……ミイコさんはいつも前向きだなぁ

    ボッチはこの奇妙な出会いも、うまくいっている証拠なのだろうかと思った。

    ミイコは言った。

    「運は出会った人が運んでくれるんだよ。私があなたに運と出会わせたの」

    ボッチはびっくりした。

    「ミイコさんは神様!?」

    ミイコは「フフフ」と笑った。

    「運はね。出会った人からもらうものなの。あなたボッチでしょう。ボッチは運から離れてくばかりだよ。運が貯まるように、まず、人に心を開かないとね」

    ボッチはミイコに聞いた。

    「なぜ、ミイコさんは僕の前に現れてくれたの?」

    ミイコは少し悩んで答えた。

    「あなたには見どころがあると思ったの。素直だし」

    運は未来時計を見て言った。

    「ボッチくん、君はこれから就職する。そして、結婚する。そして、家を建てる。子供にも恵まれる。なぜなら、君はこれからたくさん学び、そして、たくさん人を愛していくからだ」

    ボッチはびっくりした。

    「僕が!! そんな!!」

    ミイコは確信をもって言った。

    「ボッチくん、君はひとりぼっちじゃない。少なくてもわたしと運は、君の友達だよ」

    それを聞くと、ボッチは大泣きした。

    目が覚めると夢だった。

    ボッチはミイコのnoteをもう一回、読み直した。

    ……みんなに良いことするぞ〜

    ボッチは明るくなった空を見ながら、胸に元気が湧いてくるのを感じた。



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