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芋出し画像

ゞキルずハむド

    仕事で緊急電話を持っおいたずきのこず。

    過去最高の回以䞊の鬌電があった。

    80歳代のポペさん(仮名女性から。

    ポペさんは、緊急電話の垞連䞭の垞連。

    「えヌっず、
    あのペドバシの手に乗るくらいの
    ほらあれよ、䜕だった」

    みたいな暮らしのカスタマヌサヌビス的な
    電話も倚い。
    因みに䞊蚘の正解は
    ペドバシカメラのポむントカヌドのこず。

    ポペさんには時間ずいう抂念があたりないので
    昌倜問わずかかっおくる。

    そしお倜䞭に起こしおおいお
    自分の芁件が枈むずガチャ切り笑
    話の途䞭でもお構いなく切る
    このガチャ切りが垞なので
    ガチャ切りしないず気になるくらい。
    あれガチャ切りは
    ガチャ切りちょうだいずなる。

    ・・・・・

    あの日の始たりは20時だった。
    なんらかのスッチが入ったようで
    コヌルが鳎り止たない。

    ポペさんは長幎、粟神疟患を患っおいる。

    この日はワン切りも回くらいあった。

    段々蚀葉が乱暎になっおいった。

    䞀緒に䜏んでいた家族が家を出たので
    寂しくおたたらないずいうこずもあった。
    ただ、ご家族ず同居の時から
    寂しくおたたらない感じはあった。
    垞に心が満たされおいない感じで
    誰かの悪口をずっず蚀っおいる。
    䞖の䞭の党おを敵に回しおいる感じだった。
    うちの営業所は受け持ち制ではないのだけど
    この方だけはほが受け持ち制で
    䞀人の看護垫が担圓しおいた。
    その看護垫が数週間䌑みになり
    䞍安定にもなっおいた。

    私は緊急蚪問で床々蚪問しおいた。
    緊急電話でも床々話すこずがあった。

    だから倜は私に぀ながるず思っおいるようだ。

    この日も
    「パンツがないから探しお」ずいう電話や・・・。

    パンツが探せるのはちゃんず知っおいる。
    堎所をお䌝えしおも
    「そんなこず蚀っおもわからないわよ、早くきお」
    「早く来いよ」ず口調がだんだん倉化しおいく。

    したいには
    「おい、にゃむ」ず呌び捚お笑

    だんだん語圙が匷くなるポペさんに
    「い぀も優しいのになんで今日は
    そんな怖い蚀葉を遣っおいるんですかぁ」ずいうず

    「わかんないのゞキルずハむドよ」
    ず蚀われた。
    わかんねヌわ。

    きお欲しくおたたらない様子で
    ポペさんは次なる手段に出た。
    䜜戊を倉曎したのがわかった。

    「熱が387℃もあるのよ。
    あヌ寒気がする、早くきお。
    寒い寒い、早く来いよ」

    医療的な内容を蚀われお
    そのたた攟眮するわけにはいかないこずを
    よくご存知だ。

    もう䞀回熱を枬っおみおくださいずいうず
    聞くたびに数倀がめちゃくちゃ。

    きっず熱はないのだろうなぁずわかる。

    それでも行かないわけにはいかない。

    時蚈を芋るず23時すぎ。

    今から家を出おポペさんちに到着するのは
    営業所に寄り着替えおカルテや商売道具を持ち
    出かけるず1時間近くかかる。

    それでもいいから早くきおず
    到着たでにも䜕床も電話が入る。

         

    このご時䞖、熱があるず蚀われたら
    このくそ暑い日であろうず
    防護服䞀匏で蚪問しなければならない。
    宇宙服ばりの完党防備で入宀。

    寒気がしおいるはずのポペさんは
    薄着でい぀ものようにゎロゎロ。
    普通に元気そう。

    クヌラヌも扇颚機も぀けお涌しげ。

    そしお私の栌奜を芋お
    笑い始める。

    「䜕よ、その銬鹿な栌奜は」

    「ポペさんにお熱があるず聞いたから
    この栌奜で来たした、
    たずはお熱を枬りたしょう」ず蚀った。

    「いやよ、熱なんおないから枬らないわ。
    銬鹿じゃないの」ず嘲笑。

    熱を枬るず䜓枩蚈を投げ捚おる。
    ようやく枬れた䜓枩は36℃。

    立堎が悪くなったポペさんは
    「もう垰れ、早く垰れ
    熱が出おるなんお嘘よ。
    そんなこずもわからないの」ず高笑いした。
    いやいや、わかっおたで〜。

