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ギリシャ神話の話 パンドラ

    策士れりス

    れりスのむラむラは止たらなかった。
    人々が匱り争わぬように火を取り䞊げたのに、プロメテりスは人間に自分だけいい恰奜をしようずしたせいで、あろうこずか人間に火を䞎えおしたったのだ。
    こうなりゃもう共犯だ。人類、プロメテりスずもに倧きな眰を負っおもらおう。
    プロメテりスにはもう『条件を達成しない限り無限に自分の内臓を鳥に食われ続ける刑』を䞎えたから、次は人間たちだ。
    どんな眰を䞎えおやろうか、ず思案しチラリず女神を芋る。
    矎しい・・・。い぀も目で远っちゃう女神たち。やっぱ人を狂わすなら女だな。サヌクルクラッシャヌを送ろう。
    ずヘファむストスに盞談する。
    「ずいうわけでオタサヌぶっ壊すような人間の女性を䜜っおくれ」
    唐突な父からの盞談に目を䞞くするヘファむストス。

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    ピヌテル・パりル・ルヌベンス
    『れりスの雷を鍛えるヘヌパむストス』
    歊噚防具以倖にも䜕でも䜜りたっせヌ

    その名はパンドラ

    「な、なんずかしおみるんだな」
    ヘファむストスはそういうず泥をこね、誰もが芋ずれすれ違う人すべおが振り返るような矎しい女性を䜜った。
    目を閉じ䜜業代に暪たわる女性を芋お自信䜜が出来たず胞をなでおろす。
    女性には『パンドラ』ずいう名前を付け、ありずあらゆる神からの莈り物を䞎えた。

    アテナからは服を䜜る胜力や女性の仕事を䞎え、アプロディテからは男を悩たせる溢れる魅力を䞎えた。
    「なにしおんの兄匟」
    ずヘファむストスの工房にやっおくるず䜜っおいる女性を芋やり
    「ぞヌ兄匟っおこういう趣味あるんだ」
    ず眉をひそたせた。
    「ち、ち、違うんだなこれはパパ䞊に頌たれお」
    ず顔を真っ赀にしお猛抗議するヘファむストスにうんうんず頷きながら
    「わかっおるっお兄匟。そういうこずにしずこう、な」
    ずヘルメスはヘファむストスの肩を叩いた。
    「䜕もわかっおない」憀慚するヘファむストスを暪目に、様々な神からの莈り物を芋぀めるヘルメス。
    「これ俺もこの子に䜕かあげおいいんか」
    そういうずヘルメスはパンドラに手を翳し力を攟぀。
    誰圌構わず吠え散らす犬のような恥知らずさず、誰圌構わず隙し自らだけが埗をするような狡猟な心を䞎えた。
    「な、な、なにあげおんだヌ」
    ヘファむストスの顔は驚きず怒りでさらに赀く膚れ䞊がった。
    ヘルメスはそんなヘファむストスの様子に腹を抱え笑いながら飛び去っお行った。
    「・・・ずりあえずもうこれでいいか」
    眠るように暪たわるパンドラを芋぀めヘファむストスは倧きくため息を぀いた。

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    ゞャン・ゞャック・ラグレニヌ䜜
    『地球䞊の豊かさの担い手』
    矜根垜子は消える兜ハデスから借りパクかしら

    愚鈍な゚ピメテりス

    プロメテりスにぱピメテりスずいう匟がいた。
    か぀おティタノマキアでティタン神族ずオリュンポス神族が芇暩を競い争った際に、ティタン神族偎に゚ピメテりスはいたが、愚かで鈍くさい゚ピメテりスは頌りにされなかった。
    だがそのおかげでティタノマキア埌も生き残るこずができ、地䞊の片隅で生きるこずを蚱されおいた。

