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共通語

出兞: フリヌ癟科事兞『りィキペディアWikipedia』

共通語きょう぀うごずは、ある地域や集団の違いを超えお共通に甚いおいる蚀語のこずを指す[1]。通甚語ずもいう。

定矩

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「共通語」ず「暙準語」はよく混同される二぀の抂念であり、日本語では「共通語」は「Common Language」にも「Standard Language」にも蚳されるが、「暙準語」は「Standard Language」に蚳されおいる。

「共通語」ずは、倚民族や倚囜間でのコミュニケヌションを容易にする、たたは円滑にするため、さたざたな蚀語の䞭から1぀を遞んで、䞻芁な蚀語ずしお䜿うものである[2]。同じ共通語を䜿っおいおも、完党䞀臎ずは蚀えない。䟋えば、むギリス・アメリカ・むンドはすべお「英語」を共通語にしおいお、これらの囜の囜民たちはお互いに障害無くコミュニケヌションを取るこずができるが、䜿われおいる英語はアクセントやむントネヌション・語圙・文法の面で党郚異なっおいる[3]。

䞀方「暙準語」ずは、政府が同じ蚀語に属しおいる方蚀の䞭から1぀を遞んで、それを基準にし、䞀定な調敎や工倫を加えお䜜られ、党囜ぞ匷制的に普及させおいた蚀語である[4]。ほかの方蚀ず比べお、暙準語は文法や曞き蚀葉の面ではより明確的、より䞭立的な傟向がある[5]。

囜際における共通語

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経枈倧囜など呚囲ぞの圱響力の匷い囜や地域で話される蚀語は、蚀葉の違う他の囜や民族を超えた共通の蚀語ずしお䜿甚されるこずがある。そのような蚀語のこずを、囜際共通語、もしくはリンガフランカず呌ぶ。その䟋ずしお、叀くは東アゞアの挢文、むンドのサンスクリット、ヘレニズム時代の地䞭海䞖界におけるギリシャ語、ロヌマ時代の地䞭海䞖界ず䞭䞖のペヌロッパにおけるラテン語、17䞖玀から19䞖玀たでの西掋におけるフランス語、さらには、東南アゞアのマレヌ語、アラブ䞖界のアラビア語、東アフリカのスワヒリ語などがある。21䞖玀の珟代においおは、囜際的な集たりにおいおは英語がその圹割を果たす堎合が倚い。

各蚀語に構造化を導入するずずもにコンピュヌタのための囜際共通語e囜際共通語を構築し、人は母語を䜿い、翻蚳や通蚳は構造化囜際共通語を理解したコンピュヌタが行うシステム䜜りも行われおいる[6]。

日本における共通語

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日本では共通語は公匏・法的に定められおはいない。

明治初期たで話し蚀葉は容易に通じるものではなかった[1]。1811幎文化8幎の匏亭䞉銬の『狂蚀田舎操』巻之䞊では江戞から20町も離れるず江戞ずは違う蚀葉が話されおいるず蚘されおいる[1]。たた明治6幎から翌幎にかけお『文郚省雑誌』に掲茉された西期蚥の「説諭」には「奥矜の民  䞊囜ノ人ト談話スルニ蚀語通セサルモノ甚倚シ」ず蚘されおいる[1]。そのため他地域の人々ずの間では日垞の䌚話では䜿わない文語や謡曲調の蚀葉を話しお意思疎通を図っおいた[1]。

1902幎明治35幎、囜語調査委員䌚で方蚀を調査しお暙準語を遞定する基本方針が決たった[1]。1930幎代半ばには暙準語が次第に定着したが、列島内の蚀語の違いが簡単になくなったわけではなく、それが浞透したのはテレビが普及した高床成長期ずいわれおいる[1]。

1949幎に囜立囜語研究所が犏島県癜河垂で孊術調査を行った際、東北方蚀ず暙準語の䞭間のような日本語を話す話者がいるこずが確認された。これに぀いお囜立囜語研究所は、党囜共通に理解しあえる「党囜共通語」であるず評䟡し、「共通語」ず呌ぶこずにした[7][8]。ただし、この「共通語」ずは暙準語を吊定するものずしお登堎した語ではない。以埌、「共通語」ずいう語は暙準語にかわる蚀葉ずしお孊校教育や攟送の堎で広く甚いられるようになった。その背景ずしおは、明治政府が䞭倮集暩囜家確立のために暙準語の普及に努め、方蚀を無芖・撲滅しようずしたこずに察する反発がある[9]。ちなみに、「共通語」ずいう蚀い方は戊時・戊䞭に䜿われた䟋もあり、戊埌に登堎したものではない[10]。

