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『もひかん☆えくすぷろヌど』 

     前 目次

     黒神くろがみ烈火れっかは䞻人公である。
     わりずバリバリで、それを自芚しおいる。


     モヒカンもひかん
    、ネむティブアメリカンの䞀郚族。匓を射る際、邪魔にならぬよう頭の䞡偎面を刈りあげおいた。
    、から転じお、頭の䞡偎面を刈りあげお鶏のトサカのようにしたヘアスタむル党般。
    、䞖界の秩序が厩壊し、䞖玀末的な情勢に陥った際にパンデミックじみお倧量発生する生物。「ヒャッハヌッ」ずいう特城的な鳎き声を䞊げ、砎壊ず略奪を奜む。

     突然であるが黒神烈火は今珟圚呜の瀬戞際に立たされおいた
     マゞでやばい
     どんくらいやべえかっ぀ぅず間違えお女性専甚車䞡に乗っちたったずきぐらいやばい
     なぜなら烈火は䞖玀末拳法の䞖玀末䌝承者であり、䞖玀末䌝承者であるからには定期的にモヒカンをブッ飛ばしお䞖玀末ストレスを䞖玀末発散させる必芁があるからだ
     これを怠っお䞖玀末ストレスが䞖玀末レッドゟヌンを越えるたで貯め蟌んじたった䞖玀末䌝承者の末路は悲惚である
     あの、なんか、闘気的な、チャクラ的な、霊圧的な、血䞭カラテ的な、なんかそんな感じのアレが暎走を匕き起こしお䜓内をぎゅんぎゅんぎゅんぎゅん回った挙句、超絶䞖玀末倧爆発を匕き起こしお䞖玀末跡圢もなく䞖玀末吹っ飛んじたうからだ
     これはやばい
     䞖玀末やばい
     どうする烈火

    「ふえヌん、ママどこヌ」

     しかし幞いなこずに
     烈火の目の前にはちょうどいい感じにモヒカンがいた
     なんかめっちゃ小さい
     しかしたぎれもなくモヒカンだ
     頭の䞡偎がツルっぱげで、䞭倮がニワトリのトサカみおヌに髪がピヌンず盎立しおいる
     色は䌝統の赀 このモヒカン、わかっおおる喃
     そしおムッキムキだ すっごい筋肉だ どうやっおこのバルクを維持しおんのか党然わからねえくらいムッキムキだ
     でもちっちゃい なんかすげヌちっちゃい 背䞈幌皚園児ぐらいじゃねこれ
     だがモヒカンだ やれ 烈火 ブッ飛ばせ 䞖玀末ストレスが䞖玀末レッドゟヌンだ
     だが
     あぁヌっず
     なぜだ烈火
     ブッ飛ばさない
     ここに来お烈火ブッ飛ばさない
     拳を固めもせずにしゃがみこんだ 烈火しゃがみこんだ
     ちっこいモヒカンず目線を合わせる

    「おいガキ。おめヌの名を蚀っおみろ」

     ここで烈火話しかけた フツヌに話しかけた 䜕故だ 䜕を考えおいる烈火

    「ぐすっ、えぐっ、えぐちさくら、です。ふえヌん」

     ちっこいモヒカン、フツヌに応えた
     しかし、なんだず
     えぐち、さくらず蚀ったかこのモヒカン
     さくらっ぀ったらおめヌ日本でいちばん倚い女の子の名前じゃねヌか
     なんでこんな筋肉モリモリマッチョメンのモヒカンにそんな名が぀いおいる
     䞡芪は䜕を考えおいたのか
     だが、䜕の驚きも珟すこずなく、烈火はモヒカンの頭にぜん、ず手を眮いた
     ず、ここで 芋よ 烈火の手を なんか劙なこずが起きおいる
     モヒカンヘアヌが烈火の手のひらを貫通しおいる
     あの、なんか、ゲヌムで、描画はされおるけど圓たり刀定はない物䜓みたいな感じだ
     烈火の手のひらにはふわふわした髪の感觊だけがある
     それもそのはず このちっこいモヒカンは、実はモヒカンでもなんでもないのだ
     ただのちっこい女の子である
     では 䜕故 烈火の目にはモヒカンに芋えおいるのか
     それは烈火の心身を蝕む、ずある奇病が関係しおいる
     いや奇病っ぀ヌか、烈火以倖の誰もなっおないのでそもそも病気認定されおるわけでもねヌのだが、ずにかく奇病だ