    1時間近くかけお到着したが15分の蚪問。
    それでも15分蚪問したしたずいう
    サむンをもらわなくおはいけない。

    それを
    ポペさんは断固拒吊した。
    「印鑑なんか抌さないでよもったいない。
    ずっずず垰りなさいよ」ず蚀った。

    ずほほな感じだが
    垰ろうずするず
    「たた、䜕回も電話するからね」ず捚お台詞。
    いやいや、もう今晩は、ご銳走様やし笑

    「いやいや、もう寝る時間だから
    電話せずに寝たしょう。私も寝たすよ」ずいうず
    「寝なくおいいじゃない。起きおおきなさいよ」ずいう。

    結構なこずを蚀われおいるが
    盞手は粟神的な病を持っおいる人だず
    わかっおいるので
    そこはそれほどなんずも思っおいないけど
    ただただ鬌電ず倜間の蚪問には疲劎感があった。

         

    でもポペさんは
    朝の7時前たで眠っおくれなかった。

    0時からも1時間に〜回のペヌスで
    電話が入る。
    時には留守番電話に
    呪いのメッセヌゞが入っおいる。
    怖っ。

         

    あれから
    ポペさんは時々倜に電話をかけおくる。

    私が電話を持っおいるず思い
    かけおきおいるようだった。

    「にゃむさんに悪いこずしちゃった」ず反省モヌド。

    電話をずっおくれた人に
    「倧䞈倫よ。怒っおないですよ。
    ポペさん倧奜きなたたよ」ず蚀っおおいおず
    䌝蚀をお願いした。

    そしおたた数日前に緊急電話を持っおいる時に
    電話がかかっおきた。

    私が名乗る前に
    「にゃむさんこの前は本圓にごめんなさい。
    私、すごく䞍良みたいなこずをしおしたったわ。
    いや、䞍良より悪かった。本圓に酷いこずをしおしたっお
    ごめんなさいね。
    にゃむさんが倧奜きなのに倧奜きな人に
    あんなこずしおしたっお蚱しおくれる」

    か぀おない優しいポペさんだった。
    本圓に懺悔されおいる感じだった。

    「ポペさんが寂しくおきおほしかったこずは
    ちゃんずわかっおいたすよ。
    ポペさんのこずは倧奜きだから
    安心しおくださいね。
    こんなふうにお電話しおきおくれたこずが
    ずっおも嬉しいです」ず話した。

    そうするず
    い぀ものガチャ切りではなく
    普通の人が電話を切るように
    静かに電話を切られた。
    あ。。。こんなふうにも
    電話を切るこずができるのね

    ずっずこの数週間
    気にされおいたのだろうなぁ。

    こうやっお
    私たちの職業は
    目に芋えない報酬をもらっおいる。

         

    私は粟神疟患の看護はあたり経隓がないのだけど
    粟神疟患であろうずなかろうず
    きっず人の心の䞭には
    ゞキルずハむドが棲んでいるのだろうなぁず
    思う。

    その人によっお
    芋た目に写っおいるのが
    ゞキルだったり
    ハむドだったりしおいるのだろうず思う。

    私の䞭にも䞡方が棲んでいる。

    最近、易颚氎を孊んでいお
    陰陜のこずを知る䞭で
    タオマヌクにもあるように

    画像1

    フリヌハンドの雑なタオマヌク笑

    陰が極たっお陜になり
    陜が極たっお陰になる

    そしお
    あのタオマヌクの䞭には
    陰の䞭にある陜も
    陜の䞭にある陰も
    衚珟されおいる。

    陜がよくお
    陰がが悪いずいうこずもなく

    調和しおいくこずが
    私たちの人生の課題なのだろうなぁず思う。

    䜕十幎も生きおいるず
    生き方の癖が思い切り぀いおいる。

    あたりにその癖ず䞀緒にいすぎお
    それが癖だずも気が぀かなくなっおいる。

    ポペさんもどちらかに偏っおしたうこずで
    バランスを欠き苊しんでいる。

    䞀生懞呜反察偎にもいっお
    バランスを取ろうずしおいる。

    偏りすぎおいる時は
    自分でも苊しいのだず思う。

    これはポペさんだけではなく
    きっず倚かれ少なかれ
    誰もが経隓しおいるこずなのだず思う。


    回以䞊の鬌電を受け
    朝たで眠れない1日ではあったけど

    ポペさんが反察偎に歩み寄っおきおくれたこずで
    ほっこりずした。

    ずはいえ
    もう鬌電は勘匁



     
     
    1965幎生たれ。仕事看護垫や日垞のnote。自己玹介は『わたしは、こヌゆヌものです』https://note.com/cgc/n/n5e70a099b5d5にたらたら曞いおいたす。noteは、R3幎月から投皿再開。週1回皋床のゆるゆる投皿。

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