あなたより一日だけ長生きする
あなたが老衰で穏やかに死んだとき、私は絶望したと同時に安心してしまった、なぜならあなたにこの絶望を味わわせずに済んだから、仮に私が先に死んでいたらあなたの心は絶望で壊れてしまっただろう、私の心もじきに壊れるんだろう、だけどあなたの心を守れたことが私には何よりの救いで、あなたが最期までひとりぼっちにならなかったことが何よりも大事で、もう私が生きている意味もなくて、きっと明日には私も死んでいるんだろうけど、それは世界があいかわらず私たちに冷たく、美しく、どうしようもなく、そして優しく、平等な死を与えてくれたということ。
hell_homeさんのお題、ちゃんと文芸部「一文だけ」に参加させていただきました。
ありがとうございました。