
タクシードライバーへの道〜最終回同乗編〜
約1ヶ月の研修も終わりいよいよ営業所配属。
最初の2日間は動画を見たり実際に都内を走ってみたり。
そして3日目は班長と一緒に丸一日営業。
初めてお客さんを乗せる事に。
でも最初はOJTモードでアプリ配車のみ、尚且つ行き先がすでに入力されてある配車しか回って来ないイージーモード。
しかし素人の俺には行き先が先に決まっていようがその場で言われようが難易度にそんなに差がない気がしてならない。
14時半勤務開始だったけど家にいてもソワソワするので13時半くらいに営業所に着く。
1時間ほど休憩所でグダグダしてまだ研修中の同期に会ったりして気分を紛らわす。
14時半になり、本来なら新人ミーティングに参加する所を今日は初日って事で班長に出庫準備を色々教えてもらう。
なんやかんややってて気がつけば16時半。
いよいよ出庫である。
しかしここでトラブル発生。
なぜかOJTモードのボタンが出てこない。
内勤さんに確認するとまだ俺のデータが登録されてなく今日はOJTモードは出来ないとのこと。
おいおい、マジか。
でもまぁ班長も一瞬だし大丈夫だろ。
とりあえず通常アプリと流しで営業する事に。
営業所を出て5分くらい走ると早速アプリが鳴る。
ドライバー人生初めてのお客さん。
どんなお客さんだろうとドキドキしながら迎車地に着くとそこには4人のサラリーマン。
お分かりいただけるだろうか。
ジャパンタクシーは5人乗りである。
運転席には自分、助手席には班長が乗っている。
後部座席に乗れるのは3人。
1人分足りない。
すると班長から
「1人でいける?」
そう言い車を降りて行った。
う、うぃっす…。
そう答える事しか出来ない。
目的地は10分ほど走った場所。
こうなったらやるっきゃない。
幸いにもお客さんはほろ酔いでご機嫌もよく、「新人さんなんだー。教官降ろしちゃってごめんね」と暖かい人たちだった。
ホッとしながら車を走らせているとある事に気づく。
実車ボタン押してねぇ‼︎
結局半分くらいタダで乗せてしまった。
何はともあれ無事に目的地に到着。
急いで班長を迎えに行く。
そこからは朝までアプリ3件、手上げ8件をこなす。
歌舞伎町のカオスさに震えながら走ったり六本木のお客さんの厳つさに震えたりとなかなか緊張感のある一晩だった。
反面「新人さんなんだ。急いでないからゆっくりでいいですよ」と言ってくれるお姉さんもいたり、都内中心部から都内の端っこまでの初めての万収を経験したりと嬉しい事もあった。
次回は独り立ち。
アプリ配車の練習全然出来てないけど大丈夫なのだろうか。
独り立ちまで震えて眠る事とする。