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Photo bykyo2024

我が家の小さな怪獣

    素敵な企画を見つけたので、参加させていただきます♪




    我が家には、小さな怪獣がいる。

    ・年齢は1歳8ヶ月
    ・性別は女の子
    ・好物はバナナとカレー
    ・好きなものは歌と絵本と犬のぬいぐるみ


    そんな怪獣が住んでいる我が家のおもちゃ棚は、区切りのない天然木のオープンシェルフ。子どもが自分でものを出し入れしやすい高さになっている。


    怪獣は毎日、この棚の前で遊ぶ。それはもう、かなり豪快に遊ぶ。

    朝起きて、まず最初に棚の前に行き、並べられたおもちゃをなぎ倒していく。まるで、ビルをなぎ倒していくゴジラみたいに。街中から人々の逃げ惑う叫び声が聞こえてくるかのごとく、新築の床が何度も虚しく悲鳴をあげる。

    ちなみに、親も最初は悲鳴をあげていたけれど、今となっては、もはや日常と化したその光景を、天を仰ぐような気持ちで静かに見守ることにしている。

    こうして、一瞬にして棚から全てのおもちゃが消え去り、床に無惨に散らばる。

    「もう少し、おもちゃに優しくしてみたらどうかな?」

    そんな声かけも、怪獣には届かない。むしろ、火に油。口から火を吐くことはないけれど、甲高い奇声をあげる怪獣。嬉々として床に落ちたおもちゃを、さらに派手にまき散らしていく。

    まさにヘルタースケルター。しっちゃかめっちゃか。足の踏み場もないとはこのことである。

    これが、我が家の娘が「小さな怪獣」と呼ばれる由縁だ。



    そんな混沌とした部屋の真ん中で、暴れん坊怪獣は、毎日、それはそれは楽しそうに遊ぶ。

    不思議だ。床に寝転がるおもちゃたちも、お行儀よく棚に並んでいるときより、生き
    生きとしているように見える。

    一応、怪獣が寝た後には毎晩、おもちゃを棚に整列させる。どうせ次の日には一瞬でぐちゃぐちゃにされてしまうのに。

    毎日がその繰り返し。

    何度片付けても、全く片付かない部屋に、たまにうんざりするときもあるけれど、怪獣が怪獣でいる期間なんて、長い子育て期間の中で、きっとほんの一瞬なんだと思う。

    そう思うとなんだか、そんな何気ない日々が宝物のように思えて、かえって思う存分に暴れてほしくなる。片付いた静かな部屋なんて、20年後には嫌でも手に入るのだから。

    いつか怪獣が怪獣でなくなって、素敵な少女、さらには女性へと変貌を遂げ、この家からいなくなったときには、この散らかった部屋を懐かしく思う気がする。

    その頃には、棚に貼られたシールも、床に刻まれた傷跡も、壁の汚れや落書きも、全てが愛おしくてたまらない思い出となっているのだろう。


    そんな未来に思いを馳せながら、小さな怪獣が暴れるさまを見つめるこの瞬間が、たまらなく幸せだ。



    ただ・・・


    お願いだから、レゴブロックを地雷のごとく家中(キッチン、廊下、脱衣所)にばらまくのはやめておくれ。あれ、踏むとめちゃくちゃ痛いのよ。


    それが、母からの切実な願いです。


    この記事が参加している募集

     
     

    美桜

     
     
    主にエッセイ書いている3人年子育児中のママです。たまに小説も。噛めば噛むほど癖になる生臭いスルメのような文章を書きたいです。 長女が小児がん(神経芽腫)を発症しまして、無理のない範囲でのんびり投稿してます🙏💦

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