    ある時゚ピメテりスは兄のプロメテりスからの兄匟間通信を受信した。
    「゚ピメテりス聞こえるか」
    「兄さんじゃないか、久しぶりだね今床倕飯でも䞀緒にどうだい」
    「゚ピメテりス前にも話したが俺は山に瞛られお鳥にはらわたを食われ続ける眰ゲヌム䞭だからそれはできない」
    「そうだったそうだった。鳥にご飯をあげおるなんお兄さんは鳥ず仲良しなんだね」
    「゚ピメテりス鳥のご飯になっおるのは兄さん自身だから仲良しじゃないんだどっちかっおず鳥は嫌いだ」
    「なにさ鳥は苊手っお、兄さん奜き嫌いせず食べなきゃだめだよ」
    「゚ピメテりス鳥に奜き嫌いせず食べられおるのはお前の兄だ」
    「鳥が奜き嫌いするわけないじゃないか、そうそうこの前朝䞀に駅前いったら昚晩飲み過ぎたんだろうねオゞさんのゲロを鳥っおば矎味しそうに」
    「゚ピメテりスそういう話しは嫌いな読者もいるから控えろず蚀ったじゃないか」
    「嫌いな話っおか笑い話が色々あっお」
    「゚ピメテりス本題に入らせおくれれりスから莈り物が来おも必ず受け取り拒吊で返送するんだいいな」
    そういうずプロメテりスずの通信は切れおしたった。
    いったいなんだったんだ急に・・・ず゚ピメテりスは受話噚を眮くず「ピンポヌン」ず呌び鈎が鳎った。

    今日は宅配物の予定あったっけなず小銖を傟げながら玄関を開けるず、ヘルメスが立っおいた。
    「れりスさんからお届け物です゚ピメテりスさん。こちらにサむンか印鑑を」
    ず玙を差し出しおくる。
    れりスからの届け物・・・ず䜕かを思い出そうずするが、ずりあえずサむンを曞き届け物の方に目線を送る。
    その届け物は芋たこずもない矎女であり、䞀瞬で心を奪われた。
    「じゃ確かに枡したしたんで」
    ずそういうずヘルメスは飛び去る。

    䞀柱ず䞀人が残された玄関で蚀葉を亀わすこずなく呆然ず立ち尜くしおいた。

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    ゚ピメテりスずパンドラは結婚しおいた。
    パンドラに䞀目で心奪われた゚ピメテりスは必死に圌女に懇願し口説き萜ずした。
    䜕もわからないたた連れおこられた謎の男盞手に頑なだったパンドラの心もやがお、氷が融解するようにゆっくりず溶けおいった。
    パンドラのポケットには垞に小さな箱があった。
    その箱は神々の元から送り出された際に「絶察に開けおはならぬぞ。絶察だぞ。」ずれりスに持たされたものだった。
    いっそ捚おおしたおうかずも思ったが、䞭に䜕が入っおいるのか気になっお仕方がない。
    食事の支床をしおいるずきも、服の繕いを盎しおいる時も、頭の片隅にはい぀もその箱がありその床にポケットの䞭の小さな箱をギュッず握りしめおいた。

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    ゞョン・りィリアム・りォヌタヌハりス
    『パンドラ』
    俺のポケットには倧きすぎらぁ

    あるずき針仕事をしおいた際にい぀も通り箱のこずを考えおいるず
    ───痛ッ
    鋭い痛みがパンドラの指に走った。
    針がパンドラの指に刺さったのだ。
    パンドラのむラむラは頂点に達しおいた。
    「なによこんな箱」
    ───開けおはならぬぞ
    れりスの蚀葉はむしろパンドラの背を抌す圢ずなっおいた。
    そしおパンドラが箱を開けるず黒い霧のようなものが蟺りに立ち蟌め匷い颚が吹き荒れた。
    箱の䞭からは争いの女神゚リスの子䟛である劎苊の神ポノス、忘华の神レヌテ、飢逓の神リモス、悲歎の神アルゎス、殺害の神ポノス、殺人の神アンドロクタシア、玛争の神ネむコス、虚蚀の神プセりドス、空蚀の神ロゎス、口喧嘩の神アムピロギア、䞍法の神デュスノミア、砎滅の神アテヌ、誓いの神ホルコスが飛び去っお行った。
    そしお続いお倜の女神ニュクスの子䟛である死の神モロス、死の神ケヌル、死の神タナトスも解き攟たれおいった。
    ありずあらゆる人々ぞの厄灜が地䞊ぞ解き攟たれパンドラは深く嘆き埌悔し絶望した。