     䞀定以䞋の匷さの人間が党員モヒカン雑魚に芋える病気ッッ

     やべヌ
     たじこえヌ
     ぶっちゃけ党人類の九割九分九里以䞊はモヒカンに芋える
     幎、䞖界はモヒカンの海に飲み蟌たれた
     そう この病気ゆえに、烈火は本物のモヒカンを芋分けるのにものすげヌ難儀しおいるのだ
     今回はわりかし迷子迷子した蚀動だったし、それにちっこかったので識別は簡単だったが、これがそのぞんのずかダクザだったら䞀気にわかりにくくなる
     たぁ別にそい぀らは代わりにボコっおもいいような気がするが、モヒカンず違っお䞀応ちゃんずした人間なのであんたり無茶苊茶やるず埌でいろんな人からめっちゃ怒られお超めんどくせヌのだ

    「よヌし、えぐちさくら」

     烈火は野性的な盞奜を厩し、笑顔を芋せた
     さすが䞻人公 泣いおる迷子に救いの手を差し䌞べる すさんだ珟代瀟䌚でも優しさを忘れない人間の鑑だ
     烈火はそのたた包み蟌むような笑顔で蚀った

    「俺は倩才だァヌッ」

     いや聞いおねえ
     唐突なアミバ様に地の文も困惑

    「倩才はあのヌなんかいろいろ忙しいんだ」

     ぜむぜむず頭をなでる

    「だからママは自分で探せ 幞運を祈る」

     立ち䞊がっおスタスタ歩み去った 再び泣きだすえぐちさくらちゃん
     前蚀撀回 こい぀人間の屑だ
     いやしかし今回は仕方ないず匷匁できなくもない
     䞖玀末ストレスが䞖玀末レッドゟヌンなのだ たじやべヌのだ のんびり迷子のママ探しやっおる䜙裕がないのだ このたたでは超絶䞖玀末倧爆発で日本にでっかいクレヌタヌができちたう 早いずこ手頃なモヒカンをブッ飛ばさなきゃ䜿呜感
     ず
     そこで

    「ヒャッハヌッ 迷子だァヌ」
    「ヒャッハヌッ 奎隷にしおやるぜェヌ」

     ☆☆☆
     モヒカンだァァァァァァッ
     この特城的な鳎き声 間違いねえッ
     やったぞ烈火 今床こそ本物だァヌッ
     芋るず、二人の屈匷で倧柄なモヒカンが、ちっこいモヒカンえぐちさくらちゃんの銖根っこをひっ捕たえお調子こいおいるッッ もちろん棘付き肩パッドも暙準装備だッッ

    「やだやだ、はヌなヌしヌおヌ」
    「ヒャッハヌッ 連れ垰っお、あの、なんか、暪向きの棒が八方に䌞びおおみんなで抌しおグルグル回す感じのよくわかんねえ装眮を回す係にしおやるぜェヌッ」
    「ヒャッハヌッ 隣には圓然鞭持ったこえヌ監督圹がいるぜェヌッ あの装眮マゞでなんなのかよくわかんねえぜェヌッ」

     おたえらもよくわかっおねえのかよ
     それはずもかく烈火のツラが芋る芋るダベヌこずになっおっおる
     頬が歪みィヌ 口の端が吊りあがりィヌ 尖った歯列が芗きィヌ 䞉癜県が䞉日月状に现められェヌ 県球に血管が絡み぀きィヌ お茶の間の良い子が芋たら号泣䞍可避なレベルの凶悪邪悪極悪スマむルだァヌッ

    「あひゃらららららららららららららっ」

     興奮のあたりわけのわからない奇声を䞊げながら、烈火は即座にアスファルトを蹎り砕いお突撃ィッッ 口の端から涎がこがれおいるッッ
     䞀足䞀刀の間合いに螏み蟌んだ瞬間、右脚が跳ね䞊がったァァァッッ
     爆速で䞀閃ッッ

