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v2.2.1
yomiyasu v2.2.1 を公開しました。
v2.2.0 で足した直訳語の印と書き直し方の抜けを直したバージョンです。あわせて、推敲のあとに残した印の語を、検査の道具(check)が知らせるようにしました。
背景と課題
v2.2.0 では、推敲しても残る言い方を集めた対応表をもとに、直訳語の印と書き直し方を足しました。
公開のあとで、手順を直すときに使っていない新しい文書で、対応表の言い方が直るかを確かめ直したところ、次の3つが見つかりました。
- 技術の文書の「外部から届く要求は、ひとつの入口に集めています。」のように、同じ文に技術の語がない「入口」に、直訳語の印がつきませんでした。「全運転手に響きます。」のような「全〇〇に響く」にも、印がつきませんでした。
- 「全クライアントに響きます」を「影響します」「支障が出ます」に替えるだけで、後ろの文に書いてある中身(画面の表示が遅くなる、など)を使わない推敲がありました。
- 見出しの印のついた語を、本文の題目を並べただけの名前に替え、元の見出しが言っていた目的が落ちる推敲がありました。
直す途中では、印のついた語を残すときに、書き手に尋ねずに「原文の表現を残しました」と書くだけで済ませる推敲も続きました。
v2.2.1 で変わったこと
印のつけ方
技術の文書では、同じ文に技術の語がなくても、「要求は、どれもこの入口を通ります」のように要求や呼び出しが主題の文の「入口」「出口」と、機械やシステムの語がある文の「全〇〇に響く」に、直訳語の印をつけます。
実物の場所の入口(駐車場の出口、北側の入口)、人が待つ形(入口の前でお待ちください)、文字どおりの音や言葉の響き(警報が全フロアに響きます、全社員に響く言葉)には、印をつけません。
v2.2.0 からある印の当て方は変えていません。
サーバールームやデータセンターのような機械を置く部屋の入口だけ、実物の場所として印をつけなくなりました。
手元の実際の文書1,116本と、同梱の文書と自作の類例の194本では、v2.2.0 と比べて印は1つも変わりませんでした。
残した印の語を check が知らせる
推敲の最後に check を実行したとき、最終稿に直訳語と語の一覧の印が残っていれば、「残した印の語: 要求(語の一覧。L9、L25)」のように、語と行を出します。
あわせて、残すなら書き手に尋ねるか、残す理由を書くかの見分け方を節に書きます。
書き直しに使う名前や動作、その動作をする人が、原文、依頼、資料、会話のどれにも書いていなければ、本文を残して「書き手に確かめたい点」で尋ねます。
その分野で定着した言い方や、文字どおりの意味で使っている語は、理由を「残したAIっぽいところ」に書いて残します。
提出の直前の verify も、同じ語をもう一度出します。
この知らせは、尋ねたかどうかまでは確かめません。状態、終了コード、--fail-on の判定は変わりません。
語は lint の結果から取り、lint を流し直さないので、check の時間はほとんど変わりません。
書き直し方
印のついた語を、何が起きるかを言わない意味の広い語(影響する、及ぶ、支障が出る など)に替えるだけにしないことと、後ろの文に何が起きるかが書いてあれば、その中身で書くことを、手順に書きました。
見出しでは、元の見出しが言っていた目的(料金を見積もる前に確かめる点 など)を項目名に残します。
印のついた語と後ろの文で呼び名がそろわず、同じものを指すか分からないときは、本文を残して尋ねます。
確かめたこと
- 対応表の17の言い方を含む自作の文書6本(1本は最後の直しの前に書き、最後の版で初めて推敲しました)を、Claude Code で3回ずつ、Codex で4本を3回ずつ推敲し、どちらの道具かを伏せて読み比べました。表の直したあとと同じ中身になったか、文書に名前がないものを書き手に尋ねたかを見て、外れたのは Claude Code の1回の1か所だけでした(替える呼び名を尋ねた形で、判定でも解釈が分かれました)。
- 推敲の前後の比べ: 直訳語の自作の類例4本と同梱の文書1本を v2.2.0 と v2.2.1 で推敲し、どちらの版かを伏せて読み比べました。直したか尋ねた件数は、40件のうち2人の判定でそれぞれ34件から35件、39件から40件でした。全文を読んで意味が変わった件数は、それぞれ3件から0件、2件から0件で、残すべき書き方を誤って直した件数は0件のままでした。
- 試験一式は、macOS の Python 3.14.5 と 3.9.6 で2,289件ずつ通ります。CLI の出力の比べ(4,875件)では、lint と diff は v2.2.0 と同じで、check の違いはすべて「残した印の語」の行と節によるものです。
詳しくは CHANGELOG をご覧ください。