    絶望し泣いおいたパンドラの芖界の端に䜕か光るものを感じた。
    ありずあらゆる灜厄が入っおいた小箱がただ光っおいるのだ。
    恐る恐る箱の䞭を芗くず箱にはただ『垌望』が残されおいた。

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    ゞュリオ・ボナ゜ヌネ䜜
    『パンドラの箱を開ける゚ピメテりス』
    愚鈍な゚ピメテりスが開けおしたうパタヌンもある

    倧措氎

    パンドラは残された垌望を胞に、もう䞀぀の垌望を埗おいた。
    嚘のピュラヌだ。
    ピュラヌにはパンドラ自身の深い埌悔ず反省を糧に、神ぞの感謝ず他者ぞの優しさを説いた。
    月日は経ちピュラヌはデりカリオンずいう青幎ず結婚するこずずなった。
    デりカリオンはパンドラの叔父であるプロメテりスの息子である。
    いずこ同士の結婚ずなったこずでパンドラも゚ピカリオンも倧喜びだった。
    プロメテりスはただ眰ゲヌム䞭なので結婚匏には出られなかったが、電報だけは送るこずにした。

    その電報にはこう曞かれおいた。

    「結婚おめでずう 末氞く幞せに あず来週あたりに倧措氎来るよ」

    それを芋おデりカリオンもピュラヌも驚き、倧慌おで結婚匏を終え措氎の察策に走る。
    雚戞を締め窓には段ボヌルを貌り、庭に出おいたものは党お宀内に運び終えた。
    これで自宅は䞀安心ず隣家の゚ピメテりス宅に向かう。

    ゚ピメテりスは䜕故か船を䜜っおいた。

    デりカリオンもピュラヌもその䞍思議な光景に銖を捻っおいるず呆れ顔のパンドラがやっおきた。
    「お母さた、これはいったい・・・」
    父の奇行には慣れっこなはずだが、それでも䞍思議ず思い問うずパンドラは
    「あの人ったら措氎来るなら箱舟に乗っずきゃ安心っしょっお蚀うやいなや船䜜りだしちゃっお」
    倧きく溜息を吐く母の姿ず懞呜に箱舟を䜜る父の姿を亀互に芋やるず「あははっ」ず小さく笑い
    「お父さた、私も手䌝うね」
    ずピュラヌも船づくりを手䌝いだした。
    そんな二人を呆れた顔で芋おいたデりカリオンずパンドラはお互いの目を亀わすずやれやれず蚀った感じで箱舟づくりを手䌝いだした。
    家族の元には悲嘆する心はあっおも垌望だけは倱っおいなかった。

    唐突に嵐はやっおきた。
    空は荒れ狂い倧粒の雚が滝のように降り、泉からは氎が倧量に挏れだし川は氟濫した。
    地䞊の人々は流されおしたったが、箱舟に乗った四名ず近所の森に居぀いおいた動物たちは無事措氎を乗り越えるこずが出来た。

    措氎で流された箱舟は山ず山に間に匕っかかっおいたので、パンドラたちは山に降り立぀こずにした。
    山を照らす眩しい朝日に新しい時代の幕開けを感じ、パンドラたちは無事生き残れたこずを感謝する祈りを神々にささげた。

    ───英雄の時代はここから始たる

    あずがき

    自分で曞いたけど『口喧嘩の神』っおめっちゃ面癜い。匷そう。
    論砎の神のが良かったかな。厄灜っぜくもあるし。

    あず死の神で䞉兄匟出おきたけど、実際にはそれぞれ圹回りがちょっず違うんだけどそれ説明するず䞻題からそれるから䜙分䞉兄匟っおこずにしおもらった。䞀人女神だけど。


     
     

    はる

     
     
    物曞き、物語からコラムたで気になる題材あればなんでも曞きたす。 ゲヌマヌ、電源非電源問わずモノポリヌからRTSたでなんでもやりたす。 仕事は随時募集䞭。