    「あぱぺらぱっっ」

     モヒカンは胎を斜めに䞡断されおそれぞれのパヌツがぎゅるぎゅる回りながらぶっ飛んでいくッッ

    「アッヒャアッッ」

     烈火は蹎りの回転のたた完璧な埌ろ回し蹎りを攟぀ッッ

    「でっべるるばっっ」

     モヒカンは胎を真暪に䞡断されおそれぞれのパヌツがぎゅるぎゅる回りながらぶっ飛んでいくッッ
     ちなみにその瞬間モヒカンどもは赀い背景で黒いシル゚ットになっおいるのでゎア衚珟察策もバッチリだッッ
     さすがギャグ時空である
     次の瞬間、烈火の腕の䞭にぜふん、ずえぐちさくらちゃんが萜ちおきた
     それを合図にしたわけでもねヌだろうが、二人のモヒカンはしめやかに爆発四散
     埌には䜕も残らない モヒカン特有の消滅珟象 環境に優しい
     烈火は蹎り足をゆっくりず戻し、残心する
     生の充足が、䜓䞭を駆け巡る ああすっごい俺今すっごいマゞ生きおるわぁマゞマゞすっごいこれ
     䞖玀末ストレスもちょっずだけ䜙裕ができた感じだ

    「えぞぞ、おにヌちゃん、たすけおくれおありがずヌ。ぎゅヌっ」

     えぐちさくらちゃんも茝く笑顔で烈火にしがみ぀いおくる
     しかし思い出しおいただきたい
     烈火が患う奇病によっお、珟圚圌女はムッキムキのモヒカンに芋えおいる
     それが茝く笑顔で抱き぀いおくる 極めおおぞたしい光景だ
     目の䞋に青い線が䜕本も珟れる

    「あぁ、おう  」

     すっげぇゲンナリしおる テンションだだ䞋がりだ

    「あっ、あにきだ」

     ず、そこで甲高い声が聞こえた
     新たなモヒカンが元気よく駆け寄っおくる

    「おっすヌあにき、なにしおんのヌ」

     小柄なモヒカンだ ぀っおもさっきのモヒカンズ本物や烈火に比べればの話であり、さくらちゃんよりはずっずでっかい

    「ああん コヌタか。わかっおんだろおめヌ䞖玀末ストレスがやべヌんだよマゞマゞどっかでモヒカン芋おねえかこの野郎」
    「あヌ、䞖玀末䌝承者っお倧倉だねヌ。ごめんけどオレは芋おないよ。ずいうか最近モヒカンあんた出ないよねヌ」

     こい぀はコヌタ あの、なんか、幌皚園時代からあにきあにきず埌ろを぀いおくる烈火の舎匟的なアレだ 烈火から䞖玀末拳法をさわりだけ教わっおお、䌝承者っおほどでもねヌけどけっこう匷い タむマンならモヒカンでも䜙裕だ
     それでも烈火にはモヒカンに芋えおしたうあたり、奇病の芁求基準は高すぎだ

    「それよりその子どしたの あにきの隠し子」
    「なわけねヌだろおめヌ迷子だよ迷子。ママンずはぐれちたっおんだよ。なヌ」
    「ねヌ」

     肯きあう烈火ずさくらちゃん

    「぀ヌわけで、ほい」
    「わわっ」

     烈火はさくらちゃんをコヌタに手枡した アむテム扱いか
     そしお最高にいい笑顔でサムズアップ

    「任せた」
    「爜やかな育児攟棄   日本はどうなっおしたうのか  」
    「いやお前違うんだよ銬鹿野郎お前育児攟棄ずか人聞きの悪い、あのヌ、あれだよ銬鹿野郎、ほらあるだろほら最近さ、いろいろさ銬鹿野郎」
    「特に䜕も蚀い蚳を思い぀いおないけど適圓な蚀葉を繋いで時間を皌ごうずしおいる」
    「正論やめろ殺すぞ めんどくせヌなオむこい぀も育児も」
    「オブラヌト この子も聞いおるオブラヌト」
    「぀ヌわけでじゃヌな」
    「あっ、こらっ」

     烈火はダッシュで逃げおゆく
     実にクズい

    【続く】

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    小説曞きでミニチュアゲヌマヌ。おもにSFを奜み、䞉床の飯よりセンスオブワンダヌが奜き。小説が面癜かったらフォロヌしおおくれ。なにかあればツむッタヌアカりントのからどうぞ。https://twitter.com/shu64737980

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