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Photo bynoriyukikawanaka

「今日」が導く言葉を辿れば、「あなた」に届く言葉に出会える。 【「毎日読みたい365日の広告コピー」 #読書の秋2021 受賞記事】

    昨日、マツコさん・さんまさんが出ている番組で、「昭和の広告がエモい!"ヴィンテージ広告"がいま流行っている!」という特集をやっていた。

    なぜ今、"ヴィンテージ広告"がウケているのか?という分析の一つに上がっていたのは、「キャッチコピーがエモい!」という理由だ。

    「きれいなお姉さんは好きですか?」



    といったような、懐かしいような、ちょっとギリギリ知らないような、あたりのコピーが流れる。そんな中、隣に座っていた夫が言った。

    「別に今でも、印象に残るようなコピーはあるよね。かわいいは作れる!みたいな」

    そうかも?どうかな?
    私が心に残っているコピー広告か……
    思い浮かんだのは……

    「すべてのママは、働くママだと思う。」



    と、言いつつ、私がこのコピーと出会ったのは、「広告」の中ではない。

    毎日読みたい365日の広告コピー(ライツ社)


    この本を勢いでポチ!っとしたのは、今年の夏。ワーママとしての働き方に悩んでいる真っ最中のことだった。

    言葉と向き合いたい。
    キラキラの言葉に触れたい。


    そんな思いから、前から気になっていた本書をエイヤ!と買った。

    もともとからそうやって組み合わされることが決まっていたかのように、ピタッと収まるコピーたち。言葉はこんなにも無数に溢れているのに、どれもこれも、「運命のひと組」という顔をして並んでいるんだから不思議だ。

    まるで画集を見ているようなワクワクした気持ちで、「1日1ページ」構成の本をぺらぺらと捲っていく。

    1/15。読み始めてたったの15ページで、私の手は止まった。

    「すべてのママは、働くママだと思う。」

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    こんなに、私の気持ちを表した言葉があっただろうか?

    専業主婦として育児に家事にと毎日過ごしているママ友さんは「働いていない」と言えるだろうか。
    産休育休中、仕事は休んでいたけど、「働いていない」と言われてそれで納得できていただろうか(いや、できていなかった)(反語)


    世間一般でいう「働くママ」であるところの「ワーママ」としての毎日も、大変だ。バタバタ目を回しているうちにあっというまに夜を迎える日々。

    しかし。今この瞬間も、家でワンオペをこなして家事も育児もこなしているママたち。そんなママたちのことを、私は、「働いていない」なんて言えないよ。
    一人で子どもを見る閉塞感も、ずっと子どもたちと向き合い続けるつらさも、苦しさも、3年間の産育休で体験してきたつもりだ。

    だいいち、子どもを産んで、育てるってことだけで、それで、大仕事。一大事業よ。

    このあと調べたら、
    この言葉の後ろには
    「育児を休もう」
    という一言も添えられていました


    「すべてのママは、働くママだと思う。」


    私が喚起されるさまざまな感情や、あーでもないこーでもないとずらずら述べる文章は、この一文にぎゅっと集約される。
    そして、このコピーを見たその人のなかの「すべてのママは働くママ」が想起されることになるのだろう。

    ……なんだか心がわーーーっとなって、涙がぽろぽろ流れた。

    どんな人が書いたんだろう。
    どんな広告に使われたんだろう。

    コピーの書いてあるページの下部を見ると、
    その広告コピーの詳細と
    「今日はなんの日」が書いてある構成です


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    「小森谷友美」さん、の文字。

    「えっ」

    変な声が出た。

    だって、小森谷さんといったら、いったら、いったら。noteとTwitterで偶然、記事を拝見して、即フォロー。リプライもくださって、私に文章を書き続ける勇気をくれた方……


    小森谷さんの記事との「はじめての出会い↓


    小森谷さんのマガジンも
    購読しています✌️❤️


    SNS上で勇気をもらって、ずーっと、憧れている方と、本の中で再会する奇跡。

    小森谷さんが生み出した言葉に、そうと知らないうちから胸を打たれて涙を流していた奇跡。

    言葉の力って、すごい……


    パワーのある、想いの乗った、言葉を生み出す力って、すごいよ。


    そのコピーが生まれたのは●年前、という時代の話ももちろん大事な要素とは思うが、それよりも。

    広告コピーに限らず、「その言葉がその人の心に届くのに適した時期」というのが、あると思っている。

    子どもを持つ前に、小森谷さんのコピーを見たところで「ふーん」と思って終わりだったろう。

    今私が「きれいなお姉さんは、好きですか」を見ても、「ふーん」と思って終わりなように。




    たくさんの言葉が生み出され、消費され、右から左へと走り抜けていく現代。

    ちょっと立ち止まって、その広告の「言葉」に耳を傾けてみるのは、如何だろうか。

    365日。その日にちなんだコピーを辿れば、きっとあなたも、「あなた」に届く言葉に出会える。

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    https://www.amazon.co.jp/毎日読みたい365日の広告コピー-WRITES-PUBLISHING/dp/4909044094#




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