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#448_初参加🌟海の色のやさしさ──魂を読み解く旅_モノカキングダム2025👑

    21時30分、定刻通りのフライト。
    座席の上で荷物を押し込む人。
    携帯を落として慌てる人。寝息を立てる人。

    このフライトは、ある葬儀からの帰り道。
    日付が変わる頃、自宅への道すがらに佇む人の姿に、思わず息を呑んだ。

    頭から血を流し、通りすがりの人と救急車を待つ人。真冬の冷え込みの中、自宅へ戻り、熱いお湯で濡らしたタオルを用意した。

    彼女に当てるとき、一瞬、ためらいを見せたが、温もりが少しだけ彼女を落ち着かせたのか、身の上を語り始めた。

    ──機内でのこと。「あの、すみません」先に声をかけてきたのは、彼の方だった。

    「シート、倒していいですか」
    その紳士的な身のこなしに思わずこちらも…
    「あ、はい。どうぞ」
    笑顔で、お疲れ様でしたと伝える瞬間。

    人との出会い、点と点が結ばれて線になる、その線が交わるとき。
    私たちは同じ時間を生きている。

    この短時間を共に過ごす仲間、
    互いの存在を肯定した瞬間だった──。

    訃報が入ったのは、昼休みが終わり、午後の忙しさに身を乗り出そうとした時、私は戸惑った。

    若かったこともあり、恐る恐る先輩に打ち明けた。
    「すぐ、行ってあげて」その場にいた何名かが背中を押してくださり、
    笑顔で赦してくださった。

    素早くフライトを予約し、通勤バッグひとつで飛ぶと、その人は小さくしぼむように横たわっていた。初めての訃報で、火葬が済めば帰宅できることも知らなかった。

    私はこの当時、仕事の書類の準備をしていた。
    締切が近く、亡骸の横で完成させることに、かなりの抵抗があったが、帰宅後では間に合わない。

    決心して、担当の方に一生懸命、事情を説明した。

    書類は「FAXで送付」することになった。
    先方様のご厚意だった。

    人として大切な何かを失う感覚と、使命感が交錯したまま、罪悪感と不安でいっぱいだった。

    おかげさまで人も書類も無事に見送ることができ、
    ようやく安心した。
    FAX送信票だけは妙に自信満々だった。

    そこで驚いたのは、FAXが到着したというご連絡を頂戴したとき。

    「必ずお返事をさせていただきます」と、誠実で温かい語り口に、声を震わせて「よろしくお願いします」と答えるのがやっとだった。

    設立されたばかりの会社で、社長と二人三脚で立ち上げた役員の方が、電話口にいた。密かに彼も涙を堪え、泣いてくださっているようだった。

    死の静けさと、生きるための文字が、
    同じ机に並んでいたあの日。

    「未来へ旅立つ」という言葉の意味を初めて実感した。

    魂の解読とは、危うさを含むかけがえのない営みだ。

    誰もが笑顔の裏に不安を抱え、
    「わかってほしい」と「わかってほしくない」を同時に願う。

    その矛盾を抱きしめることこそ、魂の解読の始まりだ。

    相手の言葉を通じて自分の心が震える瞬間。
    私たちの存在と、内面に光を当て、
    対等で心地よい世界をつくるための真実。

    印象のいい人、悪い人がその場で決まるように、
    小さなやり取りの中に、人の真実が宿る。

    人生の真実を見極め、
    望むインティマシーを築くための、
    私たちの胸に光るもの。

    魂が震えるとき。
    それは弱さではなく「命の証」として、
    心が震えながら、ただ存在を肯定する愛。

    それは、大切な人の笑顔にふと救われる瞬間。

    今日、未来へ旅立つこと。
    それは、荼毘に付されるときも、
    希望を抱いて生きるときも同じ、魂の歩み。

    亡骸の横で、涙に滲んだ文字を必死に書いたあの日。
    涙も、文字も、熱いタオルも──。

    すべてが前へ進むための力だった。

    誰もが心に曇りを抱えながら、
    それでも前へ進むための、未来へ旅立つ力。

    魂の解読とは、その旅立ちを肯定すること。
    ただそれだけで、私たちは前へ進めるのです。

    それが、私にとっての「あい」だ。

    今日を生きる力になりますように。


    (了、1,500 字、本日書き下ろし)


    インティマシー……親密さ、近さ。
    近年は、社会的な価値観の変化や「同意の必要性」を示す文脈でも使われています。


    写真、文ともに筆者(羽田空港、ISO 32, f/2.4, 1/287s)
    別の旅で撮影した始発便の一枚です。
    記事内容とは直接関係ありませんが、空の色に静かな肯定を感じ、選びました。尚、プライバシー保護のため、フェイクを入れて構成しております。


    * この記事は『モノカキングダム2025』に参加しています👑

    ことばとさん、みなさん。
    はじめまして、久藤あかりです。
    「ええ記事かどうか」はさておき、楽しんで書かせていただきました。
    どうぞよろしくお願いします。

    昨年は参加できず悔しい思いをしましたが、
    noteには足掛け5年以上の準備を重ねてきました。
    楽しんでいただけたら嬉しいです🙂

    読んでくださって、ありがとうございます。

    ▼本稿は下記の作品の「リライト」です。


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    活動の全体像をまとめています。記事一覧から気になるものをどうぞ🙂

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    記事をお読みいただいてありがとうございます🎁
    初参加です、よろしくお願いします🙂


    それではまた、次の記事でお会いしましょう🌟

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