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🤱【あなたの為を思って】おしり 703

    前話⤵️

    全話収録マガジン⤵️



    専業主婦だった母は、時々セル画の色塗りの内職や、山野愛子のどろんこ美容の販売員をやっていた。
    そのせいか、小学2年生のときには「夏休みの食事は自分で作って食べなさい」と言われた。
    毎日3人分の創作料理を作っていた。
    今では当たり前だけどお醤油とバターで味付けすると美味しくなると、このときに発見した。



    後年クッキーやケーキも作るようになるんだけど、それまでは座卓に毎日3人分のおやつが置いてあった。
    大抵は黒糖を使った何かだったり、パサパサした甘食だったりした。
    クラスメイトの間ではチューインガムを膨らませるのが流行っていたが、ウチのおやつに出ることはなかった。
    今はグミが大流行して、ガムは人気がないらしいね。



    当時の朝食は8枚切りトーストと紅茶、少食だったからこれ以上は入らない。
    ある日、母から翌日の食パンを買っておくように頼まれた。
    お使いにも、割りと早くから行っていた。
    屋号は知らない、神戸屋のパンを扱っているから「神戸屋さん」と呼ばれていたお店。
    お菓子も売っていて、遠足の前には殆どの子がここでおやつを買う。
    食パンは「8枚切りを1斤」と頼んで、長いパンをスライスしてもらう。



    お釣りで風船ガムが買える。
    友だちの家では、お手伝いをしたらお駄賃がもらえると言っていた。
    アオキさんの家なんか、テストの点によってお小遣いが変わるらしい。
    私は未だ親からお小遣いをもらったことはないし、パンを買うのはお手伝いだし、お釣りでガムを買ったらお駄賃になるのではないかな。
    迷いながらお釣りでシール付きの風船ガムを買い、「どうしても欲しくなって、お釣りでガムを買ってごめんなさい」と母に言おうと思いながら帰った。



    「お帰り」より「ありがとう」より先に「お釣りを出しなさい」と言われて驚いた私は、とっさにガムを隠そうとしてしまった。
    スカートにポケットがなかったので、胸の前で腕を組みガムを隠した。
    不自然な格好のまま「お釣りもらわなかったのかな?おばちゃんが渡し忘れたのかな?」と小声で言ってしまった。



    どうして計画通りに「ごめんなさい」と言わなかったんだろう。
    私にとって母は脅威でしかなかった。
    母は私の腕を解いてガムを取り上げ「これ、どうしたの」と大きな声で言った後、私の返事を待たずに「こっちへ来なさい」と弟妹がいない部屋へ連れて行き襖を閉めた。




    「何をしたかわかってるの?お尻出しなさいっ‼︎」
    弟妹が欲しがる物は買っても、私が欲しい物は、絶対と言っていいほど買ってもらえない。
    どうしてもガムを膨らませてみたかった。
    悪いことをしてると解っているから、先に謝りたかったのに手遅れだった。



    裸のお尻を母の掌がパチンパチンと何度も叩く。
    「ごめんなさい」と言い続けても、母は私の口真似をするだけで手は緩めない。
    痛みは我慢すべきものだと教え込まれているから大丈夫。
    やり過ごしたら、次は母が謝る番だと知っている。



    叩き疲れた母は、徐おもむろに私を抱きしめ「ごめんね、ごめんね、本当は叩きたくないのよ、ちゃりれれちゃんの為を思うから叩くのよ」と言うのがお約束。
    「叩きたくなければ叩かなければいいのに」と思いながら黙って抱かれる。
    父も弟妹も知らない2人だけの時間は、ことあるごとに繰り返された。



    昔のプリクラ(加工してます)⤵️

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    🎶そんな〜時代も〜あ〜ったねと〜
    由美•修•進(仮名)•亡父•妹•友人•私•H
    ドレッサーのガラスの下に挟んでる



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