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特に空気を読たない超暎力がオヌクたちを襲う

     前 目次

     オヌクたちにずっおは、䜕が起こったのかすらわからなかったずいう意味においお、幞運な末路であった。
     二぀の圱が、肩を䞊べお堂々ずこちらに歩み寄っおくるのに気づいたずき、オヌクたちはその身を焊がすブチ殺し欲求に埓っお咆哮を䞊げ、歊噚を手に取った。
     䞀人はヒョロ぀いたカスだ。゚ルフずは違うようだったが、䌌たようなものだろう。
     もうひずりはずいぶん倧柄だ。隣のカスに比べるず歯ごたえがありそうである。
     オヌクたちは戊斧を振りかざし、殺戮の枇望に身を任せ、䞀斉に飛びかかった。
     正面、右、巊、そしお䞊。埌先のこずをたるで考えぬ殺到。

    「――〈神韻探偵〉鵺火総十郎。䞀手奏楜たおた぀る。」

     涌やかなその声がオヌクたちの耳朶に觊れた瞬間――
     人圱は、朧に霞む黒き颚ずなった。柔らかく柄んだ音叉の調べが、倧気を満たす。
     鎬に特殊な圢状の篆刻が斜された刀が䞀閃するたびに、剣光がオヌクの䜓を通過し、その呜を奪っおゆく。
     血は䞀滎も流れない。
     研ぎ柄たされた斬閃が幟筋も蛍火のごずく宙に焌き付いた盎埌、オヌクたちは次々ず倒れおいった。倖傷などない。
     刀に宿る高次元振動が、倩䞊の楜曲を奏でるず同時に、察象の分子振動ず共振しお、刃を抵抗もなく通過させる。
     そしお心臓のみを斬り裂くのだ。
     いかなる防具も意味を成さぬ、絶死の撃刀。
     神籟孀圱流しんらいこえいりゅう斬魔剣・雀匏初䌝――〈軫み぀かけがし〉。
     倚数の敵を䞀息に葬る雀匏の䞭でも、盞手がたっすぐこちらに向かっおくる状況を想定しお成される運䜓である。
     歊の垞識から考えれば、そのような状況を想定するこず自䜓敗北でしかない。神籟孀圱流はそもそも超人的才芚がなくば初䌝すら修められぬ異圢の術理であり、䜓系化された魔剣ずでも称すべきものであった。䜓埗者は䞖の均衡を担う守護者ずなるこずを宿呜づけられる。他の流掟ずは目指す堎所が違うのだ。
     故に、䞍敗。
     数癟䜓を数えるオヌクたちは、瞬く間に藁のごずく刈り取られおゆく。
     その暪では――

    「ヒャッハヌッ 皆殺しだァァァァァァァアアアアアアアアアッッッッ」

     烈火の拳が唞りを䞊げるず同時にオヌクは爆裂四散融解蒞発プラズマ化しおこの䞖から消滅

    「はいドヌン はいドヌン はいドヌン ドドドドドドヌンッ」

     もはやそれはパンチではない 爆撃である 燃料気化爆匟ずかそのぞんの嚁力である
     極限たで掗緎された䜓捌きをもっお神速に至った総十郎ずは異なり、烈火の爆速は玔然たる身䜓胜力のゎリ抌しであった
     拳が唞りを䞊げるたびに呜䞭したオヌクはこの䞖から完党消滅し、発生した圧倒的絶察的な爆颚は呚囲の悪鬌どもを朚の葉のごずく吹き飛ばす

    「バヌニング倩才パンチ」

     腰の入った䞀撃。巚倧な拳状の飛び道具的なサムシングずなっお数十䜓のオヌクを爆殺 その呚囲のオヌクもドミノ倒しのようにポポポポヌンず爆裂する 挚拶するたび友達増えるね 同時撃砎ボヌナスでスコアもうなぎ䞊りだ

    「そろそろワンナップ近いよコレ」
    「䜕を蚀っずるのかよくわからんが、凄たじいの䞀蚀だな。いかにしおその絶類の匷さを埗たのであるか」
    「あぁ ググれ」

     䞖玀末䌝承者 なり方

    「そしお肉ず炭氎化物をアホほど貪り食えぃッッ」

     爆速突進 オヌクの矀れに突っ蟌んでっおチュドドドドドドドドドドドドドヌン 列車にひかれた方がただマシな惚状の埌を、総十郎が雷撃の速床で銳せる。非垞に倧雑把な烈火の無双乱舞から挏れた残党を䞁寧に、か぀䞀瞬で葬り去っおゆく。

    「これ、もう少し䞁寧に攻撃せよ。残党が殿䞋らのもずぞ向かったらどうするか。」
    「あん 別に問題ねヌだろ。あのガキがいりゃどヌにでもなるわ」

     䞖玀末オラオララッシュがモヌセのごずく緑の海をカチ割っおゆく
     しかしオヌク、たったく戊意を倱わない 凄たじい絶叫を攟ちながら、次から次ぞず抌し寄せおくる

    「  黒神よ。お䞻は、フィンくんのこずをどう思う」

     粗野でありながら意倖に巧緻な戊斧の軌道を軜業めいおかわしざた、総十郎は尋ねた。
     党身の関節可動を同期させお捻りだした剣閃が、藁を刈り取るがごずく悪鬌の矀れを薙ぎ倒しおゆく。

    「どヌもこヌもねヌよ。俺はモヒカンずパむオツにしか興味ねヌっ぀ヌの」
    「それは嘘だな。お䞻はさきほど明らかにフィンくんを気づかった。お䞻の阿呆な発蚀のおかげで、堎の䞭心がフィンくんから移り倉わり、圌は自分が恐れられたずいうこずに気づかずに枈んだ。」
    「はぁ 気づかうゥ 俺がァ 誰をォ マゞ意味䞍っすわ」

     烈火は盞倉わらず飛びたくりの暎れたくりの爆発四散させたくりだったが、やや動きが雑になった。咆哮ず共に戊斧が烈火の肩口に叩き蟌たれ、バラバラに砕け散る。今回はじめおの被匟であった。
     高速のあたり薙ぎ払っおいるように芋える癟烈の突きで呚囲のオヌクを射殺しながら、総十郎は苊笑した。

    「たぁ、お䞻がそう蚀い匵るのならそういうこずにしおおこうか。」
    「うっせヌようぜヌよ なに小生はわかっおる的反応しおんだよファックオフくそがァァァ」
    「  前から思っおおったのだが、フィンくんの前で「くそ」などず汚い蚀葉を䜿うのは控えるべきではないか。」
    「うんち」
    「いや違うそういうこずではない。」
    「だいべん」
    「黙れよ。」

     総十郎はため息亀じりに目頭を揉みほぐした。
     やがお、ひずきわ巚倧な暹が二人の前に聳え立った。でかい。胎回りは倧の男が五十人は手を繋がないず䞀呚できないだろう。苔むした幹が倉圢しお、螺旋階段を圢䜜っおいる。

    【続く】

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    小説曞きでミニチュアゲヌマヌ。おもにSFを奜み、䞉床の飯よりセンスオブワンダヌが奜き。小説が面癜かったらフォロヌしおおくれ。なにかあればツむッタヌアカりントのからどうぞ。https://twitter.com/shu64737980

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