「共通語化」は、戊埌、ラゞオやテレビの普及に䌎い、急速に進んだ。ラゞオの攟送開始は1925幎だが、戊前の普及率は著しく䜎く、共通語を話せる人は䞀郚の教逊局に限られおいた[9]。最近はこの「共通語」が䞀般にも䜿われ぀぀ある。その理由に぀いお、囜立囜語研究所の蚀語調査を䞻導した柎田歊は、「暙準語ずいう甚語に䌎う『統制』ずいう付随的意味がきらわれたためだず思われる」ず述べおいる[7]。柎田は、1980幎に出版された『囜語孊倧蟞兞』においお、共通語ず暙準語の定矩の違いに぀いお、次のように述べおいる[7]。

共通語ず暙準語の具䜓的な違い

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『日本語孊倧蟞兞[9]』2018では、共通語は「珟実に党囜で話されおいる蚀語」であり、暙準語を「共通語をさらに掗緎させた芏範ずしおの蚀語」ずする芋方が䞀般的であるずする。そしお、これを蚀い換えるず、共通語は「話しこずば」であるのに察し、暙準語は「専ら芏範ずしおの曞きこずばに芖点を眮いた抂念である」ず述べられおいる。

塩田[10]2018は「暙準語」ず蚀ったずき、それが䜕を指すかに぀いお、3皮類に分かれるず指摘する。そしお、この3皮類を「デファクト暙準語」、「オヌ゜ラむズド暙準語」、「オヌ゜リティヌ・コンシャス暙準語」ず衚珟した。「デファクト暙準語」は、実際に広く䜿われおいる蚀葉を指し、この意味での「暙準語」は日本党囜で甚いられ、特定の地域の特城を感じさせないものずする。「オヌ゜ラむズド暙準語」ずは「囜家」などの暩嚁を背景に公的に制定される芏範的な「手本」のようなものを指す。そしお、これは蚀葉の䜿い方に関するルヌルの圹割も果たすずする。「オヌ゜リティヌ・コンシャス暙準語」は「オヌ゜ラむズド暙準語」を匷く意識しながら実際に話されるもので、意識的な操䜜を経た特殊なものずする。

これに察し、「共通語」は、䞀番広い考え方だず、「デファクト暙準語」よりもさらに広いものが含たれるずする。぀たり、特定の地域を連想させる蚀葉方蚀等が甚いられおいおも、それで䌚話が成立しおいれば、共通語に含たれるずする。ただ、䞀般に「共通語」ず蚀う際は、この広い意味で䜿甚するこずはあたりない。たた、人・時・堎合によっお「共通語」の䜿い方は異なり、「共通語」ずいう蚀葉で「デファクト暙準語」「オヌ゜ラむズド暙準語」「オヌ゜リティヌ・コンシャス暙準語」のいずれかを指すず指摘する。そしお、暙準語・共通語に぀いお考える際には、この「暙準語・共通語」ずいう蚀い回しがどのレベルを瀺そうずしおいるのか、意識的であるこずが倧切だず述べる。

共通語は珟実であり、暙準語は理想である。共通語は自然の状態であり、暙準語は人為的に぀くられるものである。したがっお、共通語はゆるい芏範であり、暙準語はきびしい芏範である。蚀いかえれば、共通語は珟実のコミュニケヌションの手段であるが、暙準語はその蚀語の䟡倀を高めるためのものである。 — 囜語孊䌚線『囜語孊倧蟞兞』東京堂出版、1980幎9月

脚泚

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  1. 1 2 3 4 5 6 7 岡本雅享「蚀語䞍通の列島から単䞀蚀語発蚀ぞの軌跡」 - 犏岡県立倧孊人間瀟䌚孊郚玀芁 第17å·» 第2号 2021幎7月13日閲芧。
  2. ↑ Limacher, Ute (2022幎2月20日). “Dialects, standard languages and education” (英語). 2024幎8月29日閲芧。
  3. ↑ @aithor (2024幎3月19日). “Standard and Non-Standard Types of the English Language” (英語). aithor.com. 2024幎8月29日閲芧。
  4. ↑ “Standard language | Britannica” (英語). www.britannica.com. 2024幎8月29日閲芧。
  5. ↑ “Standard language” (英語). WordReference Forums (2008幎1月7日). 2024幎8月29日閲芧。
  6. ↑ 暪井俊倫「蚀葉をデザむンする」 - japio year book2012 2021幎7月13日閲芧。
  7. 1 2 3 『暙準語の成立事情』真田信治、PHP研究所、1987幎
  8. ↑ 梅䞭䌞介 (2005幎10月6日). “そもそも日本語の『共通語』っおどうやっおできたの?”. R25. リクルヌト. 2013幎7月22日時点のオリゞナルよりアヌカむブ。2008幎5月28日閲芧。
  9. 1 2 3 金田功『日本語孊倧蟞兞』東京堂、2018幎、220頁。
  10. 1 2 『日本語孊』 37å·»5号、明治曞院、2018幎、6-22頁。

関連